「トスカ」の一回目 


曇りときどき小雪/外気温4度
9時20分起床。いつも通りに7時前に目が覚めたけれど、今日は日曜日だったと思い直してそれから2度寝。起きてみると外はまた雪が降っている。せっかく路上の雪が溶けたと思ったのにちょっとガックリ来た。半時間後には太陽が覗いて明るくなったと思ったらまた曇り空に戻り小雪が降ってきた。一日を終わってみると、今日一日はこの繰り返しだった。 

娘たちが起きてくるのを待って10時過ぎから朝食。今日は彼女たちの希望でベーコン・エッグを作る。約一時間にわたる朝食を終わったあとはそれぞれの過ごし方。娘たちは明日からまた学校が始まるのでちょっと残念そう。わたしは少しだけだけれど溜まっていた洗濯物のアイロン掛けをはじめる。明日、わたしは公式の休日なのでそれを精一杯利用するために、今日できることはやってしまいたい。

アイロン掛けを終わったあとで散歩に出掛ける。ブリギッテを誘ってみたが天気が悪いのでその気がなさそう。イザール河の畔の道を早足で一時間ほど歩く。まだ雪解けの水たまりが消えていなくて歩きにくかったけれど、歩き始めて20分くらいすると身体が温まってくる。家を出るときにしていたマフラーはその頃には外さないと汗を掻くほど。これが「体脂肪が燃える」ということなのかしら。靴はかなり泥にまみれたけれど終わってみると気持がよい。わたしの帰りを待って、ブリギッテが昨日焼いておいたケーキを4人で食べお茶を飲む。快い疲れと温かい紅茶に誘われてそのあとソファの上で1時間の仮眠をとる。

今夜は久しぶりの「トスカ」。今夜はカヴァラドッシが Roberto Alagna ,Tosca が Daniela Dessi、指揮が Zubin Mehta 。 Roberto Alagna というテノールを生で聴くのはわたしは初めてなので、今日は舞台の袖で彼の最初のアリア「妙なる調和」を聴いてみた。どこといって穴のない、騒がれるだけのことはあるテノールであることは確か。音楽的にもピアニッシモをうまく使っていてわたしには好感が持てた。声楽的技巧とかに注意を払っているようにははあまり感じられなかったけれど、あれだけの歌唱が自然に歌われた結果であると感じさせるのは、やはり持って生まれた才能だろう。超一流の歌手に脱皮するのにはしかし、もう一つの何かが欲しい気がする。

今晩は18時開演という早い始まりだったので9時過ぎには帰宅できた。ゆっくりと食事をして白ワインを楽しむ。

そうそう、開演前に楽屋口で先日わが家に泊まっていただいて、おでんを作ってもらった日本からの友人にバッタリ会う。どうやら今夜の「トスカ」を観て、あした帰国の途につくらしい。10分ほどの立ち話だったがウィーンの模様などを話してくれた。「ナブッコ」「セビリアの理髪師」「ノルマ」(演奏会形式)などを観たそうだが、前もって券をとっていなかったにもかかわらず、予定していた公演はぜんぶ観れたそうだ。今回は原田 満さんの本「オペラ放浪記」 がずいぶん役にたったということだった。ウィーンはオーケストラはさすがだと思ったけれど、舞台全体の印象はミュンヘンのほうが充実していると感じたそうです。観客席は日本からの観光客とおぼしき団対がずいぶん目だったとのことでした。 

Posted: 2005年02月13日 (日) at 22:37 




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