年金生活の始まり

火曜日・晴れときどき曇り / 最高気温26度

7時半起床。年金生活初日。(^_^) 目が覚めたときに味わった開放感はプローベの時間を気にする必要がないということだった。あと数日したらそれが普通になるのだろう。

朝食を軽くとってから徒歩で ATU まで森の中の一本道を歩いていった。7256歩・61分。車を受け取ってエンジンをかけた途端にその滑らかな感触とエンジン音の低下を味わった。当たり前のことなのだが、エンジンオイルというのはやはり定期的に取り替えた方が快適なんだ。これからも面倒がらずにやろう。

帰宅してからメールを書いたり Twitter のTLを追いかけたりしているうちにお腹が空いてきて冷凍してあった混ぜご飯を解凍して食べる。そのあとやはり眠くなってベッドに入り昼寝。この昼寝という習慣を年金生活に入ってからも続けるかどうかは様子見。

今夕はブリギッテのお父さんが17時にミュンヘンに着くというのでそれを迎えに行く。彼は現在91歳で元気だけれどやはりだんだん体力が無くなってきているようだ。

劇場では今シーズン最後の公演である” Der Rosenkavalier ” が17時からあって、その終了後に恒例のシーズン打ち上げパーティがある。それに出席するために20時半頃に家を出た。舞台関係者とかオーケストラの連中にはまだ定年の挨拶をしていない人がいるからちょうど良い機会となった。

今日の夜に日本から友人の娘さんがミュンヘンに到着。わたしは迎えに行けないのでブリギッテに替わって貰った。0時40分の帰宅。

現役最後の舞台は “La Traviata” だった

月曜日・晴れ / 最高気温22度

とうとうこの日が来た。明日の夜は今シーズン最後の公演 ” Der Rosenkavalier ” であるがわたしはそれに乗っていないので、今夜の ” La Traviata “が現役最後の舞台である。特別な感慨はないけれどやはりこれから少し自由になれるかなという嬉しさはある。

1977年にミュンヘンに来て、1978年〜1980年までをNationaltheater の Opernstudio で研鑽。1980〜1985年まで地方の歌劇場でソロ歌手として活動。1985年〜2012年までをNationaltheater の合唱団員として歌ってきた。今日がその最後の日である。

今日は午前中に TOYOTA / Corolla の定期点検の予約を入れておいたので車を工場に預けてから徒歩で帰宅。久しぶりにまとまった距離を歩いて満足。今日も少し蒸し暑い感じがした。

家に戻ってきてからはメールチェックと TL の追跡。昼食はまたまた一昨日招待先から貰ってきたトルコ料理を温めて食べる。そのあと昼寝。車は取りに行く時間がなかったので明日受け取りに行くことにした。

いつもより30分ほど早く家を出て劇場に着いてから、まずは合唱練習室に行き返却する楽譜をロッカーから取り出し返却した。次に楽屋の引き出し、ロッカーの整理。捨てるべきものは捨て、同僚達が欲しいと思うものは彼たちに引き取って貰った。

今夜は休憩時に同僚のお別れパーティがあってそれに参加。彼はバリトンなのだが家庭の事情で別の劇場に移ることになった。音楽的な興味としてはミュンヘンが優れているのだが、それぞれの家族にはそれぞれの生活ポリシーがあるから、こういうことはたまにある。

合唱指揮者から花束をいただいて帰宅。この花束はわたしのお別れパーティで頑張って料理を作ってくれたブリギッテにも感謝を込めてということだった。ブリギッテが嬉しそうでわたしも嬉しい。

“La Traviata” の2回目

わたしにとって現役最後の舞台はこのオペラになった。本来なら昨夜の Turandot がそれだったのだが、病欠者が出てこういうことになった。このオペラは好きな作品だからこれで終われるというのはある意味で嬉しいこと。

先回はキャンセルした Anja Harteros が今日は舞台に立った。第一幕のアリアは彼女にとってちょっと合わない部分もあるのだがスケールの大きい歌唱でやはり普通のソプラノ歌手とは何かが違う。ちょっと痩せたかな、という印象を受けた。

Besetzung

Musikalische Leitung: Omer Meir Wellber
Inszenierung: Günter Krämer
Bühne: Andreas Reinhardt
Kostüme: Carlo Diappi
Licht: Wolfgang Göbbel
Chor: Sören Eckhoff

Violetta Valéry: Anja Harteros
Flora Bervoix: Heike Grötzinger
Annina: Tara Erraught
Alfredo Germont: Ramón Vargas
Giorgio Germont: Simon Keenlyside
Gaston: Francesco Petrozzi
Baron Douphol: Christian Rieger
Marquis d’Obigny: Tareq Nazmi
Doktor Grenvil: Christoph Stephinger
Giuseppe: Dean Power
Ein Diener Floras: Tim Kuypers
Ein Gärtner: Peter Mazalán
Alfredos Schwester: Demet Gül

Bayerisches Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper

まだ少し疲れが残っている

日曜日・曇りときどき雨 / 最高気温21度

8時半起床。雨の音で目が覚めた。今日は一日中まるで4月の陽気のようにクルクルとめまぐるしく変化した1日だった。こういう日は精神的にも疲れる。

いつもならブリギッテがおばさんへの長電話をしている間にウォーキングを済ませるのだが、今日は天候の変化が読めないのと、ここ数日の疲れからか歩こうというモチベーションが湧かなかった。

今日はいつも世話になっているブリギッテの叔父さんの73歳の誕生日だったので、花を買って届けようとしたのだが、午後のほうが都合が良いということだった。そこで急遽、昨夜パーティ先からいただいてきたスイカ半分と Sachertorte を末娘に届けることにした。この間の天気も晴れたかと思うと急に曇って雨が降る始末。加えてなんだか湿度が高くて快適な気候とは言えない。

娘のところから帰宅して見るとわたしもブリギッテも疲れているのを自覚。そこで同時に昼寝となった。3時半に目覚めてしばらくしてから叔父さんの家に向かう。持っていった花束を手渡し、コーヒーを飲みながらしばらく歓談。そのあとブリギッテに劇場まで送ってもらってわたしは Turandot 公演に臨んだ。

本来なら今夜がわたしの現役最後の公演になるはずだったのが、病欠者が出て明日の La Traviata が最後のお勤めとなった。

Turandot の2回目

2回目の公演で、今夜がわたしにとっての最後のオペラになるはずだった。しかし病欠者が出て明日の公演「La Traviata」が最後の公演となる。それもまた良し。

配役は1回目と変わらず。今夜も Turandot と Cakaf の両者が好調で客席からのブラボーの声も前回より多かった。歌手の好不調というのは勿論、その日のコンディションにもよるけれど、精神的なものが、より大きいのではないのかなと思える。デリケートなものだ。

Besetzung

Musikalische Leitung: Dan Ettinger
Inszenierung: Carlus Padrissa – La Fura dels Baus
Bühne: Roland Olbeter
Kostüme: Chu Uroz
Video: Franc Aleu
Licht: Urs Schönebaum
Dramaturgie: Andrea Schönhofer
Rainer Karlitschek
Chor: Sören Eckhoff

La principessa Turandot: Jennifer Wilson
L’imperatore Altoum: Ulrich Reß
Timur, Re tartaro spodestato: Alexander Tsymbalyuk
Il principe ignoto (Calaf): Marco Berti
Liu: Ekaterina Scherbachenko
Ping: Fabio Previati
Pang: Kevin Conners
Pong: Emanuele D’Aguanno
Un mandarino: Levente Molnár
Il principe di Persia: Francesco Petrozzi
Kinderchor: Kinderchor der Bayerischen Staatsoper

Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper

夕食に招かれる

土曜日・曇りときどき晴れ / 最高気温26度

8時半起床。わたしもブリギッテもさすがに昨日の疲れが残っていて今朝はゆっくりの起床。まるで日曜日のようにテラスでゆっくりと朝食をとったら既に10時を過ぎていた。

それからブリギッテは彼女のお母さんを連れて週末の買い出しへ、わたしは末娘に借りていた洗濯カゴを返しに車を走らせた。昨日料理を運搬するために借りていたのである。今日は昨日と打って変わって曇り空が拡がっている。しかし、空気はジットリと湿気を含んでいて動くとすぐ汗をかくほどだった。

昼食のあとはわたしもブリギッテもベッドに横になってグッスリと眠る。これでようやく昨日の疲れが取れたような気がした。そして今夜は友人宅へ夕食に招かれているので17時半頃に家を出る。ブリギッテはデザートを作って持っていく約束をしていたので、午前中からそれを作っていた。そういう事はあまり苦にならないらしい。

われわれが昼寝をしていた間にかなり雨が降ったのだが、出掛ける頃には晴れていた。招待主はテラスで食事を取る予定にしていたらしいのでこれは幸運だった。夕日を浴びながらトルコ風ハンバーグをメインにした夕食を楽しんだが、流石に夜9時を過ぎると半袖のポロシャツだけでは寒い。招待主の大きなブレザーを借りてそれを凌いだ。

