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2007年05月28日

イヤースピーカーを久し振りに使ってみる

久し振りにオーディオ (Audio) がテーマ。先日から気になっていたことを午前中にやってみた。もう20年前ぐらいに購入した STAX のコンデンサー型イヤースピーカーを再び装置に組み入れてみたのである。

image それは STAX 社の SRD-7/MK2 + SR αPro という組み合わせ。学生の頃に良く通った秋葉原のオーディオ店で一度聴いて、その音が忘れられずに、日本から持ってきていただいたものだった。しばらく使っていたのだが、次第にイヤースピーカは使わなくなっていった。その頃はまだ娘達も小さくて、15畳ほどもある部屋を1人で使うことが出来たから、スピーカーで大音量で聴けたのが第一の理由。第二の理由は、この機種がスピーカーとメインアンプの間に入れて使うというコンセプトにあった。その頃はピュア・オーディオと言ったと思うのだが、結線などは出来るだけ短く太い線で、器機なども間に余計なものは入れない方が音が良くなる、という説が支配していたのである。

娘達が大きくなり自分たちの部屋を欲しがるようになるとその部屋からわたしは追い出されることになる。(泣)オーディオ装置も現在の居間に置くより仕方がなくなった。5人家族、それも小さな娘達3人の家族が利用する居間というのは、ご想像できると思うが、落ち着いて音楽を聴けるという環境にはほど遠い。わたしのオーディオ装置から出てくる音楽も童謡などが多くなってくるし、わたしもその頃は合唱団に入り毎日を忙しくしていた頃だから、それほど残念にも思わずにオーディオから遠ざかっていった。

それから10数年の時間が過ぎ去り、ふと気がつくとわが家は今、3人家族となっている。末娘のカローラ自身もフルートを吹くし、18歳を過ぎてわたしのオーディオ装置で良く音楽を聴いているのを見かけるようになった。彼女の聴く音楽もクラシックが圧倒的に多い。わたしもそろそろオーディオに回帰できる環境が近づいたのかも知れない。そう思って何度か居間に落ち着いて座って音楽を聴こうとしたのだが、思わぬ伏兵がいた。(汗)

image それはこのセキセイインコである。わたしがオーディオから何か音楽を流すと、こいつが一緒に歌い出すのである。(汗) セキセイインコの「チチチチッ」という甲高い声は、音楽を聴こうとするわたしの気持ちを萎えさせるに充分な音量としつこさを持っている。そして、こいつには叱ってもまったく効果がないと来ている。これは弱った。

そこで思いだしたのが袋に入れて本棚の奥にしまい込んであったイヤースピーカーである。相変わらずアンプとスピーカーの間に差し込む形が気になったのだが、とにかく試してみる。結線して音を出してみると記憶の彼方にあった音よりは鮮明でなかなか楽しめる。わたしの耳も最近は劣化しているようだから、かえってこういう形で音楽を聴く方がクッキリと細部まで聴き取れて良いのかも知れない。なによりも、セキセイインコの鳴き声に悩まされないだけでも嬉しい。(^_^)

今度日本に帰ることがあったら、秋葉原に出向いて STAX の現行品を試聴してこようと思う。もしかしたらアッと驚くほどの相違を味わえるかも知れない。ちなみに、わたしが現在使っているスピーカーも静電型[Acoustat-Spectra 22]である。静電型の音が好きなのだ。