ちょっと疲れ気味

1月24日(日)・曇り/最高気温7度

8時半起床。今日は11時からミュンヘン日本人会の新年会が開かれる。昨日までは参加することにしていたのだが、昨夜の誕生祝いのあと急に疲れを感じたので今日は身体を休ませることにした。

新年会に出席するとなると、いつもの義母をまじえてのブランチの時間も繰り上がるわけで、なんだかせわしないと思ったのもその理由のひとつだ。そういうわけで今朝は思い切り朝寝。

ブランチを終わったあと12時頃から猛烈な眠気に襲われてベッドに入り1時間の昼寝。これで生き返った。(笑)

午後はのんびりと過ごしていたが夕食の準備を始めた5時過ぎにブリギッテの雇い主から電話がかかってきて、今夜のオーケストラコンサートに行けないかという打診。彼達夫婦も急に行けなくなったようだ。演奏会の開始時間は7時半ということだったので間に合いそう。

それから急いで身支度を調え、まずは切符を受け取りに行く。そのあと Rosenheimerplatz の近くに駐車したのが1時間15分前の6時15分。タップリ時間があるので小さなタイ料理店で軽く食事。30分前には余裕を持って演奏会場にいた。演奏会は別エントリにする。

演奏会が終わったのは9時50分頃で、帰宅したのは10時20分。車で行ったから肉体的にはとても楽だった。

結果的に今日は日本人会の新年会に出なくて正解だった。

ヒラリー・ハーンとウィーン交響楽団による演奏会

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Hilary Hahn, Violine
Wiener Symphoniker
Leitung: Lahav Shani
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Komponist
Antonin Dvořák

Werke
Konzert-Ouvertüre »Karneval« op. 92
Violinkonzert a-Moll op. 53
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Komponist
Johannes Brahms

Werk
Symphonie Nr. 4
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今日の日記にも書いたように夕方5時すぐに突然電話があって今夜の演奏会に行くことになった。

バイオリンのヒラリー・ハーンウィーン交響楽団による演奏会。最初の予定はフィリップ・ジョルダン (Philip Jordan) が振るはずだったが病気のために若いラハフ・シャニ ( Lahav Shani )という指揮者に替わった。演目もブラームスの交響曲2番から交響曲4番に変更になった。

(Der Dirigent Philip Jordan hat seine Teilnahme an der gesamten Tournee aus gesundheitlichen Gründen abgesagt. Lahav Shani wird das Dirigat für dieses Konzert übernehmen. Anstelle von Johannes Brahms’ Symphonie Nr. 2 wird die Symphonie Nr. 4 zu hören sein.)

前半はドヴォルジャークの作品が二曲。最初の「謝肉祭」
(Karneval) というのは初めて聴く曲だった。生き生きとした表情の小品。

そのあと登場したのがバイオリニストのヒラリー・ハーン。以前にも一度聴いたことがあるが、小柄で可愛い感じの女性。

お辞儀をしたあと指揮者が指揮台に上ったら、どうやら譜面台に置いてあった楽譜が違うものだったらしい。彼がお客に向かって「これは違う楽譜ですので」と断っていったん袖に引っ込んだ。そこで場内は笑いの渦。すぐに彼がとって返し、持って来た楽譜を高々と掲げて見せたものだから場内から拍手がわき起こった。これでこの若い指揮者を見守る場内の雰囲気がオーケストラ団員をも含めてあたたかいものになった。

わたしは本来の楽譜を持って再び出てきたのかと思ったが、曲が始まってから終わるまで彼はこの楽譜を開かなかった。暗譜である。もしかしたら本当の楽譜が見つからなかったのかもしれない。

そのせいかもしれないがバイオリン協奏曲が始まってからしばらくはどこか全体がかみ合わない感じだった。ヒラリー・ハーンは管楽器と合わせるときにほとんどお客に横向きになって管の奏者とコンタクトをとっていたし、コンサートマスターともアイコンタクトが密に交わされていた。いってみれば指揮者無視である。わたしの席は最前列横だったから、これらがはっきりと見て取れる位置だった。それでも事故も無く無事に終了。

ヒラリー・ハーンのアンコールはバッハの小品が2曲。

ブラームスの交響曲4番はわたしの大好きな曲のひとつ。出だしはちょっとゆっくり目のテンポ。全体を通して何度か弛緩するときがあったけれど、ブラームス特有の分厚い中低音域の響きに心地よさを感じて満足。やはり良い曲だ。

アンコールはハンガリー舞曲集から一曲。わたしはこれで充分に満足したのだが、最後は何とヨハン・シュトラウスのポルカまでやってくれた。ちょっと場違いで唐突な曲で、ここまでの雰囲気を壊してしまうと思ったけれど、ウィーン交響楽団ということで、ミュンヘンの聴衆へのサービスだったのかもしれない。