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2008年12月13日

若い同僚の演奏会

土曜日・曇り / 外気温2度
7時起床。午後からは半日休日となったがそれまではしっかりとプローベが入っていた。夜は同僚の若いバリトンの Liederlabend へ。

一時間半の舞台稽古で、客席に向かって傾斜のついた舞台に立っていたからか、終わってから腰が重苦しい感じがする。気をつけなくては。

image 今週末、また "PABLO" がわが家にやってきた。彼は3日ほど前に去勢手術を受けて、その傷跡を噛んだりしないように首のところに輪っかを付けられている。ちょっとかわいそう。飼い主のご主人の方は去勢に反対だったが、奥さんの意志が通って手術となったらしい。わたしが飼い主だったら、同じ男性としてやはり心情的に手術に反対すると思う。(^_^;)

午後2時に劇場斜め向かいの事務所に立ち寄って、 "PABLO" を連れて帰ったのだが、私も疲れていたのでソファの上で30分ほど仮眠をとった。目が覚めると外はもう薄暗い。それから25分くらいの散歩に連れ出す。

夜は合唱団の同僚が歌う「冬の旅」の演奏会へ。会場は München 郊外の教会。彼はたぶん合唱団の中で一番若い男だが、声も音楽もなかなか良いものを持っている。最近のオペラではちょっとしたソロも任されるようになっている。 München の合唱団にいれば安定した生活は得られるけれど、若いんだからソロの道に進んだ方が良いのでは、とわたしなどは思うけれど、その辺の選択は人それぞれだから何とも言えない。

ついさっき、演奏会から戻った。わたしが期待していたものとはちょっと開きがあって、少し失望した。時に素晴らしい声を聴かせてくれたのだが、全体を通してみるとやはり弱い。ピアノ伴奏が良くなかったのは可哀想だった。ひとつだけうらやましいと思ったのは、歌詞を忘れるのではないかという不安感が彼からは感じられなかった点。自分の国の言葉で歌えるというのはやはり強い。いろいろと考えさせられた演奏会。