女性陣のおしゃべりが続いてお開きは23時過ぎ。ちょうどこの頃になってまた雨がポツポツと降ってきた。帰宅は24時。

娘達からのプレゼント


昨夜の「お別れパーティ」も終わって、これでまた定年退職への心の準備が深まった。昨日、末娘に会ったときに「わたしたち3人の娘からです」と言ってカードとプレゼントを渡された。
写真を見て貰えば一目瞭然なのだがカードの表はアップル製品大好きのわたしにピッタリのデザイン。現役生活を終わってスリープ状態に入ったね、ということなのだろう。

カードを開けると左半分にわたしの眠っている顔と右半分に彼女たちの言葉。カードの上のベロを引っ張るとわたしの起きているときの顔になる。こういうものをわたしも幼い頃に作った記憶がある。

顔はわたしの写真から描いたのかと訊いたら、先日わたしが劇場から貰ってきたわたしのギプス頭部を参考にし、それに白髪頭を描き込んだものだと説明してくれた。これらは全部手作りのものなのでそれが嬉しい。

一緒に貰った小さな包みの中には “SEXY RENTNER” と書かれた車のナンバープレート状のものが入っていた。これは年金生活者になる寸前のわたしがセクシーだということか、それともセクシーな年金生活者になって欲しいという彼女たちの願望なのかちょっと分からない。どちらにしてもその方向に向かってこれから頑張るよ!(^_^)

お別れパーティ

金曜日・快晴 / 最高気温32度

7時40分起床。今日は真夏日だった。まるで日本の夏のよう。さいわい今日は「お別れパーティ」の準備のために休暇を取っていたので外を歩かなくて済んだだけでも体力を温存出来た。

ブリギッテは朝から電気釜4台を駆使してご飯を炊き、寿司米を作る作業に没頭していた。「ちらし寿司」の上に乗せる錦糸玉子、サヤエンドウ、椎茸、かんぴょう、ニンジンなどは2日前に作ってあったので炊きあがったご飯にこれも準備しておいた寿司酢を混ぜてそれを一人分のパックに詰める作業をした。

お昼過ぎには予定していた分量の寿司米が出来上がったので、借りていた電気釜をわたしが返却して回った。SMART に乗っていったのだがその日射しのきついこと。

冷ましたご飯に具を乗っける作業が終わったのが4時過ぎでそれらを車に乗せて家を出発したのが5時半頃。今夜の公演は19時開演の「La Traviata」で第一幕の出番が終わるのが19時30分頃だからそれに合わせて持っていった料理と飲み物を並べる作業をしていたらしっかりと汗をかいてしまった。

「お別れパーティ」は同僚のほとんどが来てくれて大変にぎやかなものとなった。折からの暑さでビールがすぐに無くなってしまいもっと準備しておくべきだったのが唯一の心残り。ちらし寿司は100個以上用意したのだが余ったのは2個だけ。こちらの方は計算通りだった。

2幕の出番が終わってからも来てくれた同僚達に付き合って22時過ぎまで歓談。後片づけを付き合ってくれた日本人同僚達には感謝。帰宅は23時。パーティのホステス役をも務めてくれたので、さすがにブリギッテは疲れ果ててシャワーを浴びたあと轟沈となった。

あとは日曜日の「 Turandot 」と月曜日の「La Traviata」を残すだけ。

Mountain Lion をインストール

木曜日・晴れ / 最高気温30度

7時起床。今日は日本の蒸し暑い夏を思わせるような、ミュンヘンにしては珍しい天気だった。ミュンヘン市内は31度まで気温が上昇したらしい。カウントダウンの数字は「5」となったが午前中にプローベ、夜は公演とごく普通の日常だった。

今日のプローベは11時15分に出れば良かったのだが、明晩の「お別れパーティ」の飲み物(白ワインを18本、ゼクトを18本、ビールを40本)を楽屋の冷蔵庫に入れるためにいつも通りの9時過ぎに家を出た。わたしの楽屋の冷蔵庫だけでは入りきらないのであと2箇所の楽屋の冷蔵庫に入れて貰った。(笑)

プローベのあと、仲良くしている同僚の奢りでベジタリアン・レストランへ。彼がインターネットで探した Tushita という店でお昼の定食を食べた。まずくはないけれど3度3度の食事がこういう風だったら嫌だなと思う。やはり少しでも肉と野菜を食べないというのは我慢が出来ない。

帰宅して家の中に入ると冷やっとした空気が快い。メールチェックをしたあとに45分の昼寝をした。 MacBook Pro15(Mid.2009)と iMac (Eary 2008) のソフトウェアアップデートをしたあと MacBook Pro15(Mid.2009)のほうに昨夜ダウンロードしておいた Mountain Lion をインストールすることにした。出掛ける1時間前に始めたのだが終わりを見ることなく5時過ぎに家を出た。

今夜の公演は Turandot だった。配役は Premiere の時とほとんど同じで指揮者が替わっただけ。22時に終了して帰宅は23時前。さあ、あと2回の公演( Turandot とLa Traviata) を勤めればいよいよ年金生活者である。

“Turandot” の1回目

前回にこのオペラをやってからそんなに月日は経っていない。その時にはリューを中村さんが演じたのだった。今日の配役はほぼ Premiere の時と同じだと思う。

指揮者が Zubin Mehta から Dan Ettinger に替わってよりダイナミズムを強調する演奏になった。ちょっとあざといと感じる部分もあったけれどこのオペラはそれで良いのだろう。

主役の二人はむしろ Premiere の時よりも好調だった。ただ、リュー役の Ekaterina Scherbachenko は調子が悪かったのか、歌に迷いが感じられた。

Besetzung

Musikalische Leitung: Dan Ettinger
Inszenierung: Carlus Padrissa – La Fura dels Baus
Bühne: Roland Olbeter
Kostüme: Chu Uroz
Video: Franc Aleu
Licht: Urs Schönebaum
Dramaturgie: Andrea Schönhofer
Rainer Karlitschek
Chor: Sören Eckhoff

La principessa Turandot: Jennifer Wilson
L’imperatore Altoum: Ulrich Reß
Timur, Re tartaro spodestato: Alexander Tsymbalyuk
Il principe ignoto (Calaf): Marco Berti
Liu: Ekaterina Scherbachenko
Ping: Fabio Previati
Pang: Kevin Conners
Pong: Emanuele D’Aguanno
Un mandarino: Levente Molnár
Il principe di Persia: Francesco Petrozzi
Kinderchor: Kinderchor der Bayerischen Staatsoper

Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper

夜中に2度も足が攣った

水曜日・曇りときどき雨 / 最高気温23度

8時起床。合唱団在籍最後の休日。あと1週間もすればこういう毎日になるのだとは分かっていてもやはり休日は嬉しい。(笑) 

昨夜は就寝してから1時間ほど後に足が攣ってその痛みで目が覚めた。起き上がってマグネシウムを服用してしばらくしたら痛みが治まったからまたベッドに入ったのだが、今度は午前4時過ぎにまたまた攣ってしまい起き上がった。久しぶりのことだったので、もしかしてこれは最近履き始めた MBT の靴のせいかもしれないと思ったり。

そんなわけで今日は一日中頭の中がボンヤリと霞がかかった状態で冴えなかった。朝食のあと、ブリギッテは明後日にわたしが計画している「お別れパーティ」の準備で忙しくしていた。料理自体はそれほど手間のかかるものではないのだが、100人近い人数なのでそちらの方が大変。

ミュンヘン郊外に住んでいる日本人の方に電気釜を借りる約束をしていたのでそれを受け取りに昼近くに家を出た。娘達の使っているのと合わせて、これで合計4つの電気釜を集めることが出来たからこれらを3回転ぐらいさせれば大丈夫だろう。

午後になってさすがに身体が怠くなってきたので、ベッドに入りグッスリと眠った。その間もブリギッテは料理の下準備に忙しく台所で働いていてなんだか申し訳ない。

夕食はどうしても Pizza が食べたかったのでスーパーマーケットまで買いにいってきた。わたしはツナ、ブリギッテにはほうれん草の Pizza を購入。少し遅めの夕食だったが久しぶりに食べる Pizza はおいしかった。

夜になって少し元気が出てきたのでアイロン掛けをしてから就寝。今日はほとんどがブリギッテの衣類だったのでこれで少し負い目をおわずに済むかな。(^_^;)

夏らしい暑さ

火曜日・快晴 / 最高気温29度

7時半起床。久しぶりにカーッと暑い夏らしい日になった。10時から Turandot のオーケストラ合わせがあって家を出る。今回のソリスト陣は Premiere の時とほぼ同じ顔合わせ。それにしてもこのオペラのオーケストラは分厚い。指揮のダン・エッティンガーがそれをあおるものだから広いオーケストラ合わせの部屋も飽和状態。

