ピアノ演奏会は残念ながら消化不良

2023年10月26日(木)・雨 / 最高気温14度

8時起床。

午後ちょっとだけ晴れたけれど、ほとんど一日中小雨が降り続けた一日。昨日と対比するとその差は大きい。

出来れば街へ出て BRITA などの買い物をしようと計画していたのだが、朝食後はその気がだんだん薄れていった。それでも一日中家に閉じこもっているのは嫌なので,クリーニングに出してあった洗濯物を受け取りに Tegernseer Landstrasse まで出掛けることにする。ちょうどお昼時だったから久しぶりに Wettersteinplatz のケバブ屋さんで Döner Kebab を食べて帰ってきた。

帰宅した頃には胃の活動が活発になったのか眠くなったのでそのまま昼寝。

今夜は Grünwald でピアノコンサートの切符を買ってあったのでブリギッテと2人で出掛ける。急にミアを預かることになったので今夜はアンナにベビーシッターを頼んだ。

演奏会は22時過ぎの終了。わたしは今夜の演奏は楽しめなかった。それはまた改めて書くつもり。

コンサートを忘れるところだった

2023年6月15日(木)・晴れ/最高気温23度

5時半起床。

昨夜から見始めた DVD の続きを午前中はずっと見ていた。6枚の DVD を見終わったのはなんと13時ごろ。こんなことは今のように一人での生活をしている時でもないとできないこと。

午後から思い立って街中へ出かける。思いがけなかったのはTramがなんと Rosenheimerplatz までつながっていたこと。これは多分ここ数日の出来事であったらしい。これで街中へ出るのも楽になった。

ここ数日食べたかった Opatija での遅い昼食。

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お腹いっぱい食べて満足してから MUJI へ向かう。以前から迷っていたのだが扇風機を購入する。明日からの天気予報がかなり暑くなりそうな気配なのでこの辺が買い時だと思う。

家に戻るとブリギッテからの連絡で今夜はBRSOのコンサートがあることを思い出した。問題は一緒に行く人がまだ決まっていなかったこと。慌ててあちこち打診してみたが結果は全て空振りに終わる。仕方がないのでわたし一人で行くことになった。結果を言えば一人でもコンサートは面白い。

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今日のプログラムではドボルザークの交響曲第7番が楽しめた。3楽章のメロディーが耳に残る。

22時40分の帰宅。

バイエルン放送交響楽団の定期演奏会(6/7)

今シーズン定期の6回目である。今シーズンは病気をしたりして3回ほどは行けなかったのでこれまで解禁とはいかなかった。

今日のプログラムは全てわたしにとって初めての曲である。

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結論をいえば面白かった。目の前で演奏する人たちがいてそこから出てくる音楽を身体の全てで受け止めるというのは何という幸せなことか。

ビオラを弾きながらの指揮というのは地味だけれど奥が深そう。
Dabea Zimmermann はブリテンの作品以外ビオラのトップの位置に座って演奏していたがわたしの席からは背中だけしか見えなかった。客席の反対側に座っていたらもっと興味深かっただろうに。

先回の定期ではショスタコーヴィチ交響曲5番を聴いたのだが、こんかいの Kammersymphony op.110a も同じような印象を持った。現在はウクライナ戦争の最中なのでそう聞こえるのかもしれないが兵士の行進を想像させる弦の重く力に満ちたザッ、ザッという響きにかすかな嫌悪感を感じた。

「牛に引かれて善光寺参り」ならぬ朗読会へ

2023年4月17日(月)・小雨一時晴れ・最高気温12度

8時起床。

体調はまだ戻っていない。朝食のあと11時ぐらいにまたベッドに戻った。

眼が覚めてみるとブリギッテは街へ出掛けたようで留守。午後からカローラの Wohnung 探しを約束していたらしい。

私は先日買ってきた「担々麺」にハムとゆで卵、少々の野菜をトッピングして食べてみた。心配していた辛さはそれほどでもなく、おいしかった。

16時過ぎにお茶を飲んでいたときにブリギッテが突然「今夜、 Volkstheater に行くのを忘れていた」と言う。私は体調が悪いから行かないよ、と断ったがもう切符を買ってあるからと強引。

午前中の昼寝で少し体調が戻ったかもしれないけれど、まだ本調子にはほど遠いので、それから一時間ほどベッドに入ってもう一度眠ることにした。

演しものは作家であるらしい(わたしは知らない人)Jan Weiler が彼の作品を舞台上に設えた机の前に座り朗読するというもの。

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結果はやはり上演中に咳が出て困った。マイクを使ってかなり明確なドイツ語だったのだが、今日は素直に頭に入ってこなかった。我慢の3時間だった。

帰宅時のバスの連絡も悪くて家に着いたのは23時15分。やはり強引に同行を拒むべきだった。

バレエ “Schmetterling” を観る

2023年4月2日(日)・曇りのち小雨/最高気温10度

知人からいただいた切符でバレエに行ってきた。

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古典的なバレエとは違っていた。バレエを観たというよりも圧倒的な身体の美しさと動きの可能性を知らされたというのが感想である。

幕が上がり、背景のビデオに写された風景を見た時には正直「またこの手法か」とガッカリしたのだがそこに付けられた単純ではあったがとても親和性の強い音の動きとがわたしの思いを吹き飛ばした。そこから繰り広げられたダンサーたちの動きの線の素晴らしかったこと。

休憩後はその前に提示された驚きと喜びを超えるものではなかったけれどとても楽しめた。

今夜は期待していなかっただけに嬉しい驚きの波は大きい。

バイエルン放送交響楽団の定期演奏会(5−7)

2023年3月30日(木)・雨/最高気温15度

今夜はわたしの好きなショスタコーヴィチ交響曲題5番。

前半のプログラムは興味深かった。

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曲目紹介では次のように書かれている。(DeepL による訳)

BR合唱団と交響楽団によるジュリアン・アンダーソンの30分作品『エグザイルス』の初演は2022年1月に予定されていたが、コロナによりその時点で中止せざるを得なかった–2020/2021年に書かれたこの作品は、パンデミックの経験そのものをテーマにしているから、皮肉な運命のいたずらである。しかし、それをはるかに超えて、作曲家は「故郷を離れ、戻ることを切望する瞑想」である『エグザイルズ』で、内と外、個人と集団の追放の最も多様な側面の広範なパノラマを作り出しています。この作品は、ミュンヘンで初めて体験することができます。マンフレート・ホーネックが指揮するショスタコーヴィチの交響曲第5番は、孤立と撤退の段階から生まれた作品である。スターリンの文化政策から厳しい攻撃を受けたショスタコーヴィチは、1937年に「第5番」で公式の更生に成功した。その過程で彼は、困難な状況をものともしない人道的なメッセージと微妙な曖昧さを持つ音楽を魅力的に書き上げました。

