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2009年05月16日

老化の実感

ここ数ヶ月の間に2度ほど、テーブルの上に並んだワイングラスや食器を倒してしまうということを経験した。そのときには気にもとめなかったのだが、ポッドキャストを聴いていて、それが老化現象であることを知る。

それは5月11日にオン・エアされた 大竹まこと ゴールデンラジオ!「オープニング」の開始後8分30秒あたりから始まる、阿川佐和子氏との会話からだった。

阿川佐和子氏 :最近、手先が老化したという実感があるんです。瓶の蓋を開ける時に必ずといっていいほど蓋を下に落としてしまうし、アクセサリをつけようとするとホックを中々とめられない。

大竹まこと氏:食卓の上には醤油差しやらなにやらいろいろな食器が並んでいるのだが、自分が欲しいと思う食器に一直線に手が伸びてしまい、自分とその間にある食器を倒してしまうことが多くなってきた。

これですよ、これ! と思わず心の中で相づちを打ってしまった。

これこそが老化現象なんだそうである。自分の脳でとらえている距離感に身体が追従していかなくなっているということらしい。この説明を聞いてなるほど!と思った。

わかってみれば防止法は簡単で、自分が感じている距離感よりも余裕を持って目的物に手を伸ばせばいいということになる。老いのやってくるのは防げないのだから、それに順応していけばいいのだと考えたら心が楽になった。(^_^)

おおかたの人の実感によると、老いの節目というのは5年ごとに訪れるという。してみると厄年とか還暦とかいうのは人間の生理を知り尽くした賢明な知恵だということなのだろう。