12時半に終了して、待ち合わせていた日本からの友人と昼食へ。彼の奥さんは別行動だったので、今日は男二人でのお昼ご飯。わたしがときどき昼飯を食べに行く Duepassi というイタリア人経営の店へお連れした。食べながら楽しく会話をして最後のコーヒーを飲んでお開きにしたのは午後2時近く。

ブリギッテは今日から週末まで休暇を取った。わたしが27日に計画している「さよならパーティ」の準備のためである。メインは彼女の作る「ちらし寿司」で100人分ぐらい作ることになるのでやはりそれなりの準備期間が必要となる。

わたしが帰宅すると彼女は既に椎茸を調理し終わってニンジンと卵焼きの試作をしていた。3時半過ぎ頃にはわたしも彼女も疲れたので昼寝。

わたしは6時半に日本からの友人夫婦と楽屋口で待ち合わせしていたから5時半頃に家を出た。この頃が暑さのピーク。

今夜のオペラ「トスカ」はこの演出では2年ほど前に1度ピンチヒッターで歌っただけ。音楽面では全く問題がないのだが、舞台上の動きは同僚に教えられて無事に終了。そんなに難しいことではない。

空腹で帰宅して、ブリギッテの作った「ちらし寿司」を試食。もう少し酢をきかせた酢飯にした方が良いと意見を出しておいた。22時過ぎまでテラスでビールを楽しんだ。

“Tosca” の2回目

わたしはこのオペラは控えに回っているのだが、同僚がバイロイト・フェストシュピールの券が当たったのでどうしても行きたいと言うから替わってあげた。合唱は出番が少なくて歌う部分もほんの少しだからたいして負担にもならない。

Besetzung

Musikalische Leitung: Marco Armiliato
Inszenierung: Luc Bondy
Bühne: Richard Peduzzi
Kostüme: Milena Canonero
Licht: Michael Bauer
Chor: Stellario Fagone

Floria Tosca: Catherine Naglestad
Mario Cavaradossi: Massimo Giordano
Baron Scarpia: Bryn Terfel
Cesare Angelotti: Goran Jurić
Der Mesner: Christoph Stephinger
Spoletta: Francesco Petrozzi
Sciarrone: Christian Rieger
Stimme eines Hirten: Tölzer Knabenchor
Ein Gefängniswärter: Tim Kuypers

Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper

晴れてはいたが冷たい風

月曜日・晴れ / 最高気温21度

7時20分起床。朝からスカッと晴れ上がった日だったけれど風がけっこう冷たくて日陰に入ると夏とは思えない空気だった。

11時25分からの音楽稽古に出たのだけれど、肩すかしを食った感じでわたしにとってはあまり意味のないものだった。終わったのが12時だったから帰宅途中で昼食を取ることにした。

本来は久しぶりに「HAGURUMA」で食べるつもりだったのだが、気が変わって Viktualienmarkt 近くの「SYOYA」に入った。そこでうどんと巻き寿司のセットメニューを食べたのだが、焦点の定まらない感じで不満足。

今日の午後は次女が引っ越しの準備でわが家に来ることになっていたのでそれまで眠いのを我慢して待っていた。就職先の Prien のアパートに設置する中古の台所一式をインターネットで捜して見つけたのだ。彼女の本来の引っ越しは9月に入ってからなのだが、それまでの間わが家の空いている部屋を倉庫代わりに使うということ。

3人いる娘達はこれまでにも何度か引っ越しを経験しているがわたしは一切手伝わないようにしている。重い荷物を無理して運んで腰でも痛めたら大変だし、20歳を過ぎたらそういう事は友人たちをかり集めるとか業者に頼むとかで自分の責任でやって貰うことにしている。

夕方5時半ごろに家を出て劇場へ。今夜は ” Les Contes d’Hoffmann ” 。これも長いオペラで終了したのが22時30分頃。 Tram の接続が悪かったものだから帰宅は23時40分になってしまった。

” Les Contes d’Hoffmann ” の2回目

今夜の Rolando Villazón はほとんど沈没寸前まで行った。第一幕の出だしは前回よりも好調かと思える調子だったのだが、幕が進むごとにだんだん声が出なくなってきた。Giulietta との絡みでは高音をスルーし、中音域もかすれてきてこれは最後まで保つかどうかと不安になった。しかしどうにか最後まで歌い続けて事故は免れた。今夜は客席でも彼の必死の藻掻きが聞き取れたのではないかと思う。

Besetzung

Musikalische Leitung: Marc Piollet
Inszenierung: Richard Jones
Bühne: Giles Cadle
Kostüme: Buki Shiff
Choreographie: Lucy Burge
Licht: Mimi Jordan Sherin
Dramaturgie: Rainer Karlitschek
Chor: Sören Eckhoff

Olympia: Brenda Rae
Antonia: Olga Mykytenko
Giulietta: Anna Virovlansky
Cochenille / Pitichinaccio / Frantz: Kevin Conners
Lindorf / Coppélius / Dapertutto / Miracle: John Relyea
Nicklausse/Muse: Angela Brower
Stimme aus dem Grab: Okka von der Damerau
Hoffmann: Rolando Villazón
Spalanzani: Ulrich Reß
Nathanael: Dean Power
Hermann: Tim Kuypers
Schlémil: Christian Rieger
Crespel / Luther: Christoph Stephinger
Wilhelm: Andrew Owens

Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper

友人夫妻の来訪

日曜日・晴れ / 最高気温17度

7時20分起床。ときどき曇るときはあっても気持ちの良い一日だった。しかし夏とは思えない気温の低さはどうにかならないものか。ブリギッテは日曜日恒例の長電話があるので、その間わたしはウォーキングに出掛けた。

今日はちょっと調子が出なくて少し目眩を感じた。途中で自分は自転車に乗って犬を散歩させている隣家の医者に出会った。しばらく立ち話をして、それからまた調子を戻すのに少し苦労した。9021歩・79分を歩いて帰宅。ブリギッテはまだ電話の最中。

今日は晴れているのでテラスでの朝食となったが、わたしにはちょっと寒く感じる。お昼時過ぎに眠気が差してきて45分の昼寝。目が覚めてからブリギッテも一緒にインスタントラーメンの昼食。彼女がラーメン食べるのは本当に久しぶり。生卵を一つ割り入れておいしそうに食べていた。まだ試したことはないけれど彼女は「玉子かけご飯」も平気で食べるかもしれない。(笑)

午後、彼女は税金の申告書類を作り始めた。わたしはその間、住まいの各部屋に掃除機をかける。今夜は東京からオペラを観にやってくる友人夫妻に会う約束があって21時半頃に家を出た。Isartor 近くにあるバイエルン料理店 Dürnbräu で久しぶりの歓談。

彼たちとは昨年の日本公演の時に会って以来だった。わたしの定年を祝うために高い切符を購入しわざわざ休暇を取って来て下さったようで、感謝である。午前1時近くの帰宅となった。

ちょっとやり過ぎたかな

7月19日のエントリヘッドフォンの置き台 で劇場から貰ってきたギプス頭部のことを書いた。実はこの日にもうひとつのいたずらをしていたのだ。

楽屋でわたしの隣に座っている男が「これが君のベッドに横になっていたら隣のブリギッテは驚くだろうなぁ」とわたしをそそのかしたのである。わたしもそれに乗ることにして、家に持ち帰ったギプス頭部をわたしのベッドに横たえ、身体の部分はクッションを集めてそれらしく盛り上げその上からカバーを掛けておいた。

その日は夜に “Les Contes d’Hoffmann” の公演があったのでブリギッテが帰宅する頃にはわたしは不在だった。公演の間中3度ぐらい iPhone を眺めて彼女からの SMS が届いていないかチェックしていたのだが一向に知らせがない。

公演が終了して帰宅すると彼女は既にパジャマに着替えてはいたが、ごくいつもの表情で迎えてくれた。それから10分ほど今日あった出来事などを会話して「じゃあ、わたしは先に寝ます。おやすみ〜」と言って彼女は寝室へ向かった。そのあとの10秒ほどをわたしは緊張して待った。しかし、何も起こらない。「????」と思ったら20秒ほどして「ギャ〜!!!」という叫び声。「やった〜!!!」と思って寝室に駆けつけてみると彼女は本当に驚いたらしい顔つき。

彼女の言うには「いつものように自分のベッドの枕元のスタンドに灯りを付けて横になったらなんだか妙な気配がするので横を見たの。そしたら老人特有のシミのある(-_-;) あなたによく似た真っ青な顔の男がわたしの横に並んでいた」のだそうだ。寝室の扉を開けた途端に気づいてくれるとわたしは計算していたのだが、自分が横になってから発見したものだからそれだけに驚きが大きかったらしい。(笑)

