« 激辛ラーメンと MacBook Air | Main | 「ホヴァンシチナ」の三回目(今シリーズ最後) »

2008年02月27日

末娘と日本語学習

末娘は2年ほど前から Volkshochschule の日本語コースに通い続けている。昨年の暮れに受けた日本語能力認定試験の合格結果が昨日届いた。

image 末娘のカローラは何ごともいったん始めると根気よく続ける性格で,日本語もある日突然習いたいと言い出し,ミュンヘン市の主催する Volkshochschule に通い始めた。これは土曜日だけの授業で、午前9時から1時頃まで集中的に行っている。アビトゥーア(Abitur)の年の忙しいときでも、感心にそれを休むことはなかった。

昨年暮れに Stuttgart で行われた認定試験を受けると言いだしてアビトゥーア(Abitur)が終わってから,本格的に準備し始めていたようである。今回はその甲斐あって合格ということで本人もホッとしているようだ。しかし成績の内容についてはちょっと不満足で、もっと高い点数で合格したかったと欲張りなことを言っている。

この「四級合格」というのがどんなものかというと,わたしの見るところでは日本の小学一年生くらいのレベルだろう。ひらがな、カタカナ,は間違いなく読めるし書ける。読み書きできる漢字は100個ぐらいなものだろうか。一番難しそうなのはやはり「て、に、を、は」と文章の言い回しのようだ。

彼女がここまで続けられたのは自分の意志ももちろんあるだろうが,やはり良い先生についたのが一番の原因だと思う。彼はわたしと同年輩の、日体大を出た男性で,わたしは一度会っただけなのだが,なかなか面白い人である。毎回、彼が自分で作ったプリントを宿題に持たしてくれるのだが,カタカナの練習のプリントの中に「インポ」という単語があって吹き出してしまったことがある。

わたしに手伝ってあげることといっても,宿題のプリントに目を通してやることぐらい。彼女とは出来るだけ日本語で会話をするように努めているが,これが思ったより難しい。これはやってみた人でないとなかなか理解できないと思う。一年ぐらい日本に放り出してやれば,きっとすごい勢いで話しだすとは思うのだが。