今回の日本滞在中には8つの展覧会を観ることができた。
1.安田靫彦展(4月17日)
2.黒田清輝展(4月19日)
3.北大路魯山人展(4月20日)
4.奥村土牛展(4月23日)
5.土門拳展(4月29日)
6.吉田晴弥展(5月2日)
7.根付けと提げ物展(5月5日)
8.広重ビビッド展(5月6日)
どれもが素晴らしい展覧会で大いに楽しめた。同時期に開かれていた「カラヴァッジョ展」や「伊藤若冲展」のような長蛇の列に並ばなくてはならない展覧会は意識して避けた。
それでも入場してみるとイラッとしたことが二、三の展覧会場であった。原因は2人連れ、時には3人連れのおばちゃん達。このおばちゃん達はひとつひとつの絵の前に固まったままなかなか動かない。さすがに大声で会話することはないのだが、聞こえてくるのはお決まりの「素晴らしいわね〜」に始まって各人がどこかで仕入れてきたうんちくの数々。
おばちゃん連れはひと組では無いから列がなかなか進まない。わたしはそのおばちゃん達を通り越して一通り観て回り、また最初に戻りおばちゃん達のせいで観られなかった作品を観て回るということをした。大体3回ほどこれを繰り返すと全ての作品を見ることが出来る。
展覧会ってひとりひとりが楽しむものだと思う。会場入り口までは友だちと一緒に来ても会場の中では単独行動をとって、作品への感想などは会場を出たあと仲間同士で楽しんで貰えないものかと思う。無理かな。