ちょっと暑い

9月3日(火)・晴れ/最高気温25度

6時半起床。今朝はブリギッテに起こされた。 ALDI で買わなくてはならないものがあるので一緒に来て欲しいと昨夜頼まれていたのをすっかり忘れていた。そそくさと朝食をとったあと彼女に付き合って買い物へ。

今日は8時半から植木を植えて貰うよう管理人さんに頼んでいたのでそれまでに帰宅出来るかちょっと心配だった。しかしわたしが帰宅して5分後に彼たちが到着。良かった。

思いのほかに短い時間で作業が終わったので、それからウォーキングに出掛けた。今日は久しぶりに明るい光に溢れたちょっと暑いくらいの気候。ここしばらくは曇り空のウォーキングに慣れていたので身体がついていかないのか疲れた。途中にあったベンチに腰を掛けて5分ほど休憩したあとまた歩きだして13869歩・120分のウォーキングを完了する。

シャワーを浴びたあとすぐにベッドに潜り込んで1時間の昼寝。これはとても気持ちよく眠れて起きたときにはスッキリ。しばらく家事をしたあと庭の芝刈りをする。これも短時間で終了したので草花に水やり。これで今日1日の作業も終わり。

6時近くになって夕日を浴びながらテラスに座って Weißbier を楽しむ。7時頃にお腹を空かしてブリギッテが帰宅。日曜日に彼女が作った「ピーマンの挽肉詰め」が残っていたので冷凍のご飯を解凍し夕食とする。8時過ぎに空が暗くなってから家に入る。

週間天気予報を見ると9月10日までの1週間は今日のような良い天気が続くようだ。

10歳ーその3

こんな事を書きながらじつはわたしも過去に似たようなことを末娘にしている。それは娘がまだ11歳にならない1997年の夏のことだった。11歳からは航空運賃が大人並みになるからである。

東京に数日滞在している間にどうしても秋葉原は1度訪れておきたかった。しかし10歳の娘連れでは行動範囲が狭まるし何軒も廻れない。

そこで秋葉原駅の改札口を出てすぐ左にあったバーガーを売る店に入りハンバーガーとフライドポテトを娘にあてがい「パパは1時間で戻ってくるからここに座って食べていなさい」と言いおいて電気店巡りを始めた。

1時間あとに戻ってみると娘の前にはまだフライドポテトが残っていて「なんだ、食べなかったの、おいしくない?」と訊いたら目に涙を浮かべながら「パパが戻ってくるかどうか不安で喉を通らなかったし、わたしフライドポテトはあまり好きじゃないの」と言われてさすがのわたしも自責と後悔の念に駆られた。そのとき末娘はまったく日本語を解しないし話せなかった。なんという父親だったんだろう。

日本に戻って妻にその話がばれ、キツイおしかりを受けたのは、今では自業自得だと思っている。そのあと故郷に帰ってそこで急性肝炎を発症しドイツに戻るまで寝込んでしまったのはその罰が当たったのかもしれない。あの夏も日本は強烈に暑かった。

10歳ーその2

その話を聞いてわたしもその男の子ぐらいの年齢の時に似たような経験をしたことを思いだした。

1度定年になった父がそのあとの職場として通っていたのは隣町だった。あるときその会社の運動会があって珍しく父が10歳ぐらいのわたしを連れていってくれた。あとから考えるとわたしの同伴はどうも母の命令だったようだ。

しかし運動会が終わっていざ帰ろうとしたら父が「俺はちょっと用事があるからお前1人で帰れるな?」と言う。気の弱いわたしはあいまいな返事をして父と別れたが、本当は自分がどこに居るのかもわからなかった。

どうにかこうにかわたしは家にたどり着いたのだったがその途中の経過は全く記憶に無い。ただもの凄く心細かったのをいまでも思い出す。

今思うに父は職場の仲間と飲む約束をしてしまい、子供のわたしが邪魔になったのに違いない。父のその時の気持ちも今のわたしには良くわかるのである。そしてきっとその晩は母にこっぴどく叱られたと思う。(笑)

10歳ーその1

昨夕ブリギッテは帰宅後すぐに週1度の体操へ出掛けて行った。8時頃には終わるのだがその頃に電話があり「いま、迷子の男の子の世話をしているから少し遅くなります」という知らせ。彼女は帰宅してからその内容を話してくれた。

彼女が体操を終わって出てくると10〜11歳ぐらいの男の子が「ぼく、自分が今どこに居るかもわからない。Eierwiese まで行きたいんだけれどそこはここから遠いの?」と話しかけてきた。子供の足でそこまで行くのはちょっと距離があるので「どうしたの?」と訊いたら友だち3人で遊んでいて喧嘩になり友だち2人は彼を残してどこかへ行ってしまったらしい。

今の時期、午後8時というとミュンヘンはもうすでに暗い。頼りなさそうでまつげの長い可愛い男の子1人では最近の世情を考えるとなにかと物騒である。ブリギッテが「わたしの携帯を使って家に電話しなさい」と言っても「そんなことをしたらお母さんに叱られる」と断るので、「そんなことは絶対にないから。お母さんは心配してるよ」と言い聞かせて電話をさせた。

彼のお母さんは驚いて迎えに来ると言う。やはり心配していたようだった。ブリギッテは彼をお母さんと打ち合わせた待ち合わせ場所まで車で連れて行ってお母さんの到着を待った。その間彼と会話をしたのだが、
「世界で一番優しくて大好きな両親なんだ。もうしばらく怒られるようなことをしていなかったのに、今日は絶対に叱られるだろうなぁ」としょげかえっている。その様子がとても可愛らしかったそうだ。

待っていたお母さんはブリギッテへのお礼にワインを一本持って駆けつけ一件落着となった。