他人の会話に割って入るということ 


今朝、わたしと娘のカローラが会話を交わしていた。その時ブリギッテは浴室でシャワーを浴びている。会話の内容は忘れてしまったが、そのあと浴室から出てきたブリギッテがわれわれの会話に横から割り込もうとした。そこで…… 

わたしが会話を一時中断して「そういう行為をする者は日本では”きびしょ”と言って嫌われるのだ」と説明する。カローラもブリギッテも「きびしょ」という単語を知らないからきょとんとした顔をしている。もっとも「きびしょ」というのはわたしの生まれ故郷だけの方言かもしれないが、お茶を煎れる「きゅうす」のことである。
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そこで説明。ドイツなど西洋のティーポットは、わたしの知る限りにおいて取っ手と出口が一直線になっているものがほとんどである。例えば左の写真のティーポットはわが家で日常使っているもの。

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ところが日本の「きゅうす」(きびしょ)は取っ手とお茶の出口が90度の角度で取り付けられているものが普通である。当然、日本では茶碗に注ぐときに「きゅうす」(きびしょ)の横の口からお茶が出てくる。ここから、他人の会話に横から口挟む者を「きびしょ」と言って戒めたんだよ、と説明。

それを理解したカローラは「してやったり!」とニンマリと笑い、ブリギッテはいや〜な顔をしている。カローラも母親の言うことに対して批判的になり、煙たく感じる年頃になったのかもしれない。

しかし白状すると、「きびしょ」とはわたし自身に付けられたあだ名であり、子供の頃からおしゃべりで、大人たちの会話に平気で口を突っ込むことの多かったわたしは亡き母に「ホントにお前は男の子のくせに”きびしょ”なんだから!」と叱られたことが度々だったのである。(-_-;) 

Posted: 2006年05月13日 (土) at 13:24 




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