雪の復活祭ー夏時間の開始ー “Parsifal”

日曜日・雪 / 最高気温2度

9時起床。今日からドイツは夏時間。夜中の2時頃に1時間時計が進んだ。明日から会社勤めの人はこれまでよりも1時間早く起きなくてはならないからなんだか損をしたような気分になる。

ベッドを出てシャッターを開けた途端にシンシンと降る雪が眼に飛び込んできた。まったくなんという天気だろう。夏時間が始まる日に雪が降ったというのはここ数年記憶にはない。

午前11時頃から義母、長女、末娘の夫をまじえた5人でブランチが始まる。終わってしばらくしてからわたしはベッドに入り1時間ほど昼寝。気持ちよく眠れた。

4時過ぎに雪の降る中を家を出て劇場へ。今日は2回目の “Parsifal” 。劇場に着くと同僚達が “Frohe Ostern” と挨拶を交わすのだが、中には今日の雪にひっかけて “Frohe Weihnachten” と返答してくる仲間も数人いた。皆、もうこの冬の長さにウンザリしているのだ。

配役は木曜日と同じだったが,カーテンコールの時に韓国人のバスがトムリンソンと一緒に出てきて拍手を受けていた。トムリンソンが不調だったかで芝居をしただけで歌ったのは韓国人バスだったのかもしれない。

Besetzung

Musikalische Leitung: Kent Nagano
Inszenierung: Peter Konwitschny
Bühne und Kostüme: Johannes Leiacker
Licht: Peter Halbsgut
Produktionsdramaturgie: Werner Hintze
Chor: Sören Eckhoff

Amfortas: Michael Volle
Titurel: Goran Jurić
Gurnemanz: John Tomlinson
Parsifal: Michael Weinius
Klingsor: John Wegner
Kundry / Stimme aus der Höhe: Petra Lang
Erster Gralsritter: Kevin Conners
Zweiter Gralsritter: Tareq Nazmi
Erster Knappe / Zweiter Knappe: Tölzer Knabenchor
Dritter Knappe: Dean Power
Vierter Knappe: Kenneth Roberson
Klingsors Zaubermädchen: Sofia Fomina
Laura Tatulescu
Regina Richter
Eri Nakamura
Angela Brower
Okka von der Damerau

Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper

心落ち着かない1日

土曜日・曇りときどき小雨 / 最高気温4度

7時半起床。わたしが起きたときにはブリギッテは出掛けたあと。復活祭の前の食料品買い出しである。朝食に彼女が戻ってくるのを待つ間に,わたしは粗大ゴミ捨て場に車を走らせる。

これまで使っていた台所に残っていた食器類の中で使わないだろうもの、それと IH 調理器では使えない鍋、フライパンなどを集めておいた。それと使わなくなっていた椅子3脚を車に積んでおいた。

粗大ゴミ捨て場から戻ってしばらくするとブリギッテが帰宅。それからゆっくりと朝食。朝食のあとでわたしはどうも身体が怠く,軽い目まいがするのでベッドに入って一眠り。

1時間も眠らなかったと思うのだが、起きたときには気分もスッキリとしていた。ブリギッテと長女の姿が見えないのでどうしたのかなと思っていたら2人で下着を買いに行ったのだそうだ。

午後の遅い時間になってから今度は IKEA へと車を走らせる。これまで買おう買おうと思って時間が取れなかった,レースのカーテン地を購入して帰宅。さすがに土曜日の午後だから IKEA は混んでいた。

帰宅して各部屋に絵の額を吊る作業をする。壁の塗り替えの時には全て外さなくてはならなかった。これは2人でやらないと難しい。それが終わって台所に戻ってくると冷蔵庫に通電していないことに気がついた。

配電盤を見ると案の定、ブレーカーが下りている。良くあることだからとブレーカーを戻してみたが電気は相変わらず止まったまま。慌てて他のコンセントを試してみると,ある一面の壁についている4個のコンセントが死んでいることが分かった。そこで余っていたテーブルタップを総動員して通電しているコンセントから電気を引っ張ってくる。冷蔵庫が止まってしまったら冷凍庫に入っている食品が駄目になってしまうから。

このあとは電気屋に来て貰うしかないと思う。今回もまた「こういう事故は週末、祝日に起きる」というジンクスが証明された。なんだか今日も心落ち着かない1日となってしまった。

長女が帰省してきた

聖金曜日・曇り / 最高気温4度

8時起床。朝寝。明け方 4:44 分に眼が覚めた。縁起を担ぐわけではないが 4:50 になるのを待ってトイレに行き、そのあとまた眠る。(笑)
ここ数日、夜中にふと目が覚めると 2:22 とか 3:33 とかの時間であることが多い。おかしなものだ。

今日はさすがに雪は降らなかった。しかし、ベルリンとかドルトムントなどの北ドイツは相変わらずの雪模様。今年の冬は長すぎる!

朝食のあと友人が紹介してくれた不動産屋が来て賃貸しようとしているアパートの部屋を見ていった。5月から入居者が見つかるように努力するということだった。

われわれから末娘に届けるものがあり、末娘からもわれわれに届けるものがあったからわたしが車を走らせた。昼食は昨日わたしが作った「なすとひき肉の味噌炒め煮 」を食べる。もう少しナスがシンナリしていても良かった。まだ IH調理器に慣れていないせいもある。

そのあとまずブリギッテが昼寝。彼女が起きるのを待って今度はわたしが昼寝。

夕方、Coburg から長女が帰省。しばらく振りに見る彼女は持病のアトピー性皮膚炎も治まっているようで好印象を受けた。

長女が空腹だというので少し早めの夕食はブリギッテが魚(多分、鯛)をオーブンで焼いてそれにドイツ風ジャガイモサラダ、生野菜サラダを添えて食べる。わたしはあまりお腹が空いていなかったから小さめの魚を選んで食べた。

夕食後は食事を片付けた食卓に座ったままテレビでニュース、続いてそのあとの映画を見る。娘たちの小さかった頃は出来るだけテレビを見せないようにしていたが,歳をとったわれわれにはこういう形も悪くはないかなと思う。(^_^;)

“Parsifal” に登板

木曜日・雪のち曇り / 最高気温5度

7時10分起床。朝、眼が覚めて寝室の窓の外を見た途端にガックリ来た。天気予報では今日は暖かくなるということだったのに、なんとかなりの勢いで雪が降っている。期待が裏切られた反動で「もう、沢山だ!」と心の中で叫んでいた。

IMG_2470今日は聖木曜日 (Gründonnerstag) ということで祝日ではないがキリスト教徒は緑色の食品(まあ、野菜なのだが)を食べるということになっている。ブリギッテに頼まれて義母のところへ左の写真の野菜を届けることになった。降りしきる雪の中を届けたあと、薬局、肉屋、パン屋に買い物に行く途中でハタと雪が止み青空がのぞき始めた。

この青空はほんの数分で消えてしまったのだが、天気が快方に向かっているのは間違いがない。少し気分が楽になる。帰り道にもう一度義母のところに立ち寄り,買ってきた菓子パンを置いてきた。今日の彼女はあまり元気そうではなく少し心配。

帰宅してメールチェック、コーヒーを煎れて買ってきた菓子パンを食べる。今夕は17時から復活祭恒例の “Parsifal” の公演があり、わたしは舞台裏の合唱を頼まれた。毎年の例で第一幕が終わったあとは最後の幕の出番まで2時間以上の時間があるので,男声合唱団員はそれぞれの過ごし方でその時間をつぶすことになる。わたしは気のあった若い連中と食事をすることを常としていた。今回もそうすることに約束していたので,そのためにお腹を空かせておかなくてはならない。それで昼食代わりに菓子パン+復活祭の色つき卵+コーヒーというメニューでお昼ご飯代わりにした。

IMG_2473明日は聖金曜日ということでお肉は食べないことになっているので,今夜仕事を終わって帰ってくるブリギッテに「茄子と挽肉の味噌煮」を作ることにした。ナスの味噌煮は彼女の大好物である。レシピはクックパッドの中からなすとひき肉の味噌炒め煮 を選んだ。凄く簡単。

夕方4時過ぎに家を出て劇場へ。劇場に着いたら事務所の係員が,第一幕の舞台裏合唱だけという約束だったが病欠がでたので3幕の舞台にも出て欲しいと言う。一瞬考えたが特に予定していたこともなかったから引き受けた。というわけで帰宅は11時40分。

Besetzung

Musikalische Leitung: Kent Nagano
Inszenierung: Peter Konwitschny
Bühne und Kostüme: Johannes Leiacker
Licht: Peter Halbsgut
Produktionsdramaturgie: Werner Hintze
Chor: Sören Eckhoff