そのあと彼女は興奮冷めやらず iPad で娘達に写真付きで事のあらましをメールしていた。上の写真は彼女が iPad で写したもの。彼女の受けたショックを見ると悪い冗談で、ちょっとやり過ぎたかな、と反省している。

「ミレニウム I」下巻を読了

土曜日・曇り / 最高気温16度

7時半起床。劇場の練習予定では午前中に “Wozzeck” のオーケストラ合わせ、そして夜は “Tosca” の公演があるのだが、そのどちらにも乗っていないわたしは完全休日。シーズン終了(定年退職)までの日もあと10日となった。

ブリギッテも今日は土曜日出勤は無し。一緒に朝食をとったあと彼女はお母さんを連れて週末の買い出しへ。わたしは MBT の靴を履いてウォーキングへと家を出る。

8879歩・76分を歩いて帰宅。この靴の歩き方が大体理解出来たようだ。結論からいえば、これまでのわたしの歩き方とほとんど同じということだ。実はここ一月ばかり前からやや前傾姿勢を取って早足で歩くことを試していたがどうやらこの靴を履いてのウォーキングではそれは間違いらしい。

ちょうど足の土踏まずの部分に柔らかな緩衝材が入っているのが感覚で分かるのだが、そこを基点にして体重を移動させるのが正解のようだ。これだと自ずから歩く姿勢も良くなる。インターネットで検索して出てくる歩き方の動画で歩幅を大きくしないようにという注意もかかとの部分の湾曲の大きさで理解出来た。

帰宅後シャワーを浴びてそのあと「ミレニウム I」下巻を読み進める。お昼を過ぎた頃にブリギッテが買い物から帰宅。それから一緒に昼食を取ったあと彼女はソファーの上で、わたしは窓際の椅子の上で昼寝。

夕食の時間になってもあまり空腹を感じなかったので、生野菜サラダとパンを一切れ食べただけで済ませてしまった。そのあとも読み続け、23時近くになって読了。昨日の日記に書いたようにこの本を読んだのは2回目である。にもかかわらず、とっても面白かった。先日 iTunes でレンタルした映画(ハリウッド版とスェーデン版の両方)を見たのも良い方向に働いたのだろう。映画はスェーデン版のほうが原作により忠実な雰囲気で楽しめた。もう一度レンタルして観てもいいな。

肌寒い

金曜日・曇り / 最高気温19度

7時10分起床。10時からプローベがあり9時過ぎに家を出る。昨夜は楽屋のロッカーに鍵束を差したまま帰宅してしまったのでちょっと気に掛かっていたけれど無事だった。これは帰宅を急いでいるとき1年に1度か2度やってしまうのだが今回が最後だろう。(笑)

プローベは Turandot 、 Der Rosenkavalier、Tosca の音楽稽古。11時半に終了して帰宅。昼食を取ったあといつもの昼寝。目が覚めてから台所の整理。

今夜はブリギッテと彼女のお母さんが音楽会に行くというので SMARTに義母を乗っけてブリギッテの事務所まで走る。その後わたしは少し早いけれど楽屋入り。今夜は2回目のLa Bohème。出番までかなり時間があったので「ミレニウム I」の2巻目を読む。映画の場面がすぐに思い出せて楽しさが倍増。それにしても初めて読む文章が随所に出てくる。2009年12月に読んだときには一体どんな読み方をしていたのだろう。(汗)

出番が終わって劇場の外に出てみると雨が降っていた。金曜日の夜から週末にかけては S-Bahn が市内を走らないのでどうしようかと思っていたらちょうど良いタイミングで17番の Tram がきた。それに乗って Max-Weber-Platz まで。そこで25番の Tram に乗り換えて帰宅。

明日と明後日は練習に出なくても良いし公演(Wozzeck, Tosca) にも乗っていないのですっかり週末気分である。

La Bohèmeの2回目

Festspiel 2回目の公演。配役などに変更はなし。これがわたしの最後の La Bohème公演 である。特別な感慨はない・・・。

と書いたのは正直ではない。(笑) 今夜は歌いながら舞台上をあちこちと歩き回り、かなり痛みが目立っている舞台装置をじっくりと見直してみた。この舞台装置はパバロッティ、フレーニ、がクライバーの指揮で歌っていた1970年代に作られた物である。

2幕の最後で軍楽隊が演奏しながら通り過ぎる場面で、偶然ではあるが4月に結婚した末娘がピッコロを吹きながら行進していくのを眺めていた。彼女がわたしにとって最後の La Bohème に付き合ってくれたというのも幸せな終わり方だった。

Besetzung

Musikalische Leitung: Dan Ettinger
Inszenierung: Otto Schenk
Bühne und Kostüme: Rudolf Heinrich
Chor: Stellario Fagone

Mimi: Angela Gheorghiu
Musetta: Laura Tatulescu
Rodolfo: Joseph Calleja
Marcello: Levente Molnár
Schaunard: Christian Rieger
Colline: Goran Jurić
Parpignol: Dean Power
Benoît: Alfred Kuhn
Alcindoro: Tareq Nazmi
Ein Zöllner: Tim Kuypers
Sergeant der Zollwache: Peter Mazalán

Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper

MBT の靴が届いた

木曜日・晴れ / 最高気温25度

7時起床。少し夏らしい天候になった。8時半頃家を出て9389歩・79分を歩いて帰宅。かなり珍しいことなのだが今朝はウォーキングの間中アブが身体の回りにまとわりついて気が散って仕方がなかった。いつもより湿度が高かったせいかもしれない。わたしの体質はアブに刺されると肌がもの凄く晴れ上がってしまうのだ。刺されることなく無事に帰宅したときにはホッとした。

午前中は Wozzeck の舞台稽古があったのだが、わたしは乗っていないので夜の公演 ” Les Contes d’Hoffmann ” だけ。日中は google + と Twitter を関連づけてくれるサービス Postolog の設定にかかりきってしまった。簡単に動作すると思ったのにそれがそうでもなかったのだ。こういうことをしていると時間はもの凄い速さで過ぎていく。(汗)

昨日の朝インターネットで注文した MBT の靴が届いた。早速履いて住まいの中を歩き回ってみる。一昨日ミュンヘン市内の取扱店で試しているのでその感じは知っていたが落ち着いて試してみると昨日気がつかなかったことなども分かってくる。靴紐の締め具合がかなり重要なポイントのような気がしている。でも総合的には悪くない。明日から集中的に履いて歩いてみるつもりだ。

午後2時過ぎになって眠気が差してきたので40分ほどの昼寝。MBT の靴はブリギッテも一緒に注文したのでそれを彼女の仕事場に届けるため少し早めに家を出た。そうすれば帰宅時に彼女は新しい靴を試すことが出来るわけだ。

わたしが仕事を終わって帰宅したときに、靴の感想を聞いたらかなり気に入ったようだった。彼女も明日から試して見るそうだ。

” Les Contes d’Hoffmann ” の1回目

久しぶりの公演。細かい部分の演技がちょっと忘れているところがあった。タイトルロールを歌った Rolando Villazón は余り調子が良くなかったような印象を受けた。多分、客席では分からなかったろうと思うのだが、発声に苦労している部分が随所に感じられた。生身の身体だから大なり小なりの波はあるのが当然。それでもテノールにとって大変なこの役を最後までしっかりと歌い通した力量には素直に感嘆した。

Besetzung

Musikalische Leitung: Marc Piollet
Inszenierung: Richard Jones
Bühne: Giles Cadle
Kostüme: Buki Shiff
Choreographie: Lucy Burge
Licht: Mimi Jordan Sherin
Dramaturgie: Rainer Karlitschek
Chor: Sören Eckhoff

Olympia: Brenda Rae
Antonia: Olga Mykytenko
Giulietta: Anna Virovlansky
Cochenille / Pitichinaccio / Frantz: Kevin Conners
Lindorf / Coppélius / Dapertutto / Miracle: John Relyea
Nicklausse/Muse: Angela Brower
Stimme aus dem Grab: Okka von der Damerau
Hoffmann: Rolando Villazón
Spalanzani: Ulrich Reß
Nathanael: Dean Power
Hermann: Tim Kuypers
Schlémil: Christian Rieger
Crespel / Luther: Christoph Stephinger
Wilhelm: Andrew Owens

Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper

ヘッドフォンの置き台


定年退職の日まで秒読みの段階に入ってきた。あと12日である。公演のほうは病欠者が出なければあと6回出ればよい。楽屋の自分が座っている机の上などもそろそろ片付け始めている。

劇場のメーク係の棚には合唱団全員の頭部を石膏でとったものが並んでいる。新しくカツラを作るときに使われるのだ。これを作るときには頭から石膏の溶けた液をピタピタと貼られていく間じっとしていなくてはならない。もちろん目はつぶったままだし空気は鼻の穴からしか入ってこない。もう何年も前の出来事だが、なんとも不快で不安な時間だった記憶が残っている。

退職するということで先日わたしの頭部を記念に貰ってきた。これをヘッドフォンの置き台に使おうというわけ。ヘッドフォンは使っていないときの置き場所になかなか困るものである。ただ置いただけでは人間が横座りしたときのようになんともだらしない感じとなってしまうのだ。

オーディオ専門店などに行くと人間の頭を形取った置き台を売っていてあれを買おうかなと思ったときもあったが、なんだか無機質で取り澄ました感じが気に入らなかった。しかしそれが自分の頭の形となればこれは愛着が湧いて面白いのではないか。(笑) しばらくこの形で使ってみようと思っている。

退職後の日々はこんな感じ?

