2023年10月27日(金)
昨夜はわが家からほど近い会場でピアノコンサートを聞いてきた。
若い奏者とあつて切れ味の良い,清々しい音を期待していたのだが、それは外れてしまった。音に清潔さが無く、和音を鳴らすところではかなりの濁りを感じてしまった。バッハのフランス組曲は一音一音の粒立ちとキレの良さがわたしの想像していたのとは違った。
休憩後のシューベルトにはもっとも期待していたのだが、彼が度々試みた Pause の中に音楽の繋がりが感じられずシューベルトの歌心がブツブツと切られてしまった。全体を通して大きな流れが感じられず曲の進行と共にストレスが蓄積していった。この曲でも音色の清明さは無く楽曲に入り込めなかった。
これまではコンサートを聴いても出来るだけ良い面を見るように気をつけていたのだが、昨夜はそれができなかった。体調のせいか、それともわたしが老いたのか。