Amfortas: Michael Volle
Titurel: Goran Jurić
Gurnemanz: John Tomlinson
Parsifal: Michael Weinius
Klingsor: John Wegner
Kundry / Stimme aus der Höhe: Petra Lang
Erster Gralsritter: Kevin Conners
Zweiter Gralsritter: Tareq Nazmi
Erster Knappe / Zweiter Knappe: Tölzer Knabenchor
Dritter Knappe: Dean Power
Vierter Knappe: Kenneth Roberson
Klingsors Zaubermädchen: Sofia Fomina
Laura Tatulescu
Regina Richter
Eri Nakamura
Angela Brower
Okka von der Damerau

Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper

Hänsel und Gretel の新演出を見てきた

水曜日・曇り / 最高気温マイナス1度

7時起床。今日になって雪は止んだようだけれど、気温はしっかりと真冬のものだからこれまで積もった庭の雪は溶けていない。でも、どうやら明日あたりから少し暖かくなりそう。

朝食のあとメールチェックをして,シャワーを浴びてスッキリとする。そのあと小包二つを近くの郵便集積所まで持って行って発送。

帰宅後、賃貸するアパートの中をカメラで写す。 Canon EOS KissデジタルX で撮ろうと思っていたのだが,交換レンズが故障しているらしくエラーの連発。仕方なく iPhone 4S のカメラを使う。役不足のような気もするがわたしの腕にはちょうど良いのかもしれない。(^_^;)

午後は1時間ほど昼寝をする。今夜は新演出の Hänsel und Gretel を観に行くので体調を整えなくては楽しめない。

Besetzung

Musikalische Leitung: Tomáš Hanus
Inszenierung: Richard Jones
Bühne und Kostüme: John Macfarlane
Neueinstudierung: Benjamin Davis
Lichtkonzept: Jennifer Tipton
Licht: Michael Bauer
Choreographie: Linda Dobell
Einstudierung Choreographie: Anjali Mehra
Einstudierung Kinderchor: Stellario Fagone

Peter, Besenbinder: Alejandro Marco-Buhrmester
Gertrud: Janina Baechle
Hänsel: Tara Erraught
Gretel: Hanna-Elisabeth Müller
Die Knusperhexe: Rainer Trost
Sandmännchen / Echo IV: Yulia Sokolik
Taumännchen / Echo II: Golda Schultz
Echo I: Iulia Maria Dan
Echo III:Agnes Preis
Echo V: Silvia Hauer

Bayerisches Staatsorchester
Kinderchor der Bayerischen Staatsoper

退社後のブリギッテと19時15分に劇場入り口で待ち合わせ。彼女の職場は劇場の斜め向かいなので今日のように雪模様の天気には苦労知らず。

今回の新演出は Richard Jones による演出なのでどんなものになるのか興味深かった。彼の演出した「ローエングリン」はしらける部分が多かったけれど今回の Hänsel und Gretel は各所に、特に休憩後の場面に面白いギャグがあって楽しめた。休憩前の舞台は少し退屈。

ヘンゼルとグレーテルは各ナンバーに振り付けがあって,これはどうかなと疑問に思った。これだと今度の配役の歌手が病気になったときなど代役が立て難い。とても1日で憶えられる振り付けではないからだ。

ソリストの中では魔女役の Rainer Trost が秀逸だった。彼はこれまで魔笛のタミーノとか ” Falstaff ” のフェントン役を歌っていたリリックテノールだが、意外と芸達者な面を見せて楽しめた。本格派投手がピークを過ぎて軟投派に切り替えてきたような感じ。

ドイツの劇場で Hänsel und Gretel を上演するのは大体クリスマスの時期なのだが、今回は復活祭りに的を絞って新演出をぶつけてきた。どうしてだろうと疑問に思ったのだが、子供たちの多い客席を見て「ああ、今は復活祭の休暇中なのだ」ということに気がついた。学校が休みのこの時期にこのオペラを上演するのは確かに理にかなっている。それにここ1週間前からの天気はまるでクリスマスの頃のような寒さだから。

真冬日

火曜日/雪・最高気温マイナス3度

7時起床。朝からホコリのように細かい粒子の雪が降り続けた一日。今日は一日中家にいようと決めて朝からのんびりとしていた。でもなんだか雪に閉じこめられている感は免れない。

ブリギッテが出勤していってから昨夜一緒にご飯を食べた若いテノールのことが頭に残っていて、昨年までの同僚のUさんに電話をしてみる。Uさんが午後に会ってくれるというので彼に紹介することにした。その旨を若いテノールに伝える。

その他にも劇場のコレペティをしている友人に頼んで夕方彼の声を聞いてもらうことにした。そんな事をした以外は家の中に閉じこもり、先日レンタルしておいた映画「アルゴ」と「One Day」の2本を観る。「アルゴ」の方は期待していたほどでなかったが「One Day」の方は存外に面白く感じた。

夕方6時半に家を出て劇場へ。 7時15分に待ち合わせして劇場内の練習室へ。コレペティが丁寧に聴いてくれたので終わったのは21時近く。皆でまた夕食を一緒にと旧友から誘われたが今夜は断って帰宅。ブリギッテが用意してくれていた夕食を食べて今日は早めの就寝。昼寝をしなかったからか眠い。

学生時代の友人と会食

月曜日・曇りときどき雪 / 最高気温マイナス2度

6時半起床。寒い1日だった。それも真冬のような、身体の芯に射し込んでくるような寒さ。今日から学校などは復活祭の休暇に入ったというのに。

久しぶりに Nationaltheater に顔を出した。28日/31日に行われる復活祭時の定番オペラ “Parsifal” の手伝いである。現役時代は舞台の上で聖杯騎士団の役を歌い演じていたのだが、今回は舞台裏での合唱。

10時半から合唱指揮者との音楽練習があり、それからオーケストラ合わせで出番の来るのを待った。しかし、これがなかなか来なくてけっきょく歌ったのはオーケストラの休憩が終わってから。

帰宅途中に日本食料品店に立ち寄り、ラーメン、豆腐、カレーなどを購入して帰宅。3時を過ぎる頃にベッドに入って1時間ほど昼寝。

夜は8時頃にミュンヘン中央駅へ。昨日ミュンヘンに到着して今日は Füssen 観光に行っていた芸大時代の同級生とその娘さん夫婦に会うため。

列車が時間通りに到着して下車してくる人たちを眺めていると日本人らしきアジア人の顔が多いのに気がつく。やはり Neuschwanstein 城が人気なのだろう。わたしの待ち人三人も寒そうな様子で下りてきた。

中央駅からら少し歩いた Neuhauserstr. にある Augstiner Großgaststätte に案内してそこで夕食をとりながら歓談。23時過ぎにお開きとなり帰宅は0時20分。

友人の誕生パーティ

日曜日・曇り / 最高気温1度

9時起床。明け方5時頃に一度目が覚めたあとポッドキャストを聴きながらまた眠ってしまった。しかし9時まで眠れたのは嬉しい。

朝食のあと、ブリギッテと二人で台所の掃除。昨夜から末娘が来てケーキ4個を作ったあと、彼女は今朝も勤めがあってそのままにしていったから台所は戦場のようだった。(笑)

台所を片付けたあとも続いてダイニングキッチン全体の掃除を続ける。住まい全体の床がカーペットからフローリングになって,床の汚れがすぐ目につくようになった。どうやら今までよりも床掃除の頻度が増えるような気がする。(^_^;)

今日は午後3時に友人の誕生パーティに招かれていた。午後1時過ぎに家を出て途中末娘のアパートに立ち寄り彼女がケーキ焼きに使ったレシピ本や道具などを置いてくる。そのあと友人の家に向かった。

今日は朝から曇り空ではあっても明るい陽の光が春の空気感を漂わせていた。しかしそれは暖かい家の中から見た景色であって,一歩外へ出るとドキッとするほどの冷たい空気。

3時から始まった誕生パーティは堅苦しいものではなく、最初はケーキとお茶・コーヒ、夕方6時近くになってケータリングの食事が届いた。その内容もメインはソーセージとジャガイモサラダ、それに加えていろいろな種類のサラダというもの。

友人は婦人科の医者でわが家の女性陣がなにかとお世話になっている。気さくな女性でいつの間にか友だちづきあいをすることになった。

IMG_2421末娘が焼いた4つのケーキのうちチョコレートケーキは彼女からのプレゼントだった。ケーキの上の人形は彼女に似せてマルチパンで作ったもの。

 

 

 

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チーズケーキと上にリンゴの乗ったケーキはわれわれ夫婦の誕生日に焼いてくれたものと同じ。

 

 

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表面の黒いケーキはブルーベリー・ケーキ。

出席者のほとんどが明日はまた仕事があるので7時半頃に辞去。家に帰り着いたのは8時前だった。こういう気軽な形式張らないパーティも楽しい。

食器類の引っ越し

土曜日・曇りときどき雪 / 最高気温1度

7時半起床。曇り空の1日。ときおり雪がちらついて外へ出るとかなり寒いと感じた。

朝食のあと、ブリギッテは週末の買い物へ。そのあと義母のところに寄ったらしく帰宅は午後1時頃。一昨日リハビリから戻ってきた義母はさすがに今日の買い物には一緒に行かなかったようだ。

わたしはメールチェックを終わったあと、付けるべきカーテンの寸法を測る。どれぐらいの余裕を見るべきなのか分からないのでカーテンレールの幅の寸法をとり、それぞれの長さを計測した。

カーテンレールの一本が少し短いと思ったので,予備のカーテンレールを金鋸で切りそれをつけて延長する。そんなところにブリギッテが帰宅。

昼食は昨夜わたしのために用意しておいてくれたイベリコ豚をソテーにしてくれた。付け合わせはオーブンで焼いたジャガイモとセロリのサラダ。イベリコ豚というのは名前は聞いたことがあっても食べたことはなかった。これは言ってみれば「霜降り豚肉」のようなものではないだろうか。油分が肉全体に分散しているせいか噛むと適度な柔らかさと歯ごたえがあってうまい!

