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2011年01月14日

" Lohengrin "の通し稽古があった

金曜日・晴れ / 外気温10度
6時半起床。昨日は一日中降り続いた雨だったが、今日は朝からちょっと青空が見える天気。午前中に1時間の音楽稽古。間に5時間をおいて16時から" Lohengrin "の通し稽古があった。しばらく振りに長いオペラだ。

一昨日からのダブルパンチ(電話回線、インターネットの不通、ウォッシュレットの故障)のダメージをまだ引きずっていて朝は6時前に眼が覚めてしまった。歳をとるごとにこういうちょっとしたことで滅入ってしまうことが多い。ついこの間までは 「な〜に、命まで取られるってものじゃなし」と笑い飛ばしていられたのに。これからは些細なことでも意識して明るい方向に気分転換を図らなくてはと思う。

10時から暖房器のメーター計測に人が来るのだが、わたしは仕事でいないから上の階に住む人に我が家の鍵を渡してお願いしておいた。この計測はほんの5分ほどで済んでしまうのだが、そんな短い時間でも他人が家の中に入ってくると思うと恥ずかしいところを見せたくないと思い、掃除機をかけたりきちんと片付けたり、やはり気を遣う。(笑)

午前中のプローベは本来なら明日、土曜日の午前中に予定されていたものだが、明日の午後が半日休暇なので合唱指揮者が明日をまるまる休日にしようと気を利かせ、今日に移したものである。90人以上の団員がいるからこういうときには「もう予定を組んでしまっているから」とか反対する同僚もいるのだけれど、多数決で決まった。

プローベは昨夜の舞台稽古で合唱指揮者が気づいた部分を練習して1時間で終了。そのあと Conrad に立ち寄り予備の乾電池を購入。ついでに SANYO/eneloop の4本入りパックも買ってきた。家に帰り着き、またまた Vodafone に電話をし、結局来週火曜日の午前中にドイツ・テレコムから技術者が来て壁の電話差し込み口を検査して貰うことになった。やれやれ。遅い昼食を取った後、少し休んでから16時開始の通し稽古へ出掛ける。

通し稽古は衣装やメーキャップを付けなくてもよかった分だけ楽だったがそれでもやはり長いオペラだ。4時に始まって終わったのが9時過ぎ。今日は" Lohengrin "のタイトルロールを歌う Ben Heppner の誕生日だったそうだ。彼については前の演出で歌ったのを記憶しているがその時には輝かしい声と包容力のある歌唱が好印象として残っている。あれから10年ぐらいの時が過ぎているが、さて明後日の本番ではどうだろう。今夜のプローベでは少し歳月を感じさせられたが......。

今回の" Lohengrin "ではエルザを歌う Elza van den Heever が注目を浴びるかもしれない。かなり強靱な、美しい声のソプラノで笑顔が愛らしい。それと、近くで見ていて驚いたのはこの人、目を潤ませたり涙をこぼしたりを自由にコントロールできるようだ。俳優ならそういう人がいるだろうが、オペラの場合には涙がこぼれたりすると歌えないと思うのだが。(^_^;) まあ、とにかく明後日の本番が楽しみである。