先週からわが家に逗留しているM嬢のためにと、同僚に頼んであったチケットが取れたので彼女を連れて観てきた。
迂闊なことだが、合唱団の一員として27年間、Nationaltheaterで歌ってきて、このオペラも何十回と歌っているのだが最後の場面は観ていなかったことに今日気がついた。(なんということだ!)自分の出番が終わったらさっさと帰宅していたのだ。(-_-;)
今日の配役の中ではGoro を歌った Ulrich Reß とSuzuki の Okka von der Damerau だけが旧知の同僚達だった。他のソリストたちはそれぞれに無難に歌ってはいたけれど小粒な感じがした。
今夜も感じたのだが、反論を恐れずに言うとプッチーニはやはりイタリアの演歌作曲家だ。聴く者を泣かせるうまさは抜群。
Besetzung
Musikalische Leitung:Stefano Ranzani
Inszenierung:Wolf Busse
Bühne:Otto Stich
Kostüme:Silvia Strahammer
Chor:Stellario Fagone
Cio-Cio-San:Kristine Opolais
Suzuki:Okka von der Damerau
B. F. Pinkerton:Dmytro Popov
Kate Pinkerton:Marzia Marzo
Sharpless:Markus Eiche
Goro Nakodo:Ulrich Reß
Der Fürst Yamadori:Andrea Borghini
Onkel Bonzo:Goran Jurić
Yakusidé:Evgenij Kachurovsky
Der Kaiserliche Kommissär:Leonard Bernad
Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper
イタリア語上演のオペラにはドイツ語字幕が付くのですね。
2005年にベルリンでパーセルのオペラを見たときに,英語(古英語に近い言い回し)上演,ドイツ語字幕というのがあって,事前の予習+ドイツ語でようやくということがありました。蝶々さんは(日本人には)筋がわかっているだけ楽でしょう。
最近のオペラ劇場ではごく普通の機能になりましたね。
観る人によっていろいろな意見があるでしょうが、見たくなければ見なければいいわけで。
選択肢が増えるのは良いことだと思います。
確かに、プッチーニは演歌ですね。涙腺うるうる(T_T)
でも、笹の風さんがこのオペラの終幕をご覧になっていなかった、という
のは、いかにもオペラハウスらしい話で、楽しくなりました。
プッチーニって「臆面も無く」とか「あざとい」部分をギリギリのところで止めています。(^_^)