昼食のあと、ブリギッテと二人でこれまで使っていた台所の収納棚から食器類を新しい台所に移す作業を始める。これが思っていたよりも大変で,なんでこんなに食器やグラスがあるのかと驚く。ブリギッテは人を招いたりするのが好きだから,自然に食器も多くなる。

使わなくなったポットやティーカップ、皿などをかなり捨ててようやく新しい台所の収納棚に納まった。終わったときには二人ともグッタリ。ブリギッテは持病の背中の痛みが出てまっすぐに立てないほど。

今夜は7時から義母の招きでレストランで食事をする約束をしていた。われわれ夫婦の誕生日のお祝いということらしい。3月10日(日曜日)に食べて気に入ったボヘミア料理店に予約を入れておいたので義母をピックアップしてレストランへ。今日もおいしく食べて9時過ぎの帰宅。

明日は午後から友人の誕生祝いに招かれていて、プレゼントするケーキをカローラに焼いてくれるように頼んだから、家に帰ると彼女が奮闘していた。今回も4つのケーキを焼くそうだ。

楽しみにして行った映画に失望

金曜日・晴れ / 最高気温7度

7時起床。今日は春らしい良い天気だった。朝から青空が拡がり気持ちがよい。朝食が終わりブリギッテを送り出してからしばらくメールチェックをする。

そのあと壁塗り作業員が壊したと思われる切り替えスイッチを昨日買ってきた新しいものと取り替えた。シリーズになったスイッチなのだが、取り替えては見たが片方に通電していない。わたしでは分からないので電気屋が来たときに見て貰うことにした。

そのあと暖房器具の塗装。作業員にやって貰ったのだが塗ってしばらく経つと錆びが浮き上がってくるのだ。今日は3回塗り直したがやはり出てくる。どうしたものか、これもわたしの知識では無理。

お昼を過ぎて外は明るい陽の光が溢れている。また寒くなるかもしれないので,テラスのコンクリート枠にこびりついた苔や汚れを高水圧洗浄機で洗い流すことにした。面白いように汚れが落ちる部分とそうでないところがある。けっこう時間が掛かってしまった。

そして気をつけてはいても水しぶきが我が身にかかるのは避けられない。作業のあとはジーンズのズボンとシャツを洗濯機の中に放り込んでわたしはもう一度シャワーを浴び洗髪した。

夕方から独日協会主催の映画「風花」を見る予定にしていた。独日協会主催の日本映画上映シリーズは人気が高くほぼ1時間前に行かないと切符が取れない。しばらく振りに劇場に行く用事を作って4時半頃に家を出た。

久しぶりに Max-Weber-Platz から劇場まで歩いてみる。晴れてはいても風はまだまだ冷たい。来年のプログラム冊子が昨日から発売になったようなのでそれも購入。

いったんガスタイクに立ち寄り入場券を取ってから Rosenheimerplatz 近くのケバブ屋さんでいつものを夕食に食べる。そして19時から始まった映画「風花」には大いに失望。

物語の設定がいい加減でリアリズム感が無い。北海道の冬に雪のある平原であんな服装をしていたら確実に死ぬ。また、俳優たちの台詞が不明瞭でサッパリ聞き取れない (特に浅野忠信)。わたしはすぐに諦めてドイツ語の字幕を追っていた。せっかくオリジナルの日本語を楽しみにしてきたのに。

最後に、どうでも良いようなわけのわからないシーンを長々と回すこの監督 (相米慎二)に最後は怒りさえ覚えた。まったく共感の得られない独りよがりだ。途中で席を立って出た人も数人。

今日も作業員が

木曜日・雪のち晴れ / 最高気温5度

7時起床。今日は10時から玄関の扉に二重に鍵を付ける作業員が来る予定。最近はわが家のあたりも空き巣狙いとかが多くなっているという事を聞くのでリフォームのついでにそれもやってしまおうというわけ。これまでの鍵の50cmくらい上にもうひとつシリンダー錠を付けることになる。

ブリギッテがいつもの時間に出勤していってから、それまでしばらく時間があったが外はときおり激しい雪になったりしている。あっと言う間に庭が雪で覆われてしまった。

10時過ぎに来た作業員は先日テラスの戸に鍵を付けてくれた人。ちょっとした行き違いがあったけれど1時間ほどで終了。それに掛かった費用は € 212 だった。まあこれくらいの出費で安全度が増えると考えればそれほど高価でもないと思う。

昼食は簡単にインスタントラーメンを作って,冷蔵庫の中にあったゆで卵 (復活祭の時期には殻に色を付けたゆで卵が出回る)と海苔をトッピングして食べる。

午後2時近くにシャッターの故障を直す修理人が来訪。シャッターが紐をゆるめても下りてこなかったので修理を頼んだのだが、なんと Wespe (アシナガバチ) が巣を作っていたらしくシャッターの収納箱の中の発泡スチロールがさんざん食い荒らされてその破片が詰まっていたのだ。アシナガバチの活動が盛んな夏に修理しなくて良かったと思う。

そのあと再びホームセンターに車を走らせ,壁塗り職人が壊したと思われるコンセントを買いに行く。ついでに暖房器にペンキを塗るときに使う刷毛を購入。帰り道、車のガソリンを満タンにし、 Weißbier を一ケース買って来た。

すでに車を運転しているときから眠気が差していたので家に帰り着いてすぐにベッドに潜り込む。今夜は Herkulessaal der Residenz で行われる Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks / Mariss Jansons 特別コンサート を聴きに行くのでそのときにはシャンとしていたいから。(^_^;)

コンサートは楽しめた。車で行ったので帰宅は22時半頃。

バイエルン放送交響楽団・特別演奏会

今夜は友人にいただいた切符で下記のコンサートに行って来た。全てロシア人作曲のものを集めたプログラムで会場は Herkulessaal der Residenz 。音の良いので定評のあるコンサート会場だ。

最初のショスタコービッチはまだ聴いたことがなかった(多分)ので興味津々だったが、面白かった。Presto が終わった途端にはじけるようなブラボーと拍手がわき起こった。

このオーケストラは確かにうまい!技術的な面でもまったく乱れがなかったし,ダイナミックレンジも広い。なによりも音が美しいというのが特筆されるべき。

指揮のヤンソンスは昨年の日本公演の時よりも元気そうに見えた。派手な動作はないけれどふところが深いという印象だった。

Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks
指揮: Mariss Jansons

Dmitrij Schostakowitsch
Symphonie No.6 h-Moll, op.54
. Largo – Moderato – Largo
. Allegro
. Presto

Pause

Sergej Prokofjew
“Romeo und Julia” Auszüge aus den Suiten, op.64a und 64b
. Montecchi und Capuleti (op.64b Nr.1)
. Das Mädchen Julia (op.64b Nr.2)
. Masken (op.64a Nr.5)
. Romeo und Julias Grab (op.64b Nr.7)

Igor Strawinsky
“L’oiseau de feu”, Suite Mr.2 (1919)
. Introduction
. L’oiseau de feu et sa dance
. Variation de l’oiseau de feu
. Ronde des Princesses
. Dance infernale du roi Kastchei
. Berceuse
. Final

義母がリハビリから帰宅

水曜日・晴れ / 最高気温12度

7時起床。2月20日から肺炎のあとのリハビリを続けていた義母が今日退院するというので彼女を迎えに行って来た。ちょうど4週間目である。彼女がリハビリ先に向かった日は雪模様の寒い日で冬の真っ最中だったが今日は青空の拡がる暖かい春の日になった。