響きのきれいな全体の印象だったけれど余り印象に残らない。合唱はとてもよくまとまっていた。どれぐらい練習するのだろうなんて考えていた。

休憩のあとのショスタコービッチも素晴らしい演奏だったけれど,ウクライナ戦争真っ直中の今、この曲を聴くとロシアのあざとさと押しつけがましい響きに素直になれなかった。

今夜の指揮者、Manfred Honeck の動きがときどきカルロス・クライバーを思い出させた。

オペラ「Krieg und Frieden 」(戦争と平和) を観た

話題作:「戦争と平和」を観た。
聞くところによるとこのオペラはウクライナ戦争の始まる2年前に企画されたそうだ。ロシアによるウクライナ侵攻があってから演出面での変更を余儀なくされての上演。その辺の詳しい事情はわたしは知らない。

休憩は開幕後1時間45分後の長丁場。40分の休憩を入れてそのあとは約2時間の上演で終演は21時20分。ほとんどワーグナーの楽劇である。

舞台装置は最初から最後まで変わらないが、その舞台上には常に50人ぐらいの人が居る。合唱団も大変だなぁと思いながら観ていた。

そして粒の揃ったソリスト陣のクオリティーの高さには目を見張るものがあった。中小規模のオペラ劇場だったら充分に主役が務まる声を持った歌手がズラッと並ぶ。そのお陰でわたしは歌詞の意味が理解できなかったにもかかわらずまったく退屈しなかった。

一緒に観たブリギッテは字幕を読みながらの観劇で,ウクライナ戦争における演出家の意図した目論見をしっかり感じ取ったようでとても感激していた。

合唱団の活躍も特筆すべきものがあった。わたしが Intendant だったら合唱団には特別手当を出してあげたい。

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バイエルン放送交響楽団の定期演奏会

2023年3月4日(土)

本来なら一昨日の3月2日(木)がわれわれの定期公演日なのだが、ストライキがあったので今日に変更して貰った。加えて本来なら20時開演なのだが今日は19時開演。わたしのような年寄りにはこれはありがたい。😅

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どの曲も生演奏を聴くのは初めて。

プログラムはチェコ出身の指揮者が選んだのだろう、チェコの作曲家 ボフスラフ・マルティヌー(Bohuslav Martinů) の作品が並ぶ。もちろん一度聴いただけではその深さはわからない。

バイオリンソロは リサ・バティアシュヴィリ (Lisa Batiashvili) 。美しい女性でした。近年に国名が変わった「ジョージア」の出身。アンコールに2曲弾いてくれたが,ひとつはフィンランド、もう一つはジョージアの小品だった。

妻の感想:これからの女性ソリストは美しさも要求されるのかしら?

客席を見渡すとマスクをしている人は10人ほどしかいなかった。わたしら夫婦もその中に入る。開演前、休憩のロビーをザッと見た感じではほとんどが60歳以上のお年寄り。このままだとこの業界も将来が不安になる。

快晴の土曜日

2023年3月4日(土)・快晴/最高気温9度

8時半起床。

快晴の一日となった。午前中はゆったりと過ごす。土曜日でもあるし、ストライキ明けで街は混んでいるだろうから今日は買い物には出ないと決めていた。しかしあまりの天気の良さに身体がウズウズしてくる。

冷凍庫の中の納豆と冷凍餃子,そしてラーメンとかが切れていたのでそれを理由に家を出る。しかし Wettersteinplatz 近くまでトラムが走るとサッカーチーム「ミュンヘン1860」のユニホームを着た連中が乗り込んできた。知らなかった! 今日は午後から試合があるのだった。

とにかく「美門」で目的のものを手早く購入し帰宅するが U-Bahn がまだストライキの影響か混乱していた。片側の路線しか走っていなくて、なんと逆方向に持って行かれてしまった。すぐに気がついて SendlingerTor からまた引き返したのでずいぶん時間がかかってしまった。

ようやく家に着き、買ってきた Klapfen を食べたあと今夜のコンサートに備えて昼寝。コンサートを真剣に聴こうと思うとエネルギーが必要である。

15時半頃から予習にとシベリウスのバイオリン協奏曲 Op.47 を聴く。夕食は17時過ぎにラーメンを作って食べる。

今夜のコンサートはいつもより1時間早い19時開演。終了してから大急ぎで帰宅の途についたらバスもトラムも最高のタイミングで乗ることが出来、21時40分に到着。

久しぶりにオペラを観る

久しぶりに Nationaltheater へ。 DIDO AND AENEAS … ERWARTUNG という 「ディドとエネアス」を柱にしたもの。実はこのお話も詳しくは知らないので Wikipedia を読んでから家を出た。

ディドとエネアス – Wikipedia

わたしには Henry Purcell は退屈に感じたが、後半の Schönberg の音楽の方がスンナリと違和感なく受け入れることが出来た。最初は英語で、後半はドイツ語での上演だったからかもしれない。

主役の Dido を歌った Ausrine Stundyte は Henry Purcell を歌ったときには詰まったような高音に感心しなかったけれどそれは歌唱スタイルが合っていないということだろう。 Arnold Schönberg の時にはそれが全く気にならなかったし叫ぶような突き刺さる高音がむしろ利点となっていた。圧倒的な表現力!

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この演出も映像を使ったものだったがわたしにはやはり舞台全体の調和と音楽を壊しているような気がしてならなかった。

休憩無しの1時間45分という短い上演だったがかなり疲れた。

バイエルン放送交響楽団の定期演奏会(3回目)の筈が・・・

2022年12月15日(木)・曇り/最高気温マイナス1度

6時半起床。

例によって夜中に Mia はわれわれのベッドに移ってきたのだが、彼女の咳がひどくて心配してしまった。今日は幼稚園を休ませようとブリギッテと話し合ったのだが、 Mia はどうしても行くといって聞き分けない。朝食をとっている間の様子を観ると昨日と変わらず咳も余りでないようなので幼稚園に行かせることにする。

わたしは明け方から眠れなかったから11時頃にベッドに入り眠り直す。

20時からバイエルン放送交響楽団の定期演奏会(3回目)を聴きに行く。

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イヴァン・フィッシャーという指揮者は初めて聴く。この人の兄さんのアダム・フィッシャーはミュンヘンのオペラ劇場でも何度か一緒に仕事をした。とても気さくな人柄の良い指揮者だった印象がある。

わたしの記憶違いでなければ兄のアダム・フィッシャーは1970年代後半に「Die Fledermaus」を振ったのを見たのが最初。その時には彼の速いテンポに違和感を感じて反感を持ったのを憶えている。😅

19時前に家を出たのだが Tram を待っている間に次女から電話があり彼女の夫が胸の異常を感じて入院したという知らせが入った。彼もふた月ほど前にコロナに感染し、その後激しい咳が数週間続いたという。やはりコロナの副作用なのだろうか。

