ひさしぶりにCD購入

水曜日・曇り / 最高気温6度

7時起床。わたしが起きたときにはブリギッテはすでにシャワーを浴び、身支度を調えて朝食の準備も終わっていた。お客も既にテープルに着いていてわたしが一番遅かった。(汗) ブリギッテはいつも通りに8時過ぎに出勤。そのあとお客が11時半頃に出発するまで、お話をしたりトスカーナでの写真を見て貰ったりして過ごす。わたしは今日はなんの予定もないので気分的にゆったり。お客が部屋の中から寒そうに曇った空を見上げて「ミュンヘンの冬はいつもこんな感じなんですか?」と訊ねられたのが印象的だった。

ひとりになってからしばらくして簡単な昼食を採る。そして用事を作って街へ出掛けることにした。昨日街に出たときに目に止まったCDを買うため。買おうかどうしようかひと晩考えたのだがやはり欲しいという結論が出たのだ。(笑) ボックスものが二つでその一つは“60 Jahre Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks” の7枚組でもうひとつは “60 Jahre Münchner Rundfunkorchester-Great Singers Live” の6枚組。

これだけのために街へ出たのはここ数日満足に歩いていないという欲求不満もあったので、帰りは Wettersteinplatz からわが家まで歩き通した。それでも4992歩・44分でしかない。どんよりと曇った肌寒い日だったけれども歩き始めて20分ほどしたらコートを脱がざるをえないほどに身体がポカポカしてきた。やはり歩くというのは素晴らしい。

帰宅して紅茶を入れてからまずは “60 Jahre Münchner Rundfunkorchester-Great Singers Live” の中からミレッラ・フレーニの1枚を取り出して聴き始めた。彼女はわたしが音大で勉強していた頃から一番好きなソプラノ歌手であったし、ミュンヘンの舞台でも彼女の足もと50cmのところでリューのアリアを聴き(ポネル演出)思わず涙がこぼれそうになったこともあったりして思い入れのある人。ここしばらく鳴らさなかったような音量で彼女の決してきつさの感じられない豊潤な歌唱を浴びるように堪能した。1980年代のライブ録音で帯域には若干の狭さも感じられたがそんな事はどうでも良くなるほど素晴らしい!心の襞をかきむしられるような感情の揺れを体験出来る、わたしにとっては数少ない歌手である。この1枚だけでも買って良かったと思えた幸せな午後のひととき。(^_^)

ブリギッテは2日前の夕方、演奏会へ行く途中の路上で自転車事故に遭った女性を助けた。ブリギッテの目の前で自転車に乗った女性が転倒して頭と肩を打ったのだそうだ。ブリギッテはすぐに救急車に電話をし、自分の着ていたコートを出血している頭の下に敷いて枕がわりにし、救急隊員の到着を待った。そのために切符を購入していた演奏会には行けずじまいだった。コートにしみ込んだ血液は最初は水で(これが大事らしい)それから数回洗濯機で洗って元通りの状態に戻った。この方法はインターネットで調べた Tips で見つけたそうである。今夕は退社後、その女性の入院している病院にお花を持ってお見舞いしてくるということで帰宅が遅くなった。