7月19日のエントリヘッドフォンの置き台 で劇場から貰ってきたギプス頭部のことを書いた。実はこの日にもうひとつのいたずらをしていたのだ。
楽屋でわたしの隣に座っている男が「これが君のベッドに横になっていたら隣のブリギッテは驚くだろうなぁ」とわたしをそそのかしたのである。わたしもそれに乗ることにして、家に持ち帰ったギプス頭部をわたしのベッドに横たえ、身体の部分はクッションを集めてそれらしく盛り上げその上からカバーを掛けておいた。
その日は夜に “Les Contes d’Hoffmann” の公演があったのでブリギッテが帰宅する頃にはわたしは不在だった。公演の間中3度ぐらい iPhone を眺めて彼女からの SMS が届いていないかチェックしていたのだが一向に知らせがない。
公演が終了して帰宅すると彼女は既にパジャマに着替えてはいたが、ごくいつもの表情で迎えてくれた。それから10分ほど今日あった出来事などを会話して「じゃあ、わたしは先に寝ます。おやすみ〜」と言って彼女は寝室へ向かった。そのあとの10秒ほどをわたしは緊張して待った。しかし、何も起こらない。「????」と思ったら20秒ほどして「ギャ〜!!!」という叫び声。「やった〜!!!」と思って寝室に駆けつけてみると彼女は本当に驚いたらしい顔つき。
彼女の言うには「いつものように自分のベッドの枕元のスタンドに灯りを付けて横になったらなんだか妙な気配がするので横を見たの。そしたら老人特有のシミのある(-_-;) あなたによく似た真っ青な顔の男がわたしの横に並んでいた」のだそうだ。寝室の扉を開けた途端に気づいてくれるとわたしは計算していたのだが、自分が横になってから発見したものだからそれだけに驚きが大きかったらしい。(笑)
そのあと彼女は興奮冷めやらず iPad で娘達に写真付きで事のあらましをメールしていた。上の写真は彼女が iPad で写したもの。彼女の受けたショックを見ると悪い冗談で、ちょっとやり過ぎたかな、と反省している。
それくらい緊張感があるほうがいいですよ、すぐ笑い話になります(^_^)
今回、若い人たちには笑い話と受け取って貰えたのですが、わたしより年上の知人達にはちょっとショックだったようです。
妻も「正直なところ、今回のいたずらは許容範囲スレスレね」と言われました。
本当に驚かれた事と思いますが・・・
しかし、小林の茶目っ気がまた可愛い、
仕込みの時の様子が目に浮かびますねー
自分の年齢を忘れていました。わたしの年齢だったら充分にあり得ることですからブリギッテがショックを受けたのも理解出来ます。
考えてみるとこれはデスマスクそのものなんですよね。反省してます。(^_^;)