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2008年07月03日

ゴミ箱

Web 上で時々見かける、ドイツはゴミの処理が優れているという話。わざわざドイツまでそれを確かめに来る研究者もいるようだが、わたしはいつも「本当にそうなの?」という疑問を持っている。

そういう私も長年ドイツに住んでしまっているので、日本の事情を良く知らない。去年故郷に帰って姉のもとで数日厄介になったのだが、その時感じたのは部分的には日本の方がきちんとしているのではないだろうか、という事だった。

ゴミを出す時の、普通のゴミ、古紙、生ゴミなどの仕分けは、日本の家庭の方がしっかりと守られているような気がする。姉の家などでも「明日は生ゴミを出す日だから」と、その前日にきちんと袋に入れて準備していた。

ドイツの国政上(連邦制)、ゴミ処理の仕方も各州によってずいぶん異なる事が考えられる。加えて、同じ州であっても各都市・村によっても又違うだろうと思う。今日は私が住んでいるアパートの状況を書いているのだが、これがドイツのゴミ処理法だとは思わない方が良い。

image image image わたしのアパートには15世帯が住んでいる。この15世帯が使うゴミ箱は左の写真のようになっていて、大きな2つのゴミ箱(140 x 90 x 90) cmと3つの Bio 用ゴミ箱 (100 x 60x 60)cm から構成されている。大きな2つのゴミ箱は一つが普通のゴミ、もう一つは古紙専用。Bio 用ゴミ箱は庭の掃除で出る木の葉や、枯れ葉などが主。これを毎週一回ずつ回収車が集めにくる。

このゴミ箱の種類と数であるが、どれを何個にするかというのはアパート共同体とミュンヘン市との契約で決めるらしい。緑の多いアパートだったら Bio 用ゴミ箱をもう一つ余分に、というようなことも出来るようである。そしてそれによる金額も違ってくるわけだ。それを決めるのは年に1、2回ある管理会社の主催する集まりで居住者が相談して決める。

image わたしはかなりいい加減な性格なので、白状するとこの「仕分け」を完全に守っているわけではない。例えば、魚料理を食べたあとなどは小さなビニール袋に骨や皮の残骸を入れて普通ゴミとして大きな普通のゴミ箱の方に投げ込んでしまう。これが正しいのか間違っているのかは自分でもわからない。(汗) 

image 台所から出る生ゴミ(野菜の切り端やお茶の葉、コーヒーの粉など)は、わが家の場合、庭の片隅に堆肥(たいひ)箱を置いて、そこに入れるようにしている。これはある期間寝かせておくと良い有機肥料になるそうである。