水曜日・晴れ / 最高気温27度

7時20分起床。今日は合唱団の休日。特別な予定はない。ブリギッテを8時過ぎに送り出してからしばらくしてウォーキングに出掛けた。感覚的にここ数日まともに歩いた気がしていなかったから、最初は身体が軽く感じた。7558歩・66分を歩いてちょっと汗ばんだ身体で帰宅。すぐにシャワーを浴びてサッパリとした。

それからおもむろにメールチェックと Twitter 、 google + などを追っているうちにお腹が空いてきた。時計を見ると正午を過ぎている。一昨日料理して冷蔵庫に入っていた「麻婆豆腐」を食べて満腹になったところで昼寝。今日はタイマーを掛けずに寝入ったが30分ほどで気持ちよく目が覚めた。

それから居間の窓際にしつらえてある椅子に座って「ミレニウム I」ドラゴン・タトゥーの女を読む。この本は2009年12月に1度読了しているのだが、先日この映画を見てもう一度読み直してみたくなった。

驚いたことにまるで始めて読むような感覚がある。多分、1度目に読んだときには面白くて筋を追うあまり読み飛ばしていたのだはないかと思われる。翻訳物の特徴である文章の細部の描写が新鮮だ。

午後は太陽が照って外はかなり暑そう。夕方5時になるのを待って今年4度目の芝刈りをした。40分ほどでそれを終わったあと、今度は晩ご飯の料理。ブリギッテが先日茄子を買ってきたので、それを使ったスパゲッティ・ソースを作ることにした。茄子を前もってオリーブオイルで炒めておいて、それをいつものトマトソースに加えるだけ。

ブリギッテは「あなたが作る茄子の料理は最高!」と褒めてくれるがそれはかなり油を吸っているからなのだ。しかしそれを言ったら彼女は食べないと思うので、わたしはただ黙って微笑んでいるだけ。(笑)

今日1日を振り返ってみると「ウォーキング」→「昼寝」→「庭仕事」→「料理」となにやら年金生活者のスタンダードのような気がしてきた。でもこういう調子が毎日続いたらきっと退屈だなぁと思うだろう。(笑)

飲んで午前様

火曜日・晴れ / 最高気温21度

7時20分起床。晴れてはいるのだがなんだか夏らしくない気候だ。風がけっこう吹いていて半袖でいるとちょっと寒い。日本から聞こえてくるニュースでは東京は梅雨が明けて灼熱地獄だとか。

今日は10時から12時半まで Les Contes d’Hoffmann のオーケストラ合わせがあった。オリンピア役が変更になった他はほとんど Premiere の時と同じ配役。今回オリンピアを歌う Brenda Rae は予定されていた Diana Damrau と較べると線が細い感じがするけれど、随所に聴かせどころを作っていて楽しめた。観客の反応が見物だ。

帰宅の途中で MBT という靴を売っている店に立ち寄り履き心地を確かめてきた。昨日、2人の同僚がこの靴を履いていて絶賛していたので試してみる気になった。これまでの靴とは明らかに一線を画す履き心地だけれど面白い。試してみる価値はあるようだ。

帰宅後、昨夜作った「麻婆豆腐」を温めて食べる。そのあと昼寝を試みたが昨日に続いて今日も寝入ることが出来なかった。まあ、それだけ身体が疲れていないということだろう。20分足らずで起き上がり日本の兄へ手紙を書いた。

18時過ぎに家を出て劇場へ。今夜は La Bohème の公演。末娘が今夜はピッコロを吹きながら舞台上を行進していった。合唱の出番が終わったあと同僚と急に飲みに行く話になって劇場近くのレストランで23時過ぎまでビールとワインを飲みながら話し込んだ。帰宅は午前0時を過ぎていた。

La Bohèmeの1回目

今回の Festspiel では2回公演があって、今日はその1回目。今回の目玉は2人のソリスト Angela GheorghiuJoseph Calleja の二人だ。それにしても Festspiel にこの演目が来るというのは珍しい。

Besetzung

Musikalische Leitung: Dan Ettinger
Inszenierung: Otto Schenk
Bühne und Kostüme: Rudolf Heinrich
Chor: Stellario Fagone

Mimi: Angela Gheorghiu
Musetta: Laura Tatulescu
Rodolfo: Joseph Calleja
Marcello: Levente Molnár
Schaunard: Christian Rieger
Colline: Goran Jurić
Parpignol: Dean Power
Benoît: Alfred Kuhn
Alcindoro: Tareq Nazmi
Ein Zöllner: Tim Kuypers
Sergeant der Zollwache: Peter Mazalán

Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper

少し疲れ気味

月曜日・晴れときどき曇り / 最高気温19度

7時半起床。今日は10時半から McGraw での舞台稽古( Les Contes d’Hoffmann )。最初はオリンピアの場面だったのでわたしはしばらく待機しなくてはならなかった。知っていたらもう少し遅く出掛けたのに。午前中は昨夜の疲れがどこかに残っていて身体が怠い感じ。

しかし、休憩のあとの練習は30分ほど延長して合唱の場面は全て済ませてしまったから、夜に予定されていた2回目の舞台稽古は中止になった。これはちょっと嬉しい。

プリンタのインクが切れそうになっているので、そこから1度街へ出て Conrad で購入してから帰宅。途中「麻婆豆腐」の材料を買って戻る。昼食のあとは45分の昼寝。これで心身がスッキリとした。

夕方6時頃から「麻婆豆腐」を作り始めた。いつもは豆腐を事前に茹でるか電子レンジで加熱して固くしておくのだが、今日はそれをしなかった。しかし料理をしているうちに豆腐が崩れてしまってこれは失敗だった。料理本に書いてあることには意味があるのだということを再確認。(^_^;) でも味の方はおいしかったから良しとする。

夕方になってお天気が良くなってきた。しかし相変わらず気温は低い。

雨が降ったり止んだり

日曜日・晴れときどき雨 / 最高気温19度

9時過ぎまで朝寝を楽しむ。今日は16時に楽屋入りして終焉が23時過ぎになるという長丁場なので体力温存のためにウォーキングは休養日とした。

朝食を10時半頃から始めてそれが終わると家を出る15時まで何もすることがない。それでも13時を過ぎる頃に少し眠くなってきたのでベッドに横になった。しかしウォーキングをしなかったせいで身体が疲れていないのだろう、けっきょく眠れないまま14時に起きてしまった。

家を出る頃にはポツポツと雨も降っていたので、歩かないつもりで Tram に乗ったのだが、市内に近づくにつれて晴れてきた。そこで Max-Weber-Platz から劇場まで歩く。どちらにしても今日は Oper für alle の企画のために19番の Tram は走らないのだった。

第一幕の Rheinfahrt の出番が終わったあと、今日は一人でユーゴスラビア・レストランへ。お腹が空いていたのでとてもおいしく食べた。終演は23時10分頃。今日は S-Bahn も19番の Tram も走らないので Marienplatz まで歩き U-Bahn で Silberhornstr. まで乗りそこから Tram に乗り換えた。家に着いたときには午前0時過ぎ。

“Götterdämmerung” の3回目

今日は Festspiel で3回目の “Götterdämmerung” 。ストリーミング放送もするし、Oper für alle という企画で劇場前の広場に大きなスクリーンを設置して同時中継で見ることが出来た。しかし、あいにくのお天気で雨が降ったり止んだりの悪コンディション。それが残念だった。

今日の配役はハーゲン役が Premiere の時に歌った Eric Halfvarson に戻った。彼個人の出来としては先回の方が良かったと思う。その他のソリスト陣は相変わらず堅実。ジークフリートの Stephen Gould とブリュンヒルデの Nina Stemme の二人は最後まで調子が落ちずに立派に歌い通して脱帽である。今夜のカーテンコールはオーケストラに対してのものが一番大きかった。

Besetzung

Musikalische Leitung: Kent Nagano
Inszenierung: Andreas Kriegenburg
Bühne: Harald B. Thor
Kostüme: Andrea Schraad
Licht: Stefan Bolliger
Choreographie: Zenta Haerter
Dramaturgie: Marion Tiedtke
Olaf A. Schmitt.
Chor: Sören Eckhoff

