予定されていたプローベが無くなり休養日

金曜日・曇り / 最高気温12度

8時起床。昨夜は21時30分過ぎに眠気に耐えられずベッドに入った。気持ちよく眠って眼が覚めたらなんとまだ午前0時過ぎ。ウワッ、これは最初の日から時差ボケかとガックリ来たが30分ほども起きていたらまた眠くなってきてそのまま朝の8時まで通して眠れた。しかし、先回も第1日目はよく眠れて2日目からジェットラグの症状を迎えたのだった。今日はプローベも無く休日ということになった。

朝食はこのホテルの1階にある「カトレヤ」という食堂でバイキング形式。洋食と和食があったがわたしは迷わず和食。内容はこのクラスのホテルの標準でいずこもあまり変わりばえはしない。しっかり食べて部屋に戻る。

10時頃に部屋を出てまずは神保町へ向かう途中にあった理髪店で髪をカットだけして貰う。少し伸びすぎていた。料金は1050円。サッパリとしたあとで古本屋街を目指した。なんのことはない距離にすると地下鉄で一駅の区間で,そこまで歩いていく方向の右側にはずらりと古本屋が並んでいる。

そのうちの数軒は中に入って書棚を眺めてみたがこの街の強みは古本のジャンルがしっかり分かれていて目的ごとに特化した店が多いという点だろう。音楽関係(楽譜、雑誌、評論など)とか、絵画関係(浮世絵をあつかっている店が多い)、それに法律関係とか。

そして、これだけの店が並んでいながら利益を上げているということはそれだけ需要があり、本を読む人口がそれだけあるということで、日本の未来もそんなに暗いものではないのではと思ったりした。ドイツにはこんな街は存在しない。

かなり疲れたので昼食を取ってからホテルに戻ることにした。今回も1度はカレーを食べてみようと思っていたのだ。ちょうどお昼ご飯時だったので大抵の店の前には行列が出来ていた。わたしもそれに並んでカツカレーを食べたのだがその量がもの凄い。わたしは「ビジネス」というメニューを選んだのだが、そういえば「少なめ」というメニューもあったのをあとになって気がついた。失敗だった。(^_^;)

ホテルに戻って1時間ほど眠り一休みしたあと、3時半頃からこのホテルにほど近いところにある「東京近代美術館」 展覧会情報東京国立近代美術館 60周年記念特別展 美術にぶるっ! ベストセレクション 日本近代美術の100年 に足を向けた。昨夕の散歩の時にプラカードを見つけたのだ。

金曜日の今日は夜の8時まで開館しているということでゆっくりと6時半頃まで時間をかけて見ることが出来た。改めて日本画の美しさに惹かれる。明治以降争って西洋の絵画に学んだ日本画壇だったが,わたしにはその課程は必要だったとしてもそれまでの日本画家達の技量の確かさと美しいものへ感受性はむしろその頃の西洋画家よりも優れていた面が多かったのではないかとさえ思える。

タップリ時間を掛けてみたせいかやはり疲れてしまったが、美術館を出た足で東京駅へと向かう。ミュンヘンで購入してきた Japan Rail Pass を日本で引き替えて貰うため。いつもなら日本に着いてすぐに成田で手続きしてしまうのだが、今回はチャーター・バスが待っていたのでそれをする時間がとれなかった。

東京駅・丸の内北口にある JR のサービス係で問題なくそれを終え地下鉄丸ノ内線、半蔵門線に乗り神保町まで戻る。今回の旅では初めての「牛丼」(すき屋)を食べて夕食とした。吉野家の牛丼の方がサラッとしていてわたしは好き。8時半過ぎにホテルに戻り就寝までの時間をゆったりとして過ごす。明日はちょっと強行軍になるかもしれない。今夜も通して朝まで眠れるといいのだが。

無事、東京に到着

木曜日・曇り / 最高気温15度

時差の関係で日本時間で29日になったのはロシア領を飛んでいる頃。飛行自体は殆ど揺れることがなく順調だった。ただ、やはりエコノミークラスの席は狭すぎる。幸運だったのはわたしの隣の席が空席だったこと。これだけでもずいぶん圧迫感が違う。

予定通り、飛行機は11時30分過ぎに成田着。そこから都心のホテルまではバス。今回は約80人ほどの合唱団の中の1人としての行動だったから,ベルトコンベアに乗っていれば目的地まで運んでくれる楽ちんな旅。

ホテルに着くと既に約束していた姉夫婦がロビーで待っていてくれた。わたしが9月に預けていった黒靴と Yシャツを届けてくれたのである。短い時間ロビーでおしゃべりをして別れ、わたしは指定された部屋に入った。部屋に入って荷物を床におくと突然に疲れが襲ってきた。

お腹も空いてきたのでちょっと中途半端な時間だったが、ホテルの斜め向かいにあるラーメン屋で軽く食べる。いったんホテルに戻り、改めて出掛けた。行き先は近くにある「靖国神社」。まだ訪れたことがなかった。

神社だから当然なのだが、想像していた以上に簡素な佇まいだった。商売気丸出しの生臭坊主のいる寺などよりは遙かに好感が持てる。そのあと夕闇が迫る時間帯をのんびりとだらだら坂を下って帰ホテル。夕方7時頃からまた外へ出掛けて B級グルメの夕食をとってきた。そろそろ21時。まだまだ早い時間だけれど、寝る。

ミュンヘン → 東京

水曜日・小雨

6時半起床。今日から12月14日までの旅に出る。9月20日過ぎに戻ってきて約2ヶ月後にまたまた日本行きである。マリス・ヤンソンス指揮 バイエルン放送交響楽団 ・ベートーヴェン交響曲全曲演奏会 2012 の最後にやる交響曲・第九の合唱団の一員として今日日本へ出発することになった。

昨日のうちに荷造りを終わっておこうと思ったのだが、考えてみると今回は姉の1人にだけ知らせてあるので,いつものお土産を買っていくことはない。それでカバンの中はガラガラだから出発日の今日に先送り。

予想していたとおり、荷作りはあっと言う間に終了。昨日購入しておいた RIMOWA の大きなスーツケースが余裕の収納スペースと滑らかな4輪の働きで威力を発揮する。(^_^) ゆったりとした午前中を過ごして S−Bahn で空港へ。空港へは2時間前に到着してこの点でも余裕。

飛行機の中では無理に眠ろうと思ったりしないで自然に任せた。ただ喉の乾燥にだけは気を使ってかなりの水分(アルコールを含む)を摂取。短い時間だったけれども時折眠ることが出来た。これで良い。

天気は下り坂

火曜日・曇り/ 最高気温9度

6時45分起床。今朝はブリギッテに起こされた。彼女が出社する時にはきちんと送り出したいから、「君が朝食をとる時にはわたしを起こしてくれ」と頼んでおいたのだが、今朝は彼女の出勤時間がいつもより早かったのだった。これで1日のリズムが狂ったが彼女に罪はない。(笑) そのおかげで午前中にやるべき事を済ませることが出来、結果的にはゆったりとした一日となった。

午前中はまず、ブリギッテの叔母さんへの小荷物の発送。クリスマス・カレンダーのプレゼントだ。プレゼントとは言っても高価なものではなく日用品とか食料品とかであるがそれが1個ではまとまらずに2個になってしまった。まずそれを小包受付所に持って行く。ドイツも郵便業務が民営化して以来かなり以前とは違った形態になっている。今日行ったところはパン屋の一角だった。わたしとしては郵便物が確実に届くのならどういう形でも良いのだが、やはりなにがしかの違和感は感じる。