ブリギッテを見るとiPhoneを握っている手がブルブル震えている。先週の入院以来新しい錠剤を貰って服用しているのだが、彼女はそれ以来寒さにとても敏感になっていた。

このまま演奏会にいっても精神的に楽しめないことは明らかだし彼女自身の体調も心配。最初は引き返すことを渋っていたが今日はわたしも譲らずに帰宅した。演奏会の切符は無駄になったけれどわたしの判断は間違っていないと思う。「健康第一」である。

ゲネプロ ” Lohengrin ” を観る

2022年11月29日(火)・小雨/最高気温7度

7時起床。

小雨の中をブリギッテの運転で Mia の幼稚園まで同行する。ブリギッテが運転している途中でまた不整脈の症状が出たら危険なのでその見守りである。途中、何度も渋滞に遭って到着はかなり遅れた。

帰宅してわたしはすぐにベッドに潜り込む。今朝はわたしの体調がいまひとつ。

旧同僚で友人の U さんから今日のゲネプロの切符を1枚いただいていた。” Lohengrin “である。17時開演というので16時過ぎに小雨の中を出掛けた。Parket 16列目のど真ん中という素晴らしい席で演出チームの机の3列ほど後ろだった。

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配役は次。

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どうしても最初は演出に眼が行ってしまう。これまでわたしは二つの異なる演出の Lohengrin を経験しているが、どちらも100%気に入ったものではない。そして今回の演出もツッコミどころ満載であった。

歌手に関してだが、タイトルロールの Klaus Florian Vogt は破綻なく歌ってはいたがわたしの思う Lohengrin ではない。なんだかライトノベルを読んでいるような裏切られ方だった。

Friedrich von Telramund を歌った Johan Reuter は音程の悪さが気になった。

Ortrud の Anja Kampe は相変わらずの強靱な声だが彼女の最盛期はもう少し柔軟性があった記憶がある。それでも今でも舞台上で存在感を示しているのは立派だ。

Elsa von Brabant 役の Johanni van Oostrum は素直な声だけれどもう少し聴き込まないとなんとも言えない。今回の演出と振り付けではかなり損をしている気がしている。

Heinrich der Vogler の Mika Kares が今日は一番まとまった歌唱だった。まあおいしい役であることは確かだが。

合唱に関しては客席に座って聴いてみてあらためて大変な仕事だと思う。音楽的には勿論だが肉体的にも大変な仕事である。特に今回は演出家の要望だろうか、ほとんど出ずっぱりという印象。現役で働いていたときにはそれほどとも思わなかったのだからそれが若さなのだろう。

帰宅は23時近く。

バイエルン放送交響楽団の定期演奏会(2回目)

2022年11月3日(木)

今シーズン2回目の定期公演。1回目は妻とわたし自身のコロナ感染で行けなかった。

今回は Zubin Mehta の指揮で久しぶりに聴けるかと思ったのだが、数日前に彼の体調不良でキャンセルが決まっていた。まあ、彼の年齢を考えればそういうこともあるだろう。わたし自身もいまだにコロナの後遺症と思われる身体の怠さから抜けきれないでいるのだから。

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ラフマニノフのピアノ協奏曲3番は響きが痩せているように聞こえて楽しめなかった。韓国人の若いピアニストは技術的には高いレベルなのだろうが、なんだか刺々しい。

休憩のあとの R.シュトラウスは楽しめた。多彩な音色とアーテキュレーションに引き込まれ、あっという間に終わってしまった気がする。

身体に力が湧いてこない!

2022年11月3日(木)・晴れ/最高気温15度

7時半起床。

昨夜は普通に眠れたはずなのだが朝食のあとは身体がだるくて11時半頃に再びベッドに戻る。一時間ほどグッスリと眠ったのでそのあと少し楽になる。

ブリギッテはヨハナを連れて最初はブリギッテの予約していた医院を訪れ、その足で動物園に向かったらしい。今日はお天気が良かったからヨハナにとっても嬉しい選択だったろう。

夜は20時から今シーズン二回目のバイエルン放送交響楽団の定期演奏会へ。19時にアンナがヨハナのベビーシッターに来てくれた。

演奏が終わったのは22時。

それから外へ出るまでがかなり時間がかかった。われわれの席が壁に近い行き止まりの席で、同列の聴衆が拍手をし続けるとそれが終わるまで待たなくてはならない。そしてコートを預けるクロークの係員が手間取っていて長い列が出来てしまっていた。そもそも観客の動線を考えていないのかもしれない。

帰宅は22時40分。それからベビーシッターをしてくれたアンナを彼女の住まいまで車で送っていき、就寝は23時30分。疲れた。

オペラ Don Carlo

2022年10月3日(月)

昨日、10月2日(日)日本刀に久しぶりに古巣の Nationaltheater でオペラを観ることがで来た。旧同僚の友人が切符を譲ってくれたのだ。

ひどい雨降りの中を出掛け,帰りも同じような天候だったのだがその甲斐はあった。配役は次の通り。

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幕が開いてまず驚いたのはわたしが働いていたときと同じ演出だったこと。というと20年近くレパートリーに入っているということだ。わたしは頭の中でてっきり新演出だろうと思い込んでいた。

当然ながらわたしはこのオペラを客席から観るのは今回が初めてである。頭の中には舞台上の光景が浮かんでくるが客席からのパースペクティーフはガラリと異なるから最初は戸惑った。

わたしはまずタイトルロールのテノールの声に魅了された。ちょっと線が細い感じも受けるが素晴らしい。そしてこの大曲のオペラをまとめ上げた指揮者の功績も大きい。

他のソリスト陣にはちょっと一家言あるけれどその日の調子もあるだろうから文句は言わない。

最後に驚いたのは最終場面をわたしは現役中にまったく見ていなかったことに気づいたこと。考えてみるとその前のシーンが終わって楽屋に引き上げるとサッサと着替え、化粧を落としてそそくさと帰宅していたのだった。このオペラは休憩を入れて4時間半の長丁場なので早く家に帰ってビールを飲みたかったのかもしれない。思い出すとちょっと恥ずかしい。

バイエルン放送交響楽団の定期演奏会 (今シーズン最後)

2022年3月31日(木) 20時開演

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今シーズン最後の定期演奏会。興味のあるプログラムだったので楽しみにしていた。ピアニストが人気のある人なのか、かなり聴衆が多かった。

ピアニストは力強い打鍵の女性という印象を受けた。しかしそれだけではないということを示したいのかアンコールに弾いた曲のうち2曲は弱音を聞かせるものだった。恥ずかしながら3曲弾いてくれたアンコールの曲はどれも初めて聴くもので曲名がわからない。😅

