風の歌を聴け / 村上春樹著(講談社文庫)この本の後書きの日付が1979年5月になっていて、その頃わたしは何をしていたろうかと思い返してみたら、ドイツに来て2年目になろうとしていた頃だ。ちょうど、Gelsenkirchen
の歌劇場 "Musik im Revier"
にソロ歌手として初めての契約が取れた頃。という事は、畑こそ違え、村上氏とデビューの年が一緒だったというわけ。面白い偶然にちょっと感傷的になってしまった。(^_^;)
それはさておき、この本に流れる雰囲気というのが、いつか何処かで感じた事のあるものだが…、と思って考えてみたら、サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」 だった。これはもちろんわたしの個人的な感じだから、ちょっと違うんじゃないのぉ?と思われてもご容赦。突っ込まないで下さい。(^_^;) この本でも、青春というものが混沌、不可解、甘美、清潔、理不尽、というような単語が当てはまる時代として描かれている。わたしの青春も嫌な事や辛い事がいっぱいあったはずなのに、思い出すのは楽しかった事ばかり。青春とは興味の尽きない時代だ。(2005年5月25日読了) Posted: 2005年06月03日 (金) at 15:51
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