いったん帰宅して,今度は空のビールケースを車に積み Weißbier とノンアルコールのビールを買いに車を走らせた。
Weißbier はもちろんわたしのため、そしてノンアルコール・ビールはブリギッテのため。彼女は最近になってあまりアルコールを飲まなくなってきている。はっきりと因果関係を確かめたわけではないのだが、どうもアルコールを飲んだ次の朝に頭痛に襲われるようだと言う。

それらの用事を済ませたあと正午にはまだ間があったのでウォーキングに出掛けた。6712歩・61分と今日は少なめ。今月は月初めに1週間ほどトスカーナに行っていたのと先週には腰痛もあったりでどうやら目標には達しそうもない。もしかすると平均で9000歩にも行かないかもしれない。ちょっと残念ではある。

昼食は昨夜の残り物を溶き卵で閉じて丼物にして食べた。満足してそのあとは1時間ほどソファの上で昼寝。眼が覚めてからアイロン掛けとかその他の家事を片付ける。ブリギッテは退社後イタリア語講習があり、9時頃の帰宅。時間も遅いのでツナ缶を使ったスパゲティを作っておいた。

RIMOWA の旅行カバンを購入

月曜日・曇り / 最高気温11度

7時起床。今朝は買い物に付き合って欲しいと言われていたので7時起床。わたしが車を運転して行って彼女の買い物に付き合い、そのあと最寄りの地下鉄の駅までブリギッテを送っていき、わたしは帰宅すると言うことだ。買い物と言ってもも大したものを買うわけではない。買い置き出来る殆どのものは土曜日に済ませているので、バナナとかの果物と ALDI で買った方が安いものを買うため。

家に戻って買い物の整理をしたあとコーヒーを飲んで少しゆっくりする。考慮した末に旅行用の大きなスーツケースを購入することにした。ドイツ製の RIMOWA という銘柄でポリカーボネートを素材にしたきわめて軽いスーツケース。これまでは義母の持っている RIMOWA を旅行のたびに借りていた。

しかし彼女の持っているものは車輪が二つだけのもので買い物カゴのように引きずって運ぶ形式。最近の主流は四輪となっていてこれが試してみると実に使い易い。わたしもブリギッテもだんだん歳をとってきているので旅行の時のスーツケースは出来るだけ軽く機動性のあるものが望ましい。最近、ミュンヘンで RIMOWA が格安で買える店があるということを知ったから先週その店を訪れてみた。確かに安い。 Nationaltheaterの向かい側に RIMOWA の店があるのだが、現役時代にショーウィンドウを眺めて 「こんな高いもの、誰が買うのだろう?」 と思っていたので今回の値段の落差は嬉しかった。(^_^;)

以前に使っていたサムソナイトのスーツケースはそれ自体で7kgほどの重量がある。エコノミークラスでしか飛んだことのないわたしにとってはスーツケース本体の重量というのは重要なのだ。(笑) 容量 89リットル 重さ 5.1Kg のものを購入して帰宅。

午後は読みかけの本を読んでいるうちにいつの間にか外が暗くなっていた。その本は「銀漢の賦」(葉室 麟)という時代小説で面白い。5時半頃から夕食を作り始める。

これといってアイデアも浮かばないのでとにかく冷蔵庫の中の野菜を使ったものにしようと,キャベツ、ニンジン、タマネギ、ピーマン、椎茸、生姜、ニンニク、そしてそこに豚肉を入れて炒め、中華スープの素、日本酒、醤油で味付けしてみた。最後に片栗粉でとろみをつけたが,食べてみると焦点のぼけた味になった。これがコンセプトのない料理の典型かと反省。野菜をたくさん使った健康に良さそうな料理がおいしいとは限らない。考えてみるとわたしの好きな料理は余り健康に良くないものが多いようだ。(汗)

快晴の日曜日 (フェーン現象?)

日曜日・快晴 / 最高気温16度

8時半起床。6時半頃にいったん眼が覚めたのだけれど、今日は日曜日だったから二度寝を楽しんだ。次に眼が覚めた時にはブリギッテは水泳に行ってしまっていた。彼女が戻ってくるまでに朝食の支度をしたり,全ての窓と戸を開けて部屋の空気を入れ換える。今日は朝から明るい光が溢れる久しぶりの快晴で気持ちがよい。

9時半頃に戻ったブリギッテとゆっくりと朝食。そのあとわたしは少し寝過ぎたのか、いつもの生活のリズムに乗りきれないからか午前中は身体が怠く、あっと言う間に正午になってしまった。ウォーキングも今日は中止にする。

夕方になってテラスに出てみると空気がやけに暖かい。もしかすると今日はフェーン現象の1日だったのかもしれない。最近にしては突出した気温の高さもうなずける。

来年早々にわが家の改造計画を立てたので午後は本棚の整理を始め、捨てても良いと思われる本はどんどん捨てていく。こういう時でもないと決心がつかないのでわたしも、いつかは必要になるかなと思って溜め込んでいて20年来触ったことのない本や雑誌を捨てることにした。夕方には本棚にずいぶん空間が出来た。(笑)

夕食は一昨日食べて残ったムール貝とソースを使い、スパゲッティ・ボンゴレ を作る。

昼食のお相伴

土曜日・曇りのち晴れ / 最高気温9度

7時半起床。昨夜は泊まったお客との食事が盛り上がりブリギッテも入れた3人でけっこうワインも飲んだ。ブリギッテは午前4時頃に眼が覚めてから眠れなかったらしく少し疲れ気味。朝食のあとお客はミュンヘン市内のホテルに移っていった。

わたしとブリギッテは今日は Prien に住む次女のところへ行くことになっていた。ブリギッテのお母さんが次女の大学卒業祝いにレストランでご馳走したいというので、われわれ夫婦もお相伴にあずかることになった。義母はまだ孫娘の住まいも見ていないのでそれを見たかったこともあるのだろう。幸い、天気も曇り空から徐々に天気が良くなっていって Prien に着いた頃は晴れ間も見え始めた。

その前に Rosenheim でアウトバーンを下りて靴の Gabor というブランドのアウトレット店に立ち寄る。ここで1時間ほどショッピングをしたあと12時半頃に Prien の次女宅に向かった。バイロイトにいる次女の恋人も今週末は来ていたので彼を入れて5人で予約してあったレストランへと向かう。

Prien から20分ほど走った Aschau という町にある Residenz Heinz Winkler というホテルの中のレストランである。義母が結婚記念日の時などに食べて気に入った料理店らしい。

次女と恋人はジーンズをはいたまま出掛けようとして義母にもうちょっと良い格好をしなさいと注意されていた。(笑) 次女の恋人には先週電話して「ネクタイを用意しておくように」と言ってあったから彼もそれなりの洋服は持って来ていたようだった。しかし彼たちにはどこで食べるかは内緒にしておいたのだ。

わたしもブリギッテも初めてのレストランだったから興味津々だったが,行ってみると WEB の写真で見るよりも落ち着いた雰囲気だった。次女はレストランのたたずまいとウエイターたちの慇懃さにちょっとビックリしたようで、席に着いてから渡されたメニューを見て一瞬心配そうにブリギッテの方を見る。わたしもその値段を見てちょっと驚いた。前菜の殆どが40〜50 € 、メインディッシュは50〜100 € のものがずらりと並んでいる。

お昼の定食もあって、「前菜」、「メインディッシュ」、「デザート」の3皿コースは98 € 、これが5皿コースになると130 € という値段。こんな高価な食事はわたし自身も経験がない。メニューをじっくりと読んでみるとアラカルトを注文してもほぼ同じような値段になることが分かったので,わたしはアラカルトでの3皿コースを選んだ。

出てきた料理はどれもがバランス良い味付けでこれという欠点は見当たらない。見た目も繊細で懐石料理にも通じるものがあった。従業員の態度も全く文句のつけようがない。料理に加えてアペリチーフ、ワインも頼んだから義母の支払金額はかなりのものとなっただろう。ずいぶん張り込んだものだ。(^_^;)