休憩後のブルックナーは部厚い響きがこれでもかとばかりに反復されて,わたしは脂身の多いステーキを食わされているような気がした。

トランペット陣の咆吼が強烈。彼たちの前に空間が設えてあったのは宜なるかな。約1時間の演奏を終わって舞台から下がる指揮者 レオポルド ハーガー の足取りがふらついていた。指揮者にとってもこの曲を振るのは重労働なのだろう。

帰宅、そして夜は演奏会

2022年3月31日(木)・曇り/最高気温10度

7時半起床。

目覚めてベッドから下りると腰が痛い。昨日のマッサージのせいか、それともベッドの問題なのかはわからない。マットレス自体はほどよい硬さで全く問題が無いのだが。プールに浸かれば良くなるかと期待してブリギッテとプールへ。

予想していた雨も降っていなくて屋外の温水プールを楽しんだ。右脚のふくらはぎはまだ心配なのでひたすら水の中を歩く。しばらくすると腰の痛みはずいぶん軽くなっていた。

サウナで身体を温めようとしたがまだ準備段階のようだったのでシャワーだけ浴びて部屋に戻ったのは8時半。ブリギッテはそのあとの Wassergimnastik をやってから帰室。9時頃から朝食。今朝もバイキング形式。ゆったりと大量に食べて10時に帰室。荷物をまとめて11時にチェックアウト。

途中でガソリンを満タンにしたりして帰宅したのは13時半頃。ミュンヘンも雨は降っていない。荷物を解いたあと昼寝。今夜は20時から「バイエルン放送交響楽団の定期演奏会」があるので体力を温存しなくては。

往きも帰りもちょっとした霧雨に遭っただけで助かった。演奏会が終わったのは22時半。そこからバスとトラムで帰宅したのは23時となった。 Tram の中で喉がチリチリと痒くなってきたので帰宅してすぐに Salviathimol でうがいをする。終演後に乗ったバスが超満員で中にはマスクをしない人も数人いたのでコロナに感染していないことを祈るのみ。

20度までもう一息

2022年3月24日(木)・快晴/最高気温19度

7時半起床。

昨夜はブリギッテがユリア宅に泊まったので1人での目覚め。ゆっくりとシャワーを浴び、朝食をとる。

天気が良いので今日も各部屋にモップ付きでロボット掃除機を掛ける。それが終わると特にすることもない。

今夜はコンサートがあるのでそれに備えて昼寝をしようと横になったが眠れなかった。それだけ先週末の疲れが取れて来たのだろう。

ブリギッテは17時近くの帰宅。少し休んでから18時半頃に家を出る。コンサートは20時から始まるのだが、コロナ禍の影響で入場するまでに時間が掛かる。

今夜のコンサートだが、わたしは少々集中力に欠けた感じがする。やはり昼寝はしたほうが良いようだ。22時過ぎの帰宅。

バイエルン放送交響楽団の定期演奏会(2)

2022年3月24日(木)

今シーズン二回目の定期演奏会

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最初の曲は初めて聴く。SF映画の音楽のように感じたけれど多分当たっていないだろう。

休憩後の “Ein Alpensinfonie” 以前このオーケストラで聴いた記憶があったので検索してみたらこのオーケストラの定期会員になって初めてのプログラムだった。あれから6年も経ったなんて。

BRSO 定期演奏会-I |  Mein dritter Blog

この曲は聴くたびにグイグイと引き込まれるところがあって嵌まるかもしれない。

バイエルン放送交響楽団の定期演奏会(ほぼ2年ぶり)

2022年2月17日(木)

ほぼ2年ぶりの定期演奏会。とにかく幸せな気分になった。

会場は以前の GASTEIG が使えなくなったので Isarphilhharmonie での演奏会。ここはわたしは初めてである。すでに暗くなってしまっていたので全体像が掴めないが,以前は変圧器の倉庫だったようだ。

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2027まではここでミュンヘンフィル、バイエルン放送交響楽団などの演奏会が行われるらしい。

今夜のプログラムのスクリーンショットである。

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この会場の音響はわたしにはなんとも言えないが,最初に感じた違和感はあっても、不満はなかった。ピアニストの Yuja Wang はかなり大胆なコスチュームで、出て来たときには「オオッ」と思ったが、彼女はスタイルも良いしあれでいいのではないか。充分に美しかったし演奏の邪魔にもならなかった。ブリギッテは同じ女性として大いに気に入ったようだ。

Carl Nielsen の Symphonie Nr.4 “Das Unauslöschliche” は音響を楽しめたけれど数回聴かないとわたしにはよくわからない曲。

iPhone 13 Pro Max 用のケース

2021年10月14日(木)・曇りときどき晴れ/最高気温12度

8時起床。

ブリギッテは昨夜遅く24時頃に帰宅。今朝の様子を見ると風邪がまだ良くなっていないようだ。

朝食のあとで久しぶりにホームセンターに行く。テラスの古い食卓の四本の足の下に敷く材料を求めにいったのだが,これというものは見つからず。

ついでに ALDI でクロワッサン、EDEKA でお寿司を買い、 Weißbier を2ケース買って帰宅。昨夜作った味噌汁が残っていたので、早速昼食とする。お寿司は以前よりはずいぶん改善されたが飯の量が多すぎる。

午後には昼寝をタップリと。

Amazonで注文しておいた iPhone 13 Pro Max 用のケースが届いたので装着してみる。SPIGEN の黒いケースも購入して使っていたのだが悪くない。しかしせっかく選んだ色(シエラブルー)が見えないのは残念。選んだのは立て掛けて使える構造になったもの。この色はブルーというよりもグレーに近いように見える。

ESR iPhone 13 Pro Max ケース 2021 メタルキックスタンドケース

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立て掛けられるこの機能を使うかどうかは分からない。

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夜は20時から恒例の卓球。今夜は参加者がわたしを入れて3人と少なかったけれど、集中的にボールを扱うという事になったのでわたしにとっては嬉しかった。

バイエルン放送交響楽団の定期公演 4/8

2020年3月5日(木)

今シーズン4回目の定期公演。マリス・ヤンソンスが亡くなってからの初めての定期公演である。オール ベートーベンプログラム。

始めて生で聴く「トリプルコンチェルト」はとても面白かった。休憩後に楽しみにしていた4番の交響曲はなんだか肩すかしを食った感じ。後に残るものがなかった。

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独日協会主催のコンサートを聴いた

2020年1月17日(金)・晴れ/最高気温12度

6時半起床。

昨夜も2度途中で目が覚めた。ブリギッテが10時から UNI があるのでいつもの時間に朝食。

わたしも10時過ぎに家を出てまずは眼鏡の Fielmann へ。ここであつらえた眼鏡の鼻パッドが、日本旅行中に紛失していた。それを修復して貰う。

そのあと ALDI に立ち寄り携帯のプリペイドカードを購入。そして Rosenheimerplatz のケバブ屋で昼食。これを食べるとミュンヘンに戻ってきたという感じになる。(笑)