Siegfried: Stephen Gould
Gunther: Iain Paterson
Hagen: Eric Halfvarson
Alberich: Wolfgang Koch
Brünnhilde: Nina Stemme
Gutrune: Anna Gabler
Waltraute: Michaela Schuster
Woglinde: Eri Nakamura
Wellgunde: Angela Brower
Floßhilde: Okka von der Damerau
1. Norn: Jill Grove
2. Norn: Jamie Barton
3. Norn: Irmgard Vilsmaier

Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper

新しい眼鏡

土曜日・晴れ / 最高気温21度

7時20分起床。今日は10時から Les Contes d’Hoffmann とLa Bohème の音楽稽古があっただけで午後は半日休暇となった。朝のうちは曇り空だったのだが昼からは気持ちよく晴れた。ただいつになく風が強かったけれど。

ブリギッテも今日は土曜出勤となり午後2時までの仕事。彼女が早朝に買い物をした野菜類をわたしがプローベのあとに立ち寄って持ち帰った。帰宅後、昼食を1人で取り昼寝から覚めたときにちょうど彼女も帰宅。

先週の水曜日に注文した眼鏡が出来たという電話があったので午後4時過ぎにそれを受け取りにもう一度街中へ出る。ちょっと億劫に感じたけれど仕方なく受け取ってきた。明日は日曜日、月曜日は McGraw での舞台稽古なので街には出ないから、今日受け取らないと火曜日になってしまうのだ。

今回作った眼鏡は60cm(コンピュータのモニタとの距離)と30cm(読書の距離)の間隔の境目のない眼鏡である。午後から使ってみた感じではなかなか良い。ブリギッテにはフレームがちょっと年寄りじみているといわれたがわたしは正真正銘の年寄りである。(笑)

夕食はまだ残っていた鴨のローストをほぐして麺と混ぜて食べたが、これは又違ったスタイルでおいしかった。

8時過ぎからテレビで「太陽がいっぱい」のハリウッド・リメーク版をやっていたのでそれを二人で観る。それが終わったらなんと次はアラン・ドロン演じるオリジナル版をも上映したのでそれも観てしまった。ニーノ・ロータ作曲のテーマミュージックが懐かしい!

わたしはその映画が白黒の画面だったという記憶が残っていたので、カラーだったことにまず驚いた。ということは多分この映画は映画館ではなく白黒時代のテレビで経験したものだったのだろう。最後に死体が巻き上げられて砂浜に近づいてくる場面も頭の中の記憶とはかなり違っていて新鮮だった。

パナマ帽を新調した

金曜日・曇りときどき晴れ / 最高気温21度

7時起床。今日は朝から小雨が降っていた。わたしは夕方からプローベが入っているだけでその前は何も無し。今日は歩くのは無理かもしれないと思っていたが11時近くになって雨が上がった。すぐに家を飛び出して 7177歩・64分 を歩いて帰宅。少しだけど身体が濡れた。しかしシャワーを浴びたあとはスッキリ。

昼食には昨日の残り物の「鴨のロースト」「スペッツェレ」「インゲン豆の茹でたもの」を暖めなおして食べる。1人でゆったりと食べたせいか昨夜よりもおいしく感じた。そのあと45分の昼寝。

眠っている間にかかってきた電話があって留守録音になっていた。すぐに返事をしたが、その結果次第では面白いことになるかもしれない。

今夕は17時から Les Contes d’Hoffmann の音楽稽古があったので16時過ぎに家を出た。思ったより早く終了したのでブリギッテの事務所に立ち寄り一緒に帰宅することに。その途中で「パナマ帽」を購入

パナマ帽というのはひと夏かぶり続けるとほとんど前の折ってある部分が破れてくる。素材が素材だからやはり消耗品なのだ。中には気に入るものが見つかるのだが、当然のことながらそれは高価だ。ひと夏、運が良ければふた夏のためにどれだけ費用をつぎ込むか、その辺のバランスがいつも難しい。今年も適当なところで妥協することになった。(笑) でも、気に入ってる。

過去に書いたブログの記事から帽子に関するエントリをもう一度ここに記しておきます。お気にとまりましたら読んでみてください。
1.Privat 9:ジョリ・シャポー(Joli Chapeau): http://tinyurl.com/cjfpfzp
2.帽子好き: http://tinyurl.com/czmfdtk

日本からの来客

木曜日・晴れ / 最高気温19度

6時起床。わたしにしては早いのだが、ブリギッテに付き合って起きてしまった。彼女は今夕2時間ほど早く帰宅したいのでその分だけ早めの出社となったわけ。彼女と一緒に朝食をとって彼女を送り出してからすぐにウォーキングに出掛けた。


今日は青空が見える素晴らしい天気だがけっこう風が吹いていて空気が冷やっとしている。でも歩き始めて10分ほどすると身体が温まってきて絶好のウォーキング日和となった。8339歩・71分を歩いて帰宅、シャワー。

そのあとメールチェックをし、ドイツ語の翻訳をしながら今夕わが家を訪れる客の Twitter をときどき追いかける。(^_^) 12時少し前にお腹が空いてきて簡単に昼食を食べたあと、お決まりの昼寝を40分ほど。4時過ぎになって各部屋に掃除機をかけていたらブリギッテが帰宅してきた。それからゆったりと今夜の料理の準備をする。

お客は7時半頃に到着。今日は朝から Neuschwanstein 城を見学してきたそうで、わたしにはかなりの強行軍に思えるのだがそれも若さだろう。
ブリギッテが準備した Ente(鴨) 料理を食べながら楽しく会話が弾んだ。11時半頃のお開き。

歯医者、映画、中華料理

水曜日・曇り / 最高気温19度

7時起床。昨日の疲れでグッスリと眠っていたところをブリギッテに起こされた。彼女が出社前に買い物をするのでそれに付き合わされたのだ。彼女が買った食材をわたしが家まで運び、冷蔵庫に入れるもの、冷凍庫に入れる物を分類して収納するのが仕事である。

帰宅してそれらの作業を終わり、エスプレッソを飲んでホッと一息。そのあとメールチェックなどをし、11時過ぎに家を出て予約してあった歯医者へ。ほとんど1年ぶりの歯石取りである。期間が長く空いたからか今日はタップリと1時間以上かかってしまった。

帰宅して昨夜の残りのバンバンジーを食べたが味が全く分からない。歯石取りの仕上げに塗られたフッ素がそうさせたのだろう。味が分からないまま食べるのは空腹は満たされるがなんとも悲しいものだということを実感した。

そのあと45分のタイマーを掛けて昼寝。目覚めはスッキリ。これより長い時間眠るとどうも気分が悪い。エスプレッソを飲んでからレンタルしてあった映画「十三人の刺客」を観る。この映画は 十河 進 氏の書かれた評論 ■映画と夜と音楽と…[481]「映画は見せ物だ」と三池崇史は言った/十河 進 : 日刊デジタルクリエイターズ を読んで印象に残っていた。それが今は iTunes Store でレンタル出来るのだ。

白黒だが意外と傷のないフィルムで片岡知恵蔵、月形竜之介、などの懐かしい俳優の演技が嬉しかった。それとロケされている田園風景などが猛烈に郷愁を誘った。タップリと2時間別世界に遊んでから7時過ぎに家を出た。

義母が先日誕生日を迎えた末娘の誕生日を祝ってあげると、家族で中華料理店 KAM Yi (金魚飯店) での食事となった。各人が一品ずつ注文したので料理が並んだときには、こりゃ食べきれないと思ったのだが終わってみれば皿はきれいに空になっていた。(笑)

よく働いた1日

火曜日・晴れ / 最高気温25度

7時起床。今日も朝食のあと8時半頃からウォーキングに行ってきた。7456歩・66分。そのあとに浴びるシャワーが気持ちよい。

お昼頃まではMacの前に座ってメールチェック、 Twitter 、google+、などをいじっているうちに時間が過ぎてしまった。昼食はインスタントラーメン(出前一丁・豚骨味)に玉子とハムを添えて済ませる。食べ終わってからステレオの前に座り CD を20分ほど聴いていたら眠くなってきた。ベッドに移動して40分ほどの昼寝。

眼が覚めてから少しだけ溜まっていた洗濯物のアイロン掛け。これはすぐに終わってしまった。この時点でまだ午後の3時頃。外はよい天気で少し暑そう。

実はしばらく前から妻にヤイノヤイノと言われていたことがあった。テラスにはめ込んであるガラス戸の桟が太陽の光が強くて塗装がはげかけていて、そこを塗り直して欲しいということと、ついでだからしばらく前に IKEA で購入した Gartenmöbel に腐食防止剤を塗って欲しいということの2点である。塗料と新しい刷毛は彼女が既に買ってきて、あとはわたしがやる気になれば良いだけ。

