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2006年08月29日

カーナビを使ってみて

8月27日からトスカーナで夏休みを過ごしている。カーナビがどんなものかを知るために義母が購入したものを借りてきた。その感想である。最初に断っておくがまだ3日ほどしか使っていないので、この感想はまた変わるかもしれない。

結論から言うと、現在の値段なら(大体200〜500€)これは買っても惜しくない便利な器機である。こういう器機を買うことには厳しいブリギッテが「買いましょうか」というほどである。わが家はカローラが免許を取ってまだ3ヶ月にもならないので、彼女が運転して出掛けたときなどはやはり帰ってくるまで心配なものである。このカーナビによって少しでも運転の煩雑さが軽減されるのなら、安い買い物であるということが出来る。

とにかく、われわれの現在いるトスカーナというのは、どこへ行くにも曲がりくねった田舎道の連続で、地図を見てもなかなかすぐに道筋が頭の中に入ってこない。今日はシエーナ (Siena) という美しい街へ出掛けたのだが、地図を開くことなしに、目的地をインプットしただけで出発した。分岐点が近づくと大体250mほど前から女性の声でアナウンスが始まり、その30mほど手前で(右へ曲がれ、とか左へ曲がれ)とか教えてくれる。

時々、標識と違う道を教えてくれてこちらを不安にさせてくれるが、どうやらそれは設定の違いによって異なる道を選んでいるらしい。このカーナビの場合には「最短距離」か「最短時間」かのどちらかを選ぶことになっている。優れているのはそういう地点でカーナビが示した道を違う道を選んだ場合でも、そこからまた最適な道を計算して提示してくれることである。

まだ、この器機について納得いかない点もある。それは、目的地(道路名や広場名)ではなく目的対象物(劇場とか美術館)をインプットしてもそれを捜せないことがあること。ミュンヘン市の場合には例えば Nationaltheater とインプットしただけでは捜してくれなかった。これもインプットの仕方があるのかもしれないが説明書を読んでもそこまでは書いてない。

今回の使用で一番気に入ったのは、これを使用することによって車中での夫婦喧嘩がなくなったこと。先にも書いたように、もし間違った道を選んだとしても、そこからまた最良の道を捜し出してくれるから(それも優しい女性の声で)責任のなすり合いで喧嘩をすることがなくなったのである。ウ〜ン、これはやはり買いか。(笑)