長く感じた2月も終わる

木曜日・曇り / 最高気温2度

7時半起床。昨夜午前3時頃に妙な物音に目が覚めた。誰かが何かを削っているような音で規則的な音ではない。気になってしまうと眠れないもので、起き上がってパジャマのまま各部屋の点検を始めた。心配だったのは泥棒が入ったのではないかということ。去年、近所に住む知人の家に夜中に泥棒が侵入し、奥さんがその泥棒と遭遇してしまった話を聞いていたからである。現在、わが家はリフォーム中だから閉め忘れた戸があったのかもしれないと思ったりもした。

しかし、戸締まりはしっかりとしていたし泥棒が侵入している形跡もなかった。朝になってブリギッテと話してみたら雪解け水の音ではないかという意見だった。そうかなぁ。

そんなことがあったから昨夜の睡眠はなんだか不完全燃焼で、日中もあまりシャッキリとはしなかった。今日は午後3時以後に在宅していればよいので午前中はIKEAに行くことにした。60cm幅の本棚 Billy の棚板が5枚ほど足りないのでその補給である。しかしIKEAに行ってみるとその幅の Billy はもう作っていないのだそうだ。

そんなこともあろうかと思って棚板以外にも必要なものを買う予定にしていた。それを済ましたあと館内のレストランで昼食。けっこうお腹が空いていたのでステーキ+フライドポテト、そして生野菜サラダのメニューを食べた。これで 11€ だから良心的な値段だ。週日のお昼ということでレストランもゆったりとしていて気持ちが良かった。

2時頃に帰宅してコーヒーを飲んでから昼寝。今日届くはずだったオーブン付き調理器具は4時過ぎに到着。これで台所機器の全ては揃って,あとは台所本体の設置を待つだけ。これは3月11日からになる予定だ。

夕食は先週に続いてカレーを作りブリギッテの帰宅を待って一緒に食べた。今夜は早寝だ。

“BORIS GODUNOW”

先頃、Nationaltheaterで新演出の幕を開けた “BORIS GODUNOW” を観てきた。平土間の第1列ど真ん中の席で50cmくらい前で指揮者が棒を振っていた。(^_^) わたしはこのオペラを二つの異なる演出で体験しているからどうしてもそれらと比較してしまう。「昔は良かった」とは言わないけれど、時代と共に演出も演奏も歌手の演奏スタイルさえも変化していくということは仕方のない事実だ。

ソリスト陣はみな健闘していてまったく穴がない。この辺はさすがにミュンヘンのレベルを保っていた。その中でもやはりタイトルロールは一級品の声を聞かせてくれた。美しいバスでこれからが楽しみな人だ。

コーラスはもう少し厚みがあっても良いと思ったが,昔の同僚に聞いたところでは現在風邪で20人近くが休んでいるとか。それでは仕方がない。

物足りなかったのはオーケストラの響き。もう少し粗野で荒削りなロシアらしい響きがあったら良かったのに。これは指揮者であるケント・ナガノ氏の主張なのだろう。

Besetzung

Musikalische Leitung: Kent Nagano
Inszenierung: Calixto Bieito
Bühne: Rebecca Ringst
Kostüme: Ingo Krügler
Licht: Michael Bauer
Dramaturgie: Andrea Schönhofer
Chöre: Sören Eckhoff

Boris Godunow: Alexander Tsymbalyuk
Fjodor: Yulia Sokolik
Xenia: Eri Nakamura
Xenias Amme: Heike Grötzinger
Fürst Schuiskij: Gerhard Siegel
Andrej Schtschelkalow: Markus Eiche
Pimen: Anatoli Kotscherga
Grigorij Otrepjew: Sergey Skorokhodov
Warlaam: Vladimir Matorin
Missail: Ulrich Reß
Schenkwirtin: Okka von der Damerau
Gottesnarr: Kevin Conners
Nikititsch: Goran Jurić
Leibbojar: Dean Power
Mitjucha: Tareq Nazmi
Hauptmann der Streifenwache: Christian Rieger

Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper

床張りは今日で全て終わり

水曜日・曇り / 最高気温2度

7時起床。今日はまた床張り職人が来るということで朝から気分が重い。よく考えてみればそれほど大したこともないのだが、電動ノコギリとかタッカーの騒音,それに微細な埃が舞う室内がなんとも鬱陶しい。身の置き場が無いとはこのことだ。

8時半に来るはずの作業員は9時半頃に到着。それからは上に書いたとおりの時間が3時間あまり続いて12時過ぎにやっと静かになった。わたしは隣の部屋に避難していたが、それでもキーンという金属音が神経を刺激した。今日の作業で床張り職人ともお別れ。(^_^)

ちょっと遅い昼食を取ったあと40分くらい昼寝をした。午後3時過ぎに注文しておいた冷蔵庫が到着。大きい!大の男が2人がかりでフウフウいいながら運び込んだ。さすがに慣れていて入り口のドアを通るときなどはスレスレなのだが擦りもせずに運び込んでくれた。

それが終わってやっと心の安定が戻ってくる。しばらくの間ボヤ〜ッとしてしまった。今夕は切符をいただいたので新演出の「ボリス・ゴドノフ」を Nationaltheater で観てきた。帰宅は23時。

明日は午後に最後の台所機器であるオーブン付き調理器が届く。

降り続く雪

火曜日・雪 / 最高気温1度

7時半起床。今日は作業員も来ない日だから朝から気分的に楽だった。ブリギッテは出社前に日用雑貨品の買い物を済ませたいと、いつもよりも早い時間に家を出ていった。

日曜日から泊まっていた次女は今日のミュンヘンでの仕事が終わったあと Prien へ戻っていくというので,全ての荷物をまとめてわが家を後にした。外は細かい雪が休みなく降り続いている。こういう雪質は間違いなく積もっていく。

わたしは朝食のあと溜まっていた洗濯物のアイロン掛けを始める。久しぶりのアイロン掛け作業だ。懸念していたほど多くはなかったので1時間ほどで終了。

それが終わってから、壁塗りが済んで乾燥した壁にコンセントや切り替えスイッチのカバーを取り付けていく。これもたいした作業ではなかった。そして昼食は「鴨の胸肉のロースト+インゲン豆+クネーデル」が冷蔵庫に残っていたのでそれを温めて食べる。一人前としてちょうど良い分量だった。

まだ体調が完全ではないのでそのあとベッドに入って昼寝。今日はタイマーを掛けずに眠りについたがいつもより少し長い1時間程度で自然に目が覚めた。眠りが深かったせいか気がついたときには一瞬自分がどこにいるのかが分からなかった。(汗)

午後になっても雪は止むことなく降り続いている。午後3時頃からは寝室に避難してあった本とボードゲーム類を居間となる部屋へ運ぶ作業を始める。これは階段を何度も上り下りするのですぐに汗が出てきた。

外が暗くなり始めた6時過ぎに作業を止めて晩酌タイムとする。(^_^) おつまみのサラミソーセージが切れてしまっていたので今日はパルメザンチーズを肴に Weißbier を飲み始めた。ちょっと強めの塩味がビールに合う。

7時半頃にブリギッテが帰宅。末娘宅に立ち寄ってきたらしい。簡単な夕食を済ましたあと、彼女はわたしが午後に運んでおいた書籍類を本棚に並べる作業を始めた。

明日はまた床張りの作業員が残りの作業をするために8時半に来るので心せわしい1日になりそう。

体調不良はフェーン現象のせい?

月曜日・晴れ / 最高気温1度

7時半起床。今日は朝から目眩を感じて体調不良。昨夜の睡眠はそんなに悪くなかったのにどうしたことだろうかと思ったが、午後になってどうやらフェーン現象であるらしいと気がついた。フェーン現象による影響は人によってまちまちだがわたしの場合は目まいがしてきて、それがひどくなってくると頭痛になる。さいわい今日は目まいの段階で済んで良かった。

ブリギッテが出勤前に末娘のアパートまで届け物があるというので車で送っていった。そのあと引き返して義母の家に立ち寄り,水漏れ検査に立ち会う。幸いにも異常は見つからなかったので9時半頃に帰宅。この時点でもう身体はへろへろですぐにベッドに潜り込み1時間ほど眠る。今日はそのあともいつものようにスッキリとはならなかった。

午後1時過ぎに台所になる部分の電気配線を頼んだ職人さんが2人やってくる。今日まで無残に穴が開いたままだった壁にコンセントを付ける準備作業をしていってくれた。テキパキと作業していたがそれでもやはり3時間ほど掛かった。ついでに玄関の呼び鈴が動作していなかったのを直して貰う。