午後になって強烈に眠くなってきたので昼寝。よく眠れた。

今日から10日間の予定で二人の孫を預かるので、昼寝のあとは住まいの掃除と片づけ。ちょうど良い機会なので懸案だった絨毯を洗濯して貰いに車で持っていく。

17時過ぎにユリアとヨハナ、ヨナスがやってきた。

わたしは独日協会主催のコンサートがあるので18時過ぎに家を出る。津軽三味線というので大いに興味を持って出掛けたのだが、ピアノと歌が入るコラボレーションだった。

スピーカーを通した音に最後まで馴染めずに21時過ぎに帰宅。わたしの耳には三人の出す音のバランスがもう一つ納得いかなかったのである。これはわたしの時差ボケのせいかもしれない。

旅の二日目・京都

2019年12月21日(土)・曇りときどき晴れ/最高気温11度

10時起床。

午前2時頃に一度目が覚め,そのあとしばらくしてまた寝付いたら目が覚めたのは9時50分だった。よく眠れて嬉しいけれど、これで時差ボケが治ったと思うのは気が早い。数年前にも同じようなことがあったことを思いだした。

朝食はホテル近くの牛丼屋「スキ屋」でとる。わたしは「焼き魚(鮭)定食」・390円、ブリギッテは「納豆定食」・330円をおいしく食べた。

焼き魚定食

食後にコーヒーを飲みたくなったのでそこから近いところにある「コメダ珈琲」でブレンドコーヒーを飲みホテルに戻る。急いで身支度を調えてから友人と約束した「ギアの公演」へとタクシーで移動。

この公演は内容も、小劇場内部の佇まいも,舞台機構、そして観客の反応も素晴らしいものだった。まさにプロの仕事。なんと言っても男性4人、女性1人の演技者たちが秀逸。それぞれの個性豊かな得意技の連発に感嘆!

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90分ほどの公演を満喫して、次に訪れたのは法然上人ゆかりの「知恩院」。友人のご両親が眠っているお寺で、彼女のお墓参りに付き合った。

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ここも一般の観光客では入れないところまで一緒に入れて貰い神妙に坊さんのお経を聞いて焼香してきた。宗教というものに距離を置いているわたしとしては微妙に違和感がある。

そのあと「八坂神社」の脇を通り過ぎて祇園へと徒歩で向かう。「花見小路」と呼ばれる通りを往復してから高島屋デパートまでそぞろ歩き、3階の喫茶店で日本茶(煎茶)を飲む。

会話が興に乗りあっという間に今夜の夕食を予約しておいた中華料理店「東華菜館・京都・本店」へ。

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そこで友人の家族と落ち合い総員5名で円形テーブルを囲む。伝統的な中華料理店らしい。味の方はミュンヘンの中華料理店とは比較にならないまでも、突き抜けておいしいというほどでも無かった。期待が大きすぎたかもしれない。

闘病中の友人の体調もあるので21時過ぎにお開きとしホテルに戻る。

バイエルン放送交響楽団の定期公演 2/8

2019年10月24日(木)

今シーズン二回目の定期演奏会を聴いた。ずいぶん前に届いたプログラム冊子ではブルックナーと載っているが、変更になったらしい。相変わらず顔色が青白くて健康状態が心配になるヤンソンス。

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今日のプログラムはやはり後半のショスタコーヴィチが面白かった。

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バレエ「コッペリア」を観た

2019年10月22日(火)・曇り/最高気温15度

またまたブリギッテの旧職場の女主人が行けなくなったので Nationaltheater  の切符が回ってきた。今日はバレエ・「コッペリア」である。

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このバレエは名前だけはさすがに知ってはいたが舞台を観るのは始めて。幕が開いて音楽が始まると「あれ? このメロディーはコッペリアのものだったのか」ということを知り自分の迂闊さを恥じた。

われわれの席の周りは子供達で一杯。付き添いの先生たちも4人ほどいたので聞いてみたら,この子供達はダッハウ (Dachau) にあるモンテソーリ学校 (Montessori Schule) の1年生〜3年生の生徒達で、Nationaltheater の企画で招待されたらしい。とても興味深いこと。

バレエの演出は全く古典的なものでバレエの楽しさを誰にも分からせるものだった。音楽も誰の耳にも馴染んだものなので今回の企画にはピッタリだった。

SOBR の新しいシーズン始まる

2019年9月26日(木)

今日から8回にわたるバイエルン放送交響楽団の定期公演が始まった。月日の流れは本当に速いものである。

今シーズンの皮切りはグスタフ・マーラーの「復活」

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この曲はわたしも何回かやったけれど、いろいろな要素が入っていてとても面白い。シーズンの幕開きにふさわしい選曲だった。

新しい生命の誕生

2019年9月14日(土)・晴れ/最高気温23度

8時起床。

昨夜眠る前には「カローラの出産は明後日の日曜日ぐらいになるかな」と話していたが、明け方5時過ぎにブリギッテに揺り起こされた。

誕生は午前1時24分で母子共に健康で安産であったという知らせに安心し、続いて眠ろうと思ったのだが、結局朝まで眠れなかった。起床してからも友人、知人に知らせたりしていて朝食は遅い時間となる。

お昼前に急に眠くなり一時間の昼寝。さすがにブリギッテも寝不足で疲れたらしく、わたしのあとに昼寝をしていた。

午後になってようやく体調が戻ってくる。今夜は GASTEIG でのコンサートもあるし、数日続いたウォーキングもこのへんで休みを入れた方が痛む左足には良いと思い、午後も家の中。

美容室に髪を切ってもらいにいったブリギッテを待って夕食。そのあと20時前に家を出て GASTEIG へ。7時半にはもう外が暗くなっていてなんだか寂しい。

今夜は GASTEIG の入り口で厳しいチェックがありバッグを開けて見せなくてはならなかった。「???」と思ったがどうやら今夜のオーケストラがイスラエル フィルハーモニックオーケストラなのでテロを心配してのことらしい。

会場に入ってからも舞台を背にしたボディーガードの屈強な男性2人が客席を見張っている。演奏会を聴きに行ってこんなのは初めての経験。幸い何事もなく終了し、帰宅は23時40分。

Zubin Mehta / イスラエル・フィルを聴く

2019年9月14日(土)

今夜は数年ぶりに Zubin Mehta の指揮姿を見た。ずいぶん足腰が弱っているということは聞いていた。登場は黒い杖をついて。足もとはかなりおぼつかない。

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前半は Ödön Pártos 作曲の短い曲。その後はベートーベンのピアノコンチェルト3番。ピアニストの Fazil Say はただ者ではないと思える。鬼才と言ってもいいかもしれない。こんなに起伏があってダイナミックレンジの広い引き込まれるようなピアノ演奏は初めて。

アンコールに弾いた現代曲は左手をピアノの中に突っ込んで弦を押さえたり。その響きが三味線の太棹を連想させて面白かった。

休憩後のベルリオーズはこのオーケストラと Zubin Mehta のお得意の曲目なのだろう。安定感のある演奏だった。聴く席によって違うのは承知だがこのオーケストラはザラザラした手触りの響きに感じた。反面、骨太な感じではある。嫌いではない。

今夜の Zubin Mehta は大サービスでアンコールに「カヴァレリア・ルスティカーナ」の間奏曲、そしてもう一曲はヨハン・シュトラウスのDie Fledermausからのポルカ。聴衆は大喜びで最後はスタンディング・オベーション。終演は23時だった。

今日も暑い!

