MBT の靴が届いた

木曜日・晴れ / 最高気温25度

7時起床。少し夏らしい天候になった。8時半頃家を出て9389歩・79分を歩いて帰宅。かなり珍しいことなのだが今朝はウォーキングの間中アブが身体の回りにまとわりついて気が散って仕方がなかった。いつもより湿度が高かったせいかもしれない。わたしの体質はアブに刺されると肌がもの凄く晴れ上がってしまうのだ。刺されることなく無事に帰宅したときにはホッとした。

午前中は Wozzeck の舞台稽古があったのだが、わたしは乗っていないので夜の公演 ” Les Contes d’Hoffmann ” だけ。日中は google + と Twitter を関連づけてくれるサービス Postolog の設定にかかりきってしまった。簡単に動作すると思ったのにそれがそうでもなかったのだ。こういうことをしていると時間はもの凄い速さで過ぎていく。(汗)

昨日の朝インターネットで注文した MBT の靴が届いた。早速履いて住まいの中を歩き回ってみる。一昨日ミュンヘン市内の取扱店で試しているのでその感じは知っていたが落ち着いて試してみると昨日気がつかなかったことなども分かってくる。靴紐の締め具合がかなり重要なポイントのような気がしている。でも総合的には悪くない。明日から集中的に履いて歩いてみるつもりだ。

午後2時過ぎになって眠気が差してきたので40分ほどの昼寝。MBT の靴はブリギッテも一緒に注文したのでそれを彼女の仕事場に届けるため少し早めに家を出た。そうすれば帰宅時に彼女は新しい靴を試すことが出来るわけだ。

わたしが仕事を終わって帰宅したときに、靴の感想を聞いたらかなり気に入ったようだった。彼女も明日から試して見るそうだ。

” Les Contes d’Hoffmann ” の1回目

久しぶりの公演。細かい部分の演技がちょっと忘れているところがあった。タイトルロールを歌った Rolando Villazón は余り調子が良くなかったような印象を受けた。多分、客席では分からなかったろうと思うのだが、発声に苦労している部分が随所に感じられた。生身の身体だから大なり小なりの波はあるのが当然。それでもテノールにとって大変なこの役を最後までしっかりと歌い通した力量には素直に感嘆した。

Besetzung

Musikalische Leitung: Marc Piollet
Inszenierung: Richard Jones
Bühne: Giles Cadle
Kostüme: Buki Shiff
Choreographie: Lucy Burge
Licht: Mimi Jordan Sherin
Dramaturgie: Rainer Karlitschek
Chor: Sören Eckhoff

Olympia: Brenda Rae
Antonia: Olga Mykytenko
Giulietta: Anna Virovlansky
Cochenille / Pitichinaccio / Frantz: Kevin Conners
Lindorf / Coppélius / Dapertutto / Miracle: John Relyea
Nicklausse/Muse: Angela Brower
Stimme aus dem Grab: Okka von der Damerau
Hoffmann: Rolando Villazón
Spalanzani: Ulrich Reß
Nathanael: Dean Power
Hermann: Tim Kuypers
Schlémil: Christian Rieger
Crespel / Luther: Christoph Stephinger
Wilhelm: Andrew Owens

Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper

ヘッドフォンの置き台


定年退職の日まで秒読みの段階に入ってきた。あと12日である。公演のほうは病欠者が出なければあと6回出ればよい。楽屋の自分が座っている机の上などもそろそろ片付け始めている。

劇場のメーク係の棚には合唱団全員の頭部を石膏でとったものが並んでいる。新しくカツラを作るときに使われるのだ。これを作るときには頭から石膏の溶けた液をピタピタと貼られていく間じっとしていなくてはならない。もちろん目はつぶったままだし空気は鼻の穴からしか入ってこない。もう何年も前の出来事だが、なんとも不快で不安な時間だった記憶が残っている。

退職するということで先日わたしの頭部を記念に貰ってきた。これをヘッドフォンの置き台に使おうというわけ。ヘッドフォンは使っていないときの置き場所になかなか困るものである。ただ置いただけでは人間が横座りしたときのようになんともだらしない感じとなってしまうのだ。

オーディオ専門店などに行くと人間の頭を形取った置き台を売っていてあれを買おうかなと思ったときもあったが、なんだか無機質で取り澄ました感じが気に入らなかった。しかしそれが自分の頭の形となればこれは愛着が湧いて面白いのではないか。(笑) しばらくこの形で使ってみようと思っている。