日本で観た展覧会

今回の日本滞在中には8つの展覧会を観ることができた。

1.安田靫彦展(4月17日)
2.黒田清輝展(4月19日)
3.北大路魯山人展(4月20日)
4.奥村土牛展(4月23日)
5.土門拳展(4月29日)
6.吉田晴弥展(5月2日)
7.根付けと提げ物展(5月5日)
8.広重ビビッド展(5月6日)

どれもが素晴らしい展覧会で大いに楽しめた。同時期に開かれていた「カラヴァッジョ展」や「伊藤若冲展」のような長蛇の列に並ばなくてはならない展覧会は意識して避けた。

それでも入場してみるとイラッとしたことが二、三の展覧会場であった。原因は2人連れ、時には3人連れのおばちゃん達。このおばちゃん達はひとつひとつの絵の前に固まったままなかなか動かない。さすがに大声で会話することはないのだが、聞こえてくるのはお決まりの「素晴らしいわね〜」に始まって各人がどこかで仕入れてきたうんちくの数々。

おばちゃん連れはひと組では無いから列がなかなか進まない。わたしはそのおばちゃん達を通り越して一通り観て回り、また最初に戻りおばちゃん達のせいで観られなかった作品を観て回るということをした。大体3回ほどこれを繰り返すと全ての作品を見ることが出来る。

展覧会ってひとりひとりが楽しむものだと思う。会場入り口までは友だちと一緒に来ても会場の中では単独行動をとって、作品への感想などは会場を出たあと仲間同士で楽しんで貰えないものかと思う。無理かな。

生存証明書

5月19日(木)・雨/最高気温13度

6時45分起床。ベッドの中からでも雨音が聞こえる。それが一日中続いたうえに肌寒いままで夜を迎えた。

わたしが日本に行って留守している間に年金支給のための Lebensbesheinigung (生存証明書)を提出してくださいという文書が届いていた。これは死亡したのにそれを届けずにその関係者が年金を受け続けるのを防ぐためだろうと思う。

文書には銀行などでも証明してくれるという事が書いてあったので近くの Stadtsparkasse に行ってみた。だが、窓口の女性が頼りなくて奥に引っ込んだままなかなか戻ってこない。ようやく戻ってきたと思ったら 8.5€ 掛かります、という。それに納得できなかったので断って帰宅した。

そこで直接、当の Bayerische Versorgungskammer に雨の中を出掛けてみた。 Max-Weber-Platz から劇場までの途中にその建物はある。しかし、行ってみるとしばらく前に Bayerische Versicherungskammer と Bayerische Versorgungskammer とは別の建物になったという。ガックリとして雨の降りしきる中をいったん帰宅。

昼食には昨夜のカレーを食べ、そのあと昼寝。冷たい雨の中を歩き回ったのでかなり疲れていた。目が醒めてから今度は車で Bayerische Versorgungskammer のある Arabellastr.31 へと向かう。ここでようやく埒があいて用件が終了。

帰宅してからアップし残していた日本滞在中の日記を片づけ、そしてこれも中断していた洗濯物のアイロン掛けをする。

夕食は手抜きで山形でいただいたこんにゃく料理の詰め合わせと豆腐の味噌汁で済ませる。明日からお天気は上向きになり週末にかけては晴れるようである。