アスパラガスを茹でる 


昨日は一足早くドイツにおける春の味覚「アスバラガス」を食べました。こちらでアスパラガスというと白いものを指します。昔の江戸っ子にとっての初鰹は「女房を質においても食え」というべきものだったらしいですが、ドイツ人にとってはそれがアスパラガスにあたるような気がします。これは、料理といっても茹でるだけでして、ソースにその人の個性が出てくる程度のものですが、アスパラガスを茹でる鍋をわたしは日本で見たことがなかったので紹介します。「そんなもの、日本にだってとっくに有りますよ」ということでしたら失礼。 

今回も写真を見ていただけたら一発でわかるようなものですので、それに簡単なコメントをつけます。
まず、アスパラガスを買ってきたら、皮を剥く仕事があります。この作業にも、ドイツらしい道具があります。

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先端には2枚の刃が付いています。ここにアスパラガスを挟んで、皮を剥きます。


茹でるときに一番大事なのは、柔らかくて一番おいしい頭の部分が折れないように茹であげることです。

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アスパラガスを茹でる鍋には2種類合って、左の写真のように細長でアスパラガスを縦に入れて茹でるもの。それから横長のアスパラガスを横にして茹でるものがあります。高価な鍋はおおむねステンレス製でそのフォルムもエレガントなものです。我が家のは写真で見るとおり安物のちょっと品のない鍋です。(^_^;)

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アスパラガスを茹でたあとは当然柔らかくなりますから、その形を壊さないように取り出すためにあらかじめ別容器に入れて、茹で上がったらそれをそっくり鍋から出すことになります。お湯を切るためにザル状になっています。

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左の写真のような形でザルは鍋の中に入っています。ザルの下には3cmくらいの隙間があって、そこに水を入れ蒸すような形になります。水で煮てしまうと栄養分が抜けると考えられるのかもしれません。

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左の写真はその中側のザルを引き上げたところ。こうして茹で上がったアスパラのお湯を切ります。

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両側の支えになっている取っ手を外すとザルは伸縮自在になります。茹で上がったアスパラの頭を折らないようにそっと下にずらして適当なところでザルから抜き取り、注意深く皿に盛りつけます。

 

Posted: 2004年03月28日 (日) at 12:21 




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