すっかり満足して次女の住まいに戻り、そこで午後のお茶となった。次女はケーキを焼いて準備していたが全員お腹が一杯でそれに手が伸びない。(笑) コーヒーだけを飲みながら歓談となった。わたしは急に眠くなったのでソファの上に横になり30分ほどグッスリと眠る。夕方すっかり暗くなった5時半過ぎに Prien を出発してミュンヘンに戻った。

午後から一晩泊まりの来客

金曜日・曇り / 最高気温8度

7時半起床。眼が覚めて居間に来てみるとブリギッテは出掛けたあと。しまった、またやってしまったかと思ったら食卓の上にある MacBook Pro の上にピンクのアヒルが乗っていた。そうか、彼女は早朝水泳に行ったのだ。わたしがシャワーを浴びたあとゆっくり朝食をとっていると彼女が戻ってきた。トーストしたパンを一切れだけかじってそのまま彼女は出社。

わたしは朝食の後片づけをしてすぐにウォーキングに出掛けた。今日も曇っていたけれど霧はそれほどでもなく雨が降ってくる様子も見えない。ゆったりと9128歩・77分 を歩いて帰宅。コーヒーを飲んだあと声のトレーニングを30分ほど。

午後は3時過ぎに来客があるのでそれまでに住まいの中を少し整頓。少し疲れたので居間のソファの上で30分ほど眠った。客は予定した時間より少し遅れて来訪。それからブリギッテの戻ってくる時間まで四方山話。

ブリギッテはいつもより1時間ほど遅く帰宅。新しく導入されたコンピュータ(マック)が思ったように作動せずに時間が掛かってしまったらしい。今夕はムール貝を3Kg買ってあったので彼女が戻る前にわたしは水を3回ほど取り替えて水吐きをさせて準備しておいた。お客がイタリアから買ってきてくれた生ハムを肴にビールとワインで下地を作ったあと白ワインと野菜で蒸し煮したムール貝を食べ始めた。

食事の間も大いに話が弾んだが今日は前菜に生ハムを食べていたせいか3Kgのムール貝をすべて平らげることは出来なかった。明日は残ったものを使ってスパゲッティにでもしようか。

早起き疲れ?

木曜日・曇りときどき霧雨 / 外気温7度

6時半起床。昨日に続いて今日も6時半に眼が覚めてしまった。そのまま起きてブリギッテと一緒に朝食をとる。朝食のあとは手早くメールチェックをして少しだけ家事。

ウォーキングに出掛けようと思ったらテラスが濡れている。よく見ると霧雨が降っている。今のうちにウォーキングを済ませておこうと家を出た。途中でちょっと小糠雨になったけれど、大して濡れずに帰宅することが出来た。7810歩・66分。暖かい居間に入って飲むコーヒーがおいしい。

昼食は14時半に末娘と約束してケバブ屋さんで食べることになっていたので、ちょっとお腹が空いていたけれど我慢。外気温は昨日、一昨日よりも高いのだが体感温度は低いような気がして、疲れているのかと思いベッドに入って30分ほど仮眠を取った。小雨の降る中を Rosenheimerplatz 近くのケバブ屋さんまでバスで行く。末娘の近況を聞きながら食事を終えてその足で「英語コース」へ。今日は Chicago をテーマにした章で面白かった。帰り道、 Marienplatz でクリスマス市の様子を見てみようと途中下車してみたが、まだ準備中でツリーの電飾も灯っていなかった。今週の日曜日から始まるようだ。

ここ2日は6時半起床だったから夜9時を過ぎると眠くなってくる。今日は早寝だ。

霧の1日

水曜日・曇り / 外気温3度

6時半起床。昨日は8時過ぎの目覚めでブリギッテを見送ってやれなかったから、今日は6時半に眼が覚めたのを機会にそのまま起きた。さすがにこの時間に起床するとシャワーを浴びてゆっくりと朝食をとってもかなりゆったりとしたものだ。彼女を送り出してからメールチェックなどをしてからウォーキングに出掛けた。午前中にやるべきことをやっておけば午後からは心が平穏に過ごせる。(^_^;)

ウォーキングは 7968歩・68分 を歩いて帰宅。今日も霧の立ちこめるシットリとした空気の中を気持ち良く歩くことが出来た。気温が3度で午前中という時間帯は時折ジョッギングしている人に出会うだけで森の中をたったひとりで歩いている気分。これが夕闇迫る頃となると65歳のわたしでも怖いだろうと思う。

午後はガラクタを引き取って貰う業者が見積もりに来るというのでそれまで昼食はお預け。夫婦2人だけになってそろそろ身の回りの整理をし、出来るだけ身軽に生活しようと思い、思い切って捨てるものを仕分けしたのだがそれがけっこうな量。地下室の一つが殆どガラクタで一杯になってしまった。わたしの体力ではそれらを捨てに行くのもままならないので業者に頼もうというわけだ。

見積もりに来てくれた業者はざっと見て450 € という値を付けた。わたしの腹づもりでは250 € ぐらいかと思っていたのでかなり開きがある。もうひとつの業者にも見積もりを頼んでいるので両者を較べて条件の良い方に頼むことになる。それが終わってようやく昼食。一昨日に料理した「麻婆豆腐」を温めて食べたが、味がしみ込んでいてとてもおいしかった。

そのあとは声のトレーニングをしたり、 iMac に録画してあるテレビ番組などを整理したり、読みかけの本を読んだりして夕方まで過ごす。今読んでいる 広重殺人事件 (講談社文庫): 高橋 克彦 というのが面白い。この小説の舞台となっている仙山線沿いの「山寺」とか天童市とか「板蕎麦」を食べさせる蕎麦屋とか、9月に訪れたばかりのところなので記憶に新しい。読んでいたら再び訪れてみたくなった。(笑)

ちなみにこのシリーズは「写楽殺人事件」から始まり「北斎殺人事件」を経て「広重殺人事件」で完結する。浮世絵に少しでも関心があるのなら読んでみることをおすすめしたい。食事に招かれたりしてドイツ人家庭に行くと居間に浮世絵の複製が掛かっているところが多い。ドイツに長年住んでいる日本人の家にいってもこれは同じだ。それだけ浮世絵というのが日本を象徴しているということなのだろう。天の邪鬼のわたしは浮世絵を居間の壁に掛けることはしない。(笑)

夕食に久しぶりにスパゲッティを作ろうと思っていたら、あてにしていたツナ缶が切れていた。仕方なくご飯を炊き、豆腐とジャガイモの味噌汁を作り、タマネギと椎茸(乾燥したものを戻した)の入ったオムレツにした。いただき物の「辛子明太子・つぶ出し」も添えてなんとか形がついた。

古い007シリーズ2本を観た

火曜日・曇り / 最高気温3度

8時15分起床。昨夜は4時頃に眼が覚めてから2度寝したからか、眼が覚めたのはいつもより1時間も遅い時刻。ブリギッテはすでに出社したあと。なんだか申し訳ない気持ちになる。腰痛の方は今朝になってほぼ全快していることを確認。しかしまだ油断は禁物。

朝食のあとメールチェックをしてからウォーキングに出掛けた。今日のような天気の日には午後になって崩れる可能性が大きいから出来るときにしておいた方が悔いが残らない。6416歩・56分 を歩いて帰宅。今日も用心して歩幅を広く取らないようにして歩いた。

帰宅してコーヒーを飲みながら一昨日の深夜に録画しておいた007(ジェームス・ボンド)の古い映画を観る。ロジャー・ムーアが主演していた 007 私を愛したスパイ である。わたしは見た記憶がないので面白かった。ドイツの名優、クルト・ユルゲンスが敵役で良い味を出していた。

