2021年8月26日(木)・雨ときどき曇り/最高気温17度
7時半起床。
どうやら昨夜の疲れは残っていない。朝食のあと、10時15分に切符を取ってあった Semperoper の内部見学に出掛ける。しかしホテルを出た途端にかなり激しい雨が降り始める。Marienbrücke を渡るときには強風も吹き始めて差していた傘がキノコになりそう。
しかし対岸について Semperoper に着く頃には雨も上がる。見学を先導してくれた女性は慣れているのかテキパキととても分かりやすく説明してくれた。
説明してくれるあらゆる部分で私の頭の中ではミュンヘンの Nationaltheater と比較していた。第二次大戦で爆撃を受けて破壊されたという点でも同じである。Nationaltheater に較べて規模は少し小さいけれど細部まで神経の行き届いた設計は観るに値する。
エレガントな膨らみを持った正面の中心から左右に流れる線の美しさがこの劇場を唯一無二の建築物にしている。
1時間ほどの内容の濃い案内が終わって外に出、近くにある Café Kreutzkamm に入りコーヒーとケーキを食べる。 Café Kreutzkamm はドレスデンが本店である。
午後3時にブリギッテはまたミュラー氏と約束していた。それまでの時間を Neue Grünes Gewölbe を観ることにする。ここは工芸品の粋を集めた作品が揃っていて,それを間近に観ることが出来、圧倒された。
昨日見学した Grünes Gewölbe の棚にはどころどころ空白の棚があったけれど、それらはこの新しい Grünes Gewölbe に移されたそうである。
確かにここにある繊細を極めた工芸品の素晴らしさは近距離で観なくては理解できない。昨日より根を詰めて見て回ったせいか、とても疲れて足も棒のようになる。
いったんホテルに戻ることにしたのだが、今回も Augustbrücke を渡るときに強風と雨に会う。川面には強風が吹くものなのだろうか。ホテルに戻り文字通りベッドに倒れ込み30分ほど横になる。
ブリギッテがミュラー氏のためにとミュンヘンから持って来た資料がとても重いので、ホテルにタクシーを呼んで出掛ける。今回は私は同席しなくてもいいので、その帰り道にちょっとした買い物をして帰ホテル。
途中に Japanisches Palais という立派な建物があって、今回は気になっていた。
もしかすると日本の陶器類が展示されているのかもと思って立ち寄るがそうではなかった。ホテルの自室に戻って、今度は本格的に身体を休める。
ミュラー氏との仕事が終わったブリギッテから電話連絡があり Hauptstrasse の入り口で待ち合わせる。そこでミュラー氏と最後の挨拶。また会う機会があるだろうか。
ちょうど夕食の時間だったからまた一昨日食事をした Am Thor で食べてから帰ホテル。