9時少し前に家を出て、ミュンヘン空港の先にある Klinik Wartenberg までは1時間ほどの距離。小さな村の丘の頂にある静かな環境のクリニックだった。既に正面玄関で待っていた義母は4週間前とは違ってとても健康そうな顔色。リハビリの効果があったことになる。帰途は渋滞にも遭わずに11時頃に到着。

わたしは帰宅してから簡単な昼食を取ったあと昼寝。昨夜から右眼に異物が入ったかのようにゴロゴロとした感覚があって白目の部分が充血していた。多分、花粉症が始まったのだろう。目薬を点滴してから1時間ほど眠った。目が覚めて少し楽になったが涙が自然に出てくる。これは程度の差こそあれ花粉症時には現れる症状である。

そういえば Apple TV のバージョンアップ通知があったな,と思いだしテレビに繋いでバージョンアップ。ついでにしばらく見ていなかったレンタル映画のページを見てみた。しばらく見ないうちに新しい映画が増えている。あれこれと予告編を見たあとで「アルゴ」、「ジェーン・エア」の2本をダウンロードしておいた。どちらも ¥400 である。近日中に時間を作って見るつもり。(^_^)

夕方はまたブリギッテを最寄りの地下鉄駅でピックアップしてIKEAへ。作業台と壁に貼るガラスの注文。これが思いのほか時間が掛かってしまい,IKEAのレストランで夕食をとる計画がフイになってしまった。空腹を抱えて帰宅して簡単な夕食をとり、今日も終わる。

心の休養日

火曜日・晴れときどき曇り / 最高気温8度

7時起床。今日は極力何もしないでゆったりと過ごそうと昨日から決めていた。精神的におかしくなっているのを自覚していたから。

昨日は66歳の誕生日だったのだが、その数日前から自分の精神状態が不安定であるということを感じていた。些細なことに神経が逆撫でされるような不快感を感じていて,自分でも恥ずかしいと思うほど不機嫌な時間が多かった。

その矛先は自然にブリギッテに向けられることになるのだが、口を開いた瞬間に「ああ、なんと理不尽なことを言ってるんだろう」と即座に恥じていた。

そういう時って、相手が好意で接してきていると分かっていてもそれゆえにそこにつけ込むことになってしまって「甘えだな」と思う。

今日は朝からずっと一人でいることが出来て、空の青さに素直に感動したりして、カサカサに乾いていた神経が少しずつ潤いを持ってくるのが分かった。

午前中はダイニング・キッチンの食卓の横に並んでいた引っ越し用のダンボール箱を整理して寝室に運び込んだ。ベッドカバーやシーツ類の入った箱で寝室に整理ダンスが入るまではこの状態で過ごさなくてはならない。でも、寝室に置くのが一番目障りにならなくて良い。なにしろ目に入るのは寝る前の数分と目覚めてからの数十分だけだから。

フローリングの床にしてから気がついたのはずいぶんホコリが溜まるということ。これまではカーペットだったのだが一体どれだけのホコリを見過ごして吸い続けていたのだろう。ちょっと恐ろしくなった。

ダンボールを入れるついでに昔なつかしく床に膝をついて雑巾掛けをする。雑巾はすぐに汚れてしまうが、それだけ床がきれいになったということだからどこか達成感がある。

次に昨日IKEAで買って来た収納棚の取っ手を取り付けた。これは特に難しいことはない。ただ、そのときにこの収納棚だけにストッパーが欠けていることに気がついた。収納棚の戸が閉まる2cmほど手前でジワッと閉まるためのストッパーである。これはIKEAに通知しなくては。気がついたのは収穫だった。

昼食は数日前にブリギッテが作ったヌードル料理を温めて食べる。そのあといよいよステレオ装置の結線・音出しに取りかかった。今日まではとてもステレオを聴くような部屋の状態ではなかった。まだ部屋のそこここにダンボール箱が置いてある状態ではあるが許容範囲となってきた。

音出し自体は特に問題はなかったが地下室に置いてあったオープンリール・REVOX/B-77 Mk ll を繋いでみたらまずカウンターが動かない。それとテープをローラーに押しつけるゴムの輪が乾燥してひびが入ってしまっていた。修理に出すとその他の不具合が見つかりそうでかなり高価なものになりそうだ。このままオブジェとして飾っておこうか、修理に出そうか悩む。

そのあとは少し元気が出て寝室、クローゼット、ダイニングキッチンの床に掃除機をかけた。この時点で6時近く。ブリギッテは退社後イタリア語教室があるのだが今日はサボることにしたそうだ。(笑)

彼女も誕生日の前後にいろいろなことがあったからきっと疲れが溜まっているのだろう。持病の背中が痛いということだった。夕食後は今日繋いだばかりのステレオで CD を2枚ほど聴いて23時前の就寝。
聴いたのは
Great Singers Live: Nicolai Ghiaurov: Nicolai Ghiaurov

Mstislav Rostropovich – The Complete Decca Recordings
からの1枚。ニコライ・ギャウロフのCDは彼の若々しい力強い声が聴ける。

66歳になった

月曜日・雨のち雪 / 最高気温4度

7時起床。今日はわたしの66歳の誕生日。リタイアしてから初めての誕生日であるが、リフォームの最中ということでゆったり感は全く無かった。加えてひっきりなしに「誕生日おめでとう」の電話が掛かる。(^_^;)

昨夜は末娘夫婦が泊まったので朝食はいつもより賑やかでちょっと誕生日らしい雰囲気だったが、ブリギッテが出勤した後は次から次へとやることが続いて落ち着く時間はなかった。

まず、日除けの見積もりをする人が来訪して寸法を測ったり機械部分の耐久性を見ていった。数日後に見積もりが届くことになっている。

そのあと,わたしは寝室に置いてある本箱を一つ解体して車庫に運ぶ。先週から集めておいた 棚板や古本などを車に積んで粗大ゴミ捨て場へ。折りから小雨が降ってきてちょっと辛い作業だった。

帰宅してから先週、塗装が終了した部屋の照明器具を再び取り付ける。それが終わると今度はカーテンレールの取り付け。これらの作業が終わったのが午後4時過ぎ。少し遅かったがさすがに疲れてここで1時間の昼寝。

今夕は仕事帰りのブリギッテと IKEA に行く約束をしていた。先週、台所を組み立てたときに余った部品を返品するのと,足りない部品を買うため。

6時過ぎからかなり激しい雪になった。最寄りの駅でブリギッテをピックアップして IKEA へ。8時の閉店ギリギリまで掛かって目的を果たして帰宅。

夕食は途中で買って来たものを簡単に料理して済ませる。末娘夫婦は10時半頃に帰っていった。

妻の誕生日

日曜日・晴れのち曇り / 最高気温11度

7時半起床。今日はブリギッテの誕生日。今年はいまだにリフォームの最中なので例年のようなゆったりとしたものとはいかなかった。義母も肺炎のリハビリ中、コーブルクにいる長女は先週から風邪で仕事も休んでいる状態なので来ることが出来なかった。

けっきょく次女と彼、末娘と旦那の4人がゲスト。朝食は6人でリフォーム以来初めてわれわれの本来の住まいで食卓を囲んだ。残念ながらまだ片付いていないので食卓の横にはダンボールが積み上がった状態。それでも新しい台所を眺めながら外から入ってくる豊かな光量の中で和やかに食べた。そのあとでプレゼントの開封。

朝食の時にプロセッコを飲んだので少し眠気が差してきた。腹ごなしにと全員で森への散歩に出掛けることにした。わたしにとっても久しぶりの散歩である。

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IMG_2393帰宅してから末娘が焼いてくれたケーキを囲んでお茶の時間。ブリギッテにはアルコールと林檎の入った Apfelweintorte を、わたしにはチーズケーキ(Gedeckter Käsekuchen) をプレゼントしてくれた。 Apfelweintorte は林檎の酸っぱさとアルコール、そしてクリームの甘さが複雑に絡まり合って不思議な味でおいしい。(^_^) チーズケーキの方はいつもと違って表面が覆われていてその分ボリュームが感じられた。

IMG_2397夕方4時を過ぎた頃に親戚の女性がお祝いに訪れてしばらく歓談。次女と彼は明日の仕事もあるので夕食を共にせずに Prien に戻っていった。夕食は末娘夫妻とわれわれの4人。2月にわたしが料理教室で習ってきた魚料理を作る。これはワインとニンニクを使うせいか室内も魚臭くはならずに簡単なのでお客を招いたときに作ってみようかと思う。

ようやく春が来るようだ

土曜日・晴れ / 最高気温5度

7時半起床。気持ちよく晴れた1日。しかし気温はそれほど上がらず、こういう時に油断してコートを着ないで外出すると風邪をひく。しかし、週間予報を見るとこれからは気温がマイナスになる日もなく5〜10度と安定した日が続くようだ。ようやく春かな。(^_^)

