上野谷中殺人事件 / 内田康夫著(角川文庫)この作家の「浅見光彦シリーズ」は今回のようにホテルで一人になり、外へ出て行くには億劫だけど、何もしないで横になっているのは勿体ない時などに、軽い気持で読めるのでちょうど良い。
わたしは上野の音楽学校へ6年間通っていたので、あの辺の土地勘はずいぶんある方だと思う。だからこの本を読んでいて、頭の中にその街々の情景が浮かび上がってきて、とても面白かった。話の筋自体はいつものように取り立てて昂奮するようなものではない。このシリーズは浅見光彦探偵とその周囲の人間の描き方、動かし方がうまいのだろうと思う。 しかし、この本を読んだ数日後(10月1日) に、学生時代の旧友と食事をしに上野駅構内に入った時には驚いた。あの昔ながらの上野駅構内はすっかり装いを変えていて、たくさんのきれいな店が軒を並べていた。知らなかった〜!。もう少し早く知っていれば、数回足を運んだものをと、残念に思った。だって、それを知ったこの日は日本を離れる2日前だったから。 そういえば、この日に入った料理店「月のしずく」というのはどっかで聞いた名前だと思ったら、浅田次郎氏の小説「月のしずく」 を自分のBlogの中に見つけて、ああ、そうだったのかと苦笑。 (2005年9月末日、東京で読了) Posted: 2005年10月25日 (火) at 16:30
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