2019年6月27日(木)・快晴/最高気温32度

6時半起床。

7時過ぎに出掛けるブリギッテを送り出してから朝食。そのあとでシャワーを浴び、今夜から泊まる義妹の息子のベッドを整え、洗濯が終わった衣類を庭に干し、Bio のお店に買い物に行く。それほど暑くない午前中にできるだけ用事を済ませておく。

ブリギッテは11時過ぎに1度帰宅して住まいの掃除をし、お茶漬けを食べ、午後一時過ぎにまた午後の講義へ。

わたしは甥子と一緒に昼食(ブリギッテが買ってきた Pizza)を食べたあと昼寝。1時間以上も眠った。

目が醒めてからカレーを作りにかかる。ブリギッテはまだ本調子ではないので甥子と一緒に簡単に食べられるものを準備した。彼は日本のカレーが大好きな男なので彼が来た時には大抵カレーを作る。

18時過ぎの Tram で Nationaltheater へ。演しものは Kirill Petrenko が振る「サロメ」。

とにかくトラムの車内が半端じゃない暑さ。とてもじゃないがネクタイなどしていられない。

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今日は Festspiele 初日なので玄関の階段には赤い絨毯が敷かれて、ちょっと華やかな感じ。

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今夜の席は BALKON の一列目だったので指揮者の動きがとてもよく見える。

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1幕もののオペラなので22時前には終了。帰宅しての Weißbier がおいしかった。

Festspiele 初日の SALOME を観た

今夜は Festspiele の初日を飾る SALOME 。思いがけなく切符を1枚だけいただいた。本来ならブリギッテが行くべきなのだが、お腹の調子がまだ悪いということでわたしが代行。

Festspiele 初日ということできちんとした服装をして行こうと思っていたが余りの暑さにネクタイは勘弁して貰う。それはわたしだけではなく平土間の席でもノーネクタイの男性が目立った。

オペラの感想だけれど、音楽面では完璧だった。サロメを演じたソプラノの独壇場。そのほかの歌手陣も文句のつけようがない。

陰翳の深いそれでいて滑らかなオーケストラ。ちょうどわたしの席からは Kirill Petrenko の指揮ぶりがよく見えた。時にハッとするアクセントの付け方など感心しきりだった。

演出、舞台装置はもう少し荒削りな刺々しさのあるものであって欲しかった。整いすぎて清潔感さえ感じさせる舞台でわたしにはちょっと物足りない。肩すかしを食った感じ。

終演後のカーテンコールでもほとんどブーの声は聞こえず、ブラボーが支配したが余り熱のこもったものではなかった。

営業的には2時間足らずの休憩なしのオペラを初日に持って来たというのはいかがなものか。せっかく高い料金を支払い、華やぎ、着飾って来た観客は幕間を楽しみにしている人もいるんじゃなかろうかと思うのである。こちらも肩すかしを食らった感じ。

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いなり寿司とオペラ

2019年6月12日(水)・曇り/最高気温19度

7時40分起床。

6時20分に1度目が覚めて食卓に来たら、すでにブリギッテが身支度を調えて食事中。「まだ、寝ててもいいんじゃない?」というお言葉に甘えてベッドに戻り一時間ほど眠った。

グッスリと眠ったせいか元気が出て昼食にいなり寿司を作っておいてあげようと、取りかかる。ついでにキュウリ、ニンジン、大根の浅漬けも作った。

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そのあと数日前から切れていた Weißbier を車で買いに行く。ブリギッテ用のノンアルコールのビールも購入。

昼食は12時半に友人と待ち合わせ久しぶりに金魚飯店へ。炒飯とサッパリとした野菜炒めを食べながら話が弾んだ。

そんなところに旧同僚の U さんから「今晩、オペラを観に来ませんか?」というお誘い。一も二もなくOKの返事をする。演しものは Lucia di Lammermoor。若い歌手たちが素晴らしいという。

15時頃に家に戻ってみるとブリギッテは12時までの UNI の講義を終わって帰宅していた。しかし昼食はメンザで食べてきたという。せっかく驚かせようと作ったのに残念。 WhatsApp で連絡すれば良かった。まあ、いなり寿司は夕食に食べればいい。

16時から再び講義のあるブリギッテとは18時半に劇場の楽屋口で待ち合わせる。そこで U さんに会いチケットを渡して貰う。彼はこのオペラに乗っていないのにわざわざ来てくれて感謝。

オペラの模様は別エントリにした。帰宅は22時40分。

Lucia di Lammermoor を観た

思いがけなく旧同僚の U さんからの突然のお誘いで観ることが出来た。

この演出は2015年1月29日に一度観ている。

Lucia di Lammermoor


舞台にカブリオレが出て来る演出はうっすらと憶えていたがその他は全く忘れている。余り好きな舞台ではない。

定年になって7年も経つので、今回は遠慮せずに思ったままを書いてみる。(年寄りの繰り言?)

歌い手はエドガルドを歌った Javier Camarena がピカイチだった。素晴らしく明るく輝きのある透明な声で力強さも兼ね備えたテノール。演技も悪くない。惜しむらくは容姿がもう一つ。

エンリーコを歌ったバリトン George Petean も健闘。

そして期待していたルチア役の Pretty Yende はこの役としてはごく平凡な歌唱。「昔は良かった!」という台詞は使いたくないけれど、今夜、この役に限っては Edita Gruberova の偉大さに思いを馳せた。

ひどかったのが Raimondo の Dario Russo で声は大きいのだが音程が全く定まらず、アンサンブルの場面で彼が入ってくると音楽がぶち壊しになった。演技も下手。この配役は疑問!