そのあとブリギッテと次女が帰宅するまで iMac まわりの整備をする。プリンタを再び iMac に繋いだり,EyeTV の設定をしたりしているうちに彼女たちが帰宅。2人で落ち合って今夜の買い物をしてきたらしい。末娘夫婦にも呼び出しが掛かったらしく夕食は5人でのにぎやかなものとなった。

ブリギッテと次女が中国人経営の食料品店で買ってきた「冷凍枝豆」「海老シュウマイ」「餃子」「魚一匹」「納豆」が食卓に並んで、娘たちは嬉しそうに食べていた。わたしは相変わらず頭の中がふらふらしていたが,それでもおいしくいただいた。10時を過ぎる頃になってみんな欠伸を連発して疲れが出てきたようなのでそこでお開き。明日は少し元気にならなくては。洗濯物のアイロン掛けが溜まってしまっている。(-_-;)

日曜日は休日

日曜日・曇り / 最高気温0度

7時半起床。今日は日曜日ということでリフォームも休日とし、休養を取ることにする。正午過ぎからかつての同僚宅のパーティにブリギッテと招かれていたこともその理由だった。

9時頃から朝食を初めてゆっくりと食べ終わったらなんだか急に身体が怠くなってきて眠気が襲ってきた。それに逆らわずにまたベッドに戻り眠ろうとしたが今度はなかなか眠れない。45分のタイマーをセットしたのだが、結局寝付けないままに起きてしまった。それでもそのあとは怠さが取れたようだ。やはり疲れているのかな。

12時過ぎに家を出て途中、末娘のアパートに立ち寄りそれからパーティ会場である同僚宅に伺った。彼女はアメリカ人で先月に65歳の誕生日を迎えて年金生活者となった。昨年のわたしと同じように今シーズン最後まで勤める。
    
毎年彼女のパーティによばれるのだが、そのたびごとに違ったテーマを設けてさまざまな料理を提供してくれる。これまで印象に残っているのはメキシコ料理の時だった。今日のテーマはタイ料理である。コリアンダをふんだんに使った料理が多かったがカレーだけでも3種類も用意されていてその中の黄色いやつは強烈に辛かった。

昨年までの女声合唱の同僚達と楽しくお話をしながらおいしく料理をいただいて4時過ぎに辞去。今夕は6時から” i Capuleti e i Montecchi “の公演があるのでさすがに男声合唱のメンバーの参加者がなかった。このオペラの女声合唱は最後の方でそれも舞台裏でちょっと歌うだけだから楽勝なのだが、男声合唱は最初から出番があって最後まで気が抜けない。お昼からのパーティになど出られるわけがない。

夕方家に戻ってしばらくすると, Prien に住んでいる次女と彼が来訪。彼女は明日,明後日とミュンヘンでの仕事があるので今夜からわが家に泊まる、リフォーム真っ最中のわが家は落ち着いて泊まれる環境にはほど遠いがマットレスは2枚確保してあるのでそれで我慢して貰うしかない。次女の彼は明朝5時にバイロイトへ向かって出発するそうだ。若いってことは良いものだ。

少し形が見えてきた

土曜日・曇り / 最高気温マイナス3度

今日は壁塗り職人の来る日。彼は11時頃に来るので、午前中は週末らしいのんびり感を味わうことが出来たからブリギッテにとってもそれほど精神的負担にはならなかったようだ。わたしは昨夜8時過ぎに就寝したので元気。午前4時頃に目が覚めて「こんなに早く目が覚めてしまった」と驚いたのだが考えてみれば8時間近く熟睡したわけだ。そのあともまた寝入ってしまったから今日は充分な睡眠を取れたことになる。

昨日、転んで怪我をしたブリギッテはまだ腕に痛みがあるが手の傷は心配したほどではなく,骨折などの大ごとにならなかったのは不幸中の幸いだった。朝食のあと彼女はいつものように週末の買い出しに出掛けて行った。

11時頃に壁塗り職人がやってきて,われわれのダイニング・キッチンとなる部屋の塗装を始めた。先週は紫色にするはずの壁に色が乗らずにガックリ来たのだが,新しく購入した今回の塗料はしっかりと乗ってくれた。目出度し、目出度しである。

壁塗り職人が作業をしている間、わたしとブリギッテは,われわれの居間となる部屋の片付け・整理を始めた。週日はブリギッテが働いているため、わたしひとりでは決めかねる家具の配置や片付けもあってはかどらなかったが、今日は2人でやったからスイスイと片付いていった。

居間にしようとしている部屋は一番広い部屋なのだが半地下ということで、どうしても若干の圧迫感はある。音量を上げてオーディオを楽しむには最適の部屋なのだが、普段は、日中ふんだんに外の光が入ってくるダイニング・キッチンの食卓で多くの時間を過ごすことになるような気がする。まあ、これはやってみなくては分からないことだけれども。

午後4時過ぎに壁塗り職人が仕事を切り上げて帰っていった。玄関の塗装をしていってくれればわれわれの整理作業もはかどるのだが,あまり無理も言えない。それにリフォームというのはあまり急いでも良い結果が出るとは限らないということもだんだん分かってきた。心をゆったりと構えるのが満足のいく結果の出る近道なのかもしれない。

そのあとはブリギッテと2人でダンボールに詰めてあった書籍などを取りだして整理する作業を始めた。刻々とあるべきところにものが納まっていくのは気持ちの良いものである。彼女は主に書籍の整理を、わたしはコンピュータ周辺の配線・整備を進めた。

夕方7時頃になってさすがに2人とも疲れて空腹を感じる。午前中、ブリギッテが久しぶりにムール貝を2Kg買ってきたのでそれを料理しておいしく食べる。午後4時頃からムール貝の砂を吐き出させるべく水に浸けておいたのだが,水を換える回数が少なかったためか時折「ジャリッ」という感覚があったけれどとにかくおいしかった。(^_^;)

夕食の後片付けをしてからブリギッテは早々と8時半過ぎにベッドへ。わたしは昨夜しっかりと眠れたのでそのあとこのエントリ書きながら赤ワインをチビチビやっている。このグラスを飲み干したらわたしも就寝するつもり。

雪道は危ない

金曜日・雪 / 最高気温マイナス6度

6時半起床。一日中小雪のちらつく鬱陶しく寒い日だった。今日もまた予期しないことが起こり精神的にも疲れた。

まず、ブリギッテを送り出して5分後に彼女からメールが届く。家の向かいの Tram の停留所で、雪の下の氷に足を取られて転び、そのとき手に持っていた iPad mini の液晶ガラスが壊れたという。

そのあとに数度メールが届いたところをみると iPad mini の本体の機能は大丈夫らしい。しかし転んだときに右手を怪我したらしく血の出た写真を送ってきた。彼女は職場に着いてから同僚に手に食い込んだ小石をピンセットで取って貰い、そのあと医者に行って破傷風の予防注射を打って貰ったそうだ。

彼女の怪我の方は大丈夫そうなので少し安心し、わたしはまた片付け作業を始めた。昨日のブログにも書いたように古い雑誌「ステレオ・サウンド」を過去2年間の号を残して残りは思い切って捨てた。昨夜、ブリギッテも彼女の本を吟味して棄てる本をダンボール一杯に詰めてあった。その他の粗大ゴミもまとめて収集所に持って行く。

帰宅して見ると留守電に Nationaltheater から電話が入っていた。来週の月曜・火曜に Zubin Mehta の指揮する Messa da requiem / Giuseppe Verdi に出てくれないかというもの。今年はヴェルディの生誕200年の記念すべき年なのだ。

しかし2月に入ってからわたしは家のリフォームに掛かりきりでほとんど声を出していない。そしてこの曲を歌ったのはもう10年ほども前のこと。(その時も Zubin Mehta の指揮だった。)とても興味のある演奏会だけれどわたしの準備が出来ていないということで残念ながらお断りした。

昼食は残りご飯と冷蔵庫の中のクズ野菜を使って炒飯を作って食べる。そのあとまたまたホームセンターへ。そこで細々としたものを購入して帰宅。

帰宅後は昼寝をせずに,テレビアンテナのコンセントの配線をしたり,明日塗装して貰う部屋の天井の電灯を取り外しそのネジ穴を埋めたりと、単純だけれど注意を要する、時間ばかり掛かる作業をする。ドイツの電圧は日本の100V と違って220V ぐらいあるので感電したらとても危険だ。電気器具をいじるときには神経をとがらせていないといけない。

夕方5時半頃になると外はだんだん暗くなってきて、それと共にわたしの集中力も持続困難になってきた。この辺が潮時と今日の作業を切り上げる。このところ1週間が過ぎるのが速い!明日はもう週末である。今夜は熱い風呂に入ってゆっくり休もう。(^_^)

パジャマ姿で閉め出された

木曜日・曇り / 最高気温マイナス3度

6時半起床。今日は床張り職人が来て床と壁の間の縁を取り付けていった。新しく張り替えた床のものではなく、これまで使ってきたフローリングの部屋の縁が拭くなってボロボロになっていたのを取り替えてもらったのである。