午後から街へ出掛けてひとつ用事を片付ける。昨日街に出掛けたついでにやれば出来ないことはなかったのだが、これから冬にかけては毎日一度は街へ出掛ける用事を作ったほうが良いかなと思ったりした。そうでないと家に閉じこもることが多くなるから。

ブリギッテは今夜、退社後に昔からの仲の良い友だち3人でイタリア料理店に集まり「おしゃべり会」をしてくるというので、もう一本の映画 007 ムーンレイカー を観た。これも1979年の映画だ。

腰痛は快方へ向かっている

月曜日・曇り / 最高気温4度

7時起床。一日中霧の立ちこめる底冷えのする日だった。ブリギッテは早朝出勤ということでわたしはパジャマのまま彼女を送り出した。そのあとすぐにシャワーを浴びて着替えたから今日は午前中の時間がとてもタップリと感じた。

ブリギッテのベッドのマットレスがわたしのそれよりも硬めだったから昨夜はベッドを交換して寝てみた。わたしが寝返りをうっても身体が沈むことがなかったから腰にも負担が掛からず快適に眠れた。わたしのマットレスも新しいものを買った方が良いのかもしれない。背中に問題のある彼女もわたしの使っているマットレスに満足していたようなのでこれから数日は交換したまま寝てみようかと思う。

ひとりで朝食をとったあと、腰の辺に凝りを感じてはいたが昨日のように前屈みになることなく歩けたので、軽いウォーキングに出掛けた。腰に異変を感じたらすぐ引き返すつもりで歩き始めたが、歩幅をいつもより狭めにとって歩いたらいつもとほぼ同じ感じ。7120歩・63分 歩いて帰宅。

帰宅後は昨日録画しておいたテレビ番組を見る。まあまあの内容と映像だった。午後4時過ぎに街へ出掛ける。インスタン・ラーメンの買い置きがなくなっていたのと RIMOWA のスーツケースを安く買える店というのを一度見ておきたかった。インスタント・ラーメンは醤油味と味噌味を5袋ずつ、それと豆腐を購入。スーツケースは私の感覚ではかなり高価なのでどうしようか思案中。

帰宅後に麻婆豆腐を作り始めた。自己流のアレンジはせず、久しぶりにレシピ通りに作ってみたがやはりこちらの方がおいしくできた。多めに作ったので明日の昼食は料理しなくても良さそうだ。(^_^)

腰痛と誕生祝い

日曜日・晴れときどき曇り / 最高気温9度

8時起床。朝から比較的柔らかな光の溢れる一日だった。シャワーを浴びて足のかかとにクリームを塗って立ちあがるときに腰に異変を感じた。毎年1度はやる腰痛だ。腰骨の少し上の部分が痛い。腰痛と言うよりは背筋のしこりと言った方が良いかもしれない。激痛というのとは違うのだ。背中の筋肉が弱っているのは日頃から自覚していたのだが・・・・。

ブリギッテは水泳に出掛けた。彼女の帰宅を待って遅い朝食となったが腰痛の方に神経が集中して食べる方に専念できず。食事後はしばらくベッドに横になることにした。少し眠ったようで、起きてみたが痛みの方は相変わらず。トイレを使おうと思って便座を上げたらウオッシュレットの便座の蝶番が外れてしまった。こんなことは初めての出来事。「負の連鎖反応」か。(-_-;)

今夜は隣家の医者の誕生祝いに招かれているので、それにはなんとか出席したいと、午後はずっとおとなしくしていた。椅子に座っているとやはり腰に負担が掛かるかなと思い4時半頃から1時間ベッドに横になる。これで少し楽になり、6時に隣家を訪れた。

今日のゲストはわれわれを含めて7人、総勢9人でのお祝いとなった。最初の1時間は隣家でシャンパンを飲みながらカナッペなどを食べて談笑。それからミュンヘンの郊外にある Straßlach のフランス料理店、 LEstragon へと向かった。Grünwald を抜けてヨーゼフ・カイルベルトの眠る墓地の横を走ってしばらく行ったところにそのレストランはある。

ここで前菜からはじまるフルコースのフランス料理を楽しんで23時頃のお開き。メインディッシュのステーキはとてもおいしかったが、その他はトスカーナのレストランよりはちょっと格が落ちるかな。(^_^;) わたしを除く8人は明日仕事があるからドイツには珍しく日付が変わらないうちのお開きとなった。

週末

土曜日・曇りのち晴れ / 最高気温6度

7時半起床。いつも通りの週末。朝食は週日よりは少しゆっくり目。そのあとブリギッテは義母と一緒に買い出しへ。わたしは11時頃からウォーキングに出掛けた。数週間前の雪で倒れた木々の後片づけのために、森の中には大きな車輪を着けた特別車が入って仕事をしていた。そのためにいつも歩くわたしの道は通行止め。久しぶりに違うルートを辿ることになった。8198歩・69分を歩いて帰宅。

ブリギッテが買い物から戻ったのは午後3時を過ぎていた。なんでそんなに買い物に時間が取れるのだろうかと不思議だがそれを言うと角が立つからダンマリ。(^_^;) わたしはその間、庭の落ち葉掻き。先日、新しい「熊手」を買ってきたのでそれを使ってみたが実に使い易く、作業がはかどる。道具というのは出来れば少々高価でも良いものを選びたい。空を見上げるとまだ木々には枯れ葉がだいぶ残っている。本格的な雪が来るまでにもう一度くらいはやらないといけないようだ。

ブリギッテが帰宅してから遅いお茶になった。その後わたしはソファの上で30分ほどの昼寝。夕方から夜に掛けては買い物の整理をしたりお掃除を手伝ったりで時間が過ぎていった。6時半頃からテレビの前に座り Weißbier を飲みながらサッカー・ブンデスリーグのダイジェスト版を見る。夕食は久しぶりにムール貝(2Kg) を白ワインソースで煮て、キリッと冷えた白ワインを飲みながらあっと言う間に平らげた。

久しぶりに充実したウォーキング

晴れ、ときどき曇り / 最高気温7度

7時半起床。昨夜は午前3時頃に眼が覚めてしまい、それからしばらく寝付けなかった。夜の暗闇の中でいろいろなことを考えると間違いなく「負」の方向に向かうので、 iPhone に入れてある他愛もないポッドキャストを聞くことになる。今回もいつの間にか眠ってしまって眼が覚めたのは7時半。

朝食のあとブリギッテを送り出してしまうと今日はなんの予定もない。昨日家庭医に電話をして「血圧降下剤」と「喘息用スプレー」の処方箋を頼んでおいたので、それを受け取りに歩いて行く。行き帰り歩いて五千歩近くになった。「血圧降下剤」は効き目があるのかどうか分からないが六十歳になった頃から服用している。「喘息用スプレー」は来年の春に備えて用意した。

歩いたからか帰宅すると空腹を憶えた。先日カレーを作ったときに冷凍しておいた豚肉を解凍し、たまねぎとニンニクと一緒に醤油ベースの味付けをした。味噌汁の残りとご飯を温め、昆布の佃煮を添えた日本風の昼食。ご飯を食べ過ぎないように用心したがやはりむずかしく、ちょっと食べ過ぎた。(笑)

そのあとの昼寝は試しに20分のタイマーを掛けて眠ってみたがこんなに短い時間でも眼が覚めたあとはスッキリとして疲れが取れていた。これでも良いのかもしれない。

午後2時過ぎに今度は森へのウォーキングに出掛ける。先週はトスカーナに行っていてまとまったウォーキングが出来なかったので少し欲求不満だった。いつも通りの道をしっかりと歩いてからだがポカポカと暖まって帰宅。これで今日は15000歩を超えた。これから12月までの半月もこのペースで歩けると良いのだが。