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バイエルン放送交響楽団の定期公演 8/8

2019年5月30日(木)

今シーズン最後の定期公演

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相変わらずかくしゃくとした姿の Herbert Blomstedt 氏を目にすることが出来て幸せだった。

今夜のプログラムは全てが素晴らしい演奏で大感激。シベリウスも面白かったが、わたしはやはりメンデルスゾーンに心を打たれた。1978年だったか次の年だったかに訪れた時のスコットランドの空気感が蘇ってきて、三楽章などは涙が流れそう。

休憩後に演奏された短い曲の作曲者 Wilhelm Stenhammar というのは始めて知った。あとで調べてみよう。

それにしても素晴らしいオーケストラである。来シーズンが楽しみ。

グルックのオペラ “Alceste” を観た

2019年5月29日(水)

グルックのオペラはこれまで観たこともやったこともなかったので興味津々で観た。

配役の中でわたしが知っているのはタイトルロールを歌った Dorothea Röschmann だけ。平土間の5列目で新しい眼鏡をかけてみると彼女も歳をとった。

ソロ歌手たちも合唱もオーケストラにも不満はなかったけれど 演出と Choreographie には疑問が残った。特に Choreographie はほとんどあらゆる場面で出てきてうるさいと感じた。わたしには歌の邪魔をしていると言っても言い過ぎではないレベルだった。残念。

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新しい眼鏡をかけてオペラを観る

2019年5月29日(水)・曇りときどき雨/最高気温14度

7時45分起床。

ブリギッテはすでに出掛けていて、シャワーを浴びたあとわたしひとりで朝食を済ませる。

昨夜 Fielmann から眼鏡が出来上がったというメールが来ていたので10時近くに家を出て受け取りに行く。その途中、クリーニング店に立ち寄りセーター3枚とYシャツ1枚を出す。

今回も眼鏡は保険が効くとかでタダ。かけてみるとクッキリとは見えるけれどちょっと度が強い感じがしないでもない。しかしこれはいつものことなのでそのうちに慣れるだろう。

そのあと MUJI まで足を延ばし Aktenordner (書類用ファイル)などを見て回る。「認知症セミナー」でいただいた資料などが溜まっていて今のうちに整理しておかないとあとで整理するのに困るのは必至だ。

帰宅してしばらくするとブリギッテが帰宅。一緒に昼食を食べたあと1時間の昼寝。ブリギッテは15時過ぎにまた UNI の講義を聴きに出掛けていった。

彼女とは劇場で落ち合う。今夜のオペラもブリギッテの元雇い主から回ってきた切符。“Alceste” というバロックオペラでギリシャ悲劇に題を取ったもの。

帰宅は22時40分頃。雨に会わずに済んで幸運だった。

バイエルン放送交響楽団の定期公演7回目

今夕も20時から GASTEIG での定期演奏会。

アルバン・ベルクのこの作品は多分聴いたことがないと思う。あえて予習をしないで出掛ける。

最初から最後まで曲の中に入り込めずに周りでウロチョロしている感じで終わってしまった。しかし、こんな機会でないと聴かないと思うのでこの曲と出会ったことには素直に感謝。

お目当てはマーラーの5番。

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これはオーケストラのうまさが光った。どんなにフォルテッシモになっても全体の音が潰れず、見通しの良い風景が見渡せる。わたしは若いホルン奏者のもたらす豊潤で揺るぎの無い音に酔った。

日本舞踊を観に行く

2019年5月7日(火)・晴れ/最高気温14度

8時起床。

昨夜からブリギッテに勧められていた体操教室への断りを貫き通す。昨日は Krankengymnastik で疲れたし、そのあと7Km のウォーキングもしている。自分の体調を考えて今日はそれをしない方が良いと判断しただけ。

彼女がひとりで出掛けた後ゆったりとシャワーを浴び、洗髪をする。

昼食には「スパゲッティ・ナポリタン」をクックパッドのレシピを参考にして作った。トマトケチャップにオタフクのお好み焼きソースを混ぜたソースが少し甘かったけれど、悪くはない。

そのあと1時間の昼寝。

午後は読みかけの電子本を読んだり。今夕は独日協会主催の日本舞踊の催しがあるので19時からの開演に間に合うように家を出る。

18時半からわれわれのアパートの住民総会があるのでブリギッテはそちらに出席。

公演は素敵なもので、日本の伝統的な踊り(例えば「老松」)など素晴らしかったが、個人的にはリストのピアノ曲「メフィスト・ワルツ」に振り付けた日本舞踊が面白かった。

公演のあと演者の皆さんを囲んでの食事会があったのでそれに参加して帰宅。久しぶりに遅い帰宅となった。

Wiener Symphoniker / Lahav Shani, Kit Armstrong を聴く

今夜は演奏会へ。明朝は白内障の手術があるのだが、まあ、いいか。^^;

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最初のリストの作品はシューマンの交響曲によく似た響き。先日読んだ本「巡り会う才能ー音楽家たちの1853年」を読んでいたのでこれまでとは違った聴き方が出来たのかも知れない。

このオーケストラはどの曲もなんだか平板に聞こえた。ピアニストの Kit Armstrong は舞台に出てきたとき、その幼い容姿にちょっと驚く。高校生かと思ったら26歳だそうだ。(笑) 今日のプログラムではこのモーツァルトが一番楽しめたかな。

ブラームスの三番は彼の他の交響曲に較べて聴いた回数が少ないからか「あれ?こんな曲だったかな」という思いがあった。

明日は早起きしなくてはならないので、アンコールを聴かずに会場をあとにした。

バイエルン放送交響楽団の定期公演6回目

今夜はオールベートーベン・プログラム。どちらも好きな曲なので大いに楽しめた。

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Leonias Kavakos が前半は弾き振り。この協奏曲の弾き振りというのは初めての体験だったので興味深かった。

七番の交響曲は最後に行くにしたがってかなりの盛り上がり。このオーケストラのしっかりした技量が感じられる。そして Kavakos のテンポは両曲ともに粘着性が感じられた。もう少し軽やかさがあった方がわたしは好き。

LA FANCIULLA DEL WEST (西部の娘) を観た

2019年3月19日(火)

プッチーニ作曲のこのオペラを観るのは始めて。今夜は新演出の2回目の公演。

このオペラはヨーロッパの劇場では余り上演される機会がない。題材がアメリカ・カリフォルニアを舞台としていることはそれほどの意味は持たないだろう。多分、女声が2人しか登場しないということもあるのかなぁ、と思ったり。それと典型的なアリアがソリストに与えられていないからかもしれない。

それはともかく、今夜の公演は高水準のソリスト陣が楽しませてくれた。特筆すべきはやはりミニーを歌ったソプラノの アニヤ・カンペ だった。プッチーニの厚いオーケストラの響きを突き抜けてクッキリ聞こえてくる声の強さもさることながら破綻のない声のフォルムと演技力がわたしをオペラの世界に没入させてくれた。

Jack Rance を歌った John Lundgren も素晴らしい響きのバリトン。彼が歌うもっと他の役も聴いてみたくなる。

Dick Johnson 役のテノール Brandon Jovanovich も立派な声で不満はないのだが高音にブッフォらしい色を感じたのがわたしとしてはもう一つだった。

第三幕で彼が歌う “Ch’ella mi creda libero e lontano” という短いアリアを聴いた時には自分の学生時代を思い出した。このアリアはとても短いものなのだが、最後に高音の「B」音が出て来る。それで、わたしの学生時代はこのアリアを歌って「わたしは高音の “B” もちゃんと出ますよ」というデモンストレーションに使っていた。(笑)

