Festspiel の開幕

土曜日・快晴 / 最高気温31度

8時起床。6月も今日で終わる。5月、6月はなんだかあっと言う間に過ぎ去ってしまった。気温は朝からうなぎ昇りで午後のいちばん暑い時間には31度まで上がった。ミュンヘン市内はわが家のある地域よりも1〜2度高めだから街中は大変な暑さだった。

8時に起床したあとゆっくりと朝食をとって、ブリギッテは苺摘みに出掛けた。帰ってきたのは12時を過ぎていて暑さで顔が真っ赤。よくやるよ、という感じ。

わたしはその間アイロン掛けをしただけで少し疲れを感じ、ベッドに横になっていた。今日はブランチに招かれていて、それに出てから劇場へと計画していたのだがこんなに暑くなるとは 想定外だった。(汗)

午後2時半頃に招かれていた同僚宅まで出掛けるがそこまでの道のりも半端な暑さではない。しっかりと汗をかいてしまった。ブリギッテを残してわたしは3時半頃に辞去し劇場へ。今日が Festspiel の開幕日なので劇場前の階段には著名人を迎えるための赤い絨毯が敷かれていた。

楽屋入りは開演30分前の15時半。それから22時までの長丁場 “Götterdämmerung” の Premiere が続いた。第1幕の Rheinfahrt の場面が終わると合唱は2時間ほどの休憩になるのでその間を利用して同僚2人と夕食に出掛けた。食べたのはクロアチア料理。またまたしっかりと汗をかいてしまった。

ミュンヘンの気候は日中かなり暑くても夜になるとスッと冷えるのだが、今日ばかりは夜の8時を過ぎてもちっとも涼しくならない。こんな事は本当に珍しい。帰宅は Tram の接続が悪くて23時を大幅に過ぎてしまった。

“Götterdämmerung” の Premiere

「ニーベルンゲンの指輪」4部作の最後の作品「神々の黄昏」新演出が今日 Premiere を迎えた。

ゲネラル・プローベでハーゲンを歌った Hans-Peter König がキャンセルしたために Eric Halfvarson が歌った。König は Hauptprobe の時から病気で不在だったのだが、ゲネラル・プローベでは歌った。しかし調子が戻らなかったのだろう。

ソリスト陣は今夜もしっかりと高水準の歌唱を聴かせてくれた。急遽登板した Eric Halfvarson も普通の体格ながらしっかりとしたキャラクターを歌い演じていて、カーテンコールでもかなりのブラボーをとっていた。

ソリスト陣の中でもやはり一番の拍手を貰っていたのは Brünnhilde 役の Nina Stemme だった。最後まで強靱な声の調子と集中力を落とさずに歌いきったのは見事だ。

演出チームがカーテンコールに出てきたときも Premiere にもかかわらずブーの声は聞こえなかった。

Besetzung

Musikalische Leitung: Kent Nagano
Inszenierung: Andreas Kriegenburg
Bühne: Harald B. Thor
Kostüme: Andrea Schraad
Licht: Stefan Bolliger
Choreographie: Zenta Haerter
Dramaturgie: Marion Tiedtke
Olaf A. Schmitt.
Chor: Sören Eckhoff

Siegfried: Stephen Gould
Gunther: Iain Paterson
Hagen: Eric Halfvarson
Alberich: Wolfgang Koch
Brünnhilde: Nina Stemme
Gutrune: Anna Gabler
Waltraute: Michaela Schuster
Woglinde: Eri Nakamura
Wellgunde: Angela Brower
Floßhilde: Okka von der Damerau
1. Norn: Jill Grove
2. Norn: Jamie Barton
3. Norn: Irmgard Vilsmaier

Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper

Götterdämmerung から2012年6月30日に引用