最近、本格ミステリー小説というジャンルから遠ざかっていたのだが、好意を持って読んでいるブログでのおすすめがあったので電子書籍を購入して読んでみた。そのブログ記事とは
「屍人荘の殺人」(今村昌弘著/東京創元社) – CLASSICA – What’s New!である。
このブログの筆者は音楽評論家(ファン)でもあるし、熱心なサッカーファンでもあるらしい。どちらの部門にたいしても基本的に温かい眼差しをお持ちの方で購読していてとても心が安まる。
で、このミステリー小説の読後感は100%満足とはいかなかった。そもそもわたしは映画でもホラー系のものは嫌いだ。見ていて心臓がドキドキしてくる。
ということはあってもこの本の骨格となっているところはやはり本格的な謎解きであって、ホラー系の話はあくまでも構成上の柱の1本なのだと納得させながら最後まで読んだ。ちょっと昔の謎解き探偵小説への懐かしさを感じさせる秀作。