一昨日、日本総領事館で新しい旅券を発行して貰った。わたしにとっては7冊目の旅券である。今回旅券を受け取ったときに最初に考えたのは「次はあるかな?」ということだった。つい先日も高専時代の級友が死去したという知らせを受けたばかり。70歳を過ぎたら何があってもおかしくはないのである。そんな気持ちもあり振り返ってこれまでの旅券用に写した写真を並べてみた。これが自分にはとても面白かった。
1.まずは、1977年4月(30歳)の時に取得した最初の旅券である。ドイツに留学出来るということが決まって取ったわたしの初めての旅券だった。旅券の色は深い青色。
2.次は1982年3月(35歳)の時に更新した旅券の写真。この当時、すでに10年の数次旅券が有ったのかどうかは記憶に無いが、わたしが取ったのはは5年の数次旅券だった。ソリストとして歌っていた頃の写真である。旅券の大きさは変わらず表紙は赤に変わっている。
3.3つ目はそれから5年後の1987年3月(40歳)の時の写真。この時には既に合唱団員としてミュンヘンに戻ってきていた。生活の安定に伴って娘も2人に増えている。この当時はこういった子供と一緒の旅券も発行してくれたのだが、今はどうなのだろう。三脚を立てて自分で写した写真だったが、背景は白でなくてはならないとかあまりうるさくなかったようだ。この時アンナは5歳、ユリアは2歳だった。
4.4つ目はその5年後、1992年3月(44歳)の時。娘が3人に増えている。アンナが9歳、ユリアが6歳、そして末娘のカローラが3歳だった。こうして娘たちと一緒の写真を旅券に貼っていた当時の利点はどこの空港のパスコントロール係員も一様にわたしに親切でいつも笑顔を返してくれたこと。(笑)
5.5つ目は1997年3月(49歳)のもの。白髪が目だってきているがまだ頭髪は充分に黒い。しかし、この写真にはどこか疲れた表情が見える。子育て真っ最中の頃だから仕方がないのかもしれない。この時から10年の数次旅券を取得。赤い色は変わらないが旅券自体の大きさも一回り小さくなった。
6.6つ目は2007年2月(59歳)のもので、これも10年の数次旅券。旅券の形態も中にチップが埋め込まれた型紙のページが増えていて電子技術の進歩とアメリカの空港でのチェックが厳しくなっているのが伺える。頭は既に白髪となってしまっている。
7.そして今回の2016年12月(69歳)のもの。前の旅券は来年の2017年2月まで有効なのだが、時間の取れるときに更新しておこうと思った。10年前の写真と比べるとどこか薄ボンヤリした表情で緊張感に欠ける。これが責任のある仕事から離れた年金生活者の素顔なのだろう。(汗)
笹の風さんの、歴史ですね(^_^)
でもやっぱりお子さんとご一緒の写真がいいお顔をなさってます
一種の定点観測のようなものですね。(笑)