より深く、より下に 


今夕はブリギッテを職場まで迎えに行って、その帰りに食料品を買い入れてきました。いつものことながら、とても長い時間掛かります。「今日こそはジッと我慢して腹を立てないようにしよう」と思って付いていくのですが、大抵は失敗します。今日は、わたしが夏休み中でゆったりした精神状態だったせいか、なんとか最後まで持ちこたえることが出来ました。(^_^;) エントリのタイトルはちょうど今、アテネで開催されているオリンピックの「より速く、より高く.....」みたいですが、買い物の間中、わたしが無言で唱えていた呪文です。(^_^;) 

彼女の買い物がなぜ時間が掛かるかを、今日の例を挙げて説明しますと次のようになります。

今日は「酢漬けのキュウリ」を買いましたが、棚には3種類ぐらいの違ったメーカーの瓶が並んでいます。まず各社の値段を比較します。瓶によって容量が違うので、頭の中で計算してグラムあたりの値段をはじき出します。そこで一番安いメーカーのものを選びます。次に棚に並んでいる瓶の中で一番奥の瓶を取りだして賞味期限のスタンプを読みます。次にその下に並んでいる瓶の賞味期限を見ます。今日の例でいうと、確かに一番下の段の一番奥の瓶の賞味期限が一番長かったです。ということはそれだけ新鮮だということ。しかし今日はこれだけでは終わりませんでした。

いったん決めた瓶の脇には有名なメーカーの瓶が並んでいて、彼女にとってはそのメーカーのものの方が好きだそうで、しばらく頭の計算機を働かしていましたが、結局、最初に選んだ一番安い瓶を手にしました。しか〜し、その隣には、彼女が美味しいと思うメーカーの一回り大きめの瓶が特売品として並んでいたのです。また彼女の頭の中で計算機が猛烈な勢いで動き始めます。そして、それを買うことに決めましたが、その後また「より深く、より下に」が始まりました。わたしはその間、ジリジリしながら待っているだけ。これは結構忍耐が要ります。買い物は今始まったばかりで、今日の買い物は「酢漬けのキュウリ」だけではないのですから。

魚の冷凍物を売っているところでは、小さな鰺の開きが袋に入ってこれまた特価で売っていました。ここでも、表に並んでいる袋には目もくれず、その下のまだ封がされている段ボール箱に目を付けます。「車のキーを貸して」と言われたのでどうするのかと思ったら、キーの先で段ボールの封印を破り出しました。で、中から鰺の開きの袋を取りだし賞味期限を比べます。確かに段ボールの中の方が一週間ほど賞味期限が長いものでした。(^_^;) わたしのあきれ顔を見て彼女は嬉しそうに『ね、わたしの言ったとおりでしょう?』と誇らしげに、嬉しそうに笑います。

わたしがそろそろ我慢の限界に来ていて、『これは絶対に今日Blogに書かなくては!』と言ったら、その返事が『あなた、わたしと一緒に生活してたらBlogのネタに困ることはないわね。良かったでしょ?』と恩を着せられてしまいました。(^_^;)  

Posted: 2004年08月25日 (水) at 20:09 




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