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2008年01月28日

"Nabucco" の Premiere

Premiere である。これと言った舞台上の事故もなく無事に終了。ゲネラルプローベとの間が2日間あったので、いつものように一気呵成に盛り上がるという雰囲気ではなかったが、逆に落ち着いた空気の漂う Premiere だった。

ソリスト陣の中ではやはり Maria Guleghina が群を抜いていた。強靱な声なのでツボに嵌れば圧倒的な印象を聴衆に与えることが出来る。現在の彼女の声と今回の Abigaille の役はまさにそれに値するものだった。意外だったのは弱音部もかなり聴かせるな、と感じたこと。でも先回も書いたように、この人のスタイルだと歌手生命はそんなに長くは続かないと思う。今の旬の時に聴いておくべき歌手だろう。

その他ではタイトルロールを歌った Paolo Gavanelli がやはり大健闘。しかし今夜の彼は声に少し疲れが見えていたような気がする。もう少し艶のある声のバリトンだと思うのだが。Zaccaria 役を歌ったバス歌手 Giacomo Prestia は少し風気味だったようだが無難にこなしていた。

そして、今夜一番の拍手を貰ったのは合唱だった。例の有名な "Va pensiero..." のおかげもあるだろう。(^_^;) ということは作曲者 G.Verdi への拍手ということでもある。Nabuccoでビデオフィルムを見ることが出来ます。これは練習の時に撮影したものらしくFenena 役はカバーの歌手で、今夜歌った Daniela Sindram ではありません。

Musikalische Leitung: Paolo Carignani
Inszenierung, Bühne und Kostüme: Yannis Kokkos
Licht: Michael Bauer
Chöre: Andrés Máspero
Dramaturgie: Anne Blancard-Kokkos

Nabucco: Paolo Gavanelli
Ismaele: Aleksandrs Antonenko
Zaccaria: Giacomo Prestia
Abigaille: Maria Guleghina
Fenena: Daniela Sindram
Il Gran Sacerdote: Andreas Kohn
Abdallo: Kevin Conners
Anna: Lana Kos

Das Bayerische Staatsorchester
Der Chor der Bayerischen Staatsoper

Nabucco から2008年1月28日に引用