日本人特有の「先延ばし大好き」の性格のためにこれまでグズグズしていたが今日やっと重い腰を上げることにした。ガラス戸の桟への塗装はあっと言う間に終わったのだが、気が重いのはテラスの椅子とテーブルの方だ。それでもやり始めたら興がのって2時間くらいで終了。上の写真の他に長椅子が一つ、それにテーブルの5点セットである。この時間帯がいちばん暑いときで額から汗がポタポタと落ちてきたが冷たい麦茶で水分を補給しながら何とかやり終えた。

今夜はブリギッテがイタリア語の補習校に行く日なので帰宅は21時を過ぎる。それまで時間があるので久しぶりにバンバンジーを作ってみた。今日のように暑い日にはおいしく感じられる料理である。

Andechser am Dom で昼食会

月曜日・曇りときどき晴れ / 最高気温23度

7時起床。昨夜はグッタリと疲れて就寝したのだが、朝起きたときにはかなり体調が戻っているのを感じた。ブリギッテを8時過ぎに送り出してからウォーキングに出掛ける。7510歩・68分。そのあと気持ちよくシャワーを浴びる。

現在日本から訪れている知人から昼食を誘われていた。彼たちの友人で Symphonyorchester des Bayerischen Rundfunks のメンバーも同席するということで、体調が戻ったのを幸いに参加することにした。その前に iPad を忘れて出社したブリギッテに満充電した iPad を届ける。(^_^)

Andechser am Dom の昼食のテーブルには旧知の M さんもいらっしゃって久しぶりにお話が出来た。総勢7人で賑やかに食事が進み、ビールの軽い酔いを引きずりながら散会。途中で中国食料品店でちょっと買い物をしてきた。

家に着いた途端にビールのせいか、急に眠気が差してきてベッドに横になったらグッスリと眠ってしまった。 午後4時近くに眼が覚める。夕方は Sicherheitstechnik の会社に頼んでおいた人が来て家の安全性について見て貰う。ちょうどブリギッテも帰宅した。

夕食は簡単にあり合わせの物で済ます。わたしは明日も休日である。(^_^)

「赤い雲伝説殺人事件」(内田康夫著)・再読

しばらく前から内田康夫の著作集を読み直している。この作家はとにかく多作家でその著作は優に100冊を超えているが友人のおかげでそのほとんどの作品がわたしの本棚に並んでいる。

読み返す前には「読み始めた途端にあらすじを思い出してつまらなくなるだろうな」という不安があったのだが、それがそうでもないことに驚いた。一回目に読んだときに良く読み込まなかったのか、またはわたしの老化現象か、原因は二つに一つなのだが・・・・。(^_^;)

で、先ほど読み終わったのが赤い雲伝説殺人事件 (角川文庫): 内田 康夫 だった。初版が昭和61年(1986年)7月となっている。これが偶然というかなんというか瀬戸内海の寿島での原発誘致に係わった殺人事件なのである。

推理自体はそれほど斬新な物ではないのだが、原発推進派と反対派の葛藤から浮き彫りにされる住民の困惑、欲、きしみなどが今読んでも新しい。現在日本各地に存在する原子力発電所が作られた課程では大なり小なりこの小説に描かれているような軋轢があったことだろう。

昨年の3.11以来わたしの頭の片隅に24時間、巣くってしまって消えることのない原発問題。こんな時にこの本を読んだというのは眼に見えない力が導いたと思わないでもない。

自動車ガソリンの値段 (2012年7月8日)

写真は昨日(7月8日)に写したもの。これをアップしようと思ったら6月の統計を取るのを忘れていたことに気がついた。なんということ!反省しきりである。こういう統計は数年後になってみると面白いものだからきちんと記録しなくてはいけないと思う。


最近は車を運転することは本当に少なくなったけれど Tram でこのガソリンスタンドの横を通るたびに気をつけてみることにしている。この値段というのが実にめまぐるしく変わるのだが、数週間前には現在よりも10セントほど安かったような記憶がある。あまり一喜一憂しても仕方がないのだけれど、ジリジリと値を上げていることは確かだ。

快晴の日曜日に仕事

日曜日・快晴 / 最高気温26度

9時起床。朝からカラリと晴れた素晴らしい天気の1日だった。ブリギッテは定例の北ドイツのおばさんへの長電話があるので、わたしは早朝ウォーキングに出掛ける。

今日はかなり暑くなりそうだったし、午後4時からは長丁場の “Götterdämmerung” の公演が控えているのでほどほどの距離を歩いて帰宅。5044歩・47分。それでもしっかりと汗をかいたのでシャワーを浴びて朝食が始まったのはもう11時頃だった。

朝食のあとマックをいじっていたら少し目眩を感じたのでベッドに横になる。やはり眼鏡が合わないのかもしれない。新しく注文した眼鏡でこの乱調が治ると良いのだけれど。

午後3時過ぎの炎天下の中、家を出て劇場へ。カンカン照りの日盛りだったので無理をせずに今日は19番の Tram で劇場まで。

第一幕の出番の終了後、外へ早い夕食を食べに出ようかと思っていたら同僚が50歳の誕生祝いということで彼の楽屋に招いてくれた。そこで肉料理やらワインやらをいただいたので、外へ出ずに済んでしまった。

終演後の帰宅は23時過ぎ。トラムを降りたらポツポツと小雨が降り始めていた。

“Götterdämmerung” の2回目

前回の公演もそうだったが今日もカラリと晴れた暑い1日となった。この演出は照明を多く使うのか大いに汗をかいてしまうので、出来るなら涼しい気候であって欲しいのだが。(笑)

今日はまたまた Hagen 役に変更があってアジア人の Attila Jun が歌った。巨大な体躯の人で声もそれに見合ったもの。やはりこの役はこれくらいの声でないと面白くない。その他のソリスト陣も堅調で Nina Stemme の出来も Premiere よりは良かった。ただ、全体を通して Kent Nagano のテンポがかなりゆっくりなので歌手達は歌いにくそうだ。

Besetzung

Musikalische Leitung: Kent Nagano
Inszenierung: Andreas Kriegenburg
Bühne: Harald B. Thor
Kostüme: Andrea Schraad
Licht: Stefan Bolliger
Choreographie: Zenta Haerter
Dramaturgie: Marion Tiedtke
Olaf A. Schmitt.
Chor: Sören Eckhoff

Siegfried: Stephen Gould
Gunther: Iain Paterson
Hagen: Attila Jun
Alberich: Wolfgang Koch
Brünnhilde: Nina Stemme
Gutrune: Anna Gabler
Waltraute: Michaela Schuster
Woglinde: Eri Nakamura
Wellgunde: Angela Brower
Floßhilde: Okka von der Damerau
1. Norn: Jill Grove
2. Norn: Jamie Barton
3. Norn: Irmgard Vilsmaier

Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper

週末の天気は上向き

土曜日・曇りのち晴れ / 最高気温24度

7時起床。眼が覚めたときには寝室の外から雨音が聞こえたのだが、わたしが出掛けようとした9時頃には止んしまった。それからあとはだんだん天気が良くなってきた。今日は午前中のプローベだけ。

9時に家を出た時には空気が冷たくて半袖シャツでだけで上着を持ってないのを後悔したけれど、午後からは暑いほどの陽気になった。

午前中のプローベは “La Bohème” と “La Cenerentola” をザッと通しただけ。帰りは久しぶりに Viktualienmarkt を突っ切って Fraunhoferstr. まで歩いた。今週から8月末まで週末は S-Bahn が市内を走っていないのだ。土曜日とあってかなりの人出。

家に戻るとブリギッテもちょうど買い物から戻ったところ。パスタを茹でてキュウリ、トマト、ソーセージを入れマヨネーズで絡めた物を食べてから昼寝。ブリギッテも疲れていたらしくグッスリと眠っていた。

眼が覚めてから定例の週末大掃除。わたしは各部屋に掃除機をかけ、ブリギッテはそのあとモップで拭き掃除。久しぶりにきれいに片付いた室内はやはり気持ちがよい。

夕食はブリギッテが魚料理を作ってくれた。ソースがちょっと重かったけれどそれなりにおいしく食べて、そのあと ZDF の推理ドラマを見る。映像が美しかったのでそれにひかれて見始めたのだが、ドラマとしての内容はなんだかなぁという結末。ブリギッテと「エッ?」という表情で見つめ合ってしまった。ドイツの推理物って、こんな形で裏切られることが多い。やはり推理小説・ドラマはイギリス・アメリカのものがわたしには面白い。

曇り空の下、ビアガルテンで昼食

金曜日・曇りときどき晴れ / 最高気温25度

7時起床。昨日から帰省してきている次女をまじえて朝食をとる。彼女は Prien のクリニックに就職が決まり秋からの住まい探しに帰省してきた。最近ではドイツでも就職難と聞くので大学を卒業してすぐに勤め先が見つかるというのは幸運だと思える。

