オルデンブルグ・義父を見舞う

7月9日(水)・曇りときどき雨/最高気温26度

7時起床。6時過ぎに目が覚めてトイレに起きたあとまた眠ってしまったらしい。ホテルの外は霧雨のような感じ。ブリギッテの話では北ドイツの夏はこんなものだとか。

ホテルの食堂で簡単なバイキング形式の朝食をとる。ここはオルデンブルグの町から車で10分ほど走った郊外にある小さなホテルだが一泊80€とリーズナブルなわりには部屋の作り、清潔感、朝食の内容も悪くない。車で動くならこういう選択肢も生まれてくる。朝食のテーブルを見ていると出張で泊まっているという感じのビジネスマンが多かった。

朝食を済ませてから義母をピックアップして義父の入院している病院へ。彼は Intensivstation(集中治療室)に入っていてわれわれが行ったときには車椅子に座っていた。久しぶりに見るとその面変わりの激しさにちょっと息をのむ。人生の終局への階段をまた一段下ったように感じた。ここで今週末に予定されていた彼達夫婦の「ダイヤモンド婚パーティ」は不可能だと確信する。

どうも最近は親戚、友人、知人の死去が続いていて、それは自然なことなのだと理解はしていてもなにか腹立たしい。悲しみよりも腹立たしさを強く感じるのはどうしてなのだろう。自分でも不思議な感情だと思う。

2時間あまり病室に居て、わたしはほとんど口を挟まずただ傍観、傍聴していただけだったけれど異常に疲れた。帰途ブリギッテに付き合ってスーパーマーケットに立ち寄り買い物。義母と3人の昼食を取ったあとは居間の椅子で寝入ってしまった。

午後から気晴らしに Schloßgarten を抜けてオルデンブルグの町まで歩こうと思い出掛けたら途中でもの凄い風雨に遭遇。10分ほど歩いた地点から引き返してきたときには文字通り全身ずぶ濡れ。ジットリと水を吸ったジーンズと靴下を乾燥機で乾かして貰う。

夕食はまた義母と3人で済まし、すっかり疲れ切ったブリギッテとホテルに引き上げた。22時からワールドカップのもう一つの準決勝オランダ対アルゼンチンの試合を見る。

今夜の試合は双方とも攻めあぐんでいて90分では勝負がつかず延長戦にもつれ込んだ。もう、眠気の限界なので寝る。