しかしこういう作業には行き違いが起こるのが常で,今日も彼が用意して来た材料が足りなくなって,また日を改めて来るということになった。そんなものだと思えば腹も立たない。(^_^;)

今朝はもうひとつのアクシデント発生。ブリギッテが出社するときにもう一つの住まいの鍵を全て室内に残したまま閉めていってしまったのだ。彼女を送り出し、朝食の後片付けをして、さてシャワーを浴びようと思った時それに気がついた。わたしはなんとパジャマのままである。

慌ててブリギッテの携帯に電話をして戻ってきて貰った。目出度く鍵を開けてから今度は彼女を車で地下鉄の駅まで送っていく。急いだのでわたしはパジャマの上にコートを羽織っただけで運転した。下半身がなんだかスースーして落ち着かなかった。(笑)

床張り職人は9時頃に到着して作業を始めた。昨日のうちに作業の準備をしておいたのが幸いした。わたしはその間 CD ・DVD を棚に戻す作業をする。それが終わってから今度は LP を戻す。さすがに LP は重くて何度も階段の上り下りをするうちに汗が噴き出てきた。

それが終わってから今度は VHS テープの断舎離。録画しておいたけれどもまだ観ていなかったものは全て捨てた。このあと1時間ほどの休憩を取る。

夕方5時からは地下の倉庫に移してあった本、雑誌類を本棚に戻す。文庫本などは小さくて軽いから楽なのだが,一番大変だったのは長年にわたって購読してきた季刊のステレオ・サウンド誌。これは写真が一杯載っていてとにかく重い。

今日は本を部屋に運び込んだだけで作業を終了したが、明日は多分半分以上の古い号を棄てることになるだろう。いつか読み返すだろうと思って取っておいたのだが、さすがに10年以上も前のステレオ雑誌はもう読まない。古い号をパラパラとめくってみると評論家の大部分は亡くなっていて、時代の推移を感じる。

夕方7時過ぎにブリギッテが帰宅して一緒に夕食。そのあと彼女は片付けを始めたがわたしはもう充分に働いて疲れていたので,食料品の入ったダンボール一個を運ぶのを手伝っただけ。明日は主に本の片付けをする予定だ。

イタリア料理教室に参加

水曜日・曇り / 最高気温マイナス1度

6時半起床。同僚だった女性が急に退職することになりブリギッテの仕事量が急に増えてしまった。そのためにここ数日彼女は普段より早い出勤となっている。わたしもそれに付き合って早起き。(^_^;)

こういうことって本当に何かの法則ではないけれど、重なって訪れる。現在のわが家はリフォームの真っ最中。そして彼女のお母さんが肺炎のために入院、退院して、今朝リハビリの施設に向かった。そして同僚の退職である。身体がいくつあっても足りないとはこのことか。(-_-;)

こんな時なのに彼女はわたし自身が乗り気ではない「料理教室」に申し込んでいた。ブリギッテが通っている Volkshochschule のイタリア語の先生が日本人向けにイタリア料理も教えていて、それに参加してこいということだ。このイタリア人女性は日本でかなり長く生活していたという。

明日はまた床の縁をつける作業員が来るのでそのための準備をしなくてはならず、料理教室などに通っている心の余裕はない。加えて午後2時過ぎには注文した食洗機が配達されるのでそちらの方の時間も気になる。

そんな気分のまま始まった料理教室の生徒は6人で男はわたし1人。他の日本人女性たちは1人をのぞいてほぼ30台。 なんだかわたしひとりが浮いてしまった感じのまま料理が進んでいった。今日作ったメニューは魚がメインで、
IMG_2180
Orate All’acqua Pazza:
鯛をミニトマトと一緒にワインソースに浸けてオーブンで焼いたもの。左の写真はおいしい臭いがしてきた頃合いのオーブンの中である。

付け合わせは Broccoli Fantasia:
ブロッコリーと長ネギの輪切りにニンニクを加えて炒め生クリーム少々を加え、パン粉を上から振りかけこれもまたワインを加えてオーブンで焼く。

デザートはパイナップルを切ってラム酒、またはレモン汁を加え砂糖を掛けておく。そこにバナナをつぶして生クリームをホイップしたものを上から盛りシナモンを少々振りかける。

出来上がった料理は意外とあっさりしていておいしかった。日本人の舌にも抵抗なく受け入れられる。それにしても生クリームとワインはふんだんに使っていて,このようなものを毎日食べていたら太るだろうなぁと思う。初めての料理教室だったが、テクニック的には特に学ぶべきところはなかった。(笑) 今日の鯛はけっこう鮮度がよかったのでわたしだったら塩焼きにして食べたいところだった。その意味ではイタリア風の魚料理を経験できて良かったとは思う。(^_^)

食べたあと急いで帰宅するとその30分後に食洗機が配達された。これが済んでホッと一安心してわたしは昼寝モードに入る。午後3時過ぎの目覚め。

それから部屋の片付けを始める。明朝はまた職人さんが来るので彼が働けるようにダンボールなどを部屋の真ん中に移動しなくてはならない。軽いものは既に出来上がった階下の部屋に運び込んだ。何度階段を往復したことか。

4時半頃から7時半頃までゆっくりではあるが休み無しで力仕事をしていたら終了した頃にはかなりバテた。ブリギッテが帰宅して夕食を一緒にとったのは8時を過ぎていた。

車検

火曜日・曇りときどき雪 / 最高気温2度

6時15分起床。今日は8時に「車検」の予約を入れたので早起き。朝一番だと思っていたら車検場は7時半からやっているらしい。ブリギッテも今朝は彼女のお母さんのところに寄ってから出社するということで7時過ぎに家を出ていった。

わが家のトヨタ・カローラは走行距離が既に10万キロメートルを超えていて,そろそろ買い換えの時期に来ている。9月から就職した次女が車を買いたいと言ってるのでわれわれが新しく車を買ってトヨタ・カローラを彼女に回そうかと考えていた。それにしても車検を通らないことには話にならない。

とにかく出たとこ勝負である。今朝の車検で不具合が見つかったらその時に対処法を考えることにした。8時きっかりに車検場に着き料金を支払う。94.50 € だった。車検を待っている間に向かいのホームセンターで買い物をすることにして車のキーを預ける。

20分ほどして買い物が終わり車検場に戻ったらわたしの車は既に車検を終了していた。まったく問題点は見つからなかったそうで、これで2015年までまた乗れることになる。嬉しい拍子外れだった。(^_^)

帰宅して一休みしてから居間となる部屋の片付けに取りかかる。既に壁塗りも終わってあとはステレオ装置、本棚,机、ピアノなどの家具を配置していくのだが、これがなかなか難しい。

出来るだけ効率の良い配置にしたいけれど,かと言ってあまり殺風景になるのも避けたい。ああでもない、こうでもないと試行錯誤を繰り返しながらそれでもだんだんと形になっていく。

そんな作業の最中にもさまざまな電話がかかってきてなかなか集中できない。こんな時、電話というのは一種のテロ・暴力ではないかと思う。(笑)

午後2時を過ぎる頃にはかなり疲れてしまい45分のタイマーをセットして昼寝。これでまた元気になり夕方7時近くまで作業する。家具の配置などを一応完了して、あとはブリギッテの帰宅を待って修正。2人とも納得いく配置になったら明日からはダンボールに入っている本などを戻していくことになる。道はまだ遠い。

車で動き廻った1日

月曜日・曇り / 最高気温0度

6時半起床。今日は8時にミュンヘン市を挟んで北の方にある塗料屋へ出掛ける用事が出来たので早起きだった。朝7時から8時半頃まではミュンヘンもお決まりのラッシュアワーで渋滞になる。それを計算して7時15分過ぎに家を出たのだがやはり渋滞に巻き込まれてイライラした。

2週間ほど前にその店で購入した薄紫色の塗料が壁にうまくのらないのでその相談に行ったのだが、とても親切に対応してくれて改めて塗料を作ってくれた。これでうまくいくと良いのだが。

そのあとブリギッテを街の中心の職場まで送っていき,帰り道にホームセンターまで走った。これまで購入したものの中で間違って買ったものや買ったけれども必要としなかったものなどを返品するためである。まったく問題なく気持ちよく返品できて18 € なにがしかが戻ってきた。こういうのは意外と嬉しい。(^_^)

ホームセンターを出たときにわが家の車が今月中に車検を受けなくてはならないことを思い出し、道路を挟んだ向かい側にある車検場で予約をしてきた。なんと明日の朝8時。また早起きをしなくてはならない。

