9月19日(土)・晴れ/最高気温29度
7時半起床。今日は朝から晴れ。日中は湿気もあって蒸し暑く感じたがそれもミュンヘンと比較しての話し。
今日は目白にある「永青文庫」で開かれる「春画展」の初日に行く予定だったが、それにしては少し起床時間が遅かった。9時半開館だから8時には家を出たかったのだ。お腹も空いていなかったから朝食は抜き。
目白駅から新宿西口行きのバスに乗って「椿山荘前」で下車したまでは良かったのだが「永青文庫」までの道を間違えてちょっと時間を費やしてしまった。それでも9時40分頃には入館。
目白通りから道を一本入っただけなのに数百メートル歩くとそこは木々が気持ちよく茂るちょっと懐かしい空間だった。わたしの前には20人ほどが列を作っていたが待つこともなくスンナリと入館。
「春画展」は前期と後期に別れているらしく、わたしは今日から始まる前期展しか観ることが出来ない。館内は明治、大正期の様式で建物それ自体がわたしには好ましかった。
出展作品はこれまで画集などで観たものが多かったから、それほどの驚きはなかった。肉筆と版画との差はもっと大きいものだと想像していたのだ。わたしのような老人も多かったが、女性観客が多いのにはさもありなんと納得。春画に対する感情に男女の差は無いのだと思う。西洋文明の入ってくるまでの江戸時代の女性たちの方が現代よりも性に対してはもっとおおらかであったようだ。
そこを12時前に観終わってからバスで新宿西口まで出て、そこから山手線で大崎へ。今回も旧友の O さんと会う約束をしていた。彼はわたしよりも10歳年上で2年ほど前に胃の三分の二を切除している。東京に来る度に彼の元気な顔を見るのが楽しみ。
ほぼ1年ぶりに見る彼は身体全体が一回り小さくなっていた。彼自身はもっと太りたいらしいのだが体重が少しずつ減っているそうだ。やはり小さくなった胃が栄養物を吸収しないのだろうか。
大崎駅近くのレストランでお昼の定食を食べながらお話しが弾んだのだが、彼は「海鮮ちらし寿司」をペロリと平らげていてわたしも安心。そのあと彼の住むマンションの部屋に座を移して、テラスでビールを飲みながらまたひとしきり談笑。15時半頃に辞去して池袋へと向かう。彼は大崎駅の改札口まで見送ってくれた。
彼が教えてくれた埼京線というのを初めて使ったのだが、これだと池袋まで凄く速く到着する。知らなかった。
今夕は昨日お会いした Y さんのお誘いで、彼が通っているカルチャーセンター「オーディオ塾」を聴講させていただけることになっていた。講師はわたしでもその名前を知っている新忠篤氏。昔雑誌などで拝見していたお姿よりは随分お歳を召されていた。
今日のお題は
「セイジ・オザワ松本フェスティバル2015 」(サイトウ・キネン・フェスティバル松本改め)の公演の一部の録音を聴く」というもので、新忠篤氏のお話は少なく、録音を聴いている時間が長かった。昨年、大阪のオーディオショウで体験したときには逆に、評論家の話がかなり長く本来の曲を聴く時間は短いという形だったので少し違和感があった。今回の方が曲をじっくりと聴くことが出来て、わたしには好感が持てた。録音はとても鮮度の高いもので楽しかった。新忠篤氏の耳の良さがうかがわれて、たびたび驚かされたのも印象的。
20時半に終了して友人とも別れ、帰宅の途につく。阿佐ヶ谷駅の近辺で夕食を済ませて帰宅。今日も良く歩いたので歩数計は一万歩を超えている。
日本も堂々と浮世絵春画展やるようになったんですね。
昔はオフィシャルな展観や画集には絶対出さなかったですよね。
でもポスターよく見ると18禁なんですね。建て前はまだ残ってるということか。
私も現物を初めて見たのはパリでした。
10数年前の「浮世絵展」ではコーナーを区切って入り口に但し書きをつけてましたが、昨年の「北斎展」では他の作品と並べて普通に展示されてました。
今オルセー美術館で19世紀の売春をテーマにした大変面白い展観が開かれてますが、1900年前後のポルノ画像・動画を展示してるコーナーがあって、そこは16禁になってましたね。
展示会場が大通りからちょっと奥まったところにあるいかにも「文庫」という感じだったからか、堂々とという雰囲気ではなかったです。
しかしそれがまた今回の春画店にはピッタリだったというか。まだまだ壁は暑いように感じました。
オルセー美術館の展示、見てみたいですね。