「白い航跡」(吉村 昭)を読んだ

このところ軟らかい本ばかり読んでいたが、久しぶりにまとまった、しっかりした資料に基づいた本格的な本を読んだ気持ち。電子書籍リーダー、Kindl Oasis を使った。

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もうずいぶん前にこの本は読んだことがある。しかし上巻を読み始めたときには、初めて読む本のような気がした。

脚気病の治療と戦い、実証的に結果を出したけれど、ドイツ医学一辺倒の日本の医学界、陸軍に認めさせることができなかった。激しくも哀しい主人公の生涯はきっちりと書かれていて感動した。

それにしても明治初期に欧米へ渡った留学生達の猛烈な勉強振りには本当に感心させられる。

ブリギッテ、身分証明書を取得

2021年4月7日(水)・曇りときどき雪/最高気温2度

8時起床。

夜半にまた雪が降ったようだ。

朝食のあと、ブリギッテを車に乗せて Einwohnermeldeamt へ車で送り迎えする。彼女が申請していた身分証明書が出来上がったので取りに来いという通知があったのだ。

本来なら Tram で行っても時間的にはそれほど違わないのだが、 COVID-19 の影響もあるので、安全策を採り車で行くことにする。われわれは2人ともワクチンを接種しているが、二回目のワクチン接種を受けるまでは70%の安全性しかないから気をつけるに越したことはない。

帰宅の途中でちょっとした食料品を仕入れて帰宅。この時間は時に晴れたり、急に雪が吹きつけてきたりと天候が目まぐるしく変化したので、帰宅したときにはなんだか疲れていた。

一時間ほどの昼寝。

目が覚めてブリギッテとお茶を飲んでから Apple TV でレンタルしてあった映画を見る。復活祭で孫達の相手をしているうちにレンタル映画を一本観ずに無駄にしてしまった。

今日観たのは「ペーパータウン」というアメリカの青春もの。まあまあ面白かった。

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COVID-19 のワクチン接種スピード比較(米国ードイツ)

2021年4月7日(水)

先ほど聴いたポッドキャストでバークレー(USA) に住む映画評論家の町山智浩氏(59歳)が、待ち望んでいた COVID-19 のワクチンを接種したことを嬉しそうに伝えていた。

ポッドキャストの中で彼は「昨日1日のUSA全体での接種者は四百万人であった」と述べている。裏は取っていないが、話半分としても凄いスピードだと感嘆する。

1日に四百万人のスピードだとアメリカ国民全て(約3億2800万人)が接種するのにかかる日数は82日となる。

比較してみる。

ドイツの人口は(8300万人ー2019年の統計)。ドイツの昨日の接種者数は32万2千人だったから、同じように計算すると257日となる。

ドイツは今回のワクチン取得が迅速に行かなくて毎日のように野党から攻められている。メルケル政権の支持率も12ポイント下落したとか。

人口の違いを考慮に入れても、かたや82日でけりがつくのに、こちらは257日もかかるというのは尋常な差ではない。加えてトランプ政権の時のワクチン軽視により、アメリカは出遅れていたはず。

こういう現実を見せつけられるとあらためて「アメリカと戦争してはいけない」と思う。😅