家に戻って眠気覚ましにエスプレッソを飲んでいたら,入院していた義母から迎えに来てくれという電話。彼女は今日が退院でそのあと別の場所でのリハビリに行くことになっている。その前にいったん自宅に戻ることになった。

迎えに行くのは良いのだが,病室から車椅子に乗った義母をわたしの車に乗せるまでの手順が思いつかない。いろいろと手段を考えていて落ち着かなかったが,偶然にもわたしが駐車したところが彼女の病室のすぐ近くだった。こんな時には何かに守られている感じがする。(^_^)

そのあと明日の車検のために、車を洗いに洗車場まで走る。車の下に潜って点検する作業員もきれいな車の方が嬉しいだろう。

IMG_2175帰宅したらもう午後2時を過ぎていてさすがにお腹が空いてきた。残り物を使って Schinkennudel を作った。パスタを炒めてそこにハムととろけるチーズを入れてかき混ぜるだけの簡単なもの。娘たちが子供の頃に好きでよく作った料理である。

そのあと45分のタイマーをセットして昼寝。気持ちよく眠れたあとは1時間ほどステレオ機器の引っ越し準備。工事の埃でかなり悲惨なことになってしまっていた。

夕方5時半に家を出てブリギッテを職場に迎えに行き、その足で2週間ほど前に行った大型家具店・Seegmüller へ。ここでソファーベッドと食卓を注文して帰宅したのはもう9時過ぎだった。それから簡単な夕食をとりビールを飲んで今日はお終い。疲れた〜。

ちょっとのんびりの日曜日

日曜日・雪のち曇り / 最高気温1度

7時半起床。日曜日だが今日はまた壁塗り職人が来てくれるというので日曜日にしては早い時間に起きた。ブリギッテはこのところ少し働き過ぎなので疲れているだろうからわたしが一足先に起きて朝食の準備をする。外は相変わらずサラサラと雪が降り続いていて気が滅入る。

朝食を食べ終えた頃、壁塗り職人がやってきた。今日は半地下になっている部屋の壁を塗り終えてしまいたい。この部屋には本棚とかステレオ装置などを入れるので、ここが出来てしまえば他の部屋に置いてある荷物の整理がつく。

彼が作業している間、わたしは小さな土間と洗濯機の置いてある小部屋の電灯を取り付ける仕事をした。

IMG_2149そのうちに末娘夫婦がやってきた。彼女はあと2週間後に試験があり、その時の課題である Blätterteig を作る練習をしたいのだそうだ。これはよくパーティの時などに突きだしとして提供されるものである。写真の三角形のものはゴルゴンツォーラチーズ、乾燥トマトが包まれていて,手前の左はバジリコペースト、右は鱒のペーストが入っている。

批評を求められたのでその全てを試食してみたが乾燥トマトの入ったものが食前酒には一番合うような気がする。この全てが出てきてもバラエティに富んでいて嬉しいかも。まだお昼過ぎだったがそれを食べていたらお酒が欲しくなり Weißbier を1本飲んでしまった。(笑)

壁塗りは午後2時ぐらいに終わったので,まだ壁は乾燥していないけれどそこに入る家具を末娘の旦那に手伝って貰って運び込んだ。こういう時にはやはり男手があると助かる。

夕方4時を過ぎた頃に娘たちは帰っていき、わたしは久しぶりに森の中の散歩に出掛けた。まだしっかり雪が残っていたけれど道はかなり踏み固められていたのでそれほど危険なことはなかった。5189歩・51分を歩いて薄暗くなりかけた頃に帰宅。ずいぶん日が長くなった。

夜はあまり空腹を感じなかったのでサラミソーセージをおつまみに Weißbier を飲んだだけ。ちょっとのんびりした日曜日だった。

洗濯機を設置

土曜日・曇り / 最高気温4度

7時起床。今日は壁塗り職人が来る日。しかし彼が来るのは10時過ぎなのでゆったりとした朝を迎えた。朝食のあとブリギッテは週末の買い物へ。その間わたしはこまごまとした片付け仕事。

ブリギッテの帰宅とほぼ時を同じくして壁塗り職人が到着。途中渋滞に巻き込まれて遅れてしまったそうだ。先週に彼が塗っていった薄紫色の壁を見て自分でもビックリしていた。どうやら購入した塗料が間違っていたらしい。来週早々に塗料を買い直ししなくてはならないが,家の改築とか新築の場合はこういう小さなアクシデントというのは付きものである。心を強く持って平静を心掛けなくてはならない。

今日塗って貰う部屋の中にはピアノや空の本箱がそのまま残っているのを,彼と2人で中央に集める作業をした。これは力仕事なのでけっこう汗をかいた。壁塗りというのはその下準備に70%ぐらいの時間と労力が掛かり、下準備が終わってしまえばあとは塗るだけで、そこからが壁塗り職人の腕の見せ所だ。

彼が仕事を始めてしばらくして今度は洗濯機の配達人が来た。わたしの住んでいるアパートには共同の洗濯機と乾燥機が備わっている。しかし,自分が洗濯したいと思ったときに塞がっているとかはよくあることでやはりプライベートの洗濯機があった方が快適である。

今回のリフォームをよい機会としてブリギッテは自分の洗濯機を購入した。これまでほとんど使うことの無かった下の階のシャワーをつぶしてそこに洗濯機を設置することにしたのだ。しかし、それは彼女が思うほど簡単なものではなかった。

まずシャワーの床の部分を取り除かなくてはならない。取り除いたあとには新しくタイルを貼って洗濯機を載せる台を作る。この作業には削岩機のようなものを使うので騒音が半端ではない。

次に水回り配管の変更である。これまで付いていたシャワーの蛇口を取り外す。お湯の配管を塞ぎ、水の配管には新しく蛇口をつけなくてはならない。
IMG_2130
そして最も厄介だったのは電気配線だった。洗濯機には電灯線より一段高いレベルの安全性が必要なのだが、その配線がここには来ていない。これまではシャワーだけだったのだから必要なかったのだ。そこで上の階にある配電盤から電線を引っ張ってくるのだがそれにはコンクリートの床に穴を開けなくてはならない。ここでまたもの凄い騒音とモウモウたる埃である。わたし自身は何もしていないのだが、この間はとても憂鬱でかなり神経が参ってしまった。左の写真はそれが完成したところ。素人のわたしが見ても惚れ惚れとする仕事ぶりである。(^_^)

IMG_2139そして今朝やってきた洗濯機はブリギッテが選んだ Panasonic 。別にわたしが日本人だからそれにしろと言ったわけではない。彼女がさまざまなカタログを検討して決めたのがこの機種だった。インターネットを検索してレビュー記事などもずいぶん読んだらしい。その結果コストパフォーマンスが良かったのと、なにより洗濯物の出し入れ扉が大きいデザインが気に入ったようだ。

そのあとわたしは新たに溜まったわが家のゴミを粗大ゴミ集積場まで運んだ。そして1時間ほどの昼寝。壁塗り職人は明日の日曜日も来て作業をするとかで5時頃に帰っていった。

夕方、床張りを頼んだ会社から営業の人が検分に来て,双方納得のいく仕事ぶりだったので書類にサインをした。それが終わってブリギッテは義母の見舞いに病院へ。彼女は今日も買い物、壁塗り職人に出すケーキを焼き、掃除をしたりと休みなく動いていた。

新しい台所を発注

金曜日・雪 / 最高気温1度

7時起床。今日は太陽を見ることなく一日中小雪がちらついていた。10時からIKEAで新しい台所の設置に関して話し合い、決めることになっていたので9時頃に家を出る。

その前に義母の住まいに立ち寄り彼女がリハビリ施設で必要な日常品を選んで旅行カバンに詰める作業があった。彼女は来週の月曜日に退院してその後のリハビリのために近郊の施設に移ることになった。

IKEAでのセッションは3時間にわたるもので PC でシミュレーションしながらシンク、食洗機、オーブン、電子レンジ、冷蔵庫などの位置決めをし、収納棚の大きさ、色などを選んでいく。2週間前に台所になるべき場所の寸法を測定をしていったのがここで生かされる。

わたしはブリギッテのそばでほとんど聞き役にまわり、訊ねられれば答えるという役割。最初は興味もあったし集中していられたのだがそれぞれの位置決めが決まった1時間を過ぎる頃から頭がボーッとしてきた。(^_^;) そのあとの話し合いは細部にわたるものであまり興味が持てなかったのだ。

わたしの性格は面倒くさがり屋でいい加減なところがあるので、少々の使いにくさがあったとしても自分を道具に合わせていけるという自信があるのだが、ドイツ人というのは細部までキッチリと自分の思うように決めなくては気が済まないのかもしれない。ブリギッテに言わせれば「お金を出しているのだからそれは当然でしょう」ということ。確かにそうなのだが・・・・・。

