なんだ、なんだ? 


昨日の午後、わたしとしてはかなり真面目にある曲の暗譜に取り組んでいた。暗譜していた歌詞はとてもロマンチックなものでその世界に入りこんでいたわたしは完全に外界とはシャットアウトしている状態だった。 

そこへわが家の大魔神が登場。彼女が部屋の扉をノックしたのかしなかったのか、それも気がつかないほどわたしは集中していた。突然、明るい声で何かを報告された。その中で 二千€ がどうのこうのというのだけは聞き取れたが、話の内容が今ひとつハッキリしない。で、再び自慢げに説明してくれたのはわたしの歯医者治療費の件だった。

治療前に歯医者から届いた最初の見積もりには 七千€ ほどの金額が記されていた。右と左、両方のブリッジ取り付けの治療費と材料費である。正直言って「フェ〜」と驚いた。健康保険会社が何パーセントかは払ってくれるにしても、夏休みを間近に控えたこの時期に大きな出費は痛い。(いつの時期でも大きな出費は痛いか)

幸い、このアパートの上の階に「技工歯」を自前でやっている夫婦がいるので、彼たちにこの見積書を見せて、これが OK かどうか見て貰った。彼たちが言うのには、その見積書に書いてある材料費は最高の材料を使ったもので、普段は見えることのない奥の方の歯の材質を落とせば、かなり安くなるはず、という意見だった。これを聞いてわが家の大魔神が即、行動を起こす。

歯医者に電話して、シカジカカクカクだからもう一度見積書を作り直して欲しいと要求。しばらくして新しい見積書が届き、それに納得してから、わたしのブリッジ取り付け作業が始まったわけだった。何回かにわたった治療も終わり、歯医者から改めて治療費の請求書が届き、それをわたしの保険会社に通知。その返事が最近届いたらしい。ちなみに、こういう繁雑な事務仕事はわたしの手に余るのでもっぱら彼女が担当している。(^_^;)

で、彼女が得意げに言うには「わたしのアイデアのおかげでわが家の財政は 二千€ も節約できたのよ、偉いでしょ!」というわけだった。ウン、確かに偉い!とも思って大いに褒めたが、ロマンティックな架空の世界から突然現実に呼び戻されたわたしの頭の中はとても混乱していた。 

Posted: 2005年07月03日 (日) at 10:01 




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