夕方、劇場からメールが入り、日曜日(18日)の” Lohengrin “で病欠者が出たので出てくれないかと訊ねてきた。しかし、その夜は隣家の医者の誕生パーティに招かれているので残念ながらそれを断る。

早朝の停電騒ぎで一日のリズムが狂った

木曜日・晴れ / 最高気温9度

7時起床。眼が覚めて今まさにベッドから出ようとしたときに家中が真っ暗になった。停電である。ドイツで暮らして35年になるが停電というのはこれまでにもほんの数回しか経験したことがない。今朝の停電は朝食時のことだったからかなり生活のリズムを狂わしてくれた。

まず、お湯が沸かせないからお茶もコーヒーも飲めない。朝の7時というのは今の時期まだ薄暗いので室内もそれ以上に暗い。幸い長女の誕生祝いに使ったロウソクが食卓の上にあったからそれを灯して急場を凌いだ。窓のないわが家の浴室でもロウソクが活躍。ブリギッテは髪を洗ったものの気がついたらドライヤーが使えない。(^_^;) 去年の3.11の時の被害にあった人たちはどんなにか心細い思いをしたことかと思い知った。

電話ももちろん通じないし、携帯も回線がパンクしているのか繋がらない。ルーターの電源が落ちているからインターネットも使えない。やはり乾電池で動くラジオというのは一家に一台欠かせないなと思った。

わたしはひとり暮らしの義母の様子を見るために、身支度を調えて家を出た。通りではアパートの住人たちが地下の駐車場から車を出せずに困っていることを知る。駐車場のシャッターが電動だからだ。幸いにも義母はわたしが訪れたときには普通に朝食をとっている最中だったので一安心。義母の住まいのシャッターも電動だから、真っ暗闇の中で困っているのではないかと心配だったのだ。

きっかり1時間15分後の8時15分に突然電気が復旧。ホッと一安心した途端にどっと疲れが出た。身体全体がだるくて眠い感じが夜まで残った。全くだらしのない自分だと呆れる。(-_-;) あとで知ったのだが、ミュンヘン市内の殆どが停電に巻き込まれて公共交通機関がかなり混乱したらしい。

今夕は16時15分から「英語コース」があったが、その前にオーケストラのYさんに渡す荷物と借りていた本があったので15時に劇場わきのカフェで待ち合わせる。「英語コース」は18時15分前に終了して帰宅。今日はけっこう面白かった。夜になってもシャツのボタンを掛け違えたような気持ちの悪い疲れが残っているので今日は早寝。

ひさしぶりにCD購入

水曜日・曇り / 最高気温6度

7時起床。わたしが起きたときにはブリギッテはすでにシャワーを浴び、身支度を調えて朝食の準備も終わっていた。お客も既にテープルに着いていてわたしが一番遅かった。(汗) ブリギッテはいつも通りに8時過ぎに出勤。そのあとお客が11時半頃に出発するまで、お話をしたりトスカーナでの写真を見て貰ったりして過ごす。わたしは今日はなんの予定もないので気分的にゆったり。お客が部屋の中から寒そうに曇った空を見上げて「ミュンヘンの冬はいつもこんな感じなんですか?」と訊ねられたのが印象的だった。

ひとりになってからしばらくして簡単な昼食を採る。そして用事を作って街へ出掛けることにした。昨日街に出たときに目に止まったCDを買うため。買おうかどうしようかひと晩考えたのだがやはり欲しいという結論が出たのだ。(笑) ボックスものが二つでその一つは“60 Jahre Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks” の7枚組でもうひとつは “60 Jahre Münchner Rundfunkorchester-Great Singers Live” の6枚組。

これだけのために街へ出たのはここ数日満足に歩いていないという欲求不満もあったので、帰りは Wettersteinplatz からわが家まで歩き通した。それでも4992歩・44分でしかない。どんよりと曇った肌寒い日だったけれども歩き始めて20分ほどしたらコートを脱がざるをえないほどに身体がポカポカしてきた。やはり歩くというのは素晴らしい。

帰宅して紅茶を入れてからまずは “60 Jahre Münchner Rundfunkorchester-Great Singers Live” の中からミレッラ・フレーニの1枚を取り出して聴き始めた。彼女はわたしが音大で勉強していた頃から一番好きなソプラノ歌手であったし、ミュンヘンの舞台でも彼女の足もと50cmのところでリューのアリアを聴き(ポネル演出)思わず涙がこぼれそうになったこともあったりして思い入れのある人。ここしばらく鳴らさなかったような音量で彼女の決してきつさの感じられない豊潤な歌唱を浴びるように堪能した。1980年代のライブ録音で帯域には若干の狭さも感じられたがそんな事はどうでも良くなるほど素晴らしい!心の襞をかきむしられるような感情の揺れを体験出来る、わたしにとっては数少ない歌手である。この1枚だけでも買って良かったと思えた幸せな午後のひととき。(^_^)

ブリギッテは2日前の夕方、演奏会へ行く途中の路上で自転車事故に遭った女性を助けた。ブリギッテの目の前で自転車に乗った女性が転倒して頭と肩を打ったのだそうだ。ブリギッテはすぐに救急車に電話をし、自分の着ていたコートを出血している頭の下に敷いて枕がわりにし、救急隊員の到着を待った。そのために切符を購入していた演奏会には行けずじまいだった。コートにしみ込んだ血液は最初は水で(これが大事らしい)それから数回洗濯機で洗って元通りの状態に戻った。この方法はインターネットで調べた Tips で見つけたそうである。今夕は退社後、その女性の入院している病院にお花を持ってお見舞いしてくるということで帰宅が遅くなった。

生活のペースが戻りつつある

火曜日・曇り / 最高気温8度

今日も午前中は用事があって出掛けた。9時過ぎに家を出るときになんだか懐かしい気分になったのは、現役時の習慣だったからか。片付けなくてはならない用事はひとつの滞りもなく無事に終了。1度の外出で数個の懸案事項がすべて処理出来るというのは気分までも明るくなるものだ。

時間に余裕があったので Apple Store に立ち寄り iPad mini を触ってきた。画面の大きさといい軽さといい、欲しくなるデバイスだ。これまでのアプリがそのまま使えるというのはやはり魅力的。外出することの多い人にはとても良いと思う。 Apple Store を出て Marienplatz を横切ったときにはちょうど人形が回転するオルゴール時計の鳴る時間だった。広場ではクリスマス市の準備が進んでいて小さな小屋が数戸立ち始めている。市庁舎前のクリスマスツリーも電球を付ける作業の真っ最中だった。

全ての用事が終わって帰途についたのは午後1時過ぎ。途中で Döner Kebab を食べようかと思ったらわたしの前に若い学生達がどやどやと並んでしまったので待つのが面倒になり買わずに出てきてしまった。それほど空腹でもなかったから Leberkäsesemmel を買って食べた。家に戻ってきて日曜日に末娘が焼いた菓子パンとコーヒーで午後のお茶。そのあとは1時間の昼寝。

今夜は泊まりのお客があるので、眼が覚めてからざっと掃除機をかけ、食卓の上を整理。それからカレーを作り始めた。日本からのお客なので飛行機の中で機内食を食べているからお腹は空いていないと思うけれど用意だけはしておいた。

夕方6時頃にお客が到着。ブリギッテは今夜イタリア語コースなので帰宅が遅いから、それまでビール、ワインを飲みながら久しぶりのお話が弾んだ。

一日中薄暗かった

月曜日・小雨 / 最高気温8度

7時起床。ブリギッテは出社前に一昨日トスカーナから乗ってきた BMW を持ち主の自宅に返しに行くことになっていた。それを返したあとですぐに出社ということだったので、わたしはわが家のトヨタ・カローラを運転して2台の車で目的地まで走る。朝の通勤タイムにぶつかったので予定よりもかなり遅れて到着。その用事を済ませてわたしは10時頃に帰宅。2台の車で連携しながら同じ目的地に向かって走るというのは神経を使うものだ。なんだか疲れてしまった。

