木曜日・晴れ / 最高気温9度
7時起床。眼が覚めて今まさにベッドから出ようとしたときに家中が真っ暗になった。停電である。ドイツで暮らして35年になるが停電というのはこれまでにもほんの数回しか経験したことがない。今朝の停電は朝食時のことだったからかなり生活のリズムを狂わしてくれた。
まず、お湯が沸かせないからお茶もコーヒーも飲めない。朝の7時というのは今の時期まだ薄暗いので室内もそれ以上に暗い。幸い長女の誕生祝いに使ったロウソクが食卓の上にあったからそれを灯して急場を凌いだ。窓のないわが家の浴室でもロウソクが活躍。ブリギッテは髪を洗ったものの気がついたらドライヤーが使えない。(^_^;) 去年の3.11の時の被害にあった人たちはどんなにか心細い思いをしたことかと思い知った。
電話ももちろん通じないし、携帯も回線がパンクしているのか繋がらない。ルーターの電源が落ちているからインターネットも使えない。やはり乾電池で動くラジオというのは一家に一台欠かせないなと思った。
わたしはひとり暮らしの義母の様子を見るために、身支度を調えて家を出た。通りではアパートの住人たちが地下の駐車場から車を出せずに困っていることを知る。駐車場のシャッターが電動だからだ。幸いにも義母はわたしが訪れたときには普通に朝食をとっている最中だったので一安心。義母の住まいのシャッターも電動だから、真っ暗闇の中で困っているのではないかと心配だったのだ。
きっかり1時間15分後の8時15分に突然電気が復旧。ホッと一安心した途端にどっと疲れが出た。身体全体がだるくて眠い感じが夜まで残った。全くだらしのない自分だと呆れる。(-_-;) あとで知ったのだが、ミュンヘン市内の殆どが停電に巻き込まれて公共交通機関がかなり混乱したらしい。
今夕は16時15分から「英語コース」があったが、その前にオーケストラのYさんに渡す荷物と借りていた本があったので15時に劇場わきのカフェで待ち合わせる。「英語コース」は18時15分前に終了して帰宅。今日はけっこう面白かった。夜になってもシャツのボタンを掛け違えたような気持ちの悪い疲れが残っているので今日は早寝。
大規模ブラックアウトと言うと、2003年にイタリア全土で起こった騒ぎが、「さすがイタリア」とか揶揄気味に扱われたのを覚えていますが、ミュンヘンで交通機関まで巻き込む大規模停電は想定外でした。
しかも朝の忙しい時間というのが不運でしたね。
早くから原発停止を実行していたイタリアはスイスからの送電にトラブルが生じた後仏からの追加送電が機能しなかったのが原因だったと思いますが、たまたまローマの美術館等夜間開館イヴェントと重なったため混乱が拡大し、面白がられてましたね。
イタリアでは国鉄列車もかなり運休したようですが、今回はDBは巻き込まれなかったようですね。
しかし何故か仏での停電は、私は小規模、短時間のものを2回経験しただけです。
近年国鉄やパリ都市交通の運行トラブルが酷いこの国では奇跡的かも。
当時、隣家にクリスマス用ローソクを提供した覚えがありますが、電話は通じたような気がします。
こういうことがあると改めて都市生活機能の脆弱さに気付かされますね。
99年末は私は日本にいましたが、「2000年問題」へのやや過剰な警戒情報を受けて、近所の家電店には手回し発電機付きのラジオなどが並び、それも前日にはほぼ売り切れていたのを覚えています。
私は乾電池ラジオの愛好者ですが、やはり持ってた方がいいようですね。
イタリアの停電というのは全く記憶に無いのですが、あの国だと皮肉に聞こえるかもしれませんが、昨日程度の停電には全く動じないのかもしれないと思ったりします。(笑)
今度街へ出たときに SATIURM ,MEDIAMARKT あたりの携帯ラジオ売り場を覗いてみます。
3.11の後,乾電池ラヂオとか,手廻し発電のラヂオ,単一,単二電池を手に入れるのが大変でした。
手廻しのLED懐中電灯は夜中に音楽を聴くときに重宝しています。(読書灯では明るすぎる。)WALKMAN にはFM放送が付いているのですが,iPad ではFMはオプションなのでしょうか?
iPad 自体にFM放送受信機は組み込まれていないと思います。各放送局が app を出していればそれをインストールしてインターネット越しに受信するという形でしょうか。しかし、それだとポッドキャストと同じように著作権申請の壁がありますのでニュースなどはともかく音楽は聴けないはずです。