演出は決して奇をてらったものではなくプッチーニの音楽に沿った、観客を戸惑わせることのないオーソドックスなもの。個人の好みではあるが、わたしはこういう演出が好き。とても楽しい夕べだった。

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バイエルン放送交響楽団の定期公演 4/8 を聴いた

今夜は久しぶりで Bernard Haitink の指揮。プログラムはベートーベン。

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彼は気管支炎に掛かり、まだ充分に回復していないという医師の診断で前半のプログラムは若い指揮者が振った。この曲はわたしはまだ歌ったことがないし、ライブで聴くのもはじめて。新鮮だった。

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ハイティンクが振ったベートーベンの第九は淡々と進んで、わたしにはちょっと起伏に乏しいように感じた。バリトンソロは秀逸。Nationaltheater で歌ったイヤーゴも素晴らしい歌唱だったし、今が旬の歌手なのかもしれない。

オペラ「マルタ」を観た

わたしはこのオペラを観たこともなければ演じたこともない。わたしが Nationaltheater で歌っていた26年間、このオペラが掛かったことはなかった。

ただ、このオペラの中でライオネルという役が歌うアリアはテノールの定番で,
学生時代に勉強したことはある。

それと「庭の千草」としてよく知られているアイルランドの歌「夏の名残のばら」(The Last Rose of Summer) がオペラの中で歌われることぐらいを知識としては知っていた。

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どうしてこのオペラが Nationaltheater で上演されていないのかを、舞台を観ながら考えていた。スメタナの「売られた花嫁」が上演されているのなら「マルタ」がそうでないのはどうしてなんだろう? その時その時の劇場支配人のポリシーなのだろうか。

確かに音楽的にはこれといって光る部分はないように思う。かなりオペレッタ寄りの作品といっても良い。今夜の聴衆はかなり熱烈なブラボーを送っていたけれど、そういう層の聴衆に向けられた作品なのかも。

今夜のソリストの中では主役の2人がやはり舞台を支えていた。その他のソリスト達は聴いていて時に気恥ずかしさを感じて舞台から眼をそらせることが数度。^^;

それと今夜の指揮者のテンポにはときおり違和感を感じた。例えばライオネルを歌ったテノールはスピントで高音も安定し、とても良いと思った。それだけに彼の歌うアリアはもう少し叙情的でタップリしたテンポで歌わせてあげたかった。

そして一番安定していて楽しく聴けたのは「合唱」だった。(^_^)

ROLIOT の演出はときおり「クスッ」と笑えるところもあったけれど、大団円の数分間はこれぞ ROLIOT という感じで「ああ、面白かった!」と聴衆に感じさせるものだった。このへんはちょっとあざといけれど流石。

ブラームスを聴いてきた

この切符は先月、友人から引き取ったもの。その時には眼の手術日が11月12日と決まっていたのだが、5日もすれば元に戻っているだろうと楽観していた。

しかし今日の時点で、手術した眼の中の気泡はまだ消えていない。ブリギッテに横について貰って歩かなかったらちょっと無理だったかもしれない。^^;

しばらく振りの Sächsische Staatskapelle Dresden で、指揮者のブロムシュテットとピアニストのアンスネスはライブで聴くのは初めて。この2人はウェブ上でも高評価なので楽しみにしていた。

今日の席は GASTEIG の最上階の最後尾の前の列。しかし視界は良好。急角度のために前の席に座った人の頭が視界を妨げるということがないのは吉。しかし今夜はまだ右眼がよく見えていないので階段を上り下りするのはちょっと怖かった。

舞台から飛んでくる音も想像していた以上にクリアで一音一音が快く聞こえる。しかし休憩後の交響曲一番の時に気がついた。よく言われる「定在波」らしきものが何度かわたしの耳には聞こえてきたのである。

演奏はじつに立派なもの。ピアニストのアンスネスは想像して以上に骨格のしっかりしたつぶ立ちの良い音で、テクニックも万全。また機会があったら聴いてみたい人である。

指揮者のブロムシュテットも年齢(91歳)を感じさせない若々しさ。舞台への出入りの際の歩行も全く年齢を感じさせない。出てきた音楽は贅肉のない筋肉質のもの。いいものを聴かせて貰った。

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バイエルン放送交響楽団の定期公演 2/8 を聴いた

2018年11月1日(木)・曇り一時晴れ/最高気温15度

8時半起床。

気持ちの良い眠りだった。今日の予定は二つで13時に友人夫妻と会食。そして夜は バイエルン放送交響楽団の定期公演 2/8 である。

昨日アンナから今日の朝食に招かれたのだが、先約があったのでわたしは断った。遅い朝食のあと13時からの昼食は辛い。その間、午前中は溜まっていたアイロン掛けを済ませる。

友人夫婦と13時に市内(Tal)にある Schneider Weißbier のお店で落ち合って昼食(Schweinebraten + Weißbier)。15時頃に帰宅して昼寝を45分間。

夜は20時から GASTEIG での定期公演を聴く。

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指揮するはずだったヤンソンスが病気療養中のため代役が立った。替わった指揮者はともかく、バイオリン協奏曲のソロを弾いた Leonidas Kavakos は素晴らしかった。音の粒は立っているし、ピアニッシモも美しく、それ以上にテクニックの華麗さは特筆もの。世界は広い!

聴く前は「春の祭典」を楽しみにして出掛けたのだったが、ショスタコービッチに今日はしびれて帰宅。大いに満足して家に着いたのは22時半。これから荷造りをして明朝は早起きしなくては。

河村尚子さんのピアノを聴いた

2018年10月21日(日)・晴れ/最高気温13度

7時半起床。

今朝は約5時頃にブリギッテが一泊泊まりの旅に出発することになっていた。いつものわたしならこの時間には眼が覚めているはずが、目を覚ましたのは5時11分!すでに彼女は出発したあと。アルアルである。(-_-;)

それから二度寝をして目を覚ましてから一人で朝食をとる。今日は日曜日なので特別することもない。日中は誰に妨げられることもなくゆったりと過ごすことが出来た。

夕方17時から河村尚子さんの演奏会に出掛ける。以下がそのプログラム。

Chopin und die Polen seiner Zeit

Frédéric Chopin:24 Preludes op.28
Introduction et Polonaise brillante für Violoncello und Klavier, op.3
Sonate für Klavier und Violoncello op.65

Hisako Kawamura, Klabier
Uli Witteler, Violoncello
Michael Atzinger, Rezitation

河村尚子さんのピアノをきくのは今日が初めて。テクニックもしっかりしているし、音も美しい。ピアニッシモの表現も素晴らしかった。彼女の将来がどのように展開していくのか楽しみである。