帰宅後は住まいに掃除機をかけたりして片付けている間に時間が過ぎていく。午後になっても外は薄暗い小雨模様。午後2時半には家を出なくてはならない用事があるので昼寝をするには中途半端。結局、 MacBook Pro15 と iMac の1週間分のバックアップを取ったりしているうちに時間が過ぎていった。昼食は久しぶりにインスタントラーメン(醤油味)に玉子、ネギ、それにトスカーナで買ってきたハムをトッピングして食べる。

午後の用事はすぐに済んだのだが、次の予定の18時まではけっこう時間があったので、コーヒーを飲みながら本を読んでつぶした。全てが終わったのは8時10分ほど前。すぐに帰宅。先週の気苦労による疲れが今日になって出てきた感じ。簡単な夕食をとって今日は早寝だ。

1日中ボーッとしていた

日曜日・雨 / 最高気温10度

10時起床。今朝は思いっきりの朝寝。と言っても2度寝だったけれど久しぶりにゆっくり。トスカーナにいたときには全員で朝食を一緒に食べたりしたから好きなだけ寝ているわけにもいかなかった。お天気に恵まれたとても充実した日々ではあったが合宿のようなもので怠惰な時間ではなかったのだ。

ミュンヘンは朝から雨降り。今日はキッパリと身体を休ませることにしてどこへも出掛けなかった。ブリギッテはトスカーナでの6日間で2Kg ほど太ってしまったとガックリ来ていたが、わたしの体重は殆ど変わらず。絶対にわたしの方が量も多く食べていたように思うのだが、どうしてなんだろう。体質なのか。

今日は特別なことをすることも無しに時間がゆっくりと過ぎていった。午後4時過ぎ頃に眠くなってソファーの上で仮眠。一週間ぶりの昼寝を楽しんだ。午後から末娘がやってきて夕飯を一緒に食べて戻っていった。彼女のアパートまで送っていって今日はお終い。明日からまた新たな気持ちで頑張ろう。

トスカーナ→ミュンヘン

土曜日・曇り / 最高気温15度

5泊6日のトスカーナ滞在を終わって今日はミュンヘンに帰ってきた。いつもより30分ほど早く起床して身支度を調え、昨夜ざっと荷造りをしておいたカバンに最後の洗面具などを入れて車に積む。

トスカーナに来たときには同行した若い男性が彼の車を運転してくれたし、今日はブリギッテが700Kmほどの距離を1人で運転してくれたので、今回わたしの出番はなかった。今日は別荘の主人夫婦の BMW でミュンヘンに戻ることになっていたので、事故が起きたりしては面倒なことになるから保険会社に登録してあるブリギッテが運転することになった。

9時少し前に別荘を出発して、まずはシエーナの駅近くにあるスーパーマーケットへ。ここでたっぷりと1時間を掛けて買い物。ドイツのスーパーマーケットとはずいぶん品揃えも異なるらしく、ブリギッテは生き生きとした表情で買い物を楽しんでいた。それが済むとあとは一路ミュンヘンに向かうだけ。

BMW はディーゼル・エンジンでオートマチック車なのだが殆ど新車。かなりの高馬力でアクセルペダルを踏むと背中を椅子に押しつけられる感覚がわたしにはちょっと新鮮だった。わが家のトヨタ・カローラではそうはいかない。(笑)

途中、ブレンナー峠の前あたりから霧が出始めてスピードを落として運転しなくてはならなかったけれど、ドイツ国内に入ってからはとばすこと、とばすこと。助手席からチラチラ見ていたら速度計は185Km を指していた。イタリア、オーストリアは最高でも 130Km ぐらいまでしか出せないのでそのストレスがドイツ国内に入っていっぺんに爆発したらしい。それだけスピードを出しても車体が少しもぶれないし、乗っていて速いとも感じないのだから大したものだ。

6時半頃に家に着き、早速 Weißbier の栓を開ける 。シエーナのスーパーマーケットで買ってきたハム類とタコ、エビの酢漬けを肴に飲み始め、ワインに切り替えた頃、やっとミュンヘンに戻ってきたという気分になった。(^_^)

トスカーナ・5日目

金曜日・曇りときどき晴れ / 最高気温16度

7時半起床。今朝は一緒に別荘に泊まっていた男性がミュンヘンに戻っていった。それを見送ってから全員で朝食。

朝食のあと別荘の主人はフィレンツェで開かれている展覧会を見るために出て行った。わたしも誘われたのだが、今夜も外で夕食をするということなので一日中街中を歩くと疲れると思い辞退した。

ときどき雲の間から顔を出す太陽の下で日光浴をしたり、ブリギッテに付き合いながら午前中を過ごす。夫人とその妹、そしてブリギッテの女性三人は午後になって出掛けたのでわたしもその車に同乗する。

まず、第一の目的地は PRADA のアウトレット店。わたしも “PABLO” と一緒に店内を見て回ったのだが、けっこう空いていてここでもやはり中国人の若い人たちの姿が目立った。ブリギッテは何も買わず。ちょっといいなぁと思ったバッグがあったのだが、450 € という値段だったので断念したらしい。

PRADA のアウトレット店に片隅にある喫茶店でコーヒーとサンドイッチの簡単な昼食を採る。夫人が「今夜はたくさん食べることになるからお腹を空かしておくように」と言うのでそうな昼食になった。

そこを出てから車をフィレンツェに走らせる。振り返ってみるとフィレンツェに行くのは32年ぶりぐらいである。もう夕暮れに近かった街はそろそろ照明が入る頃で、暑くなく寒くなくとても快適だった。観光客も思ったほどではなかったから街の中心の主要な広場を歩いてみて回る。途中のカフェで簡単なサンドイッチと白ワインを飲んで空腹を抑えた。(笑)

展覧会を見おわった主人と待ち合わせてそのあとも少し街を散策。ミケランジェロ、ともう2人の彫刻家の「キリストの磔の像」3体を並べた会場があったので、しばらく並んで入ってみた。

フィレンツェをあとにして、今夜のメインイベントである La Galleria というレストランへ。もう、お腹がパンパンになるほど食べて別荘に戻ってきたのは23時半。明日は9時前に出発してミュンヘンに戻る。

トスカーナ・4日目

木曜日・快晴 / 最高気温15度

7時半起床。今朝は別荘の主人と彼の義妹、そしてわたしの3人で Castelnuovo Berardenga までウォーキングする約束をしていた。ブリギッテと夫人は庭仕事をするというので残る。午前9時頃に別荘を出て糸杉の並木道とかワイン畑の側の道を選んで1時間ほど歩き Castelnuovo Berardenga に到着。木曜日は市場の立つ日で、食料品や衣類、生活用品などを売る屋台のお店が並んでいた。こういうのはいつだって楽しい。

一通り眺めてから中心にあるカフェでカプチーノと Krapfen を食べ、朝食代わりとする。歩いたあとだったから甘いものがとてもおいしく感じた。そしてイタリアで飲むコーヒーはどうしてこんなにおいしいと思うのだろう。カフェから別荘に電話して車で迎えに来て貰う。夫人も野菜やチーズを買う予定だったらしく、そのあと少し買い物をしてからみんなで別荘に戻った。

別荘に戻ってからブリギッテと夫人は庭仕事の続きを始めたので、わたしも1時間ほど手伝った。久しぶりの肉体労働である。(笑) そのあと太陽の光が降り注ぐテラスで昼食。生野菜にツナを入れたサラダ、パン、昨日絞ってきたオリーブオイル。チーズ、それにデザートの甘いお菓子、という献立。どれもこれもがおいしい。

