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2007年05月12日

ドイツテレコムのストライキ

今、ドイツではドイツテレコムのストライキが大きなニュースとなっている。金曜日(昨日)には一万一千人以上のドイツテレコム従業員がストライキに突入した。これは12年前に私企業になって以来初めてのストライキで、来週はこれ以上のものになることが予想される。(今日の SüddeutscheZeitung より)

先ごろドイツテレコムの新しい社長となったオーバーマン(Obermann) 氏が、毎月数千人の単位で顧客を失っている現状に対して、サービス部門を切り離して別会社に売り渡し、5万人の社員をリストラする案を打ち出した。そして、そのサービス部門においてはこれまでより少ない給料で、これまでより長時間の就業時間を要求している。
別会社といってもどうやら子会社 (Tochtergesellschaft) のことで名称は T-Service となるらしい。

またオーバーマン氏は次のような開き直りとも、脅しとも受け取れるコメントを残している。

「わたしは現在のドイツテレコムの現状ー毎月数千人の単位で契約解除者を出しているーを考えると夜も眠れない状態である。そして、この窮状を打開するにはこれに替わる方法はないという結論に達した。労使一体となって競争力のある会社に立て直すことに関しては、労働組合連合 ver.di といつでも話し合いに応ずる」

     

「われわれはストライキに対して出来る限りの対応策を準備をし、顧客がストライキに影響されることがないように準備を整えた。従業員の怒りはよくわかる。わたしにとってもこの決定は心痛むことであって、わたしに対する不満も理解している。

これまでもドイツ在住の日本人の方々のブログ上で、ドイツテレコムのサービスに対する怒りと失望のエントリを読む事がたびたびあった。今日は小林章のドイツ日記さんのエントリ テレコムとの戦い そして テレコムとの戦い・その2 を読んでいて「ああ、またか!」という思いにとらわれた。何だかその昔の「国鉄」の末期症状を思い出す。幸いというべきか、わが家は昨年の暮れにドイツテレコムを見限り、 Arcor という会社と電話とDSLの契約をしている。