優れもの 


今日はアンナの引っ越し手伝いだったのだが、前もってある道具を買って用意しておいたので身体の疲労が全く違った。これは優れものである。おかげで一日中恩に着せられた。 

引っ越しというのは規格に沿った同じ大きさのダンボールが何箱も出るものであって、その内容物によってはけっこう重くもなり、これを一個ずつ何度も運ぶのは重労働である。今回はアンナの部屋からエレベーターまでの距離が結構長かったので、まともに何箱ものダンボール箱を両手で運んでいたのではすぐに腰に来るのは必至だった。
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ビールやジュースのケースを写真のような道具を使ってトラックからお店に配達しているのは、街中でよく見る光景である。数段に重ねたケースを一気に運んでいて、これはなかなか便利なものだなぁと思っていた。それで、引っ越しにはこれだ!と思って一昨日買ったのである。Taufkirchen にある大きな OBI というお店に行ってみたら、店員が提示してくれたのはアルミが素材の折りたたみ式で紐まで付いている洒落たデザインのものだった。すぐにでも買おうと思って値段を見るとなんと92€!。エ〜ッ、そんなに高いものだったのか、と驚く。しかしまあ腰を痛めるよりは良いかなと思いそれを持ってレジに行こうとした。

するとブリギッテが女性店員になにやら訊いている。「これと同じようなものが他にないの?」と尋ねたらしい。するとその店員は「園芸品売り場に行くと土袋を運ぶための似たようなものが売っているけれど、そんなに重いものは運べませんよ」という返事。「まあ、とにかく見るだけ見てみようじゃないの」ということで園芸品売り場へ。わたしは「また始まったか」とちょっとウンザリして付いていく。

園芸品売り場に行くとありましたよ。それが写真のもので値段はなんと19.9€!。作りもガッチリとしていて何よりも車輪の太さがまるで違う。詳しく見てみると「許容負荷200Kg」とある。92€のものは「許容負荷100Kg」だった。あの店員もいい加減なことを言うなぁとわたしも呆れる。文句なしに19.9€のものを選んだ。考えてみると引っ越しの時のダンボールというのは3つも重ねたら100Kg を超えるものはザラだろう。

というわけで、今日はこの車に大変お世話になったのだが、ブリギッテの「わたしのおかげで70€も節約できたのよ」という自慢を散々聞かされることになったのはいうまでもない。 

Posted: 2006年04月01日 (土) at 20:43 




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