食事のあと1時間ほど休憩して、4時頃にシエーナに向けて出発。今夜はシエーナのレストランに予約が取ってあるのだそうだ。わたしはもうひとりの男性と少し早めに出発して彼のお薦めのグラッパを買うことにした。 Castelnuovo Berardenga の町の入り口にあるワイン製造所 Chianti, Sangiovese – Vino Felsina に立ち寄り試飲をして4本購入。そのあとみんなと合流して一路シエーナへ。

まずはシエーナの街をブラブラと歩く。わたしを含めた全員がもう何度も来ているので観光客が見るべきところは全て経験済み。ただ、先回来たときはドームが修復中だったので、工事が完了した状態を見るためにドームの前まで行ってみた。

そのあとは傾斜の付いた広場を囲むカフェに座って食前酒を飲みながらレストランに予約した時間までを過ごす。夏の混雑とはだいぶ違った落ち着いた雰囲気で、ちょっと寒かったけれどわたしは白ワインの冷えたものをチビリチビリとやった。

ようやく予約時間が来たので別荘の主人夫妻の推奨するレストラン Osteria le Logge へ。ここは広場からちょっと入ったところにある店で天井の高い落ち着いた感じの店だった。わたしは前菜に「鶏のレバーペースト」次に「シエーナ特産のハムとネギのスパゲッティ」メインデッシュは「牛ステーキの薄切り、茸添え」、最後にグラッパとエスプレッソで締めた。どれもがけっこう濃厚な味でおいしかったが「鶏のレバーペースト」が趣向をこらしてあり料理としては一番バランスが取れていた。

これだけの量を食べたのは久しぶりだったが、気持ちの良い満腹感でまた30分ほど車で走って帰宅。素晴らしい天気に恵まれ、適当に身体を動かし、おいしい食事を楽しんだ一日。

トスカーナ・3日目

水曜日・快晴 / 最高気温16度

7時半起床。今日はいかにもトスカーナらしい快晴の一日。空は澄み渡り、昨日のような風も無く日向に座っていると本当に幸せな気持ちになれた。わたしを除く5人は8時過ぎから散歩に出掛けた。わたしは少し疲れていたこともあったし、自分のベースでなくグループで歩くというのが好きでないのでパスした。

皆が戻ってきたのは10時を過ぎていて、それまでの間わたしはテラスで日光浴をしたり本を読んだりで素敵な時間を過ごす。そのあと宿泊している他の2人はアウトレットの店に行くというので彼らを見送ったあと昼食の「親子丼」を作りに掛かる。

午後1時半に昨日収穫したオリーブをプレスしてオイルにする工場を見学することにしていたので今日も料理はちょっと慌ただしかった。しかし、今日は4人だけだし、親子丼は本当に簡単な料理だから気が楽。もう少し味に丸みがあっても良いような気がしたが、まあまあの味に仕上がり、今日も完食してくれた。

オリーブオイルブレス工場には既にこの別荘で取れたオリーブを届けてあったので、わたしたちが到着したときには既にプレスし終わって缶に詰められていた。しかし、工場は稼働していたのでその行程を興味深く見学。行程自体はそれほど複雑なものではなく、「つぶす」→「水加えてムース状にする」→「プレス」→「分離器で水とオリーブ油に分ける」というものだった。最後にオリーブオイルが流れ出てくるところで、小指にちょっと着けて味を試させてくれたのだが、この状態だとオリーブ油特有(とわたしは思っていた)の苦みがない。そこにいた作業員が、啜るようにすると喉の奥の方で味を(?)感じられると説明してくれたが、わたしには無味無臭に感じた。

昨日収穫したオリーブの他にも収穫したものがあったとかで3リットル缶×18缶=54リットルの収穫だった。帰り道に夫人が気に入っているこの辺の別荘を2軒ほど外から眺めて帰宅。わたしはそのあとわれわれの住まいに戻ったのだが、夫人とブリギッテは庭仕事を始めた。

夕方6時過ぎから、絞りたてのオリーブ油に白いパンを浸して赤ワインを飲みながら楽しんだ。食べ物でも飲み物でも一番おいしいのは新鮮なものだということを実感する。考えてみるとこれほど贅沢なことはない。(笑)

夕食はまた6人で車で30分ほど走ったところにあるレストラン Osteria il Granaio で。夜のことでどの方角に走っているのかも分からなかったが、料理もワインもとてもおいしかった。23時半の帰宅。

トスカーナ・2日目

火曜日・曇りときどき晴れ / 最高気温16度

7時起床。8時に全員で朝食にしましょうと昨夜のうちに決まっていたので、ゆったりとした朝というわけにも行かなかった。今日はオリーブの実を収穫するということで、4人の手伝いのイタリア人たちが8時から作業を始めていた。
さすがにテラスでの朝食は寒いので室内でということになった。ごく普通の朝食でわたしはあまりお腹が空いていなかったからそれほど食べなかった。朝食のあとわたしとこの別荘の夫人を除く全員は収穫作業に参加。わたしと夫人は Castelnuovo Berardenga へ買い物に。出掛ける前に電気釜にご飯を仕掛けて12時半にタイマーをセットした。

夫人の買い物というのがゆったりとしているので、わたしは昼食の用意があるから心の中は穏やかではない。というのも最初の話では6人分の食事を作るということだったのだが、それが10人だと分かったからだ。鶏のもも肉を10本買ったのだが、骨を外す作業がけっこう時間が掛かるのは経験済み。買い物を終わって別荘に帰ってきたときは11時を過ぎてしまっていた。

昼食は午後1時ということにしてあったので、時間的にはギリギリ。そこで仕方なく大きな鍋に9本の鶏のもも肉を骨付きのままぶち込んで屑野菜を入れて煮ることにした。煮たあとで骨を外すのは比較的簡単。こんな曲折があって結局出来上がったのは午後1時5分過ぎ。時間的にはパーフェクトである。(^_^) 夫人がモッツァレラとトマトの前菜を作ってくれたので、食卓はけっこう豪華な感じになった。カレールーを4箱使って鍋一杯作ったカレーはきれいに平らげてくれた。

食後にまたオリーブ収穫の作業がはじまったのだが、これは意外に短時間で済んだ。収穫したオリーブの実は約 120Kg でそれを絞って出来るオリーブ油はたったの 14 リットルにしかならないとか。そのあとわたしとブリギッテ、それにもう2人が加わり “PABLO” を連れて散歩に出掛ける。起伏のあるトスカーナ特有の道を1時間ほど掛けて歩いて戻ってきたときには、すっかり汗をかいていた。

夜は今日手伝ってくれたイタリア人の家に全員が招かれてワインの夕べ。簡単な食事だったが、その全てにトスカーナの空気感を感じて素敵だった。

ミュンヘン→トスカーナ

月曜日・雨→曇り / 最高気温20度(トスカーナ)

7時起床。今日はトスカーナへ出発する日。9時に車で迎えに来てくれる人がいたので起きてからちょっと慌ただしかった。おまけに朝からシトシトと音のするほど雨の降るミュンヘンだったから、なんだか気が滅入った。

今回のトスカーナ行きはこれまで何回か訪れた別荘の庭にあるオリーブの収穫である。毎年ブリギッテの勤めるお店の社員たちがやっているだが、今回は定年になって秋に時間の取れるわたしたち夫婦に順番が回ってきた。実ったオリーブの実を落として、すぐにオリーブ油にするという言ってみればお祭りである。