午後1時に全てが決まって,ブリギッテを職場まで送っていった。帰宅してすぐにベッドへ直行し1時間ほど昼寝をする。これでまた頭がスッキリ。(^_^)

目が覚めてからお茶を飲みながらメールチェック。昨日、頑張って作業をしておいたおかげで今日はゆったり。午後4時を過ぎた頃から二箇所の天井の電灯2つを取り外し、明日の塗装作業のためのこまごまとした準備,そしてまたまたゴミ捨てなどをこなして6時半頃に終了。

ブリギッテは7時過ぎに帰宅。昨日作ったカレーを食べて夕食とする。今日も早寝だ。

1人での作業

木曜日・曇りときどき晴れ / 0度

6時半起床。今日からしばらく作業員は来ない。これまでの10日間は7時過ぎに来る作業員を迎えるために早起きをしていたがこれからしばらくはそれもなくなるわけ。起床する時間は殆ど同じなのだが,自分からすすんで起きるのと起こされるのとではやはり違うものだ。

今日は自分に課題を与えてしっかりと1日を過ごそうと思っていた。土曜日には頼んでいる壁塗り職人が来る。彼だけではなく壁塗り職人は本当に壁を塗ることだけしかしない。壁に釘とかネジ穴を打った跡とかがあったりしてもその穴埋めをしてから塗るということはしない。

勿論、コンセントとか天井に取り付けられた電灯などはテープを貼って塗料が着かないようにとかはする。それで今日と明日はその下準備をしようと計画を立てた。

今回のリフォームで困難なのはこれまで使っていた本箱とか食器、その他もろもろの家具をどのように部屋間を移動したらうまく作業がはかどるのかということだ。どこか倉庫を借りて,そこにいったん全ての家財道具を収納してしまえば一番良いのだが、そんな予算はないしそれほど大げさなものでもない。だが殆ど同時にフローリングの床張り、水回り、電気配線、そして壁塗りと3つの異なる作業員が入ったからその複雑さにはちょっと頭が痛かった。

昨日で床張りの大部分、水回り、電気配線の殆どが終了したので,あとは今週土曜日の壁塗りを待つだけ。

今日やったのは居間となる部屋。天井の電灯線を取り外しそこに残ったネジ穴をパテで埋めていく。埃も半端ではないし上を向く時間が長いから首が痛くなってくる。でも一つ一つ丁寧に片付けていったらいつか終わっていた。それから物置となる部屋に本棚を二つ入れてそこに本を詰めていく。これらが終わったのが午後の2時頃。

お腹が空いたので久しぶりにインスタントラーメンをと思ったのだがここだと思ったところには見つからずずいぶん探し回ってしまった。(^_^;) ようやく地下室にそれを発見してホッとする。トッピングは卵とキャベツを炒めたものにハムを加えてボリューム満点。(^_^)

ここしばらく夕食を作っていないので,今日はカレーを作ることにしてお肉を買うために Tram で3駅ほどのところにある肉屋まで歩く。歩道はまだ雪が残っていたが自転車道は殆ど雪が溶けてしまっていた。久しぶりのカレーがおいしい!

リフォーム10日目

水曜日・晴れ / マイナス2度

6時15分起床。早朝出勤するブリギッテに付き合って早起きした。お天気の方はときおり思いだしたように小雪がちらつくときもあったけれどおおむね晴れていたので気分は良好。

電気、水回りをやってくれる作業員が7時過ぎに来て今日も始まった。彼は今日で一段落して明日から故郷へ1度戻るそうだ。3月4日頃にまた来てくれる。

それまでには台所もセッティングできていて食洗機、冷蔵庫、オーブンなども納まるところに納まっていることだろう。そのあともいろいろと問題が起きることを考えておかないといけないから,生活を普通に楽しめるのはやはり4月からか。

午前中は長年作り付けの洋服ダンスがあった場所の天井にカビが生えていたのでそれを取り除くために数度にわたって「カビ・キラー」を噴霧する。これは塩素系の噴霧剤だから気をつけないといけない。肌に付くと途端に痛痒くなるし、色物のシャツなどに掛かるとそこだけ脱色してしまう。

それと平行して土曜日にやってくる壁塗り職人が快適にそして迅速に作業できるように、壁に打ち込んであった釘やネジの穴を塞ぐ作業をする。これには Moltofill という商品名のチューブに入った充填剤を使う。20年以上にわたって使ってきた部屋だからいろいろなところに釘穴やネジ穴があって驚いた。(笑)

職人は7時過ぎまで作業をして帰っていった。入れ違いにブリギッテが帰宅。今日の夕食はなにも用意していなかったので、ブリギッテがタイ・カレーのペーストを使ったスパゲッティを作った。けっこういける味だった。(^_^)

今日も昼寝は出来ず、けっこう働いていたから21時を過ぎる頃から眠気がさしてきた。明日からしばらくは早起きをしなくても良いのが嬉しい。

リフォーム9日目

火曜日・雪 / 最高気温マイナス3度

6時20分起床。寒い1日だった。それほど激しくはないのだが朝から雪が降り続いて午後には路上に除雪車も出動するほどになった。

今朝も早起き。今日は Faschingsdienstag で普通の商店などはお昼過ぎ2時ぐらいまでで閉店するところが多い。ブリギッテの勤め先はこんな日に開店していると、酔っぱらったりカーニバルの雰囲気で盛り上がった人たちに入ってこられても困るということで今日は閉店休業。おかげでわたしは1人ではなかったから気が楽だった。

それでも午前中、彼女は義母のお見舞いに言ったり買い物をしたりで外出。彼女の留守中に、少し前に頼んであった鍵の取り付け職人が来てなんだか気ぜわしかった。わたしの住むこの辺も最近は空き巣狙いなど物騒なのでテラスに面したガラス戸にガッチリした鍵をつけて貰った。

わたしは今日は1人ではなく電気・水回りの職人さんと一緒にホームセンターへ。今日はテラスにつける180cmx180cmの垣根を買うので,職人さんの大きな車で運んで貰うために一緒にホームセンターまで付き合って貰った。ホームセンターにはこのところ毎日通っている。ドイツのホームセンターは買ったものが間違っていたりしたときに,レシートを見せれば快く返品を受け付けてくれるのでストレス無く買い物が出来て嬉しい。

昼食は鍵職人もまじえて4人で Weißwurst + Brezel を食べる。そんなに好きではないのだが、たまにだと Weißwurst もおいしいと思う。ビールを飲めなかったのが少し残念。(^_^;)

午後からはまたまた本棚3本に入った本の移動と、LP の移動。これはただただ単純作業である。1度に持つ量を少なくして何度も部屋の間を往復してギックリ腰などしないように気をつける。

夕方から息抜きにとブリギッテと一緒に量販店へ。新しい台所のために洗濯機、食洗機、オーブン付きコンロなどを注文してきた。

リフォーム、第2週目に入る

月曜日・曇り / 最高気温マイナス3度

6時半起床。ホッと一息ついた日曜日が終わり今日からまた気詰まりな毎日が始まった。ブリギッテは1週間の休暇が終わり、今日からまた勤務が始まったのでわたし1人で作業員たちとの折衝に当たらなくてはならない。

ブリギッテが8時過ぎに出社したあと、電気、水回りをやってくれている作業員が必要とする材料を買い求めるためにまたホームセンターまで車を走らせる。買うべきものをしっかりと頭にたたき込み、メモ用紙まで作っていくのだが、作業員に頼まれたピッタリのものが無いことがある。その時にはホームセンターの従業員に訊くのだが、それでも埒があかないことがあってなかなかストレスが溜まる。要はわたしにこの分野の知識が足りないということなのだが、妙に自尊心を傷つけられる感じがする。(^_^;)

なんとかその買い物を済ませいったん帰宅したあと、コートも脱がずに Tram に乗って街へ出た。昨日、わたしの使っているコンピュータ用の眼鏡の蔓が外れてしまった。小さなネジがどこかへ飛んでしまい捜しても見つからない。仕方なくこの眼鏡を買った店へ足を運ぶことになる。ついでにブリギッテが友人へのプレゼントにと買った iPad mini のケースを返却に行く。その友人の恋人が既にプレゼントしてしまったらしく,そのケースが不要になってしまったのだ。

その2件の用事を済ませて帰宅。途中 Rosenheimerplatz のケバブ屋さんに立ち寄りいつものを食べ、作業員にと Döner Kebab を購入する。勿論、家を出るときにケバブは好きかどうかは訊ねてあった。

連日の6時起床と、身体に染みついた昼寝の習慣が取れない疲れで「このままだと体調を崩すかも」と思い、今日から昼寝をすることにした。先週は昼寝をする時間もなかったし、寝室は床張りの真っ最中で寝る場所もなかった。今日は寝室の鍵を閉めて午後2時過ぎに久しぶりに昼寝をする。やはり1時間足らずでも昼寝をするとそのあとの体調がピリッとする。

