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2011年10月02日

日本公演が終わった

日曜日・曇り / 最高気温20度
7時半起床。いよいよ日本公演の最後の日となった。今週の後半はさすがに疲れたけれど、風邪も引かずに元気で仕事を終わることが出来たのは幸せ。明朝は8時半にバスで出発ということで今夜の内に荷造りを終わっておかなくてはならない。

今週に入ってから眠るときには冷房を切っているのだが、昨夜は暑苦しく感じて夜中に眼が覚めてしまった。いつもの時間に起床してから身支度を調えて朝食へ。そのあと部屋に戻って旅行カバンの荷造りを始めた。思っていたほど重くなくてひとつは20Kg、もうひとつは14Kg だったので充分余裕がある。

今回はわたしにとって最後の日本公演でもあるので、しっかりしたオーディオ・アンプを買って帰るつもりにしていた。少々値が張るのだが、クレジットカードで払うつもりだった。

秋葉原の「テレオン」というお店でそれを梱包して貰い、そのために買ったカートに乗っけてさあ支払いということになったのだが、なんとわたしのクレジットカードがある限度までしか支払ってくれない。マスターカードとヴィザカードの両方を試してみたのだが同じだった。秋葉原ではカード絡みの犯罪が多いので外国発行のカードには制約があるらしい。いろいろと試行錯誤してみたのだが楽屋入りの時間がだんだん迫ってくるので、今回はまあ、これも運命だろうと泣く泣く諦めた。

意気消沈して秋葉原の駅に向かっている時に、アンプが駄目なら、欲しいと思っていた STAX のイヤースピーカーを買っていこうというアイデアが湧いてきた。わたしは近年聴力が落ちているのを自覚しているので、これからは質の良いイヤフォンを使う機会が多くなると思うのだ。そこで9月始めに試聴したときに好感を持ったSRS-4170 真空管式ドライバーユニットを購入。気分良くNHKホールへと向かった。

今日は午後3時から" Lohengrin "の公演である。わたしにとって今回の日本公演最後の日である。いつもの通りに始まったのだが、さすがに2幕を迎える頃に疲れを感じた。その前に朝10時にホテルを出て秋葉原で買い物をして昼食も食べなかったのだからそれも無理のないことだ。休憩時に甘いアイスクリームを食べたらまた元気が出た。

無事に公演が終わり、楽屋口で待っていてくれた友人夫妻と短い挨拶を交わしてNHKホールの玄関口へ。九州からオペラを観るために上京した音大時代の級友と待ち合わせ、一緒に原宿の駅までお話しをしながら歩いた。彼女は昨夜のRoberto Devereuxも聴いてくれたのだが、とても楽しめて九州から出てきた甲斐があったと喜んでいた。

ホテルの近くにあるレストランで合唱の打ち上げがあるというので出掛けて行った。しかし別々のテーブル席に座るようになっていて出席者も思ったほど多くなかったから、早々に引き上げてくる。

長かった日本滞在も終わる。強烈な台風に見舞われはしたが、ほぼひと月の間、ほとんど雨らしい雨には遭わなかった。旅行者にとってはとても恵まれた幸運な毎日だった。なによりも健康でわが家に戻れるのが嬉しい。