わたしはやったことがないので、重労働だと役に立たないと思い、お昼ご飯を作る役に回った。用意した4日間の昼食メニューは次の通り。

1.カレーライス
2.スパゲッティ・ボロネーズ
3.親子丼
4.春雨と椎茸の煮物

ということで、今回は電気釜持参。そしてイタリアでは買えないような調味料(日本酒、みりん、醤油、ごま油)なども持っていくことにした。(笑)

ミュンヘンを出発する9時過ぎには雨も止んだのだが、オーストリア、イタリアを走っている間は雨が降り続いていた。ようやくトスカーナの近く、マントヴァ、ヴェローナ、のあたりまで来たときにかすかに青空が見えてきた。わたしは車の中では殆ど寝入っていたので、ブレンナー峠をいつ越えたのかも知らなかった。車の振動に揺られて眠るというのは最高に気持ちがよい。

トスカーナの別荘にはまだ明るい5時半頃に到着。別荘の主人夫婦も1時間ほど遅れて旅先のローマから到着。それぞれに一休みして、8時に Castelnuovo Berardenga にあるレストランで食事。別荘に戻ってきたのは22時半頃。明日は朝8時起きで、朝食を済ませたあと、オリーブの実の収穫がはじまる。どんなものなのか興味は尽きない。

フェーン現象

日曜日・晴れ / 最高気温15度

8時半起床。日曜日の今日は朝から良いお天気となった。ただ、午後まで頭の芯がボーッとかすんだような感じで軽い目まいもする。これはミュンヘン特有のフェーン現象があるときにときどき感じられるもの。アルプスを越えて暖かい空気が流れ込んでくるのだ。この時期にしては15度と高い気温だったのもこれを裏付けている。

ブリギッテはこの好天気にしかできないと言って垣根の剪定を始めた。剪定というのはちょっと当たっていないが、垣根の奥の方に埋もれてしまって半ば朽ちている枝を取り出す作業だ。これをしないと翌年に新しい枝が伸びて来ないらしい。

わたしは座っているのもしんどい状態だったから彼女を手伝うこともせずにベッドに横になっていた。少しでも眠ろうと努めたのだが、庭で立ち働いているブリギッテの姿が脳裏に浮かんできて、罪悪感でなかなか眠れない。(^_^;) 結局、横になっていただけで眠れなかった。

午後になってブリギッテが車を見に行こうと誘う。先月、街を走っている車の中でとても気に入った車種を見つけたらしい。わが家の2台の車は両方とも10年近く乗っているのでさすがに買い替える時期だし夫婦2人だけの生活だから車は1台で事足りる。しかし、ブリギッテのお目当ての車はショールームには無かった。まあ、じっくりと選びたい。わたしは車には殆ど興味が無くて、故障なしに走ってくれればそれで満足なのだ。

夕方になってわたしの軽い目まいの症状も治まってきた。明日はトスカーナに出発するので荷造りに忙しい。

バイロイト→ミュンヘン

土曜日・雨 → 晴れ / 最高気温18度

8時半起床。ホテルの慣れないベッドと枕で少し心配だったがよく眠れた。わたしは7時前に眼が覚める。朝食は次女と彼女の恋人がわたしたち夫婦と彼の両親を招待してくれていて、バイロイト街中のカフェでのものとなった。左の写真は泊まったホテルでわたしたちの部屋は最上階の部屋。バイロイト音楽祭が行われる夏の値段が部屋の中に張ってあったが、今回はそれの3分の1ぐらいの宿泊料金だった。

この店はバイロイトの学生達もよく利用する店らしく今朝も若い人たちで殆ど満員。バイキングスタイルのもので気のおけない雰囲気。彼の両親たちとはこの夏に行ったり来たりで既によく知った仲だったので気持ちの良い、くだけたものとなった。すっかり満足してミュンヘンの帰途についたのは正午をちょっと過ぎた頃。

帰り道も往路と同じようにわたしが運転して、ブリギッテは助手席で iPad に集中。(笑) 週末だったので渋滞を懸念していたがすんなりとミュンヘンまで帰ってくることが出来た。Allianz Arena でFCバイエルン・ミュンヘン の試合がなかったのが幸運だった。(笑)

途中で昨日預けた “PABLO” を引き取り、そのあとガーデンセンターの Gartencenter Seebauer という植物専門の大きな店に立ち寄って買い物をしてから帰宅。

次女の卒業式に参加

金曜日・晴れ→曇りのち雨 / 最高気温12度

7時30分起床。朝食のあとブリギッテは朝8時過ぎに銀行へ。彼女の帰宅を待ってバイロイトへと向かう。
次女は既に就職して10月から勤めているが、今夕は彼女の Master Graduation(マスターの卒業式)がバイロイトであるのでそれに出席して欲しいと本人から希望があったのだ。

ドイツの大学と日本の大学との制度の違いは実はわたしにも飲み込めていない。次女の選んだマスターは5年の就学期間を要するらしい。(^_^;) 彼女の成績は総合平均が 1.58 ということで立派なもの。

快調なドライブでバイロイトには午後2時すぎに到着。まずは次女の恋人のアパートに立ち寄ってユリアに彼女が今夜着るドレスなどを渡し我々は予約してあったホテルへ。3時間近くのドライブでさすがに疲れたので、30分ほど昼寝をしてから会場の stadthalle へ徒歩で向かう。バイロイトというとワーグナーの祝祭劇場が有名だけれど、普段の演劇やコンサートなどはこのホールで上演されているようだ。

ミュンヘンの大学と違って規模の小さな大学なので、卒業式自体もこぢんまりとして和気あいあい、心のこもったものとなった。卒業式のあとはダンスパーティとなり、わたしも本当に久しぶりに踊って汗をかいた。その後は若者たちのにぎやかなパーティとなっていったが、わたしたち年寄りは22時半ごろにホテルへ戻った。外へ出ると冷たい雨が降っていた。

物置の整理

木曜日・曇りのち晴れ / 最高気温12度

7時半起床。昨夜は寝違えたのか、午前中は首の回りにしこりがあって気分が悪かった。バイエルン州はカトリックの州なので今日は “Allerheiligen” の祝日。日本の「お彼岸の中日」のような雰囲気で多くの人がお墓参りをする日だ。ブリギッテは彼女のお母さんを連れてやはり墓参りへ。彼女も夜中から頭痛がひどかったのだが、薬を飲んでなんとか快復したようだった。彼女は最近よく頭痛に襲われていてちょっと心配。

わたしは “PABLO” と一緒に留守番だったが、気分が優れなかったのでソファの上で横になっていたら眠ってしまった。眼が覚めると “PABLO” もわたしの側で寝息を立てている。(笑) この睡眠でわたしは元気を取り戻した。

ブリギッテがお墓参りの帰りにわたしの好きなケーキ “Butterkuchen” を買ってきてくれたのでそれでお茶にする。 “PABLO” もお腹が空いたのか食事を催促するのでお茶のあとにブリギッテが作ってあげた。左の写真はブリギッテが作っているのを今か今かと待ちわびている “PABLO” 。お昼近くから晴れてきたので、わたしは庭の落ち葉掻きをした。上を見上げると木々にはまだ葉が残っているから冬が来るまであと2回は落ち葉掻きを帰しなくてはならないだろう。その後、わたしは “PABLO” を連れてウォーキングに出掛けた。今日は少なめで5211歩・48分

その間、ブリギッテは地下にある物置の整理を始めた。いつかやらなくてはと気がかりではあったのだが、もう何年もやっていない。われわれもだんだん歳をとってきて、今やっておかなくては体力的に辛くなるだろうということで始めたのだが、想像していたとおりに大変だった。(-_-;)

彼女はひとりで大丈夫と言ったのだが、やはり二人で動かさなくてはならないものも多々あったから、いちおう形が付いた7時前には二人とも背中と腰の痛みで限界だった。