1月31日(火)・雨/最高気温6度
6時半起床。
午前中はハラハラドキドキの数時間だった。
昨夜演奏会から戻ってきたときのブリギッテの体調は最悪で声も満足に出ない状態。すぐにベッドに入ったのだが夜中に眠れなくて何度も眼が覚めたそうだ。昨日寝る前に今朝はわたしが先に起きてシャワーを浴びるからそれが済むまでゆっくり眠った方が良いと言っておいた。
昨日と同じようにわたしは鴨の薄切りに乗せる生姜のみじん切りと万能ネギの極小小口切りを作ることになっていたのでシャワーのあとその作業を始めた。そこへかなりダメージを受けたような表情でブリギッテが起きてきて「気持ちが悪い〜」と言う。そういっているそばからトイレに飛び込んで嘔吐。
こりゃ大変。彼女がこんな状態だと今日の料理は全てわたしがしなくてはならない。幸い昨日と同じ内容で、側で見ていたから大体の要領は飲み込めている。ババロアとバウムクーヘンは昨日のうちに出来ていたのが幸いだった。
わたしが朝ご飯も食べずにやったのは、まず8時前に車でパン屋へ走りバゲットを4本買う。昨日はもっと遅い時間に行ったら2本しか手に入らなかった。
帰ってきてすぐに鴨の胸肉をローストしたものを薄切りにして皿に刺身のように並べる。それに切っておいた生姜と万能ネギを肉が見えないくらいにかぶせる。
次に冷蔵庫の中に重しを乗せて寝かせておいた鮭の切り身半身を取りだし,これを専用の包丁でかなりの薄切りにして大皿に並べる。
次には春雨を茹で、キュウリの細切り、わかめ、小エビ、プチトマトの四つ切り、豆、と混ぜる。ソースはブリギッテが昨日作って置いた醤油ベース。
豆だが、ブリギッテの勘違いで昨日全て使ってしまっていた。彼女はもう一袋有ると思っていたらしい。そこでわたしがいつかビールのおつまみにしようと冷凍しておいた枝豆を茹でて、豆をとりだした。
そして次はレンズ豆サラダに入れるチーズを5ミリ角に切る。続いてパクチーをみじん切り。
中華料理と同じように、今日の料理はとにかく切る、切る、切るの連続。それも20人分の量を見栄え良く繊細に切らなくてはならないのですごく時間が掛かった。
頑張った甲斐があって全ての作業は予定の11時に全て終了。全て車に積んで雨の中を工房まで運ぶ。この頃にはブリギッテの様態もかなり良くなっていた。
ブリギッテを工房に残してわたしはいったん帰宅。家に着いた途端にお腹が空いて今日の料理の春雨サラダとレンズ豆サラダの取り置きを食べた。かなりおいしい。これならどこへ出しても恥ずかしくない。(笑)
台所を片づけてから今度はベッドカバー、シーツの総取り替え。本来なら3日前の土曜日に替えるサイクルなのだが、忙しくてそれをする時間が無かった。工房から戻ったらすぐにベッドに直行するとブリギッテが言っていたので,新しいシーツ、カバーで休めば気分も良いだろうと思う。それが終わって5分もしないうちに食事が終わったから迎えに来て欲しいという電話。
家に戻ってきたのは2時半過ぎ。わたしもさすがに疲れていて眠かったので彼女は自分のベッドで、わたしはマッサージチェアの上で熟睡。
眼が覚めたのは4時前。それから夜まで気の抜けたような気分で過ごした。それでもやはりお腹は空くもので、夕食は簡単なものをということで納豆とタマネギ入りオムレツを作った。こういう食事が一番おいしい!
ブリギッテは8時半にはベッドへ。本来なら彼女は今晩も友だちとレストランで会ってお話しする予定だったのを断った。
今日で彼女は勤め先の人たちとは完全にお別れというわけで明日からは正真正銘の年金生活者である。