今日は壁塗り職人が来る最後の日で、これからあとは自分で少しずつ家の中の体裁を整えていく段階。

間の悪いことに明日はブリギッテの、そして明後日はわたしの誕生日と続く。長女は仕事の関係で来られないが次女と末娘は今日から来訪。家の中がゴタゴタしているので,わたしなどは今年はパスしたって良いと思うのだが,そうはいかないらしい。(^_^;)

末娘は朝からわが家に材料やら何やらを持ち込んでケーキを焼き始める。次女は午後の遅い時間に彼と到着。

まだ食卓の椅子を決めていなかったので,わたしとブリギッテは午後から食卓を購入した Seegmüller まで車を走らせた。土曜日の午後とあって駐車場が満杯になるほどの混雑。それでも無事に目的を果たして夕方5時頃に帰宅。

壁塗り職人さんの作業もちょうど終わって後片付けの段階だったので,仕上がりを確認してお別れ。

末娘はそれからもケーキを焼き続け、わたしは食卓の上を片付ける。9時近くになって遅い夕食をとり全員疲れ果てて10時過ぎに早々とベッドへ。

誕生祝いで帰宅は午前様

金曜日・晴れときどき雪 / 最高気温マイナス1度

7時起床。今日はまるで4月のようにめまぐるしく変わるお天気だった。太陽が照っていたかと思うと急にかなりの勢いで雪が降ってくることが数回繰り返された。途中の雨は一切なし。

今日は午前中に昨日設置が終わった台所の作業台の寸法を測りに来るのでそれが済むまではなんとなく落ち着かない。10時過ぎにやってきてテキパキと作業をしてサッと帰っていった。彼は IKEA から託されて1日にこういうことを数軒の家でやるらしい。

最近はアナログで寸法を測るのではなく,レーザー光線を反対側の壁に飛ばして測定するから作業はかなり速い。今日は意思の疎通の齟齬があって水道栓とか調理器の後ろに貼って貰うガラス板の場所がお互いに食い違って理解していた。最後に念のためにと確かめたところでそれに気がついて良かった。しかし出来てくるまでには4〜6週間かかるというのでガックリ。それまでは汚さないように注意しながら使うことになる。

彼が帰ってからようやく落ち着いてこまごまとした作業をすることが出来た。まず、部屋の入り口のドアストッパーの位置を直した。昨日組み立てた食器収納箱の扉にドアの取っ手が当たってしまう。フローリングの床に電動ドリルで穴を開けてストッパーをつけた。これで安心。

次に週末にやってくる次女と彼のためにマットレスと寝具の用意。空になった隣の住まいの1部屋の床にマットレスを敷いて寝て貰うことになるが仕方がない。注文したソファベッドが届くのは4月の半ば頃の予定なのだ。そのために入念に掃除機をかけた。

昼食は昨日作っておいたカレーで済ませる。その後は1時間の昼寝。目が覚めてから,いよいよ最後の塗装作業となるこれまで使っていたダイニングキッチンの部屋の天井に吊ってあった二つの電灯を取り外す。食卓の上を照らしてくれた電灯は今回を持って引退。ちょっと感慨深かった。壁塗り職人は明日やってくる。

今夜はブリギッテが事務所で机を並べている女性の50歳誕生パーティに招かれていた。ギリギリの時間に帰宅したブリギッテを乗せて7時少し前に家を出る。わたしの周りには3月生まれの人がかなり多いような気がする。帰宅は午前1時。

台所が9分通り完成

木曜日・曇りときどき雪 / 最高気温マイナス2度

7時起床。いよいよ今日は台所を設置する職人が来てくれる。目が覚めてからも、昨日搬入された部材の中に足りないものがあるのではないかとか、細かいことが気に掛かっていた。朝食を終わってしばらくしたら2人の若い職人さんが来た。この2人で大丈夫なんだろうかと少し心配になる。

彼たちが作業を始めてからわたしはいつもの台所でカレーを作り始める。ブリギッテも今日は休暇を取ったけれど、職人さんたちへの応対などで料理を作っている時間はないだろうと思ったのだ。お昼にはサンドイッチを出すことにして彼女はその他の食料品も買いに行った。

午後になると作業員はもう2人加わって4人での作業になった。ここからの彼たちのスピードが凄かった。それまで無駄口を叩いていた若い職人さんたちも途端に口数が少なくなりどんどんと作業が進んでいく。是が非でも今日の夕方までに台所を完成させるつもりだ。

彼たちの目論見通りに夕方5時前には全ての作業を終了し彼たちは帰っていった。しかし台所はまだ完全に完成したわけではない。

明日また違う作業員が来て、組み立てられた台所の上に乗せる作業台と壁の寸法を測っていく。今日つけられた白い作業台は仮りのもので、われわれが注文したのはグレーのコンクリートに似せた板である。

調理器具の後ろとかシンクの後ろの壁は水や油が撥ねるので曇りガラスの壁にして貰うように注文してある。加えてコンセントの穴開けの位置などもあるのでその寸法を測りに来るわけだ。これが届いて初めて完成ということになる。

作業員たちが帰った後、わたしとブリギッテは床の汚れを掃除し、収納棚と冷蔵庫の保護フィルムをはぎ取りに掛かった。それが終わって台所全体を眺めると満足感が湧き上がってくる。(^_^)

これからまたいろいろと不備な点、不満な面が出てくるだろうが、これでなんとかスタートできそうだ。写真を数枚写してみたが既に外は暗くてうまく撮れなかった。明日は日中の自然光で再挑戦してみる。

また冬模様

水曜日・曇りときどき雪 / 最高気温1度

7時半起床。今日はゆっくりと眠れるかなと思ったが、やはり4時過ぎに目が覚めてしまって、それからの3時間はポッドキャストを聴いたりしてウツラウツラしていた。

ようやく今日の午前中、10時過ぎに台所の組み立て部材が配達された。想像していたほど多くはない。組み立てるのは明日また違う人が来るらしい。

昨日少し頑張りすぎたせいか、今日は気の抜けた感じで何かをしようという気が起きなかった。カーテンレールを数本取り付けただけで今日は終了。折りから降り始めた雪を窓から眺めながら暖房器のわきに座って本を読んだ。

昼食は昨日作った「肉じゃが」に溶き卵を回して「つゆだく牛丼風」にして食べる。おいしい! その後に襲ってきた猛烈な眠気に素直に従ってベッドに入った。1時間ほど眠って目が覚めたときには一瞬朝かと思ったほど熟睡していた。

森の中の散歩道はさすがに雪が溶けているだろうと思い、久しぶりにウォーキングに出掛けることにした。外は雪の勢いが激しくなってきたが、サラサラの雪質なので濡れることはないだろうと思い家を出る。6031歩・54分を歩いて帰宅。とても気持ちが良かった。

新しい台所は IH 調理器 にしたのでブリギッテが退社後にそれ用のフライパン、鍋などを買ってきた。わたしも IH 調理器 は初体験なので使うのが楽しみである。

新しいローマ法王が選出されたというので夕ご飯はそそくさと済ませて、8時からのニュースを見るためにテレビの前に座った。アルゼンチンの76歳になる枢機卿が選ばれてフランシスコ1世と名乗るそうだ。

疲れた〜!

火曜日・曇り時々晴れ / 最高気温8度

6時起床。リフォームをしてくれている作業員が7時過ぎにくるということで、私は6時起床。実際は5時ごろから目が覚めてしまっていた。

彼にやってもらうべき事をメモしておいて、どうやら今日で彼に手伝ってもらうことはすべてなしとげられそうな感じ。ブリギッテはいつものように7時半ごろに出勤。彼にはまず昨日やってくれた冷蔵庫への水道管の手直しを頼んだ。次に洗面所蛇口の交換。ここでこれまで使ってきた配管のパッキングがダメになっていることがわかり、ホームセンターに行く用事ができた。このところ毎日のようにホームセンターに通っているのですっかり顔なじみである。(笑)

彼がその作業をしている間、私はコンセント、切り替えスイッチにカバーをつける仕事をする。特に問題のない作業なのだが、それでも一つ一つのコンセントに癖があったりして微妙に異なる。時々彼の助けを借りてすべてを完了。

次は昨日のうちに私が印をつけておいた位置に電動ドリルでカーテンレール用の穴を開けてもらう。彼の電動ドリルだと流石に作業が早い。私はそのそばで電気掃除機の吸い込み口を開けている穴のすぐ近くに保持する。こうするとコンクリートの埃が飛び散らない。私の電動ドリルを見せたら「これはコンクリートに穴をあけるには非力だ」と教えてもらった。l

そしていよいよ今日の最大の課題でもあった目隠し用の塀を取り付ける作業だ。これは二人でやらないとちょっと無理。私も多いに手伝うことができてちょっと満足。出来上がりもかなり良い感じ。