床張りの作業員は午後4時に帰っていき、電気、水回りの職人は夕方6じすぎに今日の作業を終了した。

ブリギッテは退社後、量販店に行って冷蔵庫、洗濯機、食洗機などを見て回ってから帰宅。

日曜日でリフォームも小休止

日曜日・晴れ / 最高気温マイナス2度

8時半起床。一週間ぶりに朝寝を楽しんだ。普段は目覚まし時計をセットしなくても6時頃には目が覚めるのだが、同じ6時でも必要にせまられて起きなくてはならないというのは精神的に天と地ほども違う。おかしなものである。

今日は日曜日ということで騒音は立てられないから,9時前に来てくれた作業員は各部屋のコンセント類を新しいものに交換する作業をしてくれた。壁をぶち抜いたり床材を切ったりするのと違ってこれなら騒音は出ない。

11時過ぎに隣駅の病院に入院している義母を見舞いにブリギッテと行くことにした。今日は朝から太陽が出て素晴らしい天気だったから歩くことにする。まず義母の家まで行き郵便受けに溜まっていた郵便物を取りだし、部屋の中に異常はないかざっと点検してから病院へ。

彼女はまだ集中治療室にいたが明日からは普通の病棟に移るとのこと。わたしの見たところではまだ快復しきってはいない。退院まではあと数日かかるのではないか。

病院から歩いてまた混乱のわが家へと戻る。簡単に昼食をとったあと壁の釘あとをパテで埋めたりカーテン・レールを外したり音の出ない作業をする。

朝9時から来てくれた作業員は4時過ぎに帰っていった。今日は日曜日だから彼も少しゆっくりしたいのかもしれない。

夕食はオーブンで焼くだけになっている鶏を買ってあったので,それを焼き上げ生野菜サラダを加えて食べた。ブリギッテは今日も良く動いていたので疲れて8時半頃に就寝。わたしは22時過ぎまでゆっくり。

リフォーム6日目

土曜日・曇りときどき晴れ / 最高気温マイナス3度

6時起床。今日は週末だけれどもリフォームの作業員が7時に来るというので又々早朝の起床となった。ほとんど何もしていないわたしの方がそろそろくたびれてきている。(^_^;)

加えて土曜日の今日は、頼んでいた塗装屋が来て壁塗りを始めた。彼は1年前、本棚の後ろの壁に大きなカビが見つかったときに来て貰った人で、その仕事ぶりが気に入っていたので今回も頼んだ。

今日は床張り職人と電気・水回りの職人とが入っている中での作業だったから彼もなかなかやりにくそうだった。今日は彼がとにかく作業の出来る部屋を選んで壁塗りをして貰った。残りはまた来週の土曜日になるが、その時には床張りも終わっているだろうから、彼には伸び伸びと仕事をして貰えるはず。

わたしはこういう環境の中では殆ど無能力者であって、なにも手伝うことは出来ないから,ただ食卓にボンヤリと座っているだけ。これはこれでかなりストレスが溜まるものである。会社勤めの人が窓際族になるということはこういうことかと思ったりした。(^_^;)

それでも今日はホームセンターに2度ほど車を走らせたり、スーパーマーケットに買い物に行ったりと外へ出る機会があったからまだ気分が晴れた。

反対にブリギッテは水を得た魚のように,作業員たちと軽快に会話を交わし、彼たちにコーヒー、紅茶、ケーキ、軽食などを提供するものだからかなり好感度が高い。(笑)

夕暮れとなり、床張りの作業員と壁塗りの作業員は帰っていった。しかし、電気・水回りを担当している作業員は6時過ぎまで仕事をして「また明日来るからね」と言って引き上げていった。

「エッ、明日も6時起きかい」と内心ガックリ来たが彼は「明日は日曜日だから9時頃に来るよ」と言ってくれたのでホッとした。

夕食はさすがのブリギッテも料理する気力が無く、作業員に提供したサンドイッチが余っていたのでそれを食べて夕食とした。しかし月曜日から始まった怒濤のリフォームも週末を迎えて一段落ついたので、Rose の Sekt を開けて2人で乾杯。今夜も早寝だ〜!

リフォーム5日目

金曜日・曇りのち晴れ / 最高気温0度

6時半起床。昨夜は12時近くの就寝だったから6時半の起床はちょっと辛かった。毎朝こんな早い時間に起きなくてはならない人にとって週末がどんなに嬉しいものであるかが少しだけ分かったような気がする。

劇場勤めの長かったわたしは就寝時間は午前0時とか午前1時で普通の勤めの人よりは遅かったけれど,朝は7時半か8時に起床すれば充分だった。朝の30分というのは昼間の1時間に相当する感じがする。ということでわたしも今週は日曜日が待ち遠しい。(笑)

今日は床張りを頼んだ工務店からの作業員が1人増えて、彼は「扉のスペシャリスト」だという。扉というのは1度持ってみれば分かるけれどかなり重い。わたしにはとてもじゃないが1人で扉を外したり取り付けたりは無理である。その彼は身長が 1.98m で体型は相撲取りの新弟子のよう。1.98m という身長はわが家の全ての扉で頭を前にちょっと倒さないとぶつかる高さだ。そんな彼は1人で扉を軽々とを自由自在に繰る。
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床張り作業は最初の月曜日から2人が組でやっているのだがその1人も2メートル近い身長で少しやせ形である。あまりにも軽々と洋服ダンスなどを運ぶので彼たちの手を見せて貰った。大きい!。文章で書いても伝わらないからわたしと手の平を合わせて写した写真を載せておく。左がやせ形の床張り作業員、右の写真が扉のスペシャリストの手である。わたしの身長は1.73mだけれど日本人の平均より手は小さい。ピアノの鍵盤だと1オクターブがやっとである。それにしてもこの差はなんなのだ!と思う。(笑)

これまで使っていた天井までの高さの作り付けの洋服ダンス二つは移動するのは無理だろうと諦めていた。ところがこの2人に頼んでみたらちょっと苦労はしたようだがなんとわれわれのクローゼットとして使う小さな部屋に入れてくれた。これはもう、感謝感激である。やはり身体が大きく力持ちというのは素晴らしい。

午後はまた必要な電気関係の部品を買い足しにホームセンターまでブリギッテと車を走らせた。細かい埃の舞う工事現場のような自宅にいるよりはこうして新鮮な外の空気を吸えるのは嬉しい。帰宅すると上の階に住む奥さんから Krapfen の差し入れがあった。それでお茶にする。そういえばもうじきドイツは Fasching の季節なのだ。

夕方、末娘が修行しているケーキ屋の Krapfen を持って訪れた。近くの病院に入院している彼女のおばあちゃんを見舞ったついでに立ち寄ったものである。足の踏み場もない汚れ放題のわが家を見て回り、一緒に夕食をとった。帰宅はわたしが車で送っていく。彼女は毎朝5時起きで夜は8時近くになると欠伸をかみ殺している。(笑)

リフォーム4日目

木曜日・雪のち曇り / 最高気温マイナス1度

6時半起床。ここ数日はこの時間の起床に慣れてしまった。手早くシャワーを浴び、朝食をとった頃に玄関のブザーが鳴る。この人は一匹狼で仕事をしている人で,時間給で雇っているから出来るだけ長い時間働いた方が収入が増える。必然的に朝早くから夕方遅くまで働くことになる。この人の担当は壁を塞ぐ、電気系統、水回りの配線を正常に戻す、シャワーをつぶしてその場所に洗濯機を置く環境を作る、その他諸々なので時間はいくらあっても足りない様子。もう一組の床張りの作業員たち2人は工務店の社員だからキッチリと9時頃に来て床張り作業をし5時過ぎには帰っていく。

ブリギッテはいつものように朝食のあと彼女の母を見舞い、そのあとIKEAに行ってカーテン・レールを購入、帰宅して作業員たちにサンドイッチを作って出し、午後からわたしと一緒にホームセンターに行って作業員が必要とする材料(モルタル30kg、壁の中をはわせる電線25m、塩ビの水道管、等々)を購入して帰宅。大車輪の働きだ。

今日でわれわれの住まいとなる部分の床張りはほぼ終了。明日からは賃貸とする住居の玄関と二部屋の床張りが始まる。やはり今週中には終わらないようだ。

夕食はわたしもブリギッテも一匹狼の作業員も疲れていたので、イタリア料理店にパスタとサラダを注文してそれを受け取ってきて3人で食べた。作業員が帰ってから、今度はわたしとブリギッテとで明日の準備に掛かる。今日,床張りが終了したクローゼットに昨日避難しておいた衣類を戻し,明日床張りをする部屋を空にする作業だ。

