9月13日(金)・雨のち曇り/最高気温13度
6時起床。昨日、税務署から手紙が届いた。自営業者として登録するようにという内容で、リタイア以後たびたび Nationaltheater、そしてバイエルン放送の仕事をしたからだと思う。しかし、わたしにはこれは初耳でわたしの先達達からこのような話を聞いたことは無かった。それを確かめるためにブリギッテも出社前に付き合ってくれるというので早起きして税務署へ向かったわけである。
結論から言えばこの手紙は税務署員の認識不足から来たものだった。税務署には相談コーナーのようなところがあってわれわれもそこで相談した。最初に割り当てられた若い女性はまだ経験不足らしく年配の同僚男性を呼んできた。
この男性職員がなんとオペラ大好き人間で即座に「その手紙は係員の間違いです」と断言して問題は解決。そしてそのあと彼とはしばらくオペラ談義が続く。(^_^)
彼は亡くなった指揮者パタネーとも親交があったとかで、彼が倒れた「セヴィリアの理髪師」の時も客席にいたそうだ。わたしがその時の舞台に立っていたと説明するとわれわれの会話は一段と熱を帯びてきた。わたしのあとにはまだ何人も順番を待っている人がいたのに。(笑)
彼は今でもよく Nationaltheater でオペラを観ているらしく、ここ数年の演出をぼろくそに貶す。Fidelio、 Macbeth などは特に気に入らなかったらしい。しかしブリギッテの出社時間が迫っていたので適当なところで話を切り上げざるをえず税務署をあとにした。
振り返ってみるとわたしのドイツでの生活はオペラ歌手であるということでずいぶん風通しが良くなることが多かった。それだけオペラ歌手に対してリスペクトを持ってくれている人が多いということなのだが、これは有り難いことである。
帰宅して靴を履き替えただけでウォーキングに出掛けた。相変わらず小雨が降っているので傘を差してのウォーキングである。Amazon.de に注文したものが届く可能性があるので8405歩・70分を歩いただけで帰宅した。
昼食は久しぶりにマクドナルドのハンバーガーが食べたくなり車で Grünwald へ。食べたのはロイヤルハンバーガー+フライドポテト+コーラというメニューで 6.99€ だった。夕方帰宅したブリギッテに言わせると「高い!」そうである。街中だったらその値段でちゃんとした昼食を食べさせるところもあるそうだ。彼女にとってマクドナルドは「ちゃんとしたものを食べさせるところではない」ようだ。(^_^;)でもわたしはときどき無性に食べたくなる。帰宅して1時間の昼寝。
夕方からは各部屋に掃除機を掛けたり片付けをしたり。夕食は昨夜ブリギッテが作った「ピーマンの挽肉詰め」があったのでわたしがご飯を炊いて用意しただけ。
>ロイヤルハンバーガー+フライドポテト+コーラというメニューで 6.99€
>その値段でちゃんとした昼食を
確かに私も大変高く感じますね。
マクドナルドはユーロ圏内の物価比較に絶好なので外国に行った時には注意するようにしてて、ベルリンではパリより随分安いなぁと思った記憶があるんですが。
でもパリでは7ユーロでまともな昼食にありつくのは絶対無理ですね。
今日は安直中華屋のレンジ暖め一品でその値段をふんだくられましたわ。
確かにドイツや東京では可能でしょうね。
仏人はマクドナルド軽蔑を装う人が多いけれど、実際にはパリで昼食時にマクドナルドで背広ネクタイのオフィス勤務組さえかなり見かけます。皆カフェの安直ランチに15ユーロも出すのは面白くないんでしょう。
パリ市内でも店・期間によって値段が違いますが、チーズバーガーは1~2ユーロなので、私はオペラの幕間に時々テイクアウトで使ってます。
パリは物価が高そうですね。安直中華屋というのはわたしも経験したので感じが良くわかります。味とか量の割には確かに高いですね。
ガスタイクの向かいの地下にしばらく前からトルコ料理のインビスがあって、時々ブリギッテが会社帰りに買ってきます。ここだと7ユーロ出したら2人で充分な量と、まあまあの味が楽しめます。先年の記憶ではパリにはトルコのインビスというのは少なかったです。
オペラ歌手であることがリスペクトされる。
本当に我が国でもそうなって欲しいものです。
音楽家全般かも。
音楽家全般にそうであって欲しいです。ドイツもこれからはだんだん変わっていくだろうとは思いますが。