ホッとしたあと、彼には暖房機に錆が出ているのがあったので塗装し直してもらう。これは彼一人での作業なのでその間に私はホームセンターへ行き新しく洗面所水道戦の部品を購入して帰宅する。帰宅途中で昼食用にとマクドナルドで BigMac Menu を買ってきた。昼休みである。お腹が空いていたのでとても美味しく感じた。

わたしに手伝えることはほとんど済んだので地下室の整理。また粗大ごみ捨て場にもっていくものを選別する。しかし思っていたほどその量が多くはなかったから、明日以降に回した。その代わりにアイロンがけをする。私とブリギッテのシャツを6枚アイロン掛けして今日の作業は終わり。彼は5時前に帰って行った。

夕食には「肉じゃが」を作るつもりにしていたので、豚肉とジャガイモを買いにいく。今回は麺つゆを使った簡単な作り方を試してみた。ブリギッテは退社後イタリア語コースに出て9時半過ぎの帰宅。

週明けは大忙し

月曜日・曇りときどき小雨 / 最高気温7度

7時起床。昨夜は4時過ぎに目が覚めてからしばらく眠れなかった。就寝したのが午前1時近かったから4時間ほどしか寝ていない計算。さすがに一日中眠かった。昼寝をしようと思っても今日は午前中にガラス職人が、午後からは電気、配管の職人が,夕方にはテラスの日除け布の交換の見積もりに人が来たから寝ている暇がなかった。(-_-;)

朝、9時近くにまずガラス職人が2人来てテラスの片側に風除けの大きなガラス窓、そしてその外側にバラを絡ませる木の網を取り付ける作業を始めた。見ているとスイスイとこなしていく。

気がついたのは彼たちの使っている電動機器特に電動ドリルの性能の高さだった。コンクリートに穴を開けるのを見ていたのだが力を入れている様子が見えない。聞いてみると「バターにネジを埋め込むような感じだよ」と言う。たまにしか使わないから安価なものを求めるというのも理解できるが、素人だからこそ道具をおごるというのも一つの見識であると思った。

午後3時頃に今度は電気、水道配管その他なんでもをこなす職人がしばらくぶりに来てくれた。明後日はいよいよ台所の部品が届くのでその前に水道管と冷蔵庫を結ぶ配管をするため。新しい冷蔵庫というのは製氷機のために水道管と繋がなくてはいけないらしい。そんなことは知らなかった。

今回冷蔵庫の置き場所は水道の蛇口から7m ほど離れてしまうのでそのための配管をしなくてはならない。彼と2人でホームセンターに出かけクローム素材の管と繋ぎの部品、ついでにもうひとつのテラスに付ける目隠し用の塀を購入してきた。

彼が配管の作業をしているところへ今度は日除けの見積もりを頼んだ店の職人が来訪して寸法を測っていった。

わたしはそのあと昨日バラした本棚2本分の板材を車に積んで粗大ゴミ捨て場へ。帰り道にスーパーに立ち寄り今夜作る予定の「お好み焼き」に入れる海老を買って帰宅。

職人が帰っていったあと、ブリギッテの帰宅時間を見計らって「お好み焼き」の準備。入れる具は鶏のささみ、ベーコン、海老、キャベツだった。お好み焼き粉1パックでフライパンに2枚のお好み焼きが出来て食べきれなかった。残った分はブリギッテが明日の昼食用に持って行くつもりらしい。(^_^)

今日は早寝をして昨日の寝不足を取り返したい。

よく働き、夜はおいしく食べた

日曜日・曇りときどき雨 / 最高気温11度

8時起床。朝から曇り空が拡がり、時には小雨が降る1日だったがどことなく春めいているような気がしないでもない。しかし週間天気予報によると来週の金曜日あたりからまた最高気温がマイナスの日になるらしい。

ブリギッテは早朝からひどい頭痛を訴えていたが朝食時にもそれが止まずにフラフラ状態。頭痛薬を飲んでからまたベッドに戻って一眠りしたあとでようやく普通の状態に戻った。こればかりはなんとも助けてあげることは出来ずに同情するしかない。

彼女が寝ている間にわたしはまた本箱を一つ解体して地下の車の後ろに運んだ。明日はそれを積んでまた粗大ゴミ捨て場まで車を走らせることになる。

そのあとで5つの窓に付けるカーテンレール取り付け穴のマーク付けをする。明日はまた電気、配管、その他をやってくれる作業員が来るのでドリルで穴を開けるのは彼に任すつもり。彼の持っているプロ用の電動ドリルの方が強力だということもある。

ようやく元気を取り戻したブリギッテが義母のところから借りてきた高圧噴射洗浄機を使って,次はテラスの壁にこびりついた汚れを洗い落とした。これはテラスの壁にガラス枠を取り付けるために明朝業者が来るのでその下準備。面白いように汚れが取れて気持ちが良かった。

これが午後3時半時頃に終わり、今度は昨日塗装が終わった部屋・浴室の天井に外してあった照明器具を再び取り付ける。これは例によって天井を仰いでする作業なので最後は首が痛くなった。

夕方6時半から同僚だった女性が75歳の誕生祝いに招いてくれたのでブリギッテと二人で出掛ける。食事をしたのは Gasteig の向かいの道を入ったところにある Wallensteinstuben というボヘミア料理の店。数年前に一度 Gasteig でのコンサートのあとに入ったことがあるのを思いだした。あまり目立たないが料理もおいしく雰囲気も静かだったのでまた行って見ようかと思う。

帰宅は23時30分。明日からまたリフォームが続く。

天気は下り坂

土曜日・曇りときどき小雨 / 最高気温12度

8時起床。先週の今日は Wuppertal に行っていたのにもう一週間が過ぎてしまった。本当に速い。今日はまた壁塗り職人さんがやってくる日。彼は夕方5時近くまで頑張っていたが,また全部は終わらなかった。完了するのはどうやら来週かな。

昨日、一昨日とわたしは中休み状態だったが、今日は2人でないと出来ない力仕事、ブリギッテの本の整理などを朝食後から続けた。まずは、寝室に一時保管しておいた本を階下の居間に移動する作業。わたしは階段をなんども上り下りして本の移動、ブリギッテは居間の本棚にそれを並べていく作業。最後の方は足が鉛のようになってしまった。ここ数ヶ月のウォーキング不足がたたっている。(-_-;)

本棚を一つつぶして,もう読まないだろう本類と一緒に粗大ゴミ捨て場まで持って行ったのだが、なんとゴミ捨て場の手前30m ほどで大渋滞。こんなことは初めてのこと。今週は暖かかったのと土曜日だということもあるのだろう。

午後からは靴の収納棚と本棚の移動。これも1人ではどうしようもない。ブリギッテと2人で力を合わせて作業した。こんな時は、彼女の方が力持ちではないかと感じる。彼女の若いときにわたしが付けたあだ名が「金太郎さん」だった。

それと地下の物置に移しておいた REVOX のオープンリール(重い!)と「コンパクトカセット」を居間に再び持ち込む。500本近くあるこのカセットをまた聴く時間と意欲が自分にあるだろうかと自分に問いかける。多分無いだろうなぁ、と思うけれど捨てきれない。

IMG_2317特に左の写真の「笑点」はまだ日本の本がたやすく手に入らずインターネットなども無かった時代にわたしをホームシックから救ってくれた懐かしいもの。まだ三波伸介が司会をして三遊亭小円游が生きていた頃だからもしかすると貴重なものかもしれない。(笑)

夕方4時を過ぎると外は暗くなりかけてきた。天気が崩れるらしい。壁塗り職人さんは5時で仕事を終わり、来週また来ると言って帰っていった。

ブリギッテは夕方から脳梗塞で倒れた親戚の叔母さんをお見舞いに出掛けた。彼女の帰りを待って7時半頃から夕食。

室内楽も楽しい

金曜日・快晴 / 最高気温15度

IMG_23107時起床。今日も青空の拡がる素晴らしい一日だった。一昨日、天井への穴開け作業をしたときから右眼になんだかゴミが入っているような気がして不安になったので眼科医に行って来た。あまりの天気の良さに二つ手前の駅で下車し、そこから歩いた。ここ数日の快晴日和で積もっていた雪もずいぶん溶けたが,まだしつこく残っている路上の雪と抜けるような青空の対比が面白い。

検査の結果は眼球に傷がついていたり網膜の損傷があったということもなく異常はなかった。ゴミのようなものも数日中には消えるそうでまずは一安心。ただ、検査の時に右眼だけだが瞳孔を開く点眼薬を受けたために見えるものが全てボケボケでストレスが溜まった。

今夜は茶碗蒸しを作ってみたくなったので,必要な材料を途中で買ってから帰宅。家に着いた頃はちょうどお昼ご飯時だったから久しぶりにインスタントラーメンを作って食べた。そのあとはベッドに入って昼寝。こんな素晴らしい天気に勿体ないのだが、目薬の効果が薄れるまでは何も出来ないからと観念した。