わたしは10時45分から “Les Contes d’Hoffmann” の音楽稽古があって出掛けた。11時半に終わり徒歩で Hofbräukeller へ。昨日始めてお会いしたご夫婦と昼食を食べる約束をしていた。ちょっと天気がハッキリしない曇り空だったけれど Biergarten の方に席を取り適当な食べ物を見繕ってまずは Weißbier で乾杯。

天気のせいかお客がまばらだったのがちょっと雰囲気に乏しかったけれど、これもまた Biergarten のひとつの顔だ。昨日に続く楽しいお話が続いて2時間ほどを過ごした。

彼たちは Odeonsplatz で行われるオープンエア演奏会のプローベを聴きに行くというのでそこまでご一緒して別れる。その後わたしは17時からのプローベ “Les Contes d’Hoffmann” に参加。これは30分ほどで終了し、引き続いて Babylon のプローベがある同僚達の冷たい視線(笑)を背に劇場を出た。

午後に帰宅せずに夕方のプローベに臨むのは滅多にしないことなのでさすがに帰りの Tram の中ではウツラウツラと睡魔に襲われる。帰宅して30分ほどベッドに横になってようやく少し元気が出てきた。こんな時に「歳をとったものだ」と感じてしまう。

出会い

木曜日・晴れのち雷雨 / 最高気温29度

7時起床。天気予報で今日はかなり暑くなるということが分かっていたので、ブリギッテが出掛けてから朝食もとらずにウォーキングに出発。8518歩・77分 を歩いて9時少し過ぎに帰宅した。それからシャワーを浴びて汗を流し、ゆっくりと朝食をとる。

それからお昼までの時間はもっぱらメールの返事書きと Twitter のTLを追うことに費やす。昼食は外食にしようかと考えていたがお昼頃には既にかなり気温が上がっていて出掛けるのが億劫になってきていた。そこで冷蔵庫の中を見て残り物で済ますことにする。

午後2時を過ぎた頃になって急に眠気に襲われ素直にベッドに横になった。今夜は久しぶりに夜の公演があるのでそのためにも昼寝をしておいて正解。

眼が覚めると今日日本から到着したご夫婦からメールが入っていた。彼たちは既に何度もミュンヘンを訪れている人たちで、当ブログにも温かいコメントを寄せてくれている。いつかお会いしたいと思っているうちにわたしも定年間近になってしまい、慌てて今回の出会いを設定した次第。

電話を下さって今夜の公演前に短時間だけれどお会いするということにした。初対面で本当に短い時間だったけれど楽しくおしゃべりをして、その足でわたしは劇場へ。

天気予報でも今夜は雷雨に見舞われるでしょう、ということだったがその通りになり8時過ぎのミュンヘン市内は雷とかなり強い雨になった。公演が終わった22時過ぎ頃になって雨も小降りになり、あまり濡れずに帰宅することが出来た。

” Medea in Corinto ” 最後の公演

今回のシリーズ2回目の公演。どうやらこの演目は今日が最後だということだ。配役などは前回と同じ。さすがに同じ過ちを繰り返すことなく、今夜はオーケストラも合唱も気合いが入っていて完全だった。わたしの眼には指揮者だけが相変わらずだったような印象があったけれど。(笑)

Besetzung

Musikalische Leitung: Ivor Bolton
Inszenierung: Hans Neuenfels
Bühne: Anna Viebrock
Kostüme: Elina Schnizler
Licht :Michael Bauer
Dramaturgie: Rainer Karlitschek
Chor: Sören Eckhoff

Creonte: Alastair Miles
Egeo: Emanuele D’Aguanno
Medea: Nadja Michael
Giasone: Ramón Vargas
Creusa: Laura Tatulescu
Evandro: Kenneth Roberson
Tideo: Francesco Petrozzi
Ismene: Golda Schultz

Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper

2年振りに眼科医へ

水曜日・晴れときどき曇り / 最高気温27度

7時起床。今日もわたしはプローベから解放された。ブリギッテが8時前に家を出て行ってからわたしも早朝ウォーキングへ。今朝は10時15分に眼科医の予約を入れてあるので 4752歩・41分 だけ歩いていつもより少し早く帰宅。ちょっと湿度が高いせいか汗をかいたので再びシャワーを浴びてから家を飛び出した。

眼科医にかかるのは2年ぶり。最近になってこれまでの老眼鏡では Macの画面を長時間見るのが苦痛になってきていた。わたしの場合、右目と左目の度数が違うのだが、最近はその差が大きくなったような印象があった。

眼底圧力とか視力検査などをして貰い特別眼が病んでいるということはなかったので一安心。今回はMacの画面を見る距離(約60cm)と本を読む距離(約30cm)の両方を見れるようにと遠近両用の眼鏡を作ることにした。

それが終わってから Sendlinger Tor まで出て、途中の日本食品店「みかど」で買い物をしたあと Tal にある眼鏡屋まで歩いた。途中、 Apple Store に立ち寄りオンラインでなくても店頭でシム・ロックフリーの iPhone 4S が購入出来るかを確かめてくる。明日からミュンヘンを訪れる日本の方が買って帰りたいようだ。

眼鏡屋ではフレームを適当なものを選び、眼科医が作ってくれた処方箋を渡して短時間で終了。10日後には受け取れるらしい。ちょうどお昼時だったのでいつものケバブ屋さんでいつものものを食べる。その前に、 Rosenheimerplatz の ALDI に立ち寄り今夜の冷やし中華に使うハムとキュウリ、それとビールのおつまみにサラミを購入。

帰宅してエスプレッソを飲んだら急に眠くなってきて40分ほどの昼寝。夕食を6時過ぎに作り出してブリギッテの帰宅にぴったりとタイミングが合う。

わたし自身はそれほど「冷やし中華」は好きではない。あの甘い酸味がどうも馴染めないのだ。しかしブリギッテはこういうのが大好き。ハム、錦糸玉子、キュウリ、トマトを乗せた一品は見た目には結構おいしそうだった。和辛子がなかったのがちょっと残念。

WP のバックアップとバージョンアップ

先日から WordPress を開くとヴァージョンアップの案内が目につくようになっていた。わたしの使っているのは 3.4.0 でそれを 3.4.1 にしなさいというものだ。

WordPress を使うようになってまだ日が浅いので何かにつけて神経質になっている。いちおうウェブ上でバージョンアップに関する情報を収集してみたところ、特に問題がないようなので今夜やってみることにした。

その第1段階として「バックアップをせよ」と書いてある。それはそうだ。どうやらプラグインを使ってバックアップするのが常道らしいので、いくつか読んだ中から次のサイトを参考にしてみた。
先日から WordPress を開くとヴァージョンアップの案内が目につくようになっていた。わたしの使っているのは 3.4.0 でそれを 3.4.1 にしなさいというものだ。

今こそ安心できるWordPressバックアップを!復旧作業まで実際にやってみたWordPress丸ごとバックアップ法

初心者のわたしにも分かるように、とても丁寧に書かれているのでその通りになぞっていった。どうやらうまくいったようだ。

そこでいよいよバージョンアップ。これは特に難しいことはなくあっと言う間に終わってしまった。というわけで現在のバージョンは 3.4.1J である。

一日中、曇り空

火曜日・曇り / 最高気温21度
7時起床。朝からのどんよりとした曇り空が夕方まで続き、パラパラと雨が落ちてきたのは8時過ぎ。昨日に続いて今日もわたしは休日。プローベは来シーズンに上演される新作オペラ “Babylon” と “Boris” だけなので、今シーズン限りで引退するわたしは出席する必要がない。定年退職後の日々の過ごし方の予行演習という感じ。(笑)

ブリギッテがセミナーに出掛けたあと8時半頃からウォーキングに出掛けた。先週末から4日ほどしっかり歩いていなかったから少し欲求不満になっていた。それと空模様が怪しくていつ雨が降ってきてもおかしくない天気だったのだ。やることをやっておけばそのあとは気分よく1日が過ごせる。7420歩・63分 を歩いて帰宅。うっすらと汗をかいた。

帰宅後エスプレッソを飲んで、それからあとは気ままな過ごし方。ここ数日、身体の平衡感覚がずれているような気がして、特にMacの画面を長い時間眺めていると疲れる。明日は眼科医に予約を入れてあるのでコンピュータ画面用の老眼鏡を作ってもらうようにするつもり。わたしの眼は右と左がずいぶん違うようなのだ。これを昔は「ガチャ眼」とか言ったのだが今はそんな言葉はないのかもしれない。

昼食後は例によって45分ほどの昼寝。眼が覚めてから夕食に「バン・バン・ジー」を作ろうかと思ったがまたの日にと延ばした。5時過ぎにブリギッテが帰宅。テラスの鉢植えで育てているキュウリが2本ほど収穫出来たのでそれにマヨネーズと、味噌を付けてビールのおつまみにする。それだけではやはりお腹がおさまらないから、蕎麦を茹でてざる蕎麦とした。

昨夜と同じように Tagesschau を見たあとは赤ワインを飲みながらMac 三昧。