妻の習性

数日前からわが家のトースターが片面しか焼けないという故障が続いている。たいして高いものではないからこの際新しいトースターを買おうと話をしていた。

ブリギッテはわたしが以前 BALMUDA The Toaster のアイデアが素晴らしいのでそれが欲しいけれどドイツではまだ売っていないと彼女に話したのを憶えていたようだ。(下の写真)(http://tinyurl.com/ybrp85ap)
BALMUDA

ところが土曜日にハイキングのあとで介護婦さんのPCの件で SATURN に出掛けた彼女が持ち帰ったものは BALMUDA The Toaster とは似て非なるもの。普通のトーストとグリルがおかしな具合にコンビネーションされた中途半端なものだった。(下の写真)Toaster
わたしを驚かせて喜ばせようと思っての行動なのはわかるのだが、思わず不機嫌になってしまった。今思うと大人げない!^^;

毎日使う道具は自分の気に入ったものを、というわたしのこだわりをなかなか理解してもらえない。まあ、わたしの気に入るものは高価な製品になってしまうのだが・・・。

しかし今回はわたしにとって幸運なことに、試運転してみるとトースター機能がまったく作動しなかった。横のレバーを下げてもスイッチが入らないのだ。初期不良ということで即・返品となった。(^_^)

じつは今までに同じようなケースが2件ほどある。ひとつは掃除機ロボット。わたしは日本滞在中も家電量販店で見て回り、買うならロボット掃除機 ルンバ と決めていた。

ところが数年前(2013年)のクリスマスに嬉しそうにプレゼントしてくれたのはサムソンのロボット掃除機。 FRITZ という名前を付けてなんとか愛情を持って使おうとしているが、今でも心のどこかに引っかかりを持ちながら使用中だ。

次はつい最近の話。日本から9月13日に帰宅してみたら台所にデーンとなにやら大きな不細工な台所器具が置いてある。油を使わないで揚げ物が出来る調理器具である。これもずいぶん前にブリギッテには話したことがあった。しかしわたしの頭の中にあったのはフィリップス製のノンフライヤープラスという製品。(下の写真) 動画が You Tube に上がっている。(https://youtu.be/tgt3uESXLpc)
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しかしブリギッテが買ってきたのは Aicok Heißluftfritteuse というものだった。(下の写真) フィリップスの製品と同じようにデカイ!

AICOK

フィリップスの製品は家電店で直に見たらその大きさが想像以上だった。わが家の台所は食卓から丸見えなので最小限の器具しか置きたくない。そこでわたしは心の中で却下して一件落着。すっかり忘れていたものだった。それが突然、台所に鎮座しているなんて横から辻斬りに襲われたようなものだ。(大げさ)

これにはクレームを付けて現在はシンクの下に収まっている。必要なときだけ出して使うということで歩み寄り、双方納得。

考えてみるとドイツは日本よりもプレゼントをしたりされたりという頻度が多いように思える。誕生日やクリスマスが間近に迫ってくるといつものことながら「何をプレゼントしようか」のアイデアが湧かない窮地に陥る。いざというときに困らないためには、普段から心のどこかでいつも相手の喜びそうなものは何か、にアンテナを張っていなくてはならない。

いつもは気をつけているのだけれど、わたしはなにかの拍子に 「あの製品はユニークでいいね」とか言ってしまっているのだろう。それを彼女は聞き流している風を装いながら内心「しめた!」と思っているに違いない。やはり「おしゃべり」は良くない。

それにしても彼女が買ってくるものが、わたしの想定しているものよりいつもかなり安いのはいただけない。「安物買いの銭失い」ということわざは真理である。

ドイツの老人たち

もう数年前になるが、妻と一緒に日本に帰国したときに彼女が面白いことを言っていたのを思いだした。

その時われわれは日本滞在のほとんどの部分を東京、京都といった都会で過ごしたのだったが、彼女の印象では 「日本では外を歩いている老人が少ないわね」ということだった。そういわれて思い返してみると確かに東京などでは杖をついて歩いているお年寄りはあまり見なかったような気がする。

