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2007年04月12日

「カルメン」の一回目

久し振りのカルメン。今日と明後日の2回の公演である。開演前に聴衆に向けてなにやら劇場側からのアナウンスがあったけれど、どういう内容だったかは聞き取れなかった。

今日の公演はいかにもレパートリー劇場の通常公演という感じだった。ソリスト陣もドン・ホセ役の Marcus Haddock は別にして、総じて小粒という感じ。カルメン役の Elena Maximova もちょっと食い足りなかった。どこかで見た顔だと思ったら先ごろの「リゴレット」でマッダレーナの役を歌った人。

今日わたしが一番感心したのは指揮者のConstantinos Carydis 。オーケストラをかなり強力にコントロールして、これまでのカルメンのようなうるささを感じさせなかった。歌手が歌う重要なポイントではオーケストラの音量を思い切って下げさせ、歌を浮かび上がらせていた。きっとオーケストラとの練習量なども充分ではなかったはずだが、それにもかかわらず立派だった。棒のテクニックも柔軟でありながらダイナミックで、今後が楽しみな人である。

Musikalische Leitung: Constantinos Carydis
Nach einer Produktion von: Lina Wertmüller
Bühne und Kostüme: Enrico Job
Licht: Franco Marri
Chöre: Andrés Máspero

Zuniga: Steven Humes
Moralès: Nikolay Borchev
Don José: Marcus Haddock
Escamillo: Teddy Tahu Rhodes
Dancairo: Christian Rieger
Remendado: Ulrich Reß
Frasquita: Brigitte Jäger
Mercédès: Daniela Sindram
Carmen: Elena Maximova
Micaela: Aga Mikolaj

Das Bayerische Staatsorchester
Der Chor der Bayerischen Staatsoper

Carmen から2007年4月12日に引用