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2011年04月13日

ミュンヘン→パリ

水曜日・曇り / 最高気温16度
6時起床。今日はミュンヘンからパリへの移動日。ミュンヘンの朝はまるで冬に戻ったかのように寒い。パリに着いた時には薄っすらと太陽の光が漏れていたのでホッとする。ホテルに一旦落ち着いてから午後はパリの街を歩いた。

今朝は6次きっかりにiPhoneの目覚ましをセットしておいた。皮肉なことにこういう時に限ってぐっすりと眠れて目覚ましのマリンバの音が鳴った時には何事かと驚いたほど。普通でも6時近辺に自然に目が覚めることは多い。しかし、目覚まし時計で強制的に起こされるというのはかなり不快感があることに改めて気がついた。

8時半に Marstallplatz でバスに乗車するので7時半すぎに家を出る。この日はブリギッテも出社前に片づける用事があるとかで一緒に家を出る。この時間のミュンヘンはまた冬に戻ったかのような寒さ。空港に着いて飛行機の座席に座るまではしっかりしていたのだが、そのあとはいつ飛行機が飛び立ったのかもわからないほどにグッスリと眠ってしまった。

パリに着いてみると薄っすらと光が漏れていてミュンヘンほどは寒くない。今日は移動日という事で午後から練習も入っていないから部屋割りが終わって荷物を解いてからすぐに街に飛び出した。2晩泊まったホテルはLe Méridien Etoile

2日ほど前にインターネットで検索して置いたホテル近くのレストランの場所をまず確かめておく。そのあとそこから歩いて オルセー美術館 へ。往路はぼんやりとしか道筋を把握していなかったのでかなり長く感じた。歩数にして約1万歩である。凱旋門まで出てそこからシャンゼリゼ通りをコンコルド広場まで歩き、そこから右に折れてセーヌ川を横切りまた左へ折れて500mくらい歩いたところがオルセー美術館。

image わたしが到着した時はちょうど午後4時。6時まで開館しているのでなんとかめぼしいものは見れるだろうと思ったらかなりの人が並んでいる。一瞬やめようかと思ったがここをやめたからといって別の目的地があるわけではない。結局15分ほど並んで入場した。数日前から MANET の特別展 をやっていたのでそちらを優先して見ることにした。入場料は7.5ユーロ。

この特別展は充実していた。これだけ多くの MANET の作品が集まる機会は滅多にないのではないか。それにしても精力的な創作活動だったようだ。天才というのは多作でなくてはならないとも言えるようだ。結局6時には追い出されるようにして美術館を後にしなくてはならなかった。

帰路も同じ道筋を歩いたが、今度は距離を知っているからかそれ程遠いとも感じなかった。お目当てのレストラン les Fougères には19時すぎに到着。そこでメニューを注文。ワインは白と赤とを料理に合わせてグラスに一杯ずつ。期待していたほど美味しいとは思わなかった。わたしには素材をいじくり過ぎているような気がする。手を加えても良いから「ああ、この料理の素材はあれだな」とわかるくらいでないとやり過ぎだろう。テーブル席は25席はほどのこじんまりとしたお店だが3人の給仕人が立ち働いていてその点はきびきびとしたサービスが気持ちよかった。

ホテルに戻ってきた時に歩数計は2万歩をさしていた。部屋に入りバスタブに熱めの湯を張りのんびりと体をほぐす。心配していた花粉症は全くなくなりはしないけれどミュンヘンにいる時よりも楽である。パリでは白樺の木を見なかったからきっとそのせいだろう。