疲れきっていた上に夕食を食べたあとだったから2人ともまったく意欲なし。しかしこれはしなくてはならない仕事。ちょっと辛かったがなんとか頑張って9時半頃にそれも終了。

午後は気分転換にと,義母の留守宅まで用事があって往復歩いたりしたので久しぶりに一万歩を超えた。(^_^)

リフォーム3日目

水曜日・晴れのち曇り / 最高気温3度

6時半起床。今朝も7時過ぎに来る作業員に会わせて6時半の起床。寝室の窓を開けたら外はまた一面の雪。昨日はすっかり雪が消えていたのになんということだろう。手早く朝食を済ませた途端に玄関のブザーが鳴って作業員が到着。

天気の方はお昼近くになって太陽が出てきて、だいぶ雪が溶け出した。今日は義父の92歳の誕生日で,本来ならばブリギッテは義母と一緒に Oldenburg に居るはずだった。義母が肺炎で入院したせいでミュンヘンに留まることになったのだが、もし具合の悪いのを押して旅をしていたらと思うとゾッとする。多分、途中のどこかの駅で救急車を呼ぶことになり見知らぬ土地で数週間を過ごすことになった可能性が大だ。

わたしにとっても1人でリフォームの現場に立ち会うのはちょっと荷が重かった。そもそもリフォームの希望はブリギッテから出ているので彼女の細かい要望などはわたしではうまく伝えきれなかったろう。

彼女は Marmorkuchen を焼いて作業員たちに出すというので朝食時にその準備を始めて,オーブンに入れてから義母の病棟へと向かった。わたしはタイマーのベルが鳴ったら箸を突き刺して中まで火が通ったかどうかを確かめるだけ。10時半過ぎにコーヒーと紅茶を煎れて焼き上がったケーキを作業員たちに供した。

ブリギッテは病院に義母を見舞ったあと買い物へ走り、お昼過ぎに戻ってきた。われわれの昼食としてパックに入ったサラダとパンを買って帰る。ちょっと味気ない食事だが仕方がない。

午後になってまた曇ってきた。ブリギッテは今度はホームセンターへ車を走らせ、昨日数量を間違えて買ってきたコンセント類の交換とタイルを買ってくる。わたしはその間、明日床張りをする予定の部屋にある靴、洋服類を別の部屋に移す作業をする。今日中にその部屋を空にしておかなくてはならないのだ。

今夜は “Carmen” の切符を貰ったので久しぶりに Nationaltheater の観客席に座る。いつも舞台の上に立っていたから、当然ながらこのオペラを観客席から観たことはまだ無いのだった。(笑) 今回は去年の暮れにブリギッテがたまたま道を歩いていて自転車事故にあった女性の世話をしたことがあり、その女性が Nationaltheater のビオラ奏者だったことからそのお礼にと切符をいただいたのだ。事故当時、妊娠していたその女性はそれが原因かどうかは分からないが流産してしまったのは残念だった。

その時の彼女の働きはなかなか大したものだった。自転車に乗った女性が倒れたところに居合わせたブリギッテは彼女の意識がないのですぐに携帯から救急車を呼んだ。路上に倒れたままの女性をそのままにはしておけず救急車が到着するまで彼女は自分のコートを血の出ている頭の下に敷いてあげた。その日はイタリア語の授業があった日だったがそれは欠席してそのまま帰宅。血を吸ってしまったコートを洗ってなんとか元通りにするためにインターネットを検索。 血液で汚れた衣類はお湯や洗剤で洗うのではなく水で何度か洗うのが一番というのを知ってそれを実行した結果無事に血液の汚れは取れたそうだ。

劇場の楽屋口で待ち合わせをして2枚の切符をいただく。会ってみたら練習の時などによく見る顔だった。名前と顔が一致していなかったのだ。今夜の “Carmen” はルーチン公演といわれても仕方がないような妙にちぐはぐさを感じる出来だった。ドン・ホセを歌ったテノールは高音はちゃんと出すのだが中音域はまるで駄目。スカスカの声で興ざめだった。彼だけがブーを貰っていたのは納得。休憩時には Käfer の席を予約しておいてゆっくりと食事を楽しんだ。公演の幕が下りて外へ出るとまた雪が降っている。23時20分の帰宅。ここ数日のリフォーム騒動から一時でも解放されて別世界に浸れたのはありがたかった。

リフォーム2日目

火曜日・曇りときどき雨 / 最高気温7度

6時半起床。今朝は作業員が7時半に来るというので早起き。昨日からリフォームが始まって、それまでモヤモヤしていた不安も吹っ切れた。結局、なるようにしかならないということで開き直ってしまえば心理的には楽なのだった。(笑)

IMG_2056IMG_2064朝早く来た作業員はこれまで2軒の部屋をぶち抜いていた壁を塞ぐ作業を始めた。わたしは側にある食卓に座って時折それを眺めていたのだがなんとも不思議な感慨に襲われた。今まで見通すことが出来た視界が閉ざされるということなのでやはり心理的には追い詰められるような感じがある。人間の心的脆弱性を感じたりした。段階的にその進捗を写真に写しておいたので記録としてアップしておく。左は9時半、そして右の写真は10時半頃の撮影である。

IMG_2061ブリギッテは相変わらず、義母の入院している病院を往復したり買い物をしたりと大活躍。今日は作業員たちにと Butterkuchen を焼いた。肉体労働をする人たちにとって午前10時頃と午後3時頃のコーヒーブレイクは貴重な息抜きでそんな時に甘いものは嬉しいことだろう。

お昼前にわたしとブリギッテは塗料屋さんへ向かって車を走らせた。これまでは白一色の壁だったのだが、今回のリフォームをきっかけに壁の色を変えてみたいというブリギッテの要望である。わたしは色彩感覚が全く無いので白一色の方が無難で良いと思っているが今回は彼女に任せることにした。色カードを診てこれはと思うものを決めて配合して貰った。この配合は全てコンピュータ制御で見ていてとても興味深かった。店内もとてもきれいで塗料の臭いもしない。配合の割合もコンピュータのデータに入っているので塗料が少し足りなくなった場合でも同じものを買い足しできるというのが素晴らしい。

次に帰宅途中でホームセンターに立ち寄り、壁のコンセントと電灯のスイッチを購入する。これも値段によっていろいろと選択肢がありかなり迷った。家を出るときに必要な個数を調べてメモにしてあったのだが、選んでいる途中で頭がボーッとしてきて混乱してしまった。家に戻って確かめてみたら果たして個数を間違えていた。明日はまたホームセンターに行って返品、交換しなくてはならない。(-_-;)

IMG_2068午後4時頃に家に戻ってくると壁の通用口はしっかりと閉ざされていた。途端にもの凄く不便になったことが実感できる。なにか必要になるといちいち隣同士のアパートの玄関を開け閉めして行き来しなくてはならないのだ。常に両方のアパートの鍵を持っていないと閉め出されるのではないかととても不安。内側から鍵を刺したままにしておくことも外から開けられなくなるので危険だ。ここ数日は注意しなくてはならない。

ブリギッテは昨日と同じように夕飯を食べたあとはグッタリと疲れていて8時頃にはベッドに入ってしまった。わたしも同じでこのブログを書いてアップしたら就寝するつもり。明日もまた6時半起きになりそうだ。

リフォーム開始

月曜日・雪のち雨 / 最高気温4度

7時起床。いよいよ今日からリフォームが始まった。正直に言うと昨夜はいろいろなことが心配でときどき目が覚めた。朝になってブリギッテが同じようなことを言っていたので「君もか」とおかしかった。不安だったのは作業員が気持ちよく働くのに充分な態勢になっていないのではないかということだった。理想を言えば床の張り替えをする部屋はすっかり空にしておくことだったのだが,結局そうは出来なかった。しかし始まってみればそれは大きな問題ではなかった。(^_^;)

8時半に作業員たちが来るということだったが今日は朝から雪が降り続いていて,彼たちが到着したのは9時過ぎ。しかしそれからの彼たちの働きはエネルギッシュで1時間足らずのうちに棄てるべきソファー、ソファーベッド、飾り戸棚などの大物を次々に運び出していった。

義母が肺炎の疑いがあり、ブリギッテは午前中から彼女のお母さんの住まいに行き入院の手続きをしたりしたので,わが家のリフォームはわたしひとりで作業員たちと立ち向かうことになってしまった。しかしむこうもその辺は心得ていて、わたしは何をすることもなくただ彼たちのあとについて行ってときどき指示を与えるだけ。

