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2008年10月06日

Macbeth の2回目

2回目の公演。今日からの聴衆の反応が今回の演出と演奏に対する正直なものとなる。今夜は客席の空気感と拍手,特に終演後のそれに気をつけてみた。

マキシミリアン通りに面した劇場の壁にはその時に話題性のあるオペラの大きな写真が数枚飾られるのだが,その中の数枚はわたしにとっても初めてのものである。今回の演出家はたとえ練習中でもスタッフ以外の人を観客席から閉め出していたから,これまでのように自分の出番でないところの場を見ることができなかった。大なり小なり,芝居畑から演出家が来た場合にはこういうことがある。彼達は周囲の雑音にものすごく神経質なのだ。こういう演出家もたまには新鮮なアクセントとなって良いとわたしは思う。

今夜は Macbeth 夫人役が Nadja Michael からTatiana Serjan 替わった。前者は Premiere の前から体調が悪かったらしく,オーケストラ付きの Hauptprobe には参加しなかったし,Generalprobe も最初の方は歌ったがあとは力を抜いていた。Premiere の時にはきちんと歌っていたがやはり無理していたのだろう。急遽、舞台に上がったTatiana Serjan はかなり好感が持てた。

さて,観客の反応だが,Premiere の時よりも温度の高い拍手が飛び交っていて,このプロダクションが失敗ではなかったことを証明していた。しかし、これはオーケストラ、指揮者,歌手たちの力によるもので決して演出の勝利ではないと思うのだが。

Besetzung

Musikalische Nicola Luisotti
Regie: Martin Kusej
Bühne: Martin Zehetgruber
Kostüme: Werner Fritz
Licht: Reinhard Traub
Chöre: Andrés Máspero
Dramaturgie: Sebastian Huber / Olaf A. Schmitt

Macbeth: Zeljko Lucic
Banco: Roberto Scandiuzzi
Lady Macbeth: Tatiana Serjan
Dama di Lady: Macbeth Lana Kos
Macduff: Dimitri Pittas
Malcolm: Fabrizio Mercurio
Arzt: Steven Humes
Diener. Rüdiger Trebes
Mörder: Christian Rieger
Erscheinung 1: Igor Bakan
Erscheinung 2: Tölzer Knabenchor
Erscheinung 3: Armin Gramer

Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper

Macbeth から2008年10月6日に引用