目が覚めるとまだ完全ではないがかなり視力が戻ってきていたので,暖房器の栓が働かないところを修理、そしてウォッシュレットの管にカルキ防止のためのフィルターをつける作業をする。

IMG_2313夕方5時過ぎから「茶碗蒸し」を作り始める。これもときどき無性に食べたくなる料理であるのにわたしはまだ自分で作ったことがなかった。それほど難しいことはなかった。

今夜は8時から Yuriko Nakano & Janus-Quartett の演奏会に行くことにしていたので,茶碗蒸しを自分で食べないまま家を出る。充分に余裕を持って家を出発したのに、カーナビに目的地を打ち込むのを間違えて同じ通りの名前のちょっと違う場所に誘導されてしまって慌てた。会場に着いたときには既に始まってしまっていたがかろうじて入場できた。

そのあとはモーツァルト、ドボルザークの室内楽を充分に楽しむことができた。室内楽も良いものである。

サヴァリッシュ氏にお別れ

2月22日に亡くなった Wolfgang Sawallisch 氏の Trauerfeier (葬儀) が今日、3月7日の11時から Marienplatz 近くの教会 Heilig-Geist Kirche で執り行われた。

彼の業績については既に色々なところで語り尽くされているから,ここではわたしのきわめて個人的な思い出を書いてみたい。

わたしが声楽を学び始めたときに彼は既に円熟の域に入りかけていた。わたしがドイツに渡ってからは精神的な意味でも彼はもっとも身近な音楽家となり続けた。彼との出会いから彼が Nationaltheater のGMD を辞めるまで、さまざまな思い出が蘇ってくる。今日は教会の中に座りながらそれらのことを思い浮かべていた。

最初の出会いはわたしがまだ東京芸大の学生だった時。NHK ホールのこけら落としでベートーベンの第九交響曲の合唱を歌ったときだった。この人は歌手になっても成功したのじゃないかと思えるバリトンの素晴らしい声で練習を進めてくれた。

時折彼が自らグランドピアノの前に座り練習している部分を弾いて解説してくれたことがあったが、そのとき出てきた響きがいかにもオーケストラという感じでそれまでのピアノ伴奏者の出す音色とはまったく違っていたのは新鮮な驚きだった。

わたしが1977年にドイツに渡り,ミュンヘンの Nationaltheater の研究生となったときにイドメネオの端役を歌う機会を与えられた。一応形式的な Vorsingen を彼の執務室でやったのだが,ドン・オッターヴィオの2番目のアリアを聴いた彼は頷きながら「もう少しゆっくりのテンポで歌った方が良いね」とだけ言ってくれた。

しかし、その舞台稽古があったとき,練習予定表を見逃してすっぽかしたことがあった。なんと,その時間にわたしはのんびりと街で買い物をしていたのだ。(^_^;) 青くなってすぐに謝りにいったのだがニヤニヤ笑いながら「わたしに謝るより、君の代わりに歌ってくれた Kammersänger、Friedrich Lenz 氏にお礼を言いたまえ」と言って怒ることはなかった。

本格的なお付き合いはしかし1985年に Nationaltheater の合唱団となった頃から。そのときには既に GMD だったから劇場内の廊下とかエレベータの中で出会うことも多かった。いつでも気軽に声を掛けてくれて日本のことなどをテーマに短い会話を交わした。ご自分が日本通だということを示したかったのかもしれない。

Sawallisch_2左の写真は1992年の日本公演最後の日で「さまよえるオランダ人」が終わって舞台裏で打ち上げがあったときのもの。わたしは既に着替えて化粧を落としている。

またある公演の時にわたしが楽屋でタイガー・ジャーに入れて持って来た弁当と味噌汁を食べていたら,急に現れてのぞき込まれたことがった。「おお、うまそうな弁当だね」と言われてなぜか恥ずかしかった。(笑)

最後にサヴァリッシュ氏が Intendant をも兼ねていた時期のこと。カルロス・クライバー氏が指揮するときには度々開演前に舞台上で2人が話し合っているのを目にした。何を話していたのかは分からないが,2人の才能ある指揮者から数メートル離れたところに自分が立っているということが妙に嬉しかった。

その他にも尽きない思い出を頭の中に浮かべながら、素晴らしい音楽家であった彼に心の中で「さよなら」を言った。

今年一番の暖かさ

木曜日・晴れ / 最高気温16度

6時半起床。肉体的に疲れていたから、昨夜の睡眠はさすがに深かった。目が覚めたときも気持ちがよい。出来れば昼寝をせずに夜に熟睡できれば良いのだろうけれど,午後に襲ってくる強烈な眠気に逆らうのはなかなか骨である。昼寝は現役時代からの長年の習慣だからなかなかキッパリとは別れられない

いつもの時間に送り出したブリギッテからしばらくして電話が入り、今日,葬儀の行われる教会では花を飾ったりで既に準備が進んでいるから、座るためには出来るだけ早く教会に来たほうが良いと思う,ということだった。そこでわたしは9時過ぎに家を出る。

IMG_2299葬儀は11時開始だったがわたしは早々と9時40分頃に到着。通常の朝のミサをやっている最中だったがそのまま教会の椅子に座っていた。この教会はそれほど大きくないので式が始まる前には満員となり立っている人も多くなってきた。ブリギッテのすすめは正しかった。左の写真はまだ参列者がまばらなときに写したもので、祭壇の左側にサヴァリッシュ氏がバイエルン風衣装を付けた肖像画が立て掛けてあった。
 
IMG_2297式はカトリックの形式的なもので,それだけだったら退屈なものになるところだったが,劇場のオーケストラ、合唱、ケント・ナガノ指揮のレクイエム(モーツァルト)があったおかげで救われた。左の写真も式の始まる30分ほど前,音出しが終わったときに写したもので限られた人数とは言え、このスペースにオーケストラと合唱が乗るのはさすがに辛い。

教会を出たあと久しぶりに近くのクロアチア料理店で昼食。そのあと日本食品店で少し買い物をして帰宅した。今日は16度もあったそうでポカポカとした陽の光を浴びて Tram の中ではついウトウト。帰宅してから着替えて改めてベッドに入ってしっかり昼寝。

今日は夕食を作る気力も湧かないのでブリギッテが帰宅がてらトルコ料理の take-out を買ってきてくれた。

カーテンレールの取り付け

水曜日・晴れ / 最高気温13度

6時半起床。午前中は昨日と同じように明るい光が部屋の中に射し込んできたのだが、正午あたりから少し雲が出てきて残念。しかし今日は一日中をカーテンレールの取り付けに費やしたので天気にはそれほど頓着しなかった。

ブリギッテを送り出してから作業を始める。数えてみると長短取り混ぜて8つの窓にカーテンレールを取りつけることになる。ブリギッテが IKEA で購入してきた KVARTAL のアルミニウムのレールは一本が 1.4m なので窓の幅によって切ったり継ぎ足したりしなくてはならない。そのための金具も付属している。ご丁寧に金鋸まで購入してあった。しかし使ってみるとこのノコギリは駄目だ。ちゃんとしたものを別途用意した方が作業時間は大いに短縮することが出来る。

まず壁からの距離は慎重に決めないといけない。ドイツの家は窓の下に暖房器具があることが多いのでそれを考慮して位置決めをしなくてはらない。これが部屋によって異なるからいちいち寸法を決めなくてはならない。

IMG_2302しかし穴さえ開けてしまえばあとは比較的簡単である。作業の80%は終わったようなものだ。位置が決まったら電動ドリルで穴を開けそこにKVARTAL 天井用固定具 – IKEAを取り付けていく。このコンセプトはなかなか秀逸でレール取り付けの自由度が嬉しい。写真では2本のレールが直角に交わるポイントがあいまいだが、カーテンを吊したあとでも簡単に調節できるので一応この形にしておいた。全ては吊すべきカーテンが決まってからである。

今日は8箇所の窓にカーテンレールを付けたから約20個の穴を天井に開けた計算になる。頭髪、顔はコンクリートのホコリまみれになるし,電動ドリルを押しつけていた右手親指の付け根は赤く腫れ上がってしまった。そして天井に顔を向け続けているから首の凝りが半端じゃない。(^_^;)

全て取り付け,そのあと掃除をし終わったのは5時半頃。そのあとで浴びたシャワーに生き返った思いだった。

午後、ブリギッテから電話があり、ホームセンターに照明器具を見に行きたいというので BAUHAUS というわたしはまだ行ったことのない店で6時半頃に落ち合うことにしていた。

照明器具自体は値段は確かに安いけれど気に入ったものは見つけらなかった。洗面所の蛇口を新しくしたかったので購入。これで無駄足にはならなかったから,疲れていたけれどそれで良しとする。

