また切符が回ってきて約40年ぶりにこのオペラを観ることが出来た。
Musikalische Leitung:Karel Mark Chichon
Inszenierung:Amélie Niermeyer
Bühne:Alexander Müller-Elmau
Kostüme:Kirsten Dephoff
Licht:Michael Bauer
Choreographische Mitarbeit:Ramses Sigl
Dramaturgie:Rainer Karlitschek
Chor:Sören Eckhoff
Léonor de Guzman:Elīna Garanča
Fernand:Matthew Polenzani
Alphonse XI:Mariusz Kwiecień
Balthazar:Mika Kares
Don Gaspard:Joshua Owen Mills
Inès:Elsa Benoit
Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper
どうしても1971年9月に聴いたアルフレード・クラウス、フィオレンツァ・コッソット、セスト・ブルスカンティーニ、そしてルッジェロ・ライモンディの姿と声、それに古典的な演出が強烈な印象となって残っているので、観ていても違和感を感じ、のめり込めなかった。それにしてもあの時はなんと豪華な配役だったのだろう!
今夜のソリスト達も立派な声で文句のつけようがないものだった。あとは聴く人の好みという他はない。注目のガランチャは破綻のない余裕のある端正な歌唱。テノールはわたしには明るく軽すぎる声だが最後まで破綻なく歌い通した。しかしその破綻のない歌唱がわたしには物足りない。
贅沢な望みかもしれないが、劇場で聴くオペラにはもう少しハラハラ、ドキドキ感が欲しい。歳をとって感受性が鈍感になっているのかもしれない。哀しいことだが、きっとそうなのだろう。