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2006年10月30日

10周年記念日

晴れ / 外気温18度
7時半起床。昨日は久し振りに悪天候だったから、もう素晴らしい秋も終わりと思っていたが、今日は付録のような素晴らしい天気の再来だった。(^_^)

目が覚めるといつもは空になっているはずの隣のベッドでブリギッテが気持ちよさそうな寝息を立てている。そうか、今日からカローラの学校は秋休みに入ったので、朝早く起きて朝食の準備をしなくても良いのだ。それに今日は月曜日だからいつもより遅い出社で彼女もゆったりしていたようだった。

わたしも10時半から Billy Budd の通し稽古があるだけで、こういう日は朝からゆったりとした気持になる。最初にも書いたように今日はまた秋の素晴らしい天気が戻ってきた。

ブリギッテが朝食前に花屋さんに電話している。はてな、と思って聞いたら今日は心臓発作の日から丸十年という記念日なのだそうだ。昔の日記をひっくり返してみたら確かに1996年の10月30日、午後3時にそれは起こったのだった。で、花を贈った相手というのは昨夜バイロイトに帰った次女のユリアで、その時10歳だった彼女が機転を効かして救急車を呼んでくれたのである。心筋梗塞の発作が起こった場合に一番大事なのは出来るだけ早く医者の処置を受けるということらしい。救急車の到着があと30分も遅かったらどうなっていたかわからない場面だったのである。今日まで生きてこれたのもユリアのおかげというわけで「生かしてくれてありがとう」というカードを付けるよう花屋さんに頼んだそうである。ユリアも驚いているだろう。(笑)

当時10歳のユリアがどうしてすぐに救急車を呼ぶことが出来たかという理由は彼女の好奇心旺盛な性格による。ミュンヘンの街中を走っている救急車の横に大きな赤い字で777 777という電話番号が書いてあったのを憶えていてすぐに電話したのだそうだ。

Billy Budd の通し稽古はちょっとした問題もあったがなんとか午後1時半頃に終了。わたしの冬のコートがかなりくたびれているので、友人が勤めているアウトレットのお店に行って気に入ったものがあれば買おうと思っていた。久し振りに劇場内のカンティーネで昼食をとり、そのお店に向かう。値段はほとんどが半額近くになっていて、余裕があればカシミアの軽いコートが欲しいと思ったが半額でも260ユーロほどと高い。普段着のコートにしては贅沢すぎるだろう。そこで、店員をしている友人の薦めもあって80ユーロのコートを購入。元値は170ユーロという値札が付いていたので(真偽のほどはわからない)まあ良い買い物だった。

夕方、7時半頃にブリギッテが疲れた様子で帰宅。カローラは今夜オペラ "Salome" を観に行っていて留守だが「心筋梗塞以来無事に10周年」を祝って外へ食事に行くことにする。疲れているのであまり遠いレストランには行くのは止めて、近所のギリシャ料理店にした。9時半の帰宅。考えてみると夫婦二人だけの外食というのも久し振り。