今日は昼寝も出来なかったし,純粋に肉体労働だったからきっとよく眠れると思う。(^_^)

太陽の光が心を軽くしてくれる

火曜日・快晴 / 最高気温13度

6時半起床。まあまあの睡眠が取れ、今日は午前中も身体がシャキッとしていて気分がよかった。これはなんと言っても快晴のお天気のせいだと思う。今週はこのような日が週末まで続くようで嬉しい限りである。

ブリギッテを送り出してから少しあとにカーテンレールの取り付けを始めた。IKEAから買って来たアルミニウムが素材のもの。わたしはアルミニウムの硬質だけどまったく冷たくはない質感が好き。今回購入したこのカーテンレールのコンセプトも優れていると思う。今日は幅の広い二つの窓に取り付けただけで終わった。それが終わったのはもうお昼過ぎ。

昼食に「辛子明太スパゲッティ」を作って食べた。冷凍しておいた辛子明太子だが早く食べないと悪くなってしまう。そのあとホームセンターに車を走らせて冷蔵庫の製氷機に繋ぐ水道管を購入してくる。しかし、夕方になってチェコ人の作業員から電話が入り、今日の買い物は無駄だったことが分かった。彼は来週の月曜日にまたやってきてその配管をしてくれるそうでホッとした。

ブリギッテは終業後に久しぶりにイタリア語コースに行って9時半頃の帰宅。昨夜作った味噌汁がまだ残っていたのでそこに玉子を落とし,メインには「鶏の梅生姜焼き」を作ってみた。作り方が簡単なわりに複雑なうま味が出てきておいしかった。レシピは次のリンク。
さっぱり美味しい☆鶏の梅ショウガ焼き

久しぶりの明るい光

月曜日・快晴 / 最高温度6度

7時半起床。本当に久しぶりの快晴日和だった。外気温はそれほどではなかったけれど、何よりも太陽の光が嬉しい。朝食を終わった時から今日は街へ出るということを心の中で決めていた。

現在はリフォームの最中なのだが、食卓の上の照明とか階段の途中の灯り、それに寝室に備える衣料ダンスがまだ決まっていない。その情報集めのためもあり、昼食をそれに引っ掛けて出かけることにした。

行く先はオクトーバーフェストの行われる Theresienwiese の近くにある大型家具店。久しぶりに行くところだ。寝室のスペースが狭いので引き戸の箪笥が良いのではないかとブリギッテと話し合っていた。しかし見てみると作り付けの点であまり感心しない。日本の引き戸が頭の中にあるせいか精度の点でちょっと不満なのだ。日本の引き戸の精度もそれほどではなかったかな?

次に照明器具売り場へと足を運んだ。ここではアルミニウムを素材に使ったモダンなLED照明器具が目に止まる。少々高いが検討の余地あり。iPhoneのカメラで気に入ったものを写して店を出た。

そこからしばらく歩いたところに目を付けていた中華料理店に入る。お昼の定食を頼んだがまあまあの味。食べ終わったあとの舌の上に化学調味料の後味が少し残ったのはいただけない。値段は 7.9 € と妥当なところ。帰宅してデザート用にと途中で買ってきたアップルパイでコーヒーを飲んでから昼寝。今日はタイマーをセットせずに1時間とちょっと眠ることが出来た。起きたあとは気持ちがよい。

夕方まではカーテン・レールの取り付けを試みる。なんとかいけそうだ。6時を過ぎてからご飯を炊きジャガイモとタマネギの味噌汁を作った。7時半頃にお腹を空かしたブリギッテが帰宅。お総菜を買ってこなかったというので冷蔵庫に入っていた「辛子明太子」と「タマネギ入りオムレツ」を作った。わたしはお昼の中華料理がまだ消化しきれないのかお腹が空かないので、サラミソーセージを肴にビールを飲んでお付き合い。

天気予報によれば明日は今日よりも温度が上がって素敵な一日になりそうである。(^_^)

長かった週末も終わる

日曜日・晴れ / 最高気温3度

8時半起床。昨夜は就寝したのが午前2時。5時過ぎに一度トイレに行くので起きたがそのあとも眠れたので気持ちの良い目覚めだった。外は久しぶりの青空が拡がっていて気分がよい。

昨日、われわれは不在だったが壁塗り職人が来て作業をしていってくれた。想像していた以上にはかどっていてこれも気持ちが良かった。遅い朝食のあと本当に久しぶりに森の中の散歩をする。こんな天気の日に散歩をしなかったら勿体ない。まだしっかりと雪が残っていて気をつけないと滑りそうだったから,注意して歩幅を狭くして歩いた。3671歩・39分 を歩いて帰宅。

午後からは壁の塗装が終わった部屋の電灯を元通りに取り付ける作業に取りかかった。当たり前だが取り外すときよりも倍くらいの時間が掛かる。感電しないように十分に注意することも怠れないので,終わったときにはけっこう疲れていた。

夕食はあり合わせのものでブリギッテがパスタを作る。長いと感じた週末が終わる。

叔母さん,80歳の誕生パーティ

土曜日・晴れ / 最高気温 2 度

7時起床。Wuppertal のホテルでの目覚め。ミュンヘンと比べるとやはり少し暖かい。我々と同じように昨日到着していた義父と一緒にホテルの食堂で朝食をとる。

11時からの誕生パーティに行くために10時半にタクシーを頼んでおく。ホテルの朝食はバイキング形式でごく一般的なものだった。

パーティ会場であるレストランに着いたのは我々が一番乗り。結局皆が席に着いたのは12時頃になっただろうか。ここでも料理はバイキング形式でなんだか朝食の延長のような感じで、暖かい料理を期待していたわたしには少しがっかり感があった。

参加者はおばさんの親戚、縁者、友達と高齢な方々と彼女の孫たちがほとんどを占めてその年代層は両極端に分かれた。壮年の世代が少なくて妙な感じ。

午後3時をすぎる頃からボツボツと引き上げる人たちが多くなってパーティも終わりに近づいたのだが、ブリギッテの予約した列車が午後5時40分だったので、必然的に我々が一番遅い組になった。ブリギッテもパーティが長く続くと予想していたようである。結局、1時間あまりを Wuppertal の街で列車の発車時刻まで過ごすことになった。

帰路もやはり6時間ほどの列車の旅となる。途中で何度か眠ったようで、外が真っ暗なせいか飛行機の旅をしているような気分になった。飛行機の旅と違って目の前にテレビがあったりするわけではないからやはり長く感じる。

我が家に到着したのは午前0時をとっくにすぎた頃。今回は嫌々ながら引っ張っていかれた旅だったから妙な疲れ方をした。(-_-;)

Wuppertal へ

金曜日・曇り / 最高気温1度

7時半起床。今日は夕方の列車で Wuppertal まで走る。ブリギッテの叔母さんが明日の午後、80歳の誕生日を祝うので招かれたもの。現在わが家はリフォーム中であまりそれ以外のことに神経を使いたくはないのだが、ドイツ人にとっては自分の誕生日とクリスマスが二つの大きなイベントだからこういう時にはなにをさておいても駆けつける。

ブリギッテは今日1日休暇を取ったので、いつもより少し遅い時間に起床してからゆっくりと朝食をとる。彼女は今日、仕事が終わってから駅に駆けつける予定にしていたらしいが,色々な準備もあったからけっきょく有給休暇を取った。

朝食のあとはそれぞれに家の中の仕事を進める。リフォームの一切が終わるまでは次から次にやるべきことが出てきて心の安まるときがない。全てが終わって気持ちよく住めるようになるまで、あとひと月ぐらい掛かるかもしれない。

粗大ゴミ捨て場に2人で行って今日もかなりのものを捨ててきた。帰宅して昨日作ったカレーを昼食に食べる。ご飯も昨日の残りがあったし、カレーは温めただけですぐに食べられる。こんな時にはとても重宝する食べ物だ。(^_^)

そのあと2人とも疲れて昼寝。目が覚めてからカバンに明日着用する衣類や靴、洗面道具などを詰める。夕方5時頃にようやくそれも終わって一休みし、6時少し前に家を出る。

明日はまた壁塗り職人が来る日なのだが、その日に在宅していないのは気になる。それもあってわたしは残りたいと言い張ったのだが今回も戦いに敗れた。(笑) 

IMG_2208
出発前にわたしの気の進まない態度を見て彼女は機嫌取りにと寿司と Prosecco の小瓶を買って来た。(^_^;) これで車窓からの景色を眺められれば良かったのだが、既に外は真っ暗。

Kölnで乗り換えがあり、Wuppertal 駅に隣接した InterCity Hotel に到着したのは午前0時半過ぎ。あてがわれた部屋の浴室の《修飾語の連続》電気がつかないというアクシデントがあってそれからまた部屋替え。けっきょく就寝したのは午前2時近くになってしまった。