しかしドイツは全くそんなことはなく朝夕の通勤時間を除けばかなりの老人が街中を歩いている。中には写真のように杖をついている人たちもいるがそれでも時にはうるさいくらいに元気である。(^_^;)

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新しい iPad を手にしてからブリギッテはどこへ行くにもそれを持っていくのだが、今日は Tram の停車場で彼女が撮したスナップ写真を見せてくれた。。2人の老女の声高な開けっぴろげな会話が聞こえてくるようななんともいい写真である。2人とも足が弱っているのだろうか杖を持ってはいるがなかなかどうして迫力満点である。

白髪の女性が持っている黒いビニール袋にはなんと “Madonna” という文字が!これに気がついたとき、わたしはたまらず吹き出してしまった。

それでも女性に較べたら街を歩いている男性の老人は少ない。女性の方が元気だというのは万国共通なのだろう。わたしは80歳、90歳になっても元気で街を歩けるような年寄りになりたい。(^_^)

妻と iPad

今年の3月なかば、妻の誕生祝いにと新しく出たばかりの iPad をプレゼントした。それから一ヶ月を過ぎて彼女がそれをどのように活用しているかをレポートする。

わたしは iPad が彼女の生活スタイルにはピッタリ来るだろうとは予測はしていた。わたしがプレゼントすると言うと彼女はあまり乗り気ではなかったのだが 「通勤途中に Tram の中で新聞を広げることなしに読めるよ」と理由付けをして納得させた。しかしこれほどまでに彼女の生活に密着するとは想像していなかった。

いざ、自分で手にとって使い始めてみると iPad は実にすんなりと彼女の日常に溶け込んでいった。誰かが書いていたが 「スルリと生活の中に入り込んでしまった」 のである。彼女はこれまでも iMac には親しんでいたし iPod Touch も使っていたから操作に関しては殆どわたしが説明することはなかった。

それからは朝、眼が覚めるとベッドの中で既に iPad をいじってメールをチェックしている。朝食のテーブルに着いてもその横には iPad が鎮座していて彼女はなにやらメモをしている。時にわたしが話しかけても生返事が返ってくる始末。「以前は食卓でわたしが MacBook Pro 15 をいじっていると、さんざん文句を言ってたのはどなたでしたっけ?」と冷やかすと 「あなたは遊びでいじっていたけれど、わたしは今日中にやらなくてはならない生活の事柄をメモしているんです」という答えが返ってくる。(笑)

そんなわけで彼女の手から iPad が離れるのは眠っているときとシャワーを浴びているときと庭仕事をしているときぐらいである。台所に立っているときにはインターネットで捜したレシピを表示させて調理台の上に置いてあるし、もちろんトイレに入るときには必ず持っていく。(^_^;)

どうして iPad がこのようにすんなりと彼女の生活に入り込んでしまったのかだが、それにはいろいろな理由があるだろう。わたしに考えるられるのは大きさが手頃であること、反応が速いこと、そして画面が美しいことだ。とりわけキビキビした動作は特筆すべきもので短気な彼女を怒らせることもない。


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結婚式ではドイツの習慣として花嫁の父がスピーチをするのが普通である。わたしも今回はがんばったのだが、お客を前にさすがに1人でドイツ語で挨拶するのは気が重く、わたしが前半、ブリギッテが後半を担当した。わたしはもちろんスピーチの内容を紙に印刷し、それを見ながら話したのだが、ブリギッテはなんと iPad の中に挨拶文を入れておき、それを手にして結婚式の挨拶をした!自分の娘の結婚式の挨拶を iPad を使ってやる母親というのも珍しいのではなかろうか。

わたしがこれまで iPad を自分用に買わなかったのは MacBook Pro 15 との使い分けが出来るかどうか自分でも分からなかったから。しかし iPad はそういう性格のものではないようだということに気がついて、今はわたし自身、自分用に iPad を買おうかなと考えないでもない。しかし6月に行われる WWDC 2012 では何か素敵な新しいものが出そうな噂。それを待ってからでも遅くはないと思っている。