離婚とシングラー 


今日、ブリギッテが休暇を取ったのは、午前中に親友の一人の誕生パーティ(女性だけ)に出るためだった。彼女は数年前までわが家の隣に住んでいて、現在は少し離れたところに、立派な家を造って引っ越したのだが、彼女たちの付き合いは今でも続いている。わたしが帰宅して聞いたところでは、集まったのは女性ばかり13人のメンバーで、食べものは全て買ってきたものを並べ、アルコール抜きで楽しくおしゃべりの時間を持てたらしい。9時半から始まってお開きは12時半だったそうだ。 

13人集まった中の半数(ほぼ全員が40歳代)が離婚経験者という事を話してくれて、わたしも驚いたが、冷静に考えるとこれがドイツの現状なのかもしれない。わたしの廻りをザッと見渡しても、離婚した夫婦はかなりな数になる。どんな夫婦にも、長い間に数回の危機はあると思うのだが、その時に持ちこたえるか別れるか、それはほんのちょっとのきっかけのような気がする。わたし自身も「ああ、あの時にちょっと背中を押されていたら…」と振り返ることが数回ある。(^_^;) 昔から「夫婦喧嘩は犬も食わない」という諺があるけれど、あれはもしかすると「他人の夫婦喧嘩に首を突っ込むな」という戒めかもしれない。言い方を変えるとその行為は「背中を押す」事に他ならないわけだから。もしかしたら、別れなくても良い夫婦を別れさせてしまう結果になりかねない。

それと、結婚しないシングルがどんどん増えている。わたしの職場では殊に多いのだが、ブリギッテの職場にも数人いるらしい。同僚の女性に結婚しないわけを尋ねると「わたしがいいな、と思う男は大体結婚しているのよね」という人が多い。ブリギッテとそんな話をしていたら、「結婚相手を選びすぎるんじゃないの?」と言いながらわたしの方に意味ありげな視線を投げかけてきた。その視線の先は(あなたのような、適当な(駄目な)男と程ほどのところで手を打たなくちゃ結婚なんて出来ないのよ)と言われているようで、それ以上進むと辛辣な返事が返ってくるのを察知し、この話題はそこで打ち切った。(-_-;) 

Posted: 2004年12月08日 (水) at 22:22 




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