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2011年02月01日

厳寒の中の葬儀

火曜日・曇り / 最高気温マイナス5度
7時20分起床。今日は今年一番の寒さを体感した。マイナス6度の中を3時間半震え続けた一日。

長女が1歳の時に大手術をした時にとてもお世話になった親戚の叔父さんが84歳でなくなった。彼はドイツ小児外科医師会の会長を務めた人で、彼の助けがなかったら長女はその時に死んでいたはずである。なので、今日のお葬式にはどうしても出たいと思っていた。わたしとブリギッテ、そしてその当人の長女も参列した。

あいにく午前中のプローベが10時45分から入っていたが、それには前半だけ出席してすぐに教会に駆けつけた。12時半から Obermenzing の教会で彼のためのミサがあったのである。しかしこの教会が寒かった。暖房は入っていたのかもしれないが、とにかく身体の芯まで寒さが突き刺さる。

それが終わって、車で10分ほど走ったところにある墓地 Westfriedhof に向かい、2時からそこの Aussegnungshalle (日本でいう斎場だろうか)で棺桶に入った彼と最後のお別れの式があった。ここがまた教会以上の寒さ。ドーム状になった天井のどこかが開いていたのかときどき風が舞い込んでくる。じっと座っている身にはかなりこたえた。84歳で死んだ叔父さんの関係者だから参列者も殆どが高齢者であるので,この人達の健康が心配になってしまった。

ようやく式次第が終了して、次はそこから叔父さんの墓地まで棺桶を乗せた車のあとについて歩いた。周りは勿論一面の雪である。墓地までの距離がけっこう長くて10分は優に歩いた。棺桶を収める時にまた牧師のセレモニーがあり、そのあと参列者が1人ずつ花を投げ入れ小さなシャベルで砂を棺桶の上にかぶせて頭を垂れる。かなりの数の参列者だったからわたしの番が回ってくるまでまた10分ほど待たなくてはならなかった。すべてが終わって近くに予約されていたレストランに入った時は午後4時15分前。

わたしは熱い紅茶とケーキを腹に入れただけで最寄りの地下鉄の駅まで歩いた。劇場に着いたのは4時50分。かろうじて間に合った。

夕方のプローベは "Carmen" で明日それを振る指揮者の Ettinger が合唱練習室に来た。1時間で終わり、そのあとは Tram の連絡がスムーズだったから7時半過ぎに帰宅することが出来た。

身体を動かせない状態でじっとしている時のマイナス6度というのはかなりのものだということを今日は体験した。今日は早寝しようと思う。