大きな家具を運び出したあと、彼たちは階段のカーペットを剥がす作業と、子供部屋として間仕切りをしていた部屋のドアを壊す作業を始めた。彼たちがときどき使う電動工具の甲高い音がわたしの神経を苛立たせたが断続的なものなので許容範囲。カーペットの裏についているウレタン状のものがコンクリートの床に張り付いているのを剥がすのが大変な作業らしい。それが済めばあとは床を張っていくだけだから作業は楽である。
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お昼過ぎには別に頼んであった作業員が来た。彼には以前台所であった場所の壁を探って水回りの配管と電気系統の配線を再び表に出して貰う。それらの配管を壁に埋め込んでしまってから20年近くの歳月が流れていてわれわれもどこに水回りの配管が走っていたかはうろ覚え。当初、そこだと思った箇所は間違っていて90度曲がったところにそれはあった。紆余曲折はあったもののそれが見つかって一安心。左の写真は作業開始前。3時間後の同じ場所はかなり悲惨な感じだ。
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左の写真は多分ここだと思って探った場所。これを見ると一般的なドイツの家の壁というのは日本で起きているような地震が来たらひとたまりもないということが分かる。しかしこの絵は妙に美しい。(笑) その隣の写真がやっと見つけた水回りの配管である。左の二つが水と温水の管、左の太いのが配水管である。

義母は入院してすぐに集中治療室へ入ったので心配になったブリギッテはまた病院へ足を運んだ。午後はまたまたわたし1人である。ブリギッテは集中治療室に入った方が24時間監視がつくのでむしろ安心だと言って戻ってきた。交代にわたしはホームセンターに車を走らせ引っ越し用ダンボール箱を10個買い求めてくる。短時間ではあるがクローゼットにある衣類をとり出して洋服ダンスを別の部屋に移さなくてはならないから。この頃はもう雪が雨になっていて風も加わりひどい天気になってきた。

わたしが帰宅するとまた交代でブリギッテは義母の入院している病院へ。幸いなことにわが家から Tram でひと駅という近距離の病院なのでこういう離れ業も出来る。5時過ぎに作業員たちは終了して帰っていった。また明朝早くから作業を再開するそうだ。ブリギッテは7時過ぎに疲れて帰宅。料理をする時間もなかったので今夜は簡単なもので住ませ彼女は8時半頃にはベッドに入った。わたしも今日は10時前には就寝するつもりである。

一歩も外へ出ず

日曜日・曇りときどき晴れ / 最高気温1度

8時起床。日曜日ということでゆったりの午前中をすごした。リフォームのためにまだ沢山することがあるような気がするのだがわたしもブリギッテもその気にはなれないままにいつもの日曜日のペースで時間が過ぎていった。

午後1時過ぎに壁塗りをしてくれる職人さんが来て、各部屋を見て回り壁の色に関してわれわれの希望を聞いたりして見積もりをしていってくれた。ほぼ、われわれが予想していたような値段だったのでお願いすることにする。床張りの職人さんと相談してそれぞれの作業日程を決めなくてはならないがそれは明日にすることにした。

それが済んだあと、ブリギッテは彼女のお母さんの風邪の症状が心配で食事を作りに出掛ける。その他にも2件済まさなくてはならない用事があって午後4時ぐらいまで外出。わたしはその間30分ほど昼寝をする。

早めの夕食を食べてから急に一仕事する意欲が湧いてきて,懸案だった買い置きの食料品とか掃除用具とかを置いてある小さな物置部屋を空にする作業をし始めた。わたしが運び出してブリギッテがダンボールに詰めるという手順である。こういう仕事はやはり2人でやった方がはかどる。小一時間かかってほぼ片付いた。あともう少し残っているがそれは明日からでも何とかなるだろう。

8時過ぎに切り上げてテレビを見始める。日曜日は ZDF で時にロマンチックな大体は他愛のないドラマを放送するのだが、たまには面白いものに出会うのでついつい見てしまう。今夜のドラマは少しキッチだったけれどまあまあの出来。

いよいよ明日からリフォームが始まる。どんな展開になるのか分からないけれどそのときどきで的確な判断が出来れば良いと思う。こういうものはやっているうちにいろいろと問題が出てくるものだからそれなりの覚悟はしておこう。

今日もリフォームの準備作業

土曜日・小雨のち曇り / 最高気温3度

7時起床。今朝は台所になる場所の寸法を測りに人が来るのでいつも通りに起床していつものように朝食をとった。9時過ぎにその人が来て30分ほどで終了。そのあと、ブリギッテは買い物へ。

今日はいつも一緒に行く義母が風邪をひいてしまって、ブリギッテが1人で買い物に出掛けた。どうやら叔父さんの(義母にとっては弟)の結婚式に参列し、寒い教会の中に小一時間座っていたことが原因らしい。80歳を過ぎてからの風邪は甘く見ると肺炎を引き起こして危険なことになる。明後日にブリギッテと一緒に列車に乗るはずでいたのだが、ここは用心した方が良いということでそれは取りやめることにした。これはわたしにとっては朗報で,ちょうど工事人が入る日からブリギッテが居なくなるのは困るなぁと思っていたのだった。これも天の配剤だろう。
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わたしは彼女が買い物から帰ってくる午後1時過ぎまで気を入れて片付けをした。床の張り替えのためにはとにかくその部屋を空にしておかなくてはならないので,片っ端からダンボールに詰めていった。このダンボール箱の山は娘たちが置いていったものばかりでいつかは受け取りに来て貰うはずのものである。(いつになるかは未定)(-_-;)

ブリギッテが買い物に疲れて帰宅したので簡単に昼食をとり、彼女が買ってきたチーズケーキでお茶にする。そのあと彼女は妹と義父の誕生日の件について電話し始めたのでわたしはソファーの上に横になり20分ほど眠った。

夕方、ブリギッテは義母の住まいに行って夕食を作ってあげた。その間、わたしはまたダンボール詰めの作業を続ける。最後の方には疲れからか腰がじーんと熱くなってきたので今日はこの辺で切り上げた。

6時過ぎから久しぶりにテレビの前に座り、サッカーのダイジェスト放送を見る。今シーズンはどうやら FC Bayern のぶっちぎり優勝のようだ。夕食はブリギッテが白身の魚にパン粉を付けてフライにしブロッコリーを添えたものを作ったので、それをテレビを見ながら食べた。

その時にリフォームが終わったらテレビをどこに置こうかと2人で話し合った。子供たちがいた間は食事をしながらテレビを見るなんてとんでもないと言っていたブリギッテだが,自分が歳をとってきてそのポリシーを変えようとしているようだ。(笑)

“Ultrathin Keyboard Cover” を購入

金曜日・雨 / 最高気温6度

7時起床。寝室の窓枠に落ちてくる雨音が結構大きかった。昨夜は午前2時半頃に腹痛でトイレに起きた。そのあと腹痛は治まったけれど殆ど1時間おきに目が覚めてしまって明け方に2時間ほどグッスリと眠れただけ。そのせいで午前中はどうにも身体がシャッキリとしないまま過ぎてしまった。

来週の月曜日から始まる床張りのために本棚を空にしていたのだがそれももう充分なような気がする。あとは細々としたものを工事中だけ入れるために引っ越し用のダンボール箱があった方が良いと思いホームセンターに車を走らせた。そこでダンボールを10個と重い荷物を載せるための台車を購入して帰宅する。

昼食のあとはいよいよ眠くなってきたのでソファの上で1時間ほどグッスリと眠った。これでほぼいつもの体調に戻る。Agentur から電話があり明晩、チューリッヒの “Die Meistersinger von Nürnberg”に出られるかと頼まれたが、これはもう何年も歌ったことがない。チューリッヒまでの道のりを考えると億劫にも感じてお断りした。怠け者かな。もう年金生活者なんだからいいだろう。(^_^;)

今夜はブリギッテの終業後に街で落ち合って食事をしようと約束していた。娘たちも巣立っていってずいぶん前から夫婦2人だけになってしまったのでたまにはそんな贅沢をしても許されるだろう。しかしそれだけのために街に出るのも勿体ないので、先週から買おうと思っていた iPad のキーボード付きカバー Ultrathin Keyboard Cover を買ってから待ち合わせの場所に向かった。

これから旅先などには iPad(第三世代) だけを持って行こうと思っているのだが、 iPad のバーチャル・キーボードにはなかなか馴染めないでいる。なんとか慣れようと思って打っていたら今日は肩こりを感じた。わたしは肩こりとは無縁のまま今日まで来ているので、これはかなり無理をしているということになる。打ってみると MacBook Pro15(2009)のキーボードに較べると全体がかなり小さいのでこれにも慣れるまでは時間が掛かるだろうがバーチャル・キーボードよりはマシだと思う。

夕食は Marienplatz 近くで Viktualienmarkt を見下ろすことの出来るイタリア料理店で食べた。値段もリーズナブルで席もゆったりと取ってあり,わたしは Pizza を食べたのだがおいしかった。