(番外編)日曜日のケーキ 


午後、ブリギッテのお母さんをお茶に招いてあるので、ブリギッテはケーキを焼きました。わたしのホームページに載せろと強要されました。「これを載せれば20人ぐらいの読者が増えるよ」というのですが、増えてくれなくても結構です。 

Bärbel’s Kirschkuchen (ベルベルのサクランボ入りケーキ) 

ベルベルというのは、近所に住む、家族ぐるみで付き合いをしている家の奥さん。このケーキは彼女のお母さん、おばあさん、そのまたおばあさんから受け継がれているケーキだそうです。ブリギッテに言わせると、本当に美味しいケーキは、本などには書いてなくて、こうして伝えられたものの中にあるのだそうです。(エラそうに〜!)
材料
小麦粉 (150g)
砂糖 (250g)
サクランボ(種を抜いたもの) (350g)
バター (125g)
玉子 (4個)
ベーキングパウダー (茶さじ2杯)
チョコレートをすり下ろしたもの (100g)
ハーゼル・ナッツ (125g)
オーブンに入れている時間/150度の温度で45分。

「男の作る家庭料理」のやり方で写真を撮ってくれというので、下のようになりました。バックグラウンドに、紙に書いたそれぞれの量を置くのはユリアのアイデアです。この辺になってくると、台所はギャー、ギャーと大変な賑やかさになりました。

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小麦粉を150グラム。ごく普通の小麦粉だということです。小麦粉の量は、わたしが想像していたよりもずっと少ない。

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砂糖を250グラム。これはまた、大量の砂糖です(と、わたしは思う)。

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バターを125グラム。これは妥当な量かな。バターをケチると、美味しくなくなるから。

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玉子を4個入れます。

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ハーゼルナッツを125グラム入れます。これ、日本ではなんと呼んでいるのでしょう。毎年ミュンヘンでは2月から3月にかけて芽吹くのですがわたしはこれに対するアレルギーがあります。焼いたりしてあれば食べても何でもありません。

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ベーキングパウダーを茶さじ2杯入れます。

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黒い、苦みのあるチョコレートを、すり下ろして100グラム入れます。この作業は、けっこう手が汚れます。手早くやらないと溶けてきますから。

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ブリギッテご自慢の攪拌機で、2〜3分かき混ぜます。これは BOSCH の製品ですが、いろいろな会社から、様々な台所電化製品が出ています。公平に見て、ドイツの主婦はこれらの機械のおかげで、ずいぶん楽をしていると思います。

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攪拌を終わったところ。この辺の首の上げ下げなどは、芸術的でさえあります。ホント、良くできた器械。

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フォームの中に内容物を流し込みます。この青いフォームもフニャフニャのシリコン製ですが、オーブンの高音にも平気だし、焼き上がったケーキを出す時も、ぐるりと裏返しにすると全然こびりつかずに、ポロンとうまいこと取り出せます。「ヘェ〜」と思いました。勿論、洗うのも簡単。

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サクランボを入れてかき回しました。表面には手でサクランボを配置していきます。サクランボも、生で食べるとわたしはアレルギー症状が出るのですが、火を通してあると平気です。

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150度の対流オーブンに入れて45分ほど焼きます。今回は冷凍してあったサクランボを使いましたので、約1時間になりました。
使ったサクランボは昨年の夏に我が家の庭で採れたものを、種を抜いて冷凍したものです。

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中まで火が通ったか、箸を突き刺して調べてみます。今回は、少し長くかかりました。

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どうやら焼き上がったようです。良い臭い(わたしには少し甘ったるいですが)が家の中にたちこめます。

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テーブルセッティングを終わって、あとは今日のお客である、ブリギッテのお母さんを待つばかり。

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「いただきま〜す」と各自の皿に取り分けて貰って、皆、幸せそうな顔で、嬉しそうに食べていました。


【追記】
このケーキは冷凍にしておいて、お客様が不意に訪れた時などに使うのに向いているそうです。Bärbel は時間のある時に作っておいて、一個ずつ切り分けて冷凍してあるそうです。これを書いて置いて欲しいということで、追記しました。 

